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後悔しないために確認しておきたい6代目スバルレガシィの不満点6つ

最終更新日 2021/9/17

昭和も終わろうとする頃のスバル(当時の富士重工業)は経営危機に陥っており、身売り倒産の話が絶えませんでしたが、そんな危機的状況を救ったのが初代レガシィでした。

そのような背景もあり、レガシィと言えばスバルの看板であり旗艦車種であるということは、例えインプレッサフォレスター販売実績が上回っているでも揺るぎのない評価であるように感じます。

ここでは実際にレガシィ購入しようとした際に気になる、オーナーさん達の本音の口コミから不満点をピックアップし、検証していきたいと思います。

引用:https://clicccar.com/

レガシィの変遷

初代が登場したのは冒頭の通り1989年倒産危機を打開すべく全てが新設計されたブランニューモデルとして市場に投入され、高い評価を受けました。特にその後長くレガシィイメージリーダーとなるツーリングワゴンの人気は高く、日本におけるワゴンブームのきっかけともなりました。

初代以降もセダンツーリングワゴンを基本として2代目3代目ヒットを重ね、4代目スバルとして初めて日本カーオブザイヤーを獲得しました。続く5代目では大改革が行われ、一気にグローバルサイズへと拡大。それが功を奏したのかレガシィ海外で大人気となり、スバル過去最高益更新に大きく貢献しました。

引用:https://www.webcg.net/

2014年登場の6代目レガシィ現行モデルとなりますが、歴代初めてツーリングワゴンをなくし、セダンのB4とクロスオーバーSUVのアウトバック2本立てという構成になりました。

5代目のボディをさらに上回るスリーサイズは、旗艦らしい堂々としたスタイルを魅せるものの、海外での人気とは裏腹に日本市場ではそのサイズ感が要因なのか販売面で苦戦が続いています。

引用:https://www.bepal.net/

レガシィの不満点を確認

6代目レガシィもデビュー後6年目へ入っていて、A型からスタートした型式も2019年小改良版F型進化しています。この間、けっこう時間が過ぎていますので、初期型にあった問題点D型E型ではクリアされているものもあるかも知れません。そこで今回は2017年モデルD型以降口コミを中心に見ていきました。

古参スバリストには物足りないパワーユニット

引用:https://www.gqjapan.jp/

現行レガシィB4アウトバックエンジンは、お馴染み水平対向エンジン2.5ℓNA一種類だけで選択の余地はありません。最高出力175ps、最大トルク235NmFB25型4気筒DOHCは日常域での使いやすさと燃費性能にも配慮していて、通常走行においては不足ないユニットと感じられますが、口コミでは次のような意見も。

一般道では不足ないとは思いますが、やはりターボモデルもしくは大排気量モデルを採用し、最低でも250馬力程度のモデルが欲しかったですね。歴代のモデルにはそうしたパワーユニットがあっただけに、現行型は退屈極まりないです

引用:http://e-nenpi.com/

大人な乗り物にスピードが必要あるか?とも思います。しかし私は今まで280馬力オーバーのスポーティなレガシィに乗ってきましたし、それにこのモデル(現行型)も”スポーツセダン“を謳っています。そう考えると役不足ではないでしょうか

エンジンの種類が一つしかなく、他メーカー同クラスと比較しても車格のわりに馬力・トルクが非力に感じる。200馬力クラス、または3.0ℓクラス妥当と感じます

「パワー不足を感じているわけではないが、動力性能が普通で追い越し時に躊躇してしまうことがストレスCVTにも不満

引用:https://clicccar.com/

口コミにはもちろん過不足なし、あるいは十分なパワーと評している方もいらっしゃいました。一応、コメ主さんのプロフによると代々スバリストという方が多かったです。スバルレヴォーグWRXパワーウォーズは任せているという方針は知りつつも、やはり歴史のある旗艦レガシィの扱いが不満だ!ということのようですね。

