後悔しないために確認しておきたいBMW3シリーズの不満点5つ+α【見逃せない口コミ】
最終更新日 2021/10/9
今やコンパクトからラージまでニッチなセグメントも含め、漏らすことなくカバーしているBMWのラインナップ。もはやないのは軽自動車位ではと思えるほどですが、そんなBMWの中核を担う”金看板”が「3シリーズ」です。
グローバルでの販売実績は過去最高の更新が続く絶好調のBMWですが、2019年に投入された7代目となる3シリーズはその屋台骨と言えます。
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日本市場では昨年3月に販売が開始され、少し遅れてディーゼルエンジンとプラグインハイブリッドも追加しました。さらに9月にはワゴンボディの「ツーリング」も登場し、中核モデルらしくバリエーションが充実。2020年に入ると8月にようやく500万円を切った新たなエントリーグレード「318i」の追加と隙がありません。近くトップオブスポーツグレードのM3も発売されるでしょう。
販売台数も伸び、新型3シリーズを街で目にする機会も増えてきましたが、今回のクルドラでは3シリーズを実際に所有した方や体感した方からの様々な口コミ情報を徹底チェック。好調3シリーズにウィークポイントはあるのか?見え隠れするマイナスポイントを洗い出し検証していきますので、ぜひ新車購入のご参考にしてください!
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目次
7代目3シリーズのプロフィール
BMW3シリーズの歴史は長く、その源流は名車「2002」を擁した1966年デビューの02シリーズまでたどることが出来ます。
車名が3シリーズとなるのは1975年の初代E21型から。以降、2019年登場のG20型(ワゴンはG21)が7代目になり、いつの世代のモデルもBMWの最多量販車種の地位は揺らぎません。
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高い評価を受けてきた6代目F30型からバトンを受けた7代目は、BMWセダンの伝統的なスタイルを受け継ぎながらも、新世代のデザインコンセプトを取り入れることで、さらに洗練されたエクステリアに進化しています。
例えばBMWを象徴する”キドニーグリル”は従来の2分割型から、一つのフレームで縁取られるデザインに変更。また”ホフマイスターキンク”と呼ばれる歴代のリヤサイドウィンドウ後端部の処理が、7代目ではCピラーに一体化されたデザインに変更されたのもトピックとなりました。
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インテリアもデザインの変更は大きく、タッチ操作に対応した10.25インチのコントロールディスプレイと、12.3インチのデジタルメーターパネルを全車に標準装備。音声操作の「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」は、この7代目3シリーズがBMWとしての初出しとなります。
先進安全装備の充実は言うに及ばずですが、その基本となる3眼タイプカメラも日本初の導入になります。これにより一定条件下でのハンズ・オフ走行や、直前に前進したルート(但し時速35km/h以下の場合の軌跡)を最大50mまで記憶し、同じルートを正確にバックで戻ることができるリバースアシスト機能等も新たに実装されました。
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7代目3シリーズの不満点を確認
7代目のデビューから早くも1年半が過ぎ、上記した通りラインナップの拡充と共に販売台数も増えてきました。そのせいかオーナーさんを中心に実際に使ってみての感想やご意見も、様々なサイトで多数アップされています。
感じ方は人それぞれですから、同じ事象であってもある人は美点と捉え、またある人は欠点に映ることもあります。それでもチェックしていくと、いくつかハッキリとした傾向は見られるものです。
本稿ではネガティブな意見の目立つ順にご紹介していきましょう。
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①ついに一線を越えたボディサイズは〇か×か?
