ルークスのフルモデルチェンジの内容と口コミの評判は?

最終更新日 2021/10/27

少なくとも国内市場においては、長期に低迷が続いている日産自動車。カルロスゴーン氏のドタバタ劇や直近の業績など良いニュースが全く聞かれない状況の中、昨年発売となった新型軽自動車デイズの評価はわずかな光明となりました。

そして2020年、年始早々からコロナウィルスなどで重苦しい雰囲気が漂う中、新型ルークスが発売。感染拡大防止のため、発表会もインターネットを通じた形式となるなど華々しいデビューとはいかないながらも、その内容は新型ルークスの持つ高いポテンシャルが十分伝わるものでした。

引用:https://www.netdenjd.com/

正に2020年からの日産反攻を予感させる新型ルークス。ここでは2月にフルモデルチェンジし、3代目となったルークスについて、その進化のポイントをご紹介していきます!

ルークスのプロフィール

現在、軽自動車を系統立てると主に下記のような区分になっています。

販売の主流となっているのは、スーパーハイト系といわれる全高が1,700mmを超える背高軽で、N-BOXやタント、スペーシアなど大ヒットモデルが揃います。

直近2019年の販売実績でもその3車種がトップ3となっています。ちなみにこの3台は軽以外の登録車を含めてもトップ3であり、国内市場での軽自動車の強さが伺えます。

日産は2002年頃から、スズキや三菱のOEMにより軽自動車を販売してきましたが、2011年に三菱との合弁による軽自動車開発会社NMKVを設立。純日産ブランドの軽自動車開発をスタートしました。

もともと2009年発売の初代ルークスはスズキパレットのOEM車でしたが、2代目は2014年に前述のNMKV社開発によるスーパーハイト系ワゴン「デイズルークス」として誕生。今回3代目モデルから「デイズ」の名称が外れ、再び「ルークス」に車名も改められました。

先代モデルからもっとも変わった点は、日産が開発を主導したことでしょう。NMKVは合弁会社ですが、先代モデルの日産の役割は商品企画とデザイン位までで、軽自動車に“一日の長”のある三菱が開発、製造まで全て行ってきました。


しかし今回の3代目モデルでは史上初、正真正銘の日産製軽自動車となったのです(生産は先代同様、三菱の水島製作所)。早速、その渾身のモデルチェンジの中身を見ていきましょう!

モデルチェンジによる進化のポイント

新型ルークスのコンセプトは『ミニバンの使い勝手のよさと、軽自動車の運転のしやすさの両立』です。

具体的には”広さと使い勝手”を徹底的に追及し、”家族の安心を守る先進安全技術”をとことんまで搭載していくことで、昨年発売のデイズ同様にファーストカーとして通用するクルマを目指し開発されました。長距離移動も楽にこなし、複数人乗車でもストレスのない”ひとクラス上の軽“を、日産の持つ先進技術によって作り上げることが命題となりました。

引用:https://motor-fan.jp/

ポイント① エクステリアは定番の二刀流!

先代デイズルークスのエクステリアデザインは、NMKV内のコンペの結果三菱案が採用となりましたが、今回はイチから全て日産デザインということになります。

引用:https://motor-fan.jp/

軽自動車のトレンドとなっている標準系とカスタム系の2パターンデザインは、新型ルークスも継承されていますが、先行しているデイズ同様に販売はカスタム系のハイウェイスターが売れセンになるでしょう。

先進ライトが光るフロントマスク

フロントまわりは厚みとワイド感がしっかりと出ていて”強い塊感”を演出しています。標準系は親しみやすさが感じられ、さらにハイウェイスターは精悍で引き締まった端正な顔立ちです。とは言え標準系も先代モデルに比べれば、日産アイコンのVモーショングリルがより強調されていてキャラクターが立っています。

引用:https://car.watch.impress.co.jp/

ヘッドライトも先進性を感じさせる1つです。ヘッドライト内にあるクロームパーツは精悍な顔立ちを演出していますが、ライト点灯時にはこのクロームパーツも光るようデザインされ夜間ドライブを彩ります。

