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プジョー5008のおすすめグレードを比較して検証!後悔しないために選んでいきたいのは

最終更新日 2021/9/16

プジョー5008は、世界最古の量産自動車メーカーのひとつとして知られているフランスはプジョー社が販売するクロスオーバーSUVです。

一足先にデビューした兄弟車プジョー3008のストレッチロングボディ版で、拡大されたホイールベースを生かし7名乗車仕様としているのが特徴です。

ここでは国産、輸入車が激しく競い合うSUV市場に投入されたフランスの雄プジョーのトップofクロスオーバー、5008を購入する際に気になるグレード構成を検証し、おすすめのモデルは何かを見ていきます!

プジョー5008のプロフィール

個性派フランス車は人気拡大中

フランスの自動車メーカーは、プジョー率いるPSAプジョー・シトロエン)グループとルノーグループに二分されますが、2018年の販売台数はPSAグループが一歩リードしています。

日本国内においても、昨年はフランス車が販売を伸ばし、その中心はやはり大き過ぎない(サイズ)、高すぎない(価格)、それでいて個性のある仏製SUV等が人気を集めたことによると思われます。

初代モデルはミニバン

プジョー5008の国内デビューは、2013年2月、ユーティリティと走行性能を両立させたプレミアム7シーターミニバンでした。

搭載されるエンジンは、1.6ℓ4気筒ターボでしたが、2ℓ自然吸気エンジンをも凌ぐパワーとトルクを発揮するスポーツ志向のエンジンで、日本での走行に適したシフトパターンによりミニバンの概念を超えた走行性能が注目されました。

二代目は路線変更しSUV

二代目となる現行モデルは、2017年9月に登場。初代のミニバンからクロスオーバーSUVへとコンセプトを変更しての発売となりました。

前述のとおり3008の兄弟車という位置付けとなっていて、ショートボディ5名乗車の3008に対して、5008はロングボディ7名乗車モデルです。

但しロングボディとはいっても、その車体は大き過ぎず小さ過ぎずの絶妙なところで仕立てられており、国産車でいえばマツダCX-5CX-8の中間くらいのサイズ感です。

この全長が4.7Mを切る車体での7名乗車モデルは少なく、他にはCR-Vやエクストレイル、アウトランダー程度で、そこが5008のセールスポイントのひとつとなります。

弟分の3008と並べると分かりますが、多少ディテールの違いはあるもののフロントドアから前側は、ほぼ同一のデザインとなっています。

引用:https://motor-fan.jp/

ボディ後半セクションは別物で、3008のキュッと引きあがったサイドからリアのラインに比べ、なだらかな直線基調となり、立ち上がったDピラーや明らかに長くなっているリヤドアと合わせ、上級モデルらしくゆったりとしたシルエットを描きます。

5008のグレードはわずかに二つしかなく、昨年追加された特別仕様車を含めても2019年4月時点で3タイプとなります。

では、その3タイプを見ていきましょう。

5008 Allure

5008のベーシックグレードがアリュールです。

引用:https://www.webcg.net/

初代5008同様にパワートレインは1.6ℓガソリンターボとなり、6速ATFF車という構成になります。

ベーシックとは思えない充実装備!

ベーシックとはいえ、グレード展開が二種類しかないこともあってアリュールも標準装備品はとても充実しています。

引用:https://www.webcg.net/

特に安全装備に関しては、上位のGTとほとんど差はなく、ブレーキサポート付のアクティブクルーズコントロールブラインドスポットモニターレーンキープアシストフロント&バックソナーなどが標準です。

エクステリアやインテリアについても細かいディテールの違いはあれ、特にGTと目立つ差異は感じられません。

引用:https://www.webcg.net/

プジョー独自のi-Cockpitと呼ばれる個性的なインパネ周りも同じ、アルミホイールも18インチと同一サイズになっています。(アルミのデザインは別)

気になる違いはどこか

目立つ違いといえば、アドバンスドグリップコントロール(詳細は次項)がないこと、シート素材が違うこと、外観のクローム加飾(ドアミラー&サイドウィンドウ下部モール)がないこと程度なので、大きな違いはやはりエンジンとなります。

引用:https://tmhshiroto.com/

アリュールのコスパは高い!

これで価格差は約69万円です。

それなりの金額差ですから悩ましいところですね。

アリュールの1.6ℓエンジンは各種試乗記を見ても特段の力不足が指摘されるようなことはなく、相対的に多人数乗車の機会が多い方ディーゼルの方が、、という勧め方なので、そういった用途が限定的ならアリュールの価格設定は俄然魅力を増します。

引用:https://www.webcg.net/

そもそもフランス本国では1.2ℓのガソリン車も設定される5008ですから、1.6ℓはミドルグレードとなりそれほどの不足を感じる場面は少ないかも知れません。

5008 GT BlueHDi

二つあるグレードの上級に位置するのが、GT BlueHDiです。上記のとおりこのグレード最大のセールスポイントは、トルクフルなディーゼルエンジンを搭載していることです。

引用:https://response.jp/

欧州はまだまだディーゼルが主役

ディーゼルエンジン自体、日本で気を吐いているのはマツダくらいですが、世界的なEV化の波の中、欧州においてはディーゼルエンジンの需要は健在です。上は3ℓの6気筒から1.5ℓ4気筒まで大小様々で、さらに同一排気量でもBMWなら本国では2ℓ4気筒に150ps、170ps、190psと3種類もありますし、プジョー率いるPSAグループにも同じ2ℓ4気筒で150ps180psが用意されています。

