CX-8の値引き相場レポート!【グレード別・2024年11月最新】渋い?実販売データからわかった限界額とは
最終更新日 2024/10/30
マツダはミニバンのラインナップをすべて抹消し、その受け皿として3列シートのSUVを送り出しました。
それが2017年に発売されたCX-8です。大人気SUVのCX-5と北米などで販売しているラージSUVのCX-9のメカニズムをミキシングして仕上げれたCX-8は、国内マツダラインナップの頂点として高い存在感を放ちます。
2022年に新たなフラッグシップCX-60が登場していますが、今のところ唯一の3列シートモデルであることに変わりなく、CX-8も同年マイナーチェンジを行い後期型へと進化しました。
そんなCX-8の購入を考えている方が一番気になっているのが“どのくらい値引きが可能なのか“だと思います。
この記事を読めばわかること
- CX-8の効率的な値引き交渉のやり方
- グレード毎の適正な値引き額
- ライバル競合はエクストレイルやアウトランダーが効果的
- CX-8同士を競合させるコツ
- オプション値引きとオマケしてもらう方法
特にこの辺りの情報を包み隠さずご紹介します!
どうしてこんな普通はわからないような情報が手に入るかというとそれには理由があって…
このページは最新値引き情報とCX-8のおすすめポイントだけにフォーカスしていますので最後まで見ていただけると嬉しいです!
目次(タップで飛べます)
- 値引きの相場・限界は?【2024年11月最新】
- ライバル車種と競合させるのが基本!
- 別資本のマツダでCX-8同士を競合させれば大幅値引きも
- 値引きに満足できないときはサブディーラーという手も
- オプション値引きはコスパも良い
- 予算は伝えるべきか?
- 値引きのセオリー、セール・決算期を狙う
- 納期はこのご時世だと早い方
- 人気の「25S Black Tone Edition」に残価設定型プランなら月々10,693円で乗れる
- ディーラーで下取りすると安く買いたたかれることが多い!
- 下取り額を大幅にアップさせる方法
- マツダCX-8の魅力はココだ!
- 最新CX-8のグレードと価格
- CX-8のおすすめグレードはどれ?
- ライバル車比較:先進ハイブリッド搭載のエクストレイル
値引きの相場・限界は?【2024年11月最新】
CX-8の値引き相場はズバリ
交渉のレベル | 車両本体 | OP値引き |
---|---|---|
限界まで値引き交渉 | 27万 | 25% |
ライバル車を出して交渉 | 23万 | 20% |
特に交渉なし | 15~17万 | 0~10% |
値引き難易度:やや緩い リセール価値:C
12月いっぱいで生産終了。ほとんどの販売店が受注を止めています。一部グレードは残っているのでお急ぎを。
ひと頃”マツダ地獄“と呼ばれた安売り至上主義のときもありましたが、現在のマツダはすっかり様変わりしてしまい、むしろ値引きは渋めな部類となっています。そうした中ではCX-8はわりと話のわかる商談例が報告されています。
以下に解説する「値引きのコツ」をしっかりと実践して、粘り強く交渉すれば思いのほか良い結果が得られるはずです!
グレード別の値引き相場一例
グレード(ガソリン車) | 駆動 | 車両本体価格(税込み) | 値引き相場 (付属品含まず) |
---|---|---|---|
25S | 2WD | 299万4,200円 | 13万円 |
4WD | 323万0,700円 | 17万円 | |
25Sスマートエディション | 2WD | 332万3,100円 | 14万円 |
4WD | 355万9,600円 | 21万円 | |
25Sブラックトーンエディション(人気NO.1) | 2WD | 364万9,800円 | 24万円 |
4WD | 388万6,300円 | 27万円 | |
25Sスポーツアピアランス | 2WD | 403万2,600円 | 27万円 |
4WD | 426万9,100円 | 32万円 | |
25Sエクスクルーシブモード(6名乗り) | 2WD | 443万9,600円 | 33万円 |
4WD | 467万6,100円 | 35万円 | |
25Tブラックトーンエディション | 2WD | 418万6,600円 | 35万円 |
4WD | 442万3,100円 | 36万円 |
グレード(ディーゼル車) | 駆動 | 車両本体価格(税込み) | 値引き相場 (付属品含まず) |
---|---|---|---|
XD | 2WD | 337万7,000円 | 15万円 |
4WD | 361万3,500円 | 18万円 | |
XDスマートエディション | 2WD | 370万5,900円 | 17万円 |
4WD | 394万2,400円 | 20万円 | |
XDブラックトーンエディション | 2WD | 403万2,600円 | 21万円 |
4WD | 426万9,100円 | 23万円 | |
XDスポーツアピアランス | 2WD | 441万5,400円 | 24万円 |
4WD | 465万1,900円 | 25万円 | |
XDエクスクルーシブモード(6人乗り) | 2WD | 482万2,400円 | 28万円 |
4WD | 505万8,900円 | 30万円 | |
XDグランドジャーニー【特別仕様車】 | 2WD | - | |
4WD | 483万2,400円 | 36万円 |
ワンポイント
納期が改善される車種が多く新車を買いやすくなっています!
