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新型タントのフルモデルチェンジの内容と評価

最終更新日 2021/9/29

ダイハツ工業のラインナップで最も売れているクルマ「タント」が2019年の7月、四代目へとフルモデルチェンジしました。

現在の軽自動車の主流である「スーパーハイト系」、いわゆる車高が1,700mmを超えるモデルの元祖といえるのがタントです。

ここでは「クルマを超えて。新時代のライフパートナー」をコンセプトに標榜する新型タントの情報をチェックし、進化のポイントを検証していきます!

タントについておさらい

初代タントが誕生したのは2003年11月、当時はまだホンダはライフ、スズキはワゴンRを主力としていた時代で、ミニバンルックのワゴンRでも車高1,630mmでした。

そこへ全高1,725mm、ホイールベース2,440mmという型破りなディメンションで登場したタントは、軽自動車新時代の到来を告げるモデルとなりました。

また、同じダイハツのムーヴに習い、「標準車」と「カスタム」の2バリエーション展開をスタートさせたことも、その後他社の軽ラインナップに影響を与えました。

背が高いことだけではなく、二代目モデルでは助手席側の前後ドアを開くと、ピラーレスとなる「ミラクルオープンドア」を開発、採用するなど、市場での人気を着実に高めていきます。

そして2014年三代目モデルのときには、登録車を含めた新車販売台数でついに年間第一位を獲得し、これはダイハツ車としての初快挙のみならず、軽乗用車としても初の快挙となっています。

フルチェンの目玉は新プラットフォームDNGA

今回四代目開発に当たってダイハツが投入した新開発手法が、DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)で、これはサスペンションやアンダーボディ、エンジン、トランスミッションなどプラットフォーム車台)の全ての構成要素を同時に刷新するものです。正にダイハツのクルマづくりを根底から見直すことになりました。

新プラットフォームによる恩恵としては、車両全体で従来比約80kgの軽量化を図る一方、ボディの曲げ剛性は約30%向上しているため、ハイト系モデルの弱点とされていたコーナリング時の車体の傾きが、相当に改善されているとのこと。試乗を済ませたモータージャーナリストからは『えっ、これが背高軽!?』と言ったコメントも多いです。

引用:https://response.jp/

自然吸気エンジンでは高回転域を除いてプラグを2度点火する「マルチスパーク」方式を日本で初めて実用化して燃費や走行性能の改善を図っています。さらにトランスミッションも新型のD-CVTを採用し、これまでCVTのネガとされてきた走り出しのモタつき=伝達効率の低さや静粛性が大きく向上しているようです。

DNGA投入により、タントの中身は大幅なアップデートが施されました。

ボディデザインも新風

中身の進化はものすごいレベルアップとなっていますが、外見の方はどうでしょうか?

新旧モデルを並べて比較すると、新型デザインの方がややシンプルな気がします。クリーンな感じとでも言うのでしょうか。

その理由としては、メッキパーツの使用量がグッと少なくなっていることがあると思います。それでいてヘッドライトの造形は1クラス上を感じさせるLEDデイライトが仕込んであり、新しさもアピールしています。

正面から見ると横方向に流れるデザインラインが強調されるため、規格目一杯のサイズは先代も同様ながら、よりワイドに、安定感が増して見えるエクステリアとなっています。個人的にはカスタム系が、従来ありがちな「オラオラ感」を薄めながらも、標準車よりキリッと締まったデザインとなっているところに好印象です。

引用:https://response.jp/

ボディカラーは新たに2トーン仕様も登場

車体色豊富に揃えるのが、今ドキの軽自動車やコンパクトカーのトレンド新型タントもご多分に漏れず、多彩なカラーが設定されています。

標準車が旧モデルよりも1色増えて9色展開、カスタム系は6色から8色になり加えて新たに2トーンカラーが3色用意されました。特に標準車の方はマスタードイエローアイスグリーンなど、半数近くが新色に切り替わっています。

またライバル車では2トーンが用意されていたので、今回のモデルチェンジでカスタム系のみとはいえタントに設定されたのは朗報です。いずれ前モデルのように、標準車にも特別仕様車といった形で2トーンカラーは追加されるかも知れませんね。

インテリアの目玉は進化したウォークスルー

インテリアにおけるタントの特徴に、二代目モデルから採用されているミラクルオープンドアがあります。これはBピラーをボディではなくドア側に設けることで、助手席ドア左後ろスライドドアを一緒に開ければ、広々とした開口部になる機構です。