室内の広さを感じさせるボディ

サイドはターンレンズ脇からリアランプまで真っ直ぐに明快なキャラクターラインが走り、分厚いしっかりしたボディに仕上げ、塊感やワイド感を演出しています。

引用:https://motor-fan.jp/

リアは水平方向のすっきりしたラインが重視され、ひと目で室内が広く使いやすいクルマだと分かるようになっています。ハイウェイスターはクロームのパーツを使いよりワイド感を、標準系はブラックアウトしたフィニッシャーでリアガラスと一体になったクラシック感を強調しています。

パーツの合わせ目にもこだわりが

また、見逃せないのがパーツとパーツの合わせ目、隙間を見えなくする工夫です。

例えばボンネットとライトの関係で見ると、ボンネットがライトの上に少しかぶさるようになっており、隙間を見えなくすることで品質感を上げています。この辺りも今までの軽を超えたレベルの作り込みとなっています。

ポイント② インテリアの質感もクラスを超えた!

インテリアに関してのポイントは3点、「洗練された空間性」「クラスを超えミニバンを思わせる品質感」「綺麗にしまえ楽に使える収納と使い勝手」です。

乗車時の安心感が出るようにインパネからドアトリムをつなげたデザインにして、包まれ感を演出。さらに今回は軽としては異例にヒップポイントを高くして、ミニバンのように見下ろす感じが出るようにしてあります。加えてインパネの上をすっきりとしたことで、より広々感のある仕上がりとなっています。

引用:https://car-moby.jp/

より上質感を求める方へオプションあり

一部グレードにオプションとなってしまいますが、インパネを硬い樹脂ではなく柔らかいPVC素材を使い、さらにダブルステッチ仕上げで温かみを感じてもらえる「プレミアムグラデーションインテリア」も用意されました。

この辺りも日産の狙いである“軽でもファーストカー”の一助となるでしょう。

ミニバン並みのパッケージングを実現

新型は先代デイズルークスに対してホイールベースを65mmも伸ばし、前席の着座位置を上にあげて前に出しています。さらにBピラーを前方にずらすことで、後部席のロングスライドシートを配備したパッケージングを確立。ミニバンにも通じる広い室内、見晴らしのよい運転席、広々とした後席、クラストップの荷室容量などを実現しました。

実用面ではセレナ等でおなじみのハンズフリーオートスライドドアまで採用。ついに軽も足をかざすだけでドアが開くようになりました。

引用:https://motor-fan.jp/

使い勝手抜群の収納スペース

今やどこの軽自動車でも高いこだわりのある収納は、もちろんルークスにもたくさん用意されています。

まずスマホを置くためのスペースですが、ここは運転席も助手席も使いやすいように横に長く作られています。また、ティッシュ箱がピッタリ入る引き出しの下には、グローブボックスもありますが、軽自動車の場合は車検証を入れたら余るスペースが殆どありません。

引用:https://motor-fan.jp/

そこで助手席シート下のボックスのさらにその下へ車検証入れが設けられ、これによりグローブボックスはすべて自由に使えるよう工夫されています。

ポイント➂ ボディカラーは3色の新色追加で17種

軽自動車はとても豊富なボディカラーの設定も特徴ですが、新型ルークスにはモノトーンで新色2色、ツートーンで新しい組合せ3色を含む全17色のバリエーションが用意されました。

インテリアカラーも3つのバリエーション

インテリアカラーは3種類で、それぞれテーマを設けています。

標準系はグレージュという明るいカラーでリラックスを生み出す空間をイメージ。但し背面はブラウンで汚れを目立ちにくくしています。ハイウェイスターの内装はスパイシー&クールで、黒ベースでブルーのダイヤ柄のエンボスパターンを使った緻密な作り込みがされています。

前項で先にご紹介したメーカーオプションのグラデーションインテリアには、黒ベースにモカとブラウンの3色をコーディネイトしています。ステアリングとも色を合わせていて、さすがオプションだけに高級感を漂わせます。

