マツダCX-30の値引き相場レポート!【どこよりも詳しいグレード別・2024年11月最新】実販売データから限界と合格ラインを算出!
最終更新日 2024/10/30
マツダの新世代商品群の第2弾として位置づけられているクロスオーバーSUVのCX-30。日本で扱いやすいジャストサイズなボディに世界初となるパワーユニットも用意され、マツダの新たな基幹車種となることが期待されます。
そんなCX-30の購入を考えている方が一番気になっているのが“どのくらい値引きが可能なのか“だと思います。
- CX-30の効率的な値引き交渉のやり方
- グレード毎の適正な値引き額
- オプション値引きとオマケしてもらう方法
- ライバル車競合はヤリクロとカロクロが効果的
- CX-30同士を競合させるコツ
- 売れ筋グレード「XD Proactive(2WD 6EC-AT)ディーゼル」に月々35000円で乗る方法
特にこの辺りの情報を包み