今回のモデルチェンジに当たっても、この機構は継続されていますが、更に各部進化を遂げています。まず、前述のとおりBピラーをドア側に設定していることから、助手席ドアの重さがタントの欠点とされていましたが、ここへ軽初イージードアクローザーを設定。半ドアでも自動的に全閉してくれるようになりました。

さらにこれまでは助手席のみだったロングスライド機構が、運転席にも採用されました。これにより前後をスムーズに移動できるため、降車することなく運転席に座ったまま後席の子供をケアできます。

また、リアのパワースライドドアに、こちらも軽自動車として初めてウェルカムオープン機能」を装備。降車時予約スイッチを入れておけば、次に乗車する際に両手がふさがっていても、クルマに近づくだけでドアが自動オープンする機能です。(予約待機時間は最長18時間)

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ダイハツではこれらを「ミラクルウォークスルーパッケージ」と名付け新型の大きなセールスポイントとしています。

安全装備も抜かりなし!

ダイハツでは、予防安全機能を総称し「スマートアシスト」として展開しています。レーザーレーダーを用いた衝突被害軽減ブレーキは、2012年にムーヴへ軽自動車として初めて搭載されました。その後”スマアシ”は時を経てバージョンⅢにまで進化しています。

今回のモデルチェンジでは、”次世代スマアシ”として誤発進抑制機能が進化、従来型ではエンジン出力を抑えるだけの機能でしたが、そこへブレーキ制御も加わりより安全性が強化されています。また緊急自動ブレーキのセンサーでもあるステレオカメラが、道路標識進入禁止のみ)を読み取り、モニター画面へ表示する機能も追加されました。

その他にも、ハイビームで走行中に対向車を検知すると自動で部分的に遮光してくれる軽初アダプティブドライビングビームも新規設定されます。

運転支援の面では、今年モデルチェンジした日産デイズや三菱ekクロスでも話題となったACC(全車速追従型クルーズコントロール)、及びレーンの中央を走るためのステアリング操舵制御が加わったLKC(車線逸脱抑制制御機能)が設定されました。

さらに女性ドライバーや高齢の方には嬉しい駐車支援機能「スマートパノラマパーキングアシスト」も用意されるなど、すべての機能が標準装備というわけではありませんが、必要とされる方には軽だからという枠を気にすることなく、てんこ盛りの安全装備選択肢が用意されます。

もっとも気になるのは価格!?

軽自動車ですから、当然価格も重要な選択ポイントとなりますが、まさに全てが一新されたといっていい新型タントはどうでしょう。以下が新モデルの価格設定です。

標準車のエントリーグレードを見ると、ダイハツの企業努力が伝わってきます。前モデル同様に”L”というグレード名の最廉価版は122万円となり、新世代エンジン新プラットフォームLEDヘッドライトサイド&カーテンエアバッグまで装備しての価格据え置き!!これはかなり頑張ったのではないでしょうか。但し、前項の”スマアシ”をオプションで加えると、130万円となり前モデルのスマアシ付エントリーモデルより2万円ほど高くなってはいます。

引用:https://car-moby.jp/

カスタム系は、概ね同装備の標準車よりも20万円+αほど価格がアップする設定となっていて、少々高い印象を持たれるかも知れません。ですがタントカスタムXを同じノンターボのライバル車と比較した場合には、例えばN-BOXカスタム1,698,840円、スペーシアカスタム1,690,200円となっていますから、タントがわずかに安くなっており、ダイハツの織り込み済みの戦略価格であることが伺えます。

ちなみにそれら3車のターボエンジン搭載の最上級グレード同士で見ても、タントの価格が低めに設定されています。

タントの逆襲はなるか?

スーパーハイト系と呼ばれる軽自動車は、国内では最も売れるクルマのジャンルですから、各メーカーともに気合いの入ったモデルを投入しており激戦区です。

引用:https://car.watch.impress.co.jp/

中でも現在のディフェンディングチャンピオンは、ホンダN-BOXで頭一つ、いや二つくらい抜け出ている状況です。タントはモデル末期であったこともあり、昨年(2018年)はスズキスペーシアにも後塵を拝しています。

引用:https://response.jp/

令和初のダイハツ新型車として登場したタントは、新開発手法DNGAの第一弾として同社の期待を一身に背負っています。本記事でも紹介したとおり多くの“軽初”の冠を持ち、その機能の進化、また価格設定に至るまでの隙のない事業戦略は、2014年に続き再び軽トップの座へ返り咲く可能性を十分に感じさせます。

これからの軽自動車ウォーズに注目していきましょう!

引用:https://web.motormagazine.co.jp/

以上、ダイハツタントの2019年フルモデルチェンジをご紹介しました。

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