ポイント➃ ルークス最大の武器は先進装備にアリ

日産は先進技術の投入には力を入れており、自動ブレーキやアラウンドビューモニターといった安全装備を普通自動車だけでなく軽自動車へも拡大をさせています。昨年モデルチェンジしたデイズにも軽初となるプロパイロットやSOSコールを搭載して話題を集めました。

最新プロパイロットへアップデート

そのプロパイロットですが、今回ルークスに搭載されるにあたりアップデートしています。

引用:https://motor-fan.jp/

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プロパイロットをおさらいしておくと、完全停止にまで対応した前車追従式のACC(アダプティブクルーズコントロール)に、車線中央維持機能を組み合わせたもの。設定した速度でクルマ自身が状況を判断して、車線の中央をキープし前車を追従するので、長距離ドライブ等ではドライバーの疲労軽減に大いに役立ってくれます。ドライバーはステアリングに手を添えているだけでOK!

今回ルークス用には従来の単眼カメラによる撮像情報を元にした制御から、ミリ波レーダーを使ったシステムへアップデート。これにより先行車の状況検知をより精緻にできるようになり、その結果システムのブレーキやハンドル操作が早めに行なわれ、自然で安定した制御が実現されました。

引用:https://www.gqjapan.jp/

具体的には先行車に近づいた際、直前になっていきなりブレーキを掛けるようなことや先行車がいなくなってもなかなか加速しない、仕方ないのでアクセルをつい踏み足してしまう、ということもなくなります。まるで自分で運転しているように、より自然な運転操作をシステムが行ってくれるわけです。

また今のところスーパーハイト系ワゴンで唯一、電動パーキングブレーキを備えているため、ブレーキペダルを踏んで止まった際に足を離しても自動で停止状態を維持してくれるオートブレーキホールド機能も付きます。これはポイント高いです。

引用:https://kuruma-news.jp/

軽初!!見えない危険を察知する!

ミリ波レーダーが備わったことにより、インテリジェントFCWという軽自動車初の機能も加わります。

これは2台前を走るクルマの車間、相対速度などの状況把握を行ない、まだ見えない前方の変化を検知して危険を判断した場合はドライバーに注意を促します。この辺りの機能は、スカイラインやセレナなどと同等のもので、軽なので省いたという部分が全くない点からも今回のモデルチェンジの意図が伺えます。

その他には登録車でもまだ本格的に普及していないアダクティブLEDヘッドライトシステムも設定され、左右合計24個あるLEDヘッドランプを独立制御して対向車や歩行者を眩惑させずに夜間の視認性を高めます。

こうした先進装備の惜しみない投入により、もはやルークスは従来の軽の枠で捉えることができないクルマへと進化したと言えるでしょう。

ポイント⑤ エンジンは全車S-ハイブリッド付に

パワーユニットに関しては自然吸気とターボを用意し、どちらも加速時に駆動をアシストしてくれるスマートシンプルハイブリッドが備わります。

引用:https://www.gqjapan.jp/

先行してデビューしているデイズにはノンハイブリッドのエンジンもありましたが、車重も上がるルークスは全車S-ハイブリッド付エンジンになっています。基本スペックに変更はありませんが、車重を加味したギアレシオの見直しは行われています。

エンジンのベースになっているのは、ルノー/日産グループの1,000ccまでキャパシティのあるエンジンなため、重量的には多少不利ながら、その分振動や騒音面では有利。このエンジンを使うことで「軽のレベルを超えた静粛性」を達成しています。

ポイント➅ 気になる価格はどうなったか!

新型ルークスの価格は以下の通りとなっています。

もちろん先代よりも上昇していますが、進化の度合いを考えれば近いグレード同士の比較で7~13万円程度のアップなのは適正価格と言えます。
上位グレードはプロパイロット仕様となることから、アップ額も10万円を超えるようになりますが、今選ぶべき軽自動車として、この装備をやめるのは何とも勿体ない気がしませんか?

ポイント➆ 兄弟車eKスペースとの違いはどこ?