新年セールは割安に購入するチャンス!
"カーナビ無料装着"や"期間限定の低金利ローン"などのキャンペーンは誰でも付けてもらえるものなので、満足せずに本体値引きを狙うのが鉄則です!
ライバル車種と競合させるのが基本!
CX-8の直接競合するライバル車種は3列シートのクロスオーバーSUVがテッパン。具体的には三菱アウトランダー、日産エクストレイル、トヨタランドクルーザープラドなどが該当します。
もちろん3列シートに限定せず、プレミアムなアッパーSUVとしてのハリアーやアウトバックなども競合させれば、それなりに反応してくるディーラーは多いと思われます。
ライバル車を出すことにより競争意識を煽り“どちらにするか本気で悩んでいる“と思わせれば、気持ちを変えさせるため更に値引きを引き出せる場合もあります。
参考に次の記事も読んでみてくださいね。
どちらのクルマにも良いところと悪いところがあるので「CX-8のココが気になる…」風を装えばバッチリです。
欠点、不満点に関しては下の記事も参考にしてください。
参考⇒買って後悔しないために確認しておきたいCX-8の不満点10コ!
「競合ではうまくいったけどガソリンが…」
東京都 20代 男性
購入したグレード:XD PROACTIVE
値引き額:18万円
サービス:納車時ガソリン満タンとコーティング
感想:ネットや雑誌で見ていた通り、三菱 アウトランダー、トヨタ ランドクルーザーとの競合で18万まで値引きしてもらえたので満足して契約しました。
納車までも2か月ちょっとだったので喜んでドライブしたところ、
なんとガソリンがほとんど入っていない…
納車時ガソリン満タンじゃなかったのかよ!とマツダの営業マンに電話したら「すみません。確認ミスでした。差額をクオカードで埋め合わせさせてください」とのこと。
まあ埋め合わせしてもらったので特に文句もなく、楽しくCX-8ライフを送っています。
別資本のマツダでCX-8同士を競合させれば大幅値引きも
ライバル車による競合でうまくいかなかったときは、経営資本の異なるマツダ店同士で競わせる方法も有力です。
CX-8は全マツダ店で扱われていて、㈱〇〇マツダの〇〇部分が少しでも違うところが別資本=別会社です。その複数店舗を回り「他店ではここまで値引きしてくれたよ」ということを伝えればさらに条件が良くなることも期待できます。
近所に知っているお店がなければ、マツダの公式サイトから店舗が検索できます。
⇒ http://www.mazda.co.jp/purchase/dealer/?prefecture=14
例えば神奈川県で検索すると下のような画像が出てきます。
少し見づらいですが、画像には全部で6つのディーラー名が出ています。このうち赤マルの3つの店舗の社名に注目してください。ココが違うところが経営資本が異なる店舗になります。
①、③、➃、➅は全て湘南マツダで同系列ですから値引き枠の設定は同じと予想できます。でも、②と➄は会社が変わりますから違う枠が設定されている可能性大です。
手間も掛かりますが多くの店舗を回ることで、中には販売ノルマに未達のディーラーや営業マンに遭遇するときもあります。
そのときは鼻血が出るくらいがんばって値引いてくれますのでかなりお得な買い物ができますよ
値引きに満足できないときはサブディーラーという手も
ライバル車や別資本の同士競合でも満足できる値引きを得られなかったときは、サブディーラーを当たるのも一つの方法です。
サブディーラーとは新車販売も手掛けている自動車整備工場や中古車販売店のことです。表の看板に「新車・中古車販売」「全メーカー取り扱い」などと書かれていたらソコです。
