クルドラ

後悔しないために確認しておきたいアルカナの不満点3つ+α

最終更新日 2023/9/25

日本自動車販売協会連合会の統計では2022年乗用車におけるハイブリッド車の販売比率は49.0%となり、統計開始後はじめてガソリン車を上回りました。

新車販売のおよそ半数ハイブリッドという市場は世界的に見ても日本だけの状況で、いずれはBEV(純バッテリー車)に収れんされていくとしても、当面ハイブリッド勢いを失うことはないでしょう。

欧州アメリカ中国ではBEVシェアが拡大中であり必然、新車開発BEV一辺倒になると思われました。そうした中、フランスルノーから2019年よりロシアで販売が始まっていたアルカナ(現地名:メガーヌコンクエスト)へ、マイルドハイブリッド及びフルハイブリッドのパワーユニットを与え欧州市場投入することが発表されました。

それから約2年後2022年春期には、フルハイブリッドのみの1グレードという展開で日本への輸入もスタート。追ってマイルドハイブリッド仕様追加され、現在に至っています。

その間、2022-2023日本カーオブザイヤー10ベストカーにも選出されるなど、ハイブリッド王国日本においても着実に存在感を増しつつあるアルカナ

引用:https://www.webcartop.jp/

本稿ではアルカナを実際に所有した方や、体感した方の様々な口コミ情報を徹底チェック。輸入車NO.1低燃費を誇るクーペSUVに見え隠れするマイナスポイントを洗い出し検証していきますので、ぜひ新車購入等の参考にしてください!

アルカナのプロフィール

引用:https://vague.style/

前述のとおりアルカナ2018年にコンセプトカーがモスクワモーターショーでワールドプレミア、さらにその後ロシア韓国欧州豪州日本へと各地で展開されますが、仕向け地別内装足回りパワーユニットは異なります。

日本へは欧州仕様と同じストロングマイルド2つハイブリッドを用意。PHEVなどはあってもフルハイブリッドという例は他の輸入車にはなく、必然輸入車におけるカタログ値燃費性能アルカナNO.1ということになりました(デビュー当初)。
フルハイブリッドE-TECHトランスミッションF1で培った技術をフィードバックさせたドグクラッチを介し、全て電動化されたことで、WLTCモード22.8km/ℓをマークしています。

ハイブリッド機構”E-TECH“は業務提携している日産の”e-POWER“などは使わず、ルノー独自で開発されたもの。このタイミングでのハイブリッド投入は、欧州においても市場完全BEV化されるには、まだまだ一定の時間は掛かる。それならディーゼルに代わるパワーユニットとしてハイブリッド採算に合うと判断されたもようです。

アルカナエクステリアルノーのアイコンとなっている”CシェイプLEDヘッドライト”が際立つフロントマスクに、大きく取られた最低地上高、ワイドなホイールアーチ大径タイヤホイールを採用する一方、緩やかに傾斜したルーフラインや高い位置に配されたウエストラインで、昨今ムーブメントになっているクーペSUVルノーバージョンを呈しています。

引用:https://kuruma-news.jp/

インテリアはフルハイブリッド(E-TECHエンジニアード)、マイルドハイブリッド(R.S.ライン)のいずれのグレードも、ルノースポール風仕立てスポーティな意匠となっています。

装備面でもE-TECHエンジニアードにだけBOSEサウンドシステムリアスポイラーなど専用品はありますが、それ以外の先進安全装備快適装備はほとんど同一となっていて、メーカーオプションで別に何かを選ぶ必要もない、両グレードともフル装備ワンプライス設定になっています。

また、2023年夏期には特別仕様車”ENTRACTE(アントラクト)E-TECH”も追加。専用アンダーグリルブラックルーフの採用により、スタイリッシュな印象がさらにアップしたお得なフルハイブリッドを選ぶこともできます(車両本体価格:4,380,000円)。

アルカナの不満点を確認

ルノーアルカナをはじめ、メガーヌ/カングー/キャプチャー/ルーテシア/トゥインゴなど小型車を中心に商品を拡充し、2022年日本国内の販売台数が過去最高を記録(8,615台)。日本で最も売れているフランス車ブランドとなっています。

とは言えドイツ車ブランドなどに比べると絶対的な総台数では、販売店の数なども含めてまだかなりのがあり、単一モデル登録台数はそれらよりかなり少なく、そのため各種サイト上における口コミ件数もそこまで多くはありません。

他方、アルカナのような個性派モデルは、それなりの見識を持ったユーザーさんが選ぶ傾向があるのか、少ない口コミの中にもそれらをチェックしていくといくつか皆さんに共通する傾向も見付けられました。

本稿ではネガティブな意見の多いものについて、いくつかご紹介していきます。

インテリアの不満点はココだ!