日産と三菱の合弁会社NMKVで生産されるクルマですから、当然三菱からも先代同様に兄弟車が発売されています。車種構成としては、ルークス(標準系)にあたるのがeKスペース、ルークスハイウェイスターにあたるのがeKクロススペースです。この辺りの構成はデイズとeKワゴンの関係性と全く同じです。

引用:https://www.webcg.net/

フロントマスクやリヤデザインは双方の会社でそれぞれデザインされているので、全く別物ですが、機能面ではほぼ同一となり、日産の看板技術プロパイロットもMIパイロットと名称を変えeKスペースにもしっかり用意があります。違いはグレードやオプション設定に見られる程度です。

例えばルークス(ハイウェイスター)に標準のアダプティブLEDヘッドライトや運転席側ハンズフリーオートスライドドアはeKスペースではオプション扱いになるといった具合。従って素の状態で本体価格を比べるとルークスの方が高めの設定となっています。

では、全く双方”同装備”にできるかと言うとそうはいかない機能もあります。

SOSコールがeKスペースにないのはなぜ?

まずルークスにあってeKスペースにはオプションでも設定できないのが、先進事故自動通報システム「SOSコール」です。

これはSOSボタンを押すか、エアバッグが作動した場合に専門オペレーターがドライバーへ呼びかけ、状況に応じて消防や警察に通報するシステム。万一呼びかけに反応がない場合は、事故の重篤度によりドクターヘリの派遣まで対応してくれます。

なぜこのシステムが日産だけなのか調べてみたところ、SOSコールのシステムはNPO法人救急ヘリ病院ネットワークと自動車メーカー、サービスプロバイダーからなるヘルプネットの「D-Call Net」というシステムを活用していて、早い話し三菱はこのヘルプネットに参画していないためでした。

国産メーカーではトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバルが加入していますが、将来的に三菱も加入することがあれば、SOSコールが追加装備されることもあるでしょう。

ルークスにはない装備はあるの?

一方、eKスペースには選べてもルークスで装備できないものがデジタルルームミラーで、これは車両後方にあるカメラの映像をルームミラーに映し出す装備です。

乗っている人やラゲッジルームの荷物で後ろが見えにくい場合や、夜間・悪天候のときなどにリヤカメラの映像へ切り替えれば、スッキリクリアな後方視界が得られます。通常ミラーとリヤカメラ映像の切り替えもワンタッチで、これはどうしてルークスに設定されないのか悩ましいところです。

引用:https://motor-fan.jp/

もう一つeKクロススペースにだけ、そのSUVらしいルックに相応しくルーフレールがメーカーオプションで設定される点も違いですね。

試乗レポなど口コミをチェック

発売間もない新型ルークスですが、早々に購入された方やディーラーでの試乗による口コミもいくつか報告されています。

「プロパイロットはとても進化しています。インターチェンジで合流してくる車も多かったですが適切に減速・加速を行い、停止から追従走行の再開なども非常に安定的に作動し、安心感が高い出来でした」
「リアシートを畳んだ時のフラット感は、N-BOXより少し劣るかも。その分リアシートの座り心地を優先したのかもしれません」

「今回からハイブリッド仕様になりましたが、出だしの静かさにびっくり。その後も静かにスムーズにおもしろいぐらいよく走る。走りにこだわる人はターボ一択だと思う」
「クルマの出来は申し分ないが他社モデルより後発な分、様々な装備が付いていて価格が跳ね上がってしまった。もう少しオプション設定を増やし、ユーザーに選択の余地を与えるなどしてほしい」

まだまだ数は少ないですが、口コミの評判もまずは上々。特に進化したプロパイロットとS-ハイブリッド投入によるエンジン特性(静か・パワフル)に高評価が目立ちました。

2020年から日産の反撃がはじまる!?

以下2枚引用:https://kuruma-news.jp/

冒頭の通り厳しい状況にある日産ですが、本来持つ先進安全装備や電気自動車に関するノウハウは他社に対して不足はないはずです。今回発売となったルークスを見てもそのことは十分に感じられ、今後アナウンスされている新型キックス、Newエクストレイル、Newノートなどにも高い期待が寄せられています。

本気モードに入った「技術の日産」に注目していきたいと思います。

以上、日産ルークスの2020年フルモデルチェンジをご紹介しました。

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