エンジンに関しては、意外と燃費に対する不満の声はそう多くなかったです。水平対向エンジンAWD(四輪駆動)というキーメカニズムからスバル車燃費キツいと言われますが、”思っていたよりも”ということでしょうか。

エコドライブ・デバイスに不満の声が

スバル車には環境性能を高めるためエコドライブを促す様々な定番デバイスが用意されています。代表的なものではSI-DRIVEECOゲージアイドリングストップでしょうか。ユーザーさんからの報告には、その制御について次のような口コミが見られました。

「I(インテリジェント)モード燃費を稼ぐためだと思いますが、アクセルを踏んだ分だけ反応してくれず、ゆっくり踏み足していって”あれ?”と思ったところで加速し始めるから違和感があります

「追い越しがしたくてもIモードのままだと、ほぼベタ踏みにしないと引っ張って素早く加速してくれません。面倒ですが都度つどモードを切り替えています

以下2枚引用:https://response.jp/

「S(スポーツ)モードを選ぶとトルクが太くなるが、さすがにターボ車のようなパンチ力が発揮されるわけではない。大人な加速というか・・・

「アイドリングストップから再始動の時にブルン!とくる揺れが不快ですし、機械的にも良くないと感じます。キャンセラーを付けるしかない

「アイドリングストップの動作が苦手で不要なのだが、キャンセルする機能がない

SI-DRIVEは気分やシーンに合わせて走行性能を自在に選択できるスバル独自ドライブアシストですが、燃費環境に配慮した運転ができるIモード制御が少し演出過剰気味なのかも知れませんね。BMWにも同様のデバイスがあるのですが、筆者の体験ではエコプロモードの時でもガッとアクセルを踏むと警告表示が点灯するものの、それなりに加速が乗るので、この辺は各メーカー判断があるのでしょう。

またアイドルストップ問題については、レガシィだけではなく他車でもよく目にする口コミで、エンジン再始動時のあの”ブルッ”が嫌な人は多いようです。マイルドハイブリッド車に見られるISGモーターでも付けば、そうしたことが解決できるようですが、まずはユーザーの嗜好もあるのでキャンセルスイッチは欲しいかも知れません。

旧プラットフォームの限界が見えた?

引用:https://clicccar.com/

セダンではなくアウトバック口コミでよく見られたのが、乗り心地に関する件です。内容としては以下の通り、突き上げ感揺れといったワードが目立ちました。

「舗装路を走っている分にはとても満足です。しかし不整路に入ったとたん、印象がガラリと変わります。硬いゴムが跳ねるような不快な振動が発生し、ゆすられ感も大きいです

「荒れた道だけでなく、舗装路でも段差などで突き上げを強く感じることがあり、ナビの操作がままならない事があるくらい

「段差などでの不快な突き上げは、バカでかいタイヤサイズの弊害かも知れないので、タイヤ交換時にはインチダウンして、軽量かつ乗り心地重視のものにするつもり

引用:https://response.jp/

「不整路やちょっとしたアンジュレーションでの揺すられ感は、大いに改善の余地あり。前後・左右ともに揺れる。試乗では一般国道だけだったので、それほど感じなかったが、高速道路等でそれなりの速度で走っている時、小さなウェーブでも揺れの収まりが悪い」

最初のドライブで揺れが大きく、は疲れたと言って寝込みました。硬い乗り心地にしかできないのなら、せめてそれに見合ったボディにすべき

引用:https://motor-fan.jp/

この項目もそうですが、一方では乗り心地がイイと評する口コミもあり、感じ方は人それぞれで断じることは難しいです。

ただ直近モデルチェンジしている5代目インプレッサや2代目XVなどは、約30年ぶり新設計された”スバルグローバルプラットフォーム”が採用されており、極めて高いシャーシ性能を有しています。次期7代目レガシィも当然新プラットフォームになりますので、ここに上がったネガ要素はかなり解消されるでしょう。