特にマツダはかつて業販(業者販売の略)も多かったため、サブディーラーでの取り扱いが多いメーカーのひとつでした。店舗や社名に「オートザム」とあるのは、地域にもよりますがサブディーラーに近いお店です。サブディーラーは独自のサービス(点検/修理割引・オイル交換サービス等)があり”それ狙い”で検討する価値もあるでしょう。
サブディーラーを簡単に見つけるには中古車販売サイトで、探している車種の「走行距離0~1,000km」「住んでいる地域」を入力し検索してみてください。
新車がヒットすれば、その店舗はサブディーラーとして新車販売もしているということです。
メリット、デメリットや正規ディーラーとの違いなどは「サブディーラーでも新車はオトクに買えるのか」で解説していますのでぜひチェックしてくださいね
オプション値引きはコスパも良い
オプションからの値引きも車両本体からの値引きと同じで大切。営業マンにお願いするだけで手間もかかりません。
概ね選択価格の25%程度を目標に交渉しましょう。
また、契約直前だけに通用するやり方ですが、「このオプションをサービスで付けてくれたら契約するよ」と言えば、ちょっとしたオプションなら付けてもらえることもあります。
具体的には
・ラゲッジネット
・ベッドクッション
・セレクティブキーシェル
・ナンバープレートホルダー
・本革調車検証ケース
・サンシェード
などがねらい目です。
もちろんサービスなので、あまり贅沢は言わずに簡単に付けられるものを狙いましょう。具体的には取付工賃がかからないものを選ぶのがポイント。
また、ハンコと印鑑証明を用意しておくなどして本気度をアピールしましょう。
細かいサービスのオマケをお願いする
思うように値引きが引き出せなかった場合でも、契約直前が一番ワガママを聞いてくれるタイミングですから、- ・総支払金額からの端数切捨て
- ・ボディーコーティング・メンテナンスパック
- ・登録手数料のサービス・半額
- ・納車時ガソリン満タン
- ・ローンを組むなら金利の引き下げ
予算は伝えるべきか?
値引き交渉をするときに“こちらの予算を伝えない”というやり方もありますが、営業マンもその道のプロです。黙っていてもおおよその予算は見抜かれます。
ですのでオススメのやり方としては、これは営業マンにはもしかしたら嫌われてしまうかもしれないのですが、最初に少なめの予算を伝えて値引きを引き出しましょう。
「予算は○○万円なので、これ以上は1円も出せません。オプション品込みでこの予算内に収まるなら即決するよ」などと勝負を賭ける方法もあります。
ちょっとやり過ぎかな?と思うくらい無理めの予算を伝えてしまっても意外となんとかなることも多いです。
値引きのセオリー、セール・決算期を狙う
車検等に余裕があるなら、いっそ腰を落ち着けて期末セールや在庫一掃的なフェアに合わせ値引きを狙う方法もあります。
決算期も相場以上のビックリするような値引きもあり得ますので
■年度末の決算期(1月~3月)
■夏のボーナス時期の6月~7月
■冬ボーナス&年末商戦期の12月
こうしたタイミングを見計らって値引き交渉してみてもいいかもしれません。
成功体験談
ディーラー4店舗回ったのが勝因です!
大阪府 40代 男性
購入したグレード:XDブラックトーンエディション
値引き額:18万円(本体)
サービス:オプション総計から7万円引き
感想:妻と子ども2人の4人家族でファミリーカーとして購入しました。
妻はスライドドアのミニバンが良かったのですが、私が個人的に嫌なのでCX-8に決めました。
車両価格が高いこともあり、少しでも値引きしてもらって買いたかったので自分の家の近くのディーラー以外にも隣の件のディーラーなど4店舗を回り見積もりを取りました。
その中で熱心に購入の相談に乗ってくれる営業マンに会えたこともあり、オプション込みで25万円の値引きで買いました。
かなり満足できる値引き作戦になったと思います!