引用:https://response.jp/

5008GTに備わるのは2ℓ直4タークリーンディーゼルで、何と言っても最大トルクが400Nmと3ℓガソリン車並みのトルクを発揮、それでいて燃費はJC08モードで17.8km/ℓというスペックが魅力です。加えて燃料が軽油なため、フトコロにも優しいのがありがたいですね。

引用:https://www.webcg.net/

アドバンスグリップコントロールは魅力度大

装備としてはアリュールに対して、アドバンスグリップコントロールが付く点はやはり優位でしょう。

そもそもラインナップに4WDの設定がない5008(と言うか殆どのプジョー車)ですが、SUVとしての走破性を担保する装置として備わるのがこの機構です。

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引用:https://gqjapan.jp/

この装備は、雪道泥地砂地普通路4つのモードを切り替え、様々な路面コンディションで最適な駆動力が得られるよう進化したトラクションコントロールシステムです。絶対的な駆動力の確保は機械式の4WDに譲るかも知れませんが、4WDではないことによる軽量化コストダウン等のメリットは大きく、特にドライブシャフトがないことによる低床化は、3列目シートの格納ギミックにも生かされています。

5008にFFしか設定がないのは、このアドバンスグリップコントロールに対するプジョーの自信の表れでしょう。また、下り坂に威力を発揮するヒル・ディセント・コントロールも装備され、坂道の走行も安全にこなします。

このメーカーオプションはGTだけ

後はメーカーオプションとして、ファーストクラスパッケージ(運転席メモリー付電動シート&マルチポイントランバーサポート/フロントシートヒーター/360°ビジョンフロントカメラ/パークアシスト/パノラミックサンルーフ)やナッパレザーシートが選択できるのはGTグレードだけになります。

ここまで装備するとアリュールとの価格差130万円近くになってしまいますが。。。

なお、GTのみ2018年7月に6速ATから新開発の8速オートマチックEAT8搭載へと改良が行われました。

5008 CROSSCITY

2018年11月に特別仕様車が発売されました。それがアリュールと同じ1.6ℓガソリンエンジンを積むクロスシティです。

クロスシティという名称はプジョーのSUVライン定番化する流れとなっており、先には30082008にも同様の特別仕様車が設定されています。

オフロード志向の特別仕様車

シリーズ全体のイメージとしては、タウンユースに加えオフロード志向をさらに強調したモデルとなっており、主な特別装備は前項のアドバンスドグリップコントロールをはじめ、ファーストクラスパッケージと同内容のシートグリーン系ステッチが施されたインテリアアルミペダルフロアマットフロントドアステップガードハンズフリー電動テールゲートが備わります。

その他にも特別仕様車をアピールするコンパスをモチーフとしたCROSSCITYエンブレムBピラーステッカークロームドアミラーも用意されます。

1.6ℓですが、アリュールの特装車というよりは、GTのエンジンを1.6ℓにしたモデルと言った方がイメージしやすいかも知れないですね。

おすすめNO.1はクロスシティ?

価格は430万円となり、アリュールの26万高ですがGTより43万安というイイ線を突いてきます。

ディーゼルに拘りがなく、ガソリン車で検討している方にはとても魅力のあるグレードです。特に4WD設定がない5008にとってアドバンスドグリップコントロールは、降雪地住まいやスノーレジャーを趣味とする方には大きなアドバンテージとなるでしょう。

引用:https://gqjapan.jp/

GTに30万円の追加プライスが必要な電動系シートまで備わっていることを考えても、お買い得感も高く、5008の中ではおすすめグレードとしてイチ推しできるモデルです。

ところが、、、現在(2019.5)プジョーのHPを見ると、この5008クロスシティの掲載がありません。昨年の発売時には特に限定車といったようなアナウンスはなかったのですが、今の時点では2008のクロスシティのみが掲載されています。

この点をプジョージャポンに問い合わせたところ、昨年の企画分は完売したと捉えているようです。もちろん全国の販売店には在庫がある可能性もありますが、といったことでした。

Newクロスシティに期待!

今のところ唯一HP上に残る2008クロスシティは、2015年からほぼ年に一回特別仕様車として販売されており(現在掲載のモデルは2018年12月に追加発売された)、同様に50083008においても今後同じペースで、「クロスシティ」が追加発売されていくことは考えられます。あくまで筆者の希望的観測ですが。

ついでに願望を上げれば、次回のクロスシティには308に用意のある1.5ℓBlueHDiのディーゼルターボが搭載されれば文句なしのおすすめグレードになりますね。税金も下がるし、1.6ℓガソリンを上回る300Nmのトルクが手に入ります!

とはいえ一旦はHPから消えていますので、お近くのディーラーで5008クロスシティの在庫を発見されたなら、お早目に検討を進めてくださいね。

3列シートの開拓者プジョー

プジョーは3列シート乗用車のパイオニアとしての一面があるのをご存じですか?

かつて1960年代や70年代に404504といったモデルで、ファミリアーレというステーションワゴンボディの3列シート仕様を設定していました。

多人数乗用車メーカーとして歴史あるプジョーの血脈を、今に受け継いでいるのが5008なのです。

引用:https://www.webcg.net/

以上、プジョー5008のおすすめグレードをご紹介しました。

 

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