運転支援システムのフィールが不自然

スバル他メーカーに先駆けて先進安全装備の有効さをアピールしたアイサイトを投入、”ぶつからないクルマ”をキャッチフレーズにこの分野を一時期リードしてきました。

しかしここ数年は各メーカーも様々な新技術を開発し、中々に厳しい競争ジャンルになりつつあります。最初は自動ブレーキで感動していた人達も、近頃は期待する水準が高まっており、それを感じさせる不満の声も上がっています。

「アイサイトアクティブレーンキープは、やたらカクカクして今一歩です。おまけに手を添えているのに”操作してください”と警告が出て非常に鬱陶しいです

「ステアリング制御不自然で気持ち悪いですが、あくまでアシストと思って慣れれば長距離移動では楽です。それでも感覚とのズレが大きい区間は小まめに制御をオフにして走っています

引用:https://car-mo.jp/

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「レーンキープ機能はレジャーで疲れた後の帰り道で大変便利だが、ドライバーのハンドル入力アルゴリズム介入アルゴリズムに差があり違和感を感じる。この違和感は慣れで解消するものではないと思うので、場合によっては解除している

なぜ年次改良で最新の”ツーリングアシスト”を付けなかったのか

「レガシィアイサイトは、ツーリングアシストではないからか、車線の認識力はかなり弱いです。知らない間に車線を越えそうになっていたりするので、あくまで自身で操作するけど、力を入れなくても操舵ができる、くらいのイメージです

引用:https://www.webcartop.jp/

ツーリングアシスト2017年夏に登場したアイサイトの拡張機能ですが、それの有る無しによる違いは、口コミにも見られたレーンキープにおけるステアリング制御力の向上で、従来は60km以上の高速域でしか機能しなかったものが、0kmからシステムが動作するようになりました。その他にもクルコンの上限値が100kmから120kmに変わるなどありましたが、レガシィでは次期型待ちのようです。

しかし直近の年次改良2019年9月でしたが、翌10月にマイチェンしたインプレッサにはしっかりツーリングアシストが装備されていました。なんで上位モデルレガシィにはないの?が、不満のポイントな気もします。

インテリアの野暮ったさはスバルらしさ?

引用:https://spyder7.com/

口コミをチェックして回るとよく目にするのが、インテリアデザイン今イチという評です。ただこれは見方を変えれば”そこはスバリストなので織り込み済みですよ”、と捉えられなくもない愛情表現のような雰囲気ではあります。

一方、今回のレガシィについてはデザイン云々より実用面から以下のような厳しい口コミも多かったです。

「小物入れが少ない。あとオートパワーゲートのスピードが遅いので、物の出し入れが面倒な時がある

「収納がまったくありません。渋々シート下ドアポケット脇物入れを追加しました

運転席まわりの収納が一切なく、ボールペンすら置くのに苦労します

引用:https://response.jp/

内装、インテリアは一言でいうとチープ実用面ではハザードスイッチの場所がダメですね。運転ポジションから手を目一杯伸ばしても届きません

「時計の位置が見にくいし、しかも電波時計でもない。時計をこの位置にもってくるメーカーの感性が分からない

マイチェンで時刻温度がメーターディスプレイにも表示できるようになったが、これ最初からやってよぉ。D型にならないとやらないメーカーの姿勢が疑問

「ビルトインナビは綺麗に収まっていますが、片や地デジナビアンテナむき出しだったりと旗艦なのになぜ?