納期はこのご時世だと早い方
CX-8はグレードにもよりますが現在、概ね1~2か月前後の納車期間となっています。
ご存じの通り新車の納期がホントに長くなっていますが、コロナ禍も明け徐々に回復している車種やメーカーもあります。その中でもマツダは全般的に早い方だと言えますね。
人気の「25S Black Tone Edition」に残価設定型プランなら月々10,693円で乗れる
マツダでは残価設定型クレジットの「マツダスカイプラン」が用意されています。
上の画像が見積もりの例ですが、月々の支払い10,693円でCX-8に乗ることも可能です。
グレード | 25S Black Tone Edition(2WD 6EC-AT) |
---|---|
支払回数 | 60回 |
頭金 | 1,000,000円 |
下取り金額 | 500,000円 |
最終回1回前の支払い | 100,020円 |
月々の支払い額 | 10,693円 |
ボーナス月加算額 | 100,000円(1月/8月) |
金利 | 2.9% |
グレードは人気の25S Black Tone Edition、支払回数は60回(5年)、ボーナス時は10万なのでかなり現実的な条件ですよね。値引きと金利の交渉をきちんとやればさらに好条件で契約することも可能!
CX-8はリセールも強めで、残価設定ローンを利用するのに向いてる車種。最近では新車購入者の半分が利用しているというメーカーもありますので検討されてはいかがでしょうか。
ディーラーで下取りすると安く買いたたかれることが多い!
新しく車を買うときにはその販売店で今の愛車を下取りに出すことが一般的です。購入と売却をワンセットで行えるので手間もかからずにお得な気もしますが・・・
理由は簡単。競合がいないからです。
なのでこの下取りで損をしている人がめちゃくちゃ多いんです。
しかし営業マンに言われるがままでは損をしてしまうことも…
下取り額を大幅にアップさせる方法
同じ車でもどこに売るかで査定額は変わります。
下取りに出すときに損をすることなく、むしろ下取り額アップに成功した人に話を聞くとある共通点がありました!
答えは簡単です。複数の車買取店を競合させて愛車の買い取り相場を知っておく。
そうすればその査定額をディーラーにバシッと言うだけであっさり下取り額がアップします。
これはうまくはまったパターンですが、もしダメでもその時は買取店で売ればいいだけの話なのであなたに損は全くありません。
しかし一軒一軒買取店を回るのは手間も時間もかかりすぎます。
そんなときに便利なのが一括査定サイト。複数の買取業者に出張査定してもらえるサービスです。
・最大10社の買取店から最高査定額を選べる
・東証一部上場企業グループが運営
・電話がかかってくるのが面倒な人はメールだけで対応可能
↓ナビクル車査定の公式サイト(無料)で愛車の査定額をチェック↓
※査定額だけ確認してすぐに売らなくてもOKですよ!
それでも・・・
マツダCX-8の魅力はココだ!
引用:https://www.webcg.net/
現在のマツダは2012年にスカイアクティブ技術をフルに投入したCX-5を基幹として、SUVラインナップの拡充に挑み、その経営方針の成功から中規模ながらマーケットで高い存在感を放つメーカーとなりました。
それ以前はトヨタや日産と同じくセダンあり、ワゴンあり、ミニバンあり、スポーツカーあり、軽自動車や商用車もありと何でもござれ状態でしたが、限られた資本を有効活用するためにSUV戦略へと舵を切ったのです。
その過程で軽や商用車の生産を終了(他社のOEMで対応)したのと同じく、ミニバンについてもプレマシー、ビアンテ、MPVを順次カタログから落としていきました。
結果、マツダには一時期3列シートのモデル(&スライドドア車)がなくなってしまいましたが、その受け皿として登場したのがCX-5のアニキ分にあたるCX-8です。
2017年末に登場したCX-8は一足先にデビューしていた2代目CX-5のプラットフォームやメカニズムを活用した3列シートSUV。メカニズム面だけでなく、エクステリアもCX-5同様にデザインテーマ”魂動”によるもので、フロントマスク部分などはグリル内の桟の形状が違う程度でほぼ同一のデザインです。
引用:https://kakakumag.com/
違いを見せるのはボディ後半にかけての伸びやかなルーフ、そしてホイールベース。CX-5とはリアクォーターウインドの幅がかなり違っています。