アルカナ口コミの中でエクステリアに関するものはほとんどなく、やはりあのスタイリングに惹かれて購入に至る方は多かったようです。

クーペSUVの面目躍如といったところでしょうか。一方でインテリアに関しては、運転中常にに触れる、身体に触れるといったこともあり、厳しめの意見も上がっていました。

各種サイト上におけるインテリア関連ネガティブ口コミについて、以下のとおりご紹介します。

「先進安全などの装備内容からは400万円超え相応の価値はあるように思うが、インテリアなどの一部には200万円台クラスを感じさせる大衆車ルノーの面影が窺える。クルマに価格相応内外バランスを求める人には向かないのではないか

「Bセグメントルーテシアがベースと分かる類似したインテリアでは高級感も少なく、合成皮革トリムカーボンルックパネルもクオリティは低い。Bセグとしてならまだしも、Cセグメントのレベルで評価するなら厳しいと言わざるを得ない

引用:https://engineweb.jp/

「インテリアプラスチック感は仕方がないところだと思っているが、ボタン類などにはせめてメッキを使うなどして質感を高めてほしかった

最近のフランス車デザインコンシャスなイメージがあるが、ルノーについてはプジョーシトロエンと比較すると”やや地味”な印象を受ける。特にインテリアに関してそれを強く感じる

「後席頭上空間はデザイン上やむを得ないが、後席の足元はあと少しだけ広いとよかった。またこれもデザイン故だが、後方視界が悪いのが気になる。私は対策でデジタルインナーミラーを後付けした

スポーティにまとまっているが仏車らしいケレン味は?

インテリアについて質感指摘する声は多かったですが、反面、ブラック基調スポーティ内装が良いという意見もあり判断は難しいところです。

プロフィールの項でも触れていますが、アルカナ国内モデルのインテリアは発売当初からルノースポール風RS系デザインが採用されていて、いわゆるエントリーグレード的な質素な内装は設定がありません。そのため全車本革ステアリングレザー×スエード調コンビシートメタル調パネルアンビエントライトなど”上位モデル”的なしつらえになっています。

確かに口コミにもあるとおり、近年のフランス車はかなり前衛的ケレン味あふれるデザインが採用されています。プジョーシトロエンDSなどいずれも日本車ともドイツ車とも違うテイストで魅せてきますが、それらに比べるとルノーアルカナデザインは少し中庸な感じに映るでしょうか。

引用:https://web.motormagazine.co.jp/

しかしその真面目な雰囲気がフランス車でありながら、ドイツ車的な質実剛健さも感じさせ、色気一辺倒でないアルカナの魅力なのかも知れません。

装備・使い勝手の不満点はココだ!

クルマ全般についてですが、口コミを見て行くと不満項目としてもっとも目に付くのが装備の有無使い勝手に関する部分。特に輸入車の場合は右ハンドルに合わせたローカライズされる箇所もあり、この項目についての意見集中する傾向にあります。

さらにを渡って上陸するモデルは様々なランニングコストが上乗せされることから、価格面での折り合いを考えると装備品もより厳選しておく必要も。とは言えアルカナに関しては、エントリーグレードのない上位モデルだけの構成なので、一通り考えられる装備は”全部盛り”にも映ります。

実際のユーザー諸氏からは装備使い勝手についてのコメントは以下のとおり並びました。

「クーペSUVの宿命だが、リアウィンドウ傾斜があるため後方視界はよくない。只でさえそうした状況なのに残念ながらリアワイパーの設定がない。そのため雨降りなどはもうリアウィンドウは単なる飾りでしかなくなる

この価格帯SUVとしてはパワーテールゲートの用意がないのは辛い。テールゲートドアを開放すると、かなり高い位置ドアハンドルが来るため、背の低いは閉める際にけっこう苦労している

引用:https://car.watch.impress.co.jp/

全体的に満足度は高いが、気になるのはナビ画面が小さいこと。前に乗っていたミニバンデカイ社外品を付けていたせいもあるが、昨今は軽自動車でも9インチなど当たり前だし、CセグSUVならもう二回りはデカくてもいいのに

「最新モデルのわりにセンターディスプレイがかなり小さく感じていたところ、欧州仕様のモデルは9インチ大画面であった。なぜ日本仕様は小さくしてきたのか不満ポイント」

「アルカナは運転モードをMy SenseモードSportモードEcoモードに切り替えができるが、普段は燃費を考えてEcoモードを使っている。しかし一度エンジンを切るたびにモードがデフォルトのMy Senseに戻るため、毎度切り替えるのがホントに面倒くさい」