先代6代目3シリーズは、重要市場である日本の使用環境に合わせドアハンドルを削ってまで全幅を1800mmに収めたモデルを用意していました。その話も今は昔、7代目はホイールベースを大幅に伸ばしたため、全長はついに4700mmを超え、先の全幅も今回は日本仕様などの厚遇はなく、1825mmにまで達しました。
全高は6代目とほとんど変わりませんが、一昔前の5シリーズ(E39型)に匹敵するサイズになっています。
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さすがに大きくなったと感じますが、口コミには以下の通りサイズについてコメントが。
「3シリーズなのにサイズが5シリーズ並み。駆けぬける喜びを最も体現してほしい3シリーズだけにサイズ感は重要だろう。2シリーズセダン(グランクーペ)を後釜に据えようとの目論見も感じるが、あちらはFFなので何か違う」
「都市部の住宅街に住んでいる人にとっては、どうにも大きいのである。特に今回は車幅が1800mmを越えてしまった点がネックだ」
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「フロントグリルがボンネットに沿って折れているところや、キャラクターラインを弱め面で見せるようにしたボディサイド、高い位置にあるトランク上面などは車体を大きく見せようとするデザイン。そもそもスポーティでコンパクトなモデルなど目指していないのがわかる」
「リバースアシストは全幅が25mm広くなったことのリカバリーに用意された可能性は高い。しかしマンションの駐車場制限などで1800mm規制があり駐車できなくなってしまった」
「3シリーズで1825mmの全幅と600万円超の価格がどう評価されるか。セールスにどのような影響を及ぼすのか、興味深い」
今やBMW最小4ドアFRのポジションに
モデルチェンジを繰り返すたびに車体サイズが大きくなっていくのは、3シリーズに限ったことではありませんが、クルマのキャラクターを考えると眉をひそめたくなるモデルもあります。
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1シリーズがモデルチェンジでFF化したので、4枚ドアのFRでは3シリーズがラインナップ中最小。最小と言うには、はばかられるスリーサイズですが、最新のカローラも今や3ナンバーですからね。中にはマツダロードスターのようにサイズ感をしっかり維持しながらモデルチェンジするクルマもありますけど。
確かに昨今は衝突安全性等の要求が厳しくなってきているので、ある程度クルマに寸法が求められるのもやむを得ないところでしょうか。もっともそれを技術でクリアしていくのもメーカーに期待されるところです。しかし少しずつでも確実に拡大している3シリーズは、気が付けば〇〇年の7シリーズと同じだね、なんて日は来ないと信じたいです。
②スポーティと乗り心地の悪さは別物か?
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BMW3シリーズといえば、セグメント随一のスポーツセダンの代名詞と言えます。特に最新モデル同士で比べるとライバルのメルセデスベンツCクラスが、マイチェンを機にコンフォート色を強めてきたこともあり余計そう感じます。
であれば3シリーズで足回りが硬いのは、スポーツセダンの雄として織り込み済みと捉えても・・・と思いますが、口コミには次のような意見が多数。
「19インチのランフラットタイヤの見た目はカッコいいが、街中を流す限りでは多少コツコツと凹凸を拾い、カタいと感じることがあった」
「調整できてないチューニングカー並の粗削りさで、とにかく乗り心地が悪い。18インチ以上のタイヤならカチコチの足回りも甘受できる、という方以外はMスポーツのグレードは選ばない方がいい」
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「これを”スポーティ”と解釈する人であれば良いが、個人的には今どきのスポーティセダンなら路面のゴツゴツは抑えつつ、しなやかな硬さを出すのが技術の見せ所と思っている。3シリーズは単に硬いだけの印象」
「ランフラットタイヤの影響もあり、乗り心地は硬い。タイヤを変えれば多少改善されるようだが。2020年モデルはサスペンションの改良がされ、乗り心地が改善されたと聞いたが、試乗した限りではあまり違いは感じなかった」
今回乗り心地に影響を与える原因として、ランフラットタイヤのせいとする傾向が伺えます。ちなみにランフラットタイヤとは、サイドウォールをゴムで補強することによりパンク(空気圧がゼロ)しても、時速80km/hで80km以上走行できるタイヤのこと。
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BMWはランフラットタイヤにご執心なメーカーで、Mモデルなどスポーツカーを除くと量産車すべてに採用しています。
ランフラットをモノにできたのはBMWだけ
パンクしても走れるのは魅力ですが、その分タイヤに特殊性があり、操縦安定性と快適な乗り心地を実現するのは簡単ではありません。実際、BMW以外のメーカーは導入してみたものの、それをモノにするまでには至らず採用を諦めています。最近の例だと2019年にマイチェンしたCクラスは、ランフラットタイヤをやめました。
BMWはそれを消化して昇華するまでに10年の歳月を掛け、現行モデルラインあたりからようやく完成の域に達したと言われます。
引用:https://bestcarweb.jp/
普通タイヤから乗り換えた方は、はじめ違和感を覚える乗り心地かも知れませんが、BMWの乗り味と解釈できるまでに時間は掛からない気がします。ここは筆者の実体験です。
ちなみにランフラットはパンク修理が”できない“と言われていますが、トレッド面への釘程度なら全然修理できましたよ(これも実体験)。
③インテリアパーツの質感は高くない?