ホイールベースが拡大された分、キャビンの居住性は高く、ミニバンに負けない3列目シートのゆとりもCX-8の美点です。
2022年秋にビッグマイナーチェンジを実施
2017年末のデビューですから既に5年が経過していて、何度かの改良も受けてきました。特にパワーユニットは発売当初の2.2ℓディーゼルターボ一本から、のちに2.5ℓガソリンと同ターボが追加され今は3タイプから選択可能に。ADAS(先進安全装備)やグレード体系なども適時見直しがされてきましたが、2022年秋には大がかりなマイナーチェンジを実施しました。
その際はエクステリアも変更を受け、前後バンパーが最新の魂動デザインをインスパイアしたものに変わり、合わせてヘッドライトとテールランプも新しいランプシグネチャーが採用されました。上位グレード用フロントグリルのブロックメッシュパターンも違いを感じさせます。
引用:https://toyokeizai.net/
インテリアはシート素材や各部マテリアルへ一部変更が入った程度ですが、同年に新発売されたCX-60に搭載されているサスペンションやシートの機能、技術等をCX-8へも展開。サスペンションはスプリングとダンパーの特性を見直し、快適性とコントロール性を向上させ、また着座姿勢を安定させるためフロントシートの座面形状とばね定数も変更されています。
ADAS系ではアダプティブLEDヘッドライトの防眩ハイビームが12分割から20分割となり夜間の視認性をさらに高めた他、アクセルとブレーキ、ステアリングの各操作をアシストして高速走行等の疲労を軽減させるクルージング&トラフィックサポートも搭載されました。細かいところではApple CarPlayのワイヤレス化やUSB Type-Cの採用など使い勝手の向上が図られています。
最新CX-8のグレードと価格
毎年必ず商品改良を実施するマツダ車ですが、2023年夏時点でのCX-8のグレード展開と車両本体価格は以下のとおりです。
2022年のマイナーチェンジ時にグレード体系も見直され、従来あった”L Package”と”プロアクティブ”は廃止され、代わってスポーツアピアランス、グランドジャーニーが加わっています。
2021年の改良時に2.5ℓガソリンターボがカタログ落ちしたCX-5に倣い、同じ道をたどるのでは?と思われていましたがCX-8ではガソリンターボは継続しています。一方、CX-5に設定のある6速MT車は、発売以来ずっとCX-8には用意されていません。マツダと言えば少し前は、走りにこだわるメーカーの姿勢を表すかのようにMT車の設定比率は高めでしたが、昨今はマツダ6のMTを廃止するなど、そちら方向へ若干舵を切りつつあるようです。
CX-8のおすすめグレードはどれ?
これまでの人気グレードであったL Packageとプロアクティブが廃止になったことで、これからの売れセンモデルが気になります。
従来から継続される25S/XD、スマートエディション、ブラックトーンエディション、エクスクルーシブモードは、各々価格に対するコスパの良さは間違いないですが、やはり新規で追加となったグランドジャーニーかスポーツアピアランスが注目されるところでしょう。
SUVテイストを高めた特別仕様車グランドジャーニー
引用:https://vague.style/
今のところ「特別仕様車」という扱いになっているグランドジャーニーは、CX-5に設定されるフィールドジャーニーのCX-8版。スマートエディションをベースにSUV感覚を強化した内外装を採用し、4WD車のみの設定です。外観はシルバーの前後バンパーガーニッシュやガンメタリックのフロントグリル、グロスブラックのドアミラー、ルーフレールなどを特別装備。インテリアはグレージュ色の合成皮革とファブリックのコンビシートや専用の加飾を装着しています。
他グレードにないグランドジャーニーだけの装備として、ドライブモードを切り替える”Mi-Drive”に「オフロードモード」が備わります。4WDだけしかない設定と合わせ、グランドジャーニーは家族で出掛けたくなるSUVらしいアウトドアや郊外が似合う仕立てになっています。
上質なスポーティを体現したスポーツアピアランス
もう一つのスポーツアピアランスは、フロントグリルやクラッディングパネル、ホイールアーチなどをグロスブラックで仕上げ、同じくブラックメタリックの19インチアルミを履くことで引き締まったスポーティなイメージをアップ。インテリアは旧L Packageから継承するようなレッド、もしくはブラックのスムースレザー&ライトグレーステッチを施したシートが設定される上質で精悍なグレードになっています。