スポンサーリンク

海外仕様の9インチディスプレイが欲しい

さすがにメーカーオプションを一切用意しない”吊るし”のフル装備グレードだけのことはあり、それほどコレが欲しかった、アレが付いていればというコメントは少なめでした。

それでもリアワイパー電動式テールゲートなどを望む声はあり、今後に期待したいところ。今後と言えばセンターディスプレイに関しては、ちらほらとそのサイズ感不満の声が聞かれ、より大型化が期待されます。

口コミにもありますが、実際欧州販売されているモデルのディスプレイ9.3インチです。国内モデル標準7インチなので比べればは歴然。

引用:https://www.autocar.jp/

おそらくは日本用ナビシステムへのローカライズなどの関係で9インチ採用できなかったと思われますが、ここはUSB接続での”Apple CarPlay”と”Android Auto”しか使えないと割り切ってでも、大型ディスプレイを希望する方が多いのではないでしょうか。

ディスプレイ大型化マイナーチェンジのテッパン”ネタ”なので、こちらも今後の改良に期待しましょう。

走行性能に関する不満点はココだ!

アルカナ口コミをまとめてみると意外や最も不満点が多かったのはこの走行性能に関連する項目です。

輸入車唯一の”フルハイブリッド”をうたうルノー独自新開発ユニット1.6ℓ直4エンジン(最高出力94PS)と駆動用モーター(同49PS)、発電用モーター(同20PS)の組み合わせ。いわゆる2モーター式ハイブリッドで、これにギアエンジン側4段駆動用モーター側2段ドグクラッチが担当します。ハイブリッド走行時にはこれらのギアが縦横無尽に組み合わさって走るF1由来メカニズム。こうしたセリングポイントを持つアルカナだけに”走り”に寄せられる期待値が高まるのも分かります。

もちろん走行性能にはエンジンフィールなど以外に、静粛性乗り心地なども重要な評価軸。そうした走りに関する諸々につき、各種サイトでは次のような意見が上げられていました。

「1.6ℓNAハイブリッドなので高速域加速感は限界点が低い。セールスポイントのように言われる複雑なミッション故に、パドルシフトシフトチェンジの機能はなく意図としたギアチェンジは出来ない

前車メガーヌと比較した場合の問題だけど、正直パワーは少し物足りない。ルノーらしいクルマ走る楽しみを望む人にはちょっとオススメしづらいかも

引用:https://autoc-one.jp/

「モーター駆動からエンジンに切り替わった時に、エンジン高回転で暫く回り続けるのが気になる。思わずアクセル緩めてしまうくらいの高回転タコメーターが無いので、あくまでエンジン音による感覚なのだが…

「中速域エンジンモーターとなるが、個人的にはもう少しトルクフルであって欲しい。高速域は試していないが、中速域トルク感からすると少々物足りなさを感じるかも

「エンジン発電モードになった時に回転数が勝手に高まるので、などが煩わしく感じる。また、ロードノイズはそこそこ室内に響いてきてそれもちょっと残念」

「中速域以上だと気にならなくなるが、低速域だとフランス車としては若干固めな乗り味。どちらかと言えばフランス車というよりもドイツ車的であり、それっぽいを期待すると違和感を覚えるだろう

「エンジン音自体がうるさいのではなく、回転数アクセル操作と無関係に上下するため、音の上がり方に違和感がある。味付けかも知れないが、0~40km/hまでのEV走行に固執しているようなプログラム。それゆえ発進前停止状態40km/h以上でやたらエンジンが稼働し充電している

「フランス車の宿命か、アクセルペダルが比較的右寄りなので、少しねじれた座り方になる。停止時ブレーキ鳴きも、個体差かもしれないが少し気になっている

発電に徹する際のエンジンフィーリングは課題

思いのほか広範に不満の種は散らばっていたようです。エンジンモアパワー発電のための高回転音、あるいは低速で固めな乗り味ロードノイズなど。

引用:https://web.motormagazine.co.jp/

とりわけアクセル操作に対してエンジン回転が無関係に大きく上下するのは、やはり人間の生理的に違和感が生じやすいポイントのようで、不満に上げる方は多めです。このあたりはハイブリッド車開発一日の長がある日本車なら、効率を若干犠牲にしてでもアクセル操作に比例したエンジン制御を重視してきます。和製ハイブリッドとのそうした違いが、アルカナ評に対する要因となっているはずです。