サイズも価格も上がってしまった3シリーズですが、そのためか価格相応に求められるクオリティ水準も引き上がったようです。相対的に600万円もするクルマなのに・・・というエクスキューズは付くと思いますが、口コミには以下のようなものがあります。
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「ドアウィンドウのスイッチパネルが安っぽい。インパネ中央下にある物入れの蓋が閉まっている状態で確認するとズレていて、クオリティの低さを感じた」
「以前のものより良くなったという話ですが、見える範囲は結構プラスチックを使っていて、600万を超える車にしてはちょっとねぇ、、というのが正直なところ。最近は半値の国産車でもソフトパッドを多用しており、高級感はあまりないかな。それなりに造形はスタイリッシュだけど十分とは思わない」
「インテリアなどの内装は”頑張った感”は出ているが、細部を見るとプラスチッキーで加飾も無い(ウィンドウキー等)。またシフトレバー周りのボタン類は独立型ではなく、一枚のプラスチック板を区分けしているかのような構造がややチープ」
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及第点ながら更なる質感アップにも期待
こうした指摘箇所は個人の主観に左右されるところが大なので、正直真逆の意見、つまり今度の3シリーズは一気に質感が上がった的な口コミも散見されます。
確かに一昔前には「3シリーズは内装が・・・」とはよく言われていたもので、その頃のイメージを引きずっていると見る目が厳しくなるかも知れません。但し、ドア周辺トリムやスイッチパネルをSUVのX3と比較すると、そこまでコストが掛けられていないのは何となく伝わります。
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ドイツ車は年次改良が毎年しっかりと入りますので、こうしたプラパーツ等の質感もわかりやすく変わっていくと思われます。まぁ「後から」「後から」っていうのは新車あるあるですけどね。
④感性で乗るBMWには違和感が許されない?
〇〇らしさ、ってあらゆる分野で言われるものですが、こと自動車ならBMWは特にそれが聞かれるような気がしませんか。
わかりやすく言うと「こんなのBMWらしくない!」って感じのご意見ですが、以下の通り7代目3シリーズはある部分にそれが集中しています。
「先ずなんといっても速度計、タコメーターが液晶ディスプレイになってしまったのが不満。タコメーターが逆回転なのも違和感大ですが、メーターはBMWに限って言えばシンプルなアナログメーターのままで十分では?と思った」
「メーターパネルについて新しいモノ感は覚えるが、見た瞬間の視認性が低く、タコメーターの針の動きも違和感があり、それでいてデザインも特に素晴らしいとは思えない。慣れの問題とは思うが、機能に支障があるなら果たして万人に受け入れられるものだろうか」
「何と言っても”メーター”です。BMWにはもう少しアナログらしさを残して欲しかったので、この完全デジタルメーターは、グランツーリスモでもやっているようなオモチャ感が否めない。これは現在のメルセデスのラインナップも同様だが、時代なのだろうか」
「6気筒が主流だった時代に比べると、エンジンから受ける官能性はやはり落ちた。BMWの持つ質実剛健な昔の雰囲気は薄れてきて、日本車みたいな感じになってきているようだ」
カッコいいアナログメーターって難しい?
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BMWのメーターパネルやインパネ、ダッシュボード周りのデザインは3シリーズ含む全てのセグメントで同一の意匠により造形されていて、どのクラスのモデルに乗っても自然に操作系に馴染めるのがメリットとされてきました。
それに対し今回の7代目は、今までのデザイン手法とは異なるアプローチで正に”一新”したと感じられます。それゆえメーターも時流に沿ったのでしょうが、激しく違和感を覚える方も多かったようです。
確かにメルセデスベンツはもちろん、国産車でもデジタルメーターへの切り替えが加速する中、あえての”アナログメーター”って方向性もBMWならアリだった気もします。もはやステイタスを感じさせるアナログメーターって”マセラティ”位しか残ってないでしょうかね。
ただ液晶メーターって画面に映されているだけなので、ソフト(プログラム?)を書き換えれば簡単にタコメーターの動きくらい修正できそうですから、いずれ手が入るかも知れません。
⑤最新安全運転支援機能はさらに煮詰めも
当然このクラスのプレミアムブランドともなれば、安全運転支援機能は最新バージョンが搭載されていて、3シリーズでは日本初の高速道路渋滞時におけるハンズ・オフ走行機能も話題です。