引用:https://response.jp/
エクステリアの黒でペイントされたホイールアーチやパネルが特色で、最上位グレードのエクスクルーシブモードもそれらはペイントされていますが、あちらはボディ同色。SUV的な文法ではモールやパネル類は黒が定番ですが、普通、樹脂素材そのままというパターンが多く、それはそれでラギッドで悪くありませんが、CX-8というキャラクターを考えると塗装によるグロスブラックが似合います。
これがCX-5であればオフロード感のある先のフィールドジャーニー(=グランドジャーニー)をオススメとしますが、ラギッドでありながらよりアーバン寄りなキャラクターのCX-8だとイチ推しグレードはやはりスポーツアピアランスで決まりでしょう。
ちなみにスポーツアピアランスは2.5ℓガソリンターボに設定はないので、エンジンは2.5ガソリンか2.2ディーゼルターボの二択。トルクフルなディーゼルは魅力的ですが、リセールバリューではややガソリンエンジンが有利なこともお忘れなく。
ライバル車比較:先進ハイブリッド搭載のエクストレイル
CX-8のセグメントである3列シートSUV。輸入車ではメルセデスベンツやボルボ、プジョーなどに用意がありますが、国産車ではほとんどなく三菱アウトランダーと日産エクストレイル程度です。他にはトヨタランドクルーザーなどもあるにはありますが、本稿でピックアップするライバルはエクストレイルとしました。
引用:https://kuruma-news.jp/
アウトランダーは新型からPHEV専用車となり、中心の価格帯が500万円台となっていることから、やや競合のレンジからは外れると思われます。
一方のエクストレイルなら、人気のグレード”エクストリーマーX”(3列シート・4WD)が約450万円。CX-8は前項のスポーツアピアランス(ガソリン・4WD)が427万円なので価格帯ではイイ勝負です。
エクストレイルは2000年に初代モデルが発売されたミドルサイズSUVで、現行型は2022年に新型となったばかりの4代目に当たります。
エクステリアは3代目のイメージから初代や2代目モデルが持っていたタフギア感高めのデザインへと変更。フロントマスクは日産伝統のVモーショングリルに上下2分割のヘッドライトが個性的です。
e-POWER+e-4ORCEで電動技術は一歩先行く日産
ハイライトはメカニズム面で、新型からパワーユニットをe-POWER(ハイブリッド)に一本化。発電のためのエンジンに圧縮比を可変できる世界初のVCターボを投入し、これに前後モーターとブレーキを統合制御し、四輪の状況を細やかに素早く制御できるe-4ORCEも採用。本格SUVとして雪道やオフロードでの走破性に加えて、ワインディングでの意のままの走り、市街地でのフラットで滑らかな乗り心地まで実現します。
テクノロジーCOTY(カーオブザイヤー)やウィメンズワールドCOTY2023などを受賞し、内外から高く評価されるエクストレイルですが、反面、売れ行きが好調すぎて1年も経たずに受注停止状態となってしまったのは残念なところ。
引用:https://matome.response.jp/
CX-8は”使える”3列目シートが魅力!燃費性能は?
CX-8と比べると設計年次の違いから、総じてエクストレイルの電子デバイスの先進性等が光りますが、もちろんCX-8が優位なところもあります。筆頭は3列目シートの居住性で、身長170cmの大人6名が乗車し、2列目乗員のひざ前に握りこぶし1つ残るように調節すると、3列目のひざ前は何と握りこぶし2つ分の空間が確保できます。
3列目は床と座面の間隔が不足していてひざが大きく持ち上がってしまうエクストレイルとは雲泥の差です。エクストレイルの3列目はあくまでエマージェンシーの領域と考えるのが自然です。
燃費性能はハイブリッドのエクストレイルがカタログ値18.4km/ℓで、ディーゼルターボのCX-8同15.8km/ℓを上回りますが、軽油使用のCX-8は燃料代では優位。カタログ値程度の燃費差なら、乗り方次第でランニングコストはCX-8の方が良好となるかも知れませんね。
引用:https://www.gqjapan.jp/
以上、マツダCX-8の値引き相場レポートをお届けしました。