また乗り味に関してもコメントが多かったところですが、アルカナサスペンションフロントストラット式リアトーションビーム式。フラットな路面ではさほど感じずとも、荒れた路面などになってくると、Bセグメント的なディメンションであることを感じさせてしまうようです。

その他の不満アレコレ集めてみた

大きくは括れない部分にも様々な口コミが集まっていました。主観的なところ、あるいはクルマの個体差などもあり感じ方は人それぞれですが、何点か興味深い内容もありました。

「ドア開閉する際のが安っぽい。失礼ながらまるで日本車かと思ってしまうような軽さを感じる

ハッキリと部位を特定できないような内装のきしみ音(ビビり音)が気になる。このあたりは車体はデカイがBセグメント車のように感じてしまう

後から発売となった同じエンジンを積むルーテシアに試乗した。車重の違いもあるのかコチラの方がアルカナよりオリジナルを感じさせる走行フィーリングであった。心臓部が同じならやや割高感のあるアルカナよりルーテシアキャプチャーの方がコスパはいいかも

引用:https://www.webcartop.jp/

せっかくのハイブリッドなのに、少量輸入車を対象にした”輸入自動車特別取扱制度”で認証取得されたアルカナは、同じパワーユニットのルーテシアのようにエコカー減税対象とならないのが残念」

「ルノーF1テクノロジーが生かされているドグクラッチは気に入った機構ではあるものの、今後どれくらい耐久性があるのか、どんなエラーが生じてくるのかが少し気掛かりではある

日本への投入はいつアルカナフェイズが発表

もちろん本稿では意図して不満点を抽出しチェックをしてきましたから、それを持ってアルカナのクルマとしての魅力度が低いかといえば決してそうではないでしょう。

本文中にもあるとおり直近では国内一番売れているフランス車ルノー日本では日産系列ディーラーでも一部取り扱いがあり、販売サービスの提供面でも他メーカーより有利です。

アルカナが発売となった以降、ルーテシアキャプチャーなどにもE-TECHハイブリッドが続々と追加され、もはやアルカナだけのセリングポイントではなくなっていますが、ルノーは次のフェイズを用意しています。

本国では今年7月アルカナマイナーチェンジ版となる”フェイズⅡ”を発表しました。

エクステリアはさほど大きな変更は見られず、ヘッドライト内のカラーリングフロントグリルおよびエアインテークのパターンをメッシュ状に変更したほか、新しいコーポレートエンブレムを採用しています。

マイチェンの目玉は”アルピーヌ”を冠するグレードの登場

トピックとなりそうなのはルノー傘下スポーツカー部門アルピーヌ」を冠するグレード”Esprit Alpine(エスプリ・アルピーヌ)”が設定されていること。これは従来のルノースポールに代わる新スポーツブランドとして、今後のルノー車で展開されていくでしょう。

Esprit Alpineにはサテングレーのフロントブレード、シェールグレーのバッジリアスポイラー19インチホイールが採用されています。インテリアでも人工スエードバイオ由来素材で構成されるシートに、ブルーのステッチアルピーヌロゴが入り、上質感を高めています。

登場から4年目を迎えてのマイチェンですが、日本には現行アルカナが登場してまだ2年も経っていないことから、少し遅れての登場となるはずです。果たしてディスプレイ大型化などへ手は入ってくるのか?

これから期待して待ちましょう。

以上、ルノーアルカナ不満点をいくつか検証してみました。

引用:https://response.jp/

この記事を読んでくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうすれば一番お得な値引き交渉ができるか、次の記事でぜひチェックしてみてください。

>>アルカナの値引き相場レポート!

アルカナをお得に買うには下取り車を高く売ることがカギ

新車を買うときに、下取り車があるならさらにオトクに購入可能です。

下取り車をそのままディーラーに出してしまうと、相場よりも安く買いたたかれてしまいます…。

査定額の相場を知らなかったばかりに20~30万も損をした人がたくさんいます!

愛車の査定相場を知っておくためには「ナビクル車査定」が最適。

最大10社の査定が無料で受けられて、しかも入力はたったの45秒で完了。

▽ナビクル車査定の公式サイトはコチラ▽

MOTA車買取が選ばれている理由
・申し込みの翌日18時に、最大20社の入札額が、WEB上で確認できる
・入札金額上位最大3社のみからの電話
・現車を見なくても査定額が出る!
↓MOTAの公式サイト(無料)に査定を申し込む↓
スポンサーリンク

メニュー