一方でこうしたクルマ側からの制御機能が、完全に人の感性に沿ったアシストが行えるようになるには、まだまだ時間が必要と感じさせる口コミもあります。
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「手放しで走行できる自動運転機能は高速道路の渋滞時限定なので、そうした場面にはまる機会が少ないとメリットを感じられない。また、自動運転と言いながらしょっちゅう切断されるため、都度つど自分で運転介入させられる」
「車線を維持するデバイスをONにした際、自分の意思に反しステアリングが修正され少々戸惑った。車線を維持しようという制御自体は歓迎できるが、ドライバーの感覚と合わない場合が多いとストレスになる」
「一般道での車線逸脱時のレーンキープアシストは危険だと感じた。障害物を避けるシーンなどこちらが意図して隣の車線にハンドルを切ったとしても、かなり強い力で元の車線に戻される。怖いし危ないので納車後すぐにオフにした」
「ブレーキを電子制御しているためかは分からないが、停車時にブレーキを緩めてショックなく止まろうとすると、勝手に踏力が強く入りカックンブレーキになる」
運転支援アシストのフィーリングに課題か
引用:https://carsmeet.jp/
他にも見かけたのでレーンキープ機能が働いたときのハンドル操作アシストは、けっこう強引な感触が入るのかも知れません。
こうした情報はメーカーの方も市場からのフィードバックとして率先して蓄積していくところなので、さらにナチュラルな操舵感、アシスト感へと進化するはずです。せっかくの機能をオフにしてしまい、肝心な場面でサポートを受けられないとなると本末転倒なので期待したいです。
気になる?細かいご指摘アレこれ
まとまった数とはいかないもののユーザーの母数が多い3シリーズには、様々な少数意見も聞かれます。気になったものをいつくかピックアップしてご紹介しておきます。
引用:https://web.motormagazine.co.jp/
「iDriveやメーター画面の階層が複雑になり、分かりづらく直感での操作は不可能。画面操作や音声入力ありきの先進性を目指しているのは分かるが”使い勝手“とは完全に逆行している。レスポンスの悪い音声入力“推し”のせいか、エアコン操作もボタンが小さく使いにくくなった。物理スイッチが減ったのにデザインはマイナスという残念な仕上がり」
「プログラムのバグだと思うが、時々音声認識やコーナーセンサーなど動かない時がある。ちなみにエンジンを切り5分ぐらい放置すると元に戻るが、早く修正されることを望む」
「今の日本ではベンチレーション必須かも。今年の夏は特にそう思えたが、3シリではオプションにも無いのが残念」
「デイライトはBMWレーザーライトを選ばないと明らかに差別化されたショボい見た目になってしまうが、そのオプション代がそこそこ高い。また、ルックスはMスポがいいが選ぶと内装トリムがウッド調でなくなる。変わった幾何学模様のトリムになるが趣味じゃない」
クルマの責任ではありませんが・・・
最後に3シリーズのクルマ本体のこととは違いますが、けっこう目にしたネガな口コミをご紹介しましょう。
「こんなに良いクルマをディーラーの台数稼ぎのため”未使用中古車”で叩き売って、価値を落としているのは本当に勿体無いし、新車オーナーを馬鹿にするのもいい加減にしろと思う」
「走行100km以下の認定中古車で新車乗り出しの60~70%もザラ。とても新車をわざわざ買う気にはならない。もちろん下取りのときは、それに合わせて条件も悪化するだろう」
「価格についてしばらく前に騒がれていた”名ばかり試乗車(新古車)があふれている問題”が、このモデルでどう変わるのか?インポーターがこの部分を是正しないと”値崩れ”が防げず、ブランドイメージも下がっていく」
「早くも”激安”で売られていて、極悪レベルのリセールになっても台数稼げればOKと思っているインポーターの三流ブランディング」
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自動車マーケットでは軽によく見られる販売パターンですが、ナンバーだけ取得して登録台数の実績を稼ぎ、クルマはアプルーブドカー(認定中古車)として捌いていく方式。確かにBMWは、こうした”タマ”が多いのは中古車サイトや雑誌を見ると実感します。
ほぼ”新車”を安く買えるのはメリットですが、その分下取りではそこを見透かされた査定を受けるので、分かる人にはわかる一昔前の「マツダ地獄」パターンでしょうか!
日本市場でも今や台数はしっかりと確保できるようになったので、口コミにあった通りBMWもブランディングを見直し、あくまで商品力で勝負していく方向に舵を切ってもらいたい!です。
引用:https://www.goodspress.jp/
以上、BMW3シリーズの不満点をいくつか検証してみました。
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