「ピアノブラック塗装パネルが返って安っぽくしている。各種スイッチの質感はもう少し頑張ってほしい。ナンバー灯やカーテシィ、ルームランプのバルブが今どきLEDじゃないのはトップモデルとは思えない

引用:https://response.jp/

口コミにやたらと旗艦車種とか最上級モデルとか出てくるわけですが、やはりスバルフラッグシップだからこそ要求水準が高くなるのは仕方ないでしょう。車両本体価格は他メーカーの同クラストップモデルと比較して、決して高すぎるという印象はないので装備関係とのバランスは難しいところ。

但し、小物入れの有無時計のレイアウトなどは、設計時にユーザーの使い勝手をもっと煮詰めて欲しかったですね。

選択の余地がないナビゲーション

現行レガシィナビゲーションシステムは、標準装備ではなくディーラーオプション選択する形です。一応、アクセサリーカタログには下記の2種類が用意されています。

カロッツェリア楽ナビは画面サイズも同じで安いのですが、実はこれを選択するにはレスパッケージを選択し、一部装備を諦める必要があるので、ナビ機能も含め口コミ不満点も目立ちました。

「対応ナビが実質ディーラーオプションのDIATONEサウンドナビ一択になってしまう。なぜなら楽ナビだとアイサイトカメラ連動型が使えなくなるから

「アイサイトカメラに連動させるために、ナビDIATONEにしなくちゃならず、それで27万円近く上乗せされてしまうのは、車両本体価格をごまかされているみたい

引用:https://minkara.carview.co.jp/

「DIATONEナビ音声案内のときに、オーディオのボリュームをいちいち下げてくるのがウザい

純正のサウンドナビにはHDMI入力端子がない。そこで社外ナビを選びたいが、その場合アイサイトセイフティプラスが使えなくなるという鬼仕様

「6代目初期型にあったメーカーオプション”Harman/Kardonサウンドシステム”が廃止になり、DIATONEサウンドナビを選ぶようになったが、標準6スピーカーでは残念音質。ディーラーオプションでDIATONEスピーカーセットに交換しないと本領発揮できない仕様になっているのは、ぼったくり」

6代目レガシィ初期A型からナビは標準では無かったですが、メーカーオプションHarman/Kardonサウンドシステム+7インチSDナビセット30万円で用意していました。

現行のF型ではディーラーオプションDIATONEサウンドナビ27万円で選べますが、口コミにもあったように音質に拘ればスピーカーDIATONE製に交換したく、そうするとフロント・リヤ8万~28万円追加出費が要りますね。ナビ+オーディオに関しては、完全に値上げと言われても致し方ないかも。

社外品で安く上げようとすると、レガシィ自慢アイサイト機能制限を受けることになり、何とも悩ましいところです。

レガシィは人気・実力ともグローバルクラス

引用:https://www.carsales.com.au/

その他には「インプレッサフォレスターにあるマルチファンクションディスプレイがないので、速度燃費同時表示できない」「メーカーオプションのサンルーフはもう少し開口面積が広いと良かった」「エアコン内気循環しているとき、勝手に外気導入に切り替わるのがおせっかい」等々細かいところまで色々とありました。

もちろんここでは意図して不満点を抽出しチェックをしてきたわけで、それらをもってレガシィクルマとしての魅力度が低いのかといえば、決してそうではないでしょう。それを裏付ける事実として、北米でのスバルの勢いは相変わらず素晴らしく、昨年の年間販売台数は前年比2.9%アップの700,117台を記録し、前年に達成した販売レコードをさらに更新したわけです。車種別内訳を見るとアウトバック第一位となっています。

引用:https://motor-fan.jp/

実は北米では昨年9月に7代目レガシィが登場していて、2019年モデル末期だったにも関わらずこの成績だったのです。前述したように日本ではそのサイズ感から、買い手を選ぶところはあるでしょうが、クルマの持つポテンシャルは十分評価に値します。

日本では生産設備の関係から、2020年後半にズレ込みそうな新型レガシィは、スバルグローバルプラットフォームが採用され、走行安定性予防安全性衝突安全性などが幅広く向上しています。発売が待ち遠しい1台ですね。

引用:https://motor-fan.jp/

以上、レガシィの不満点を6つ検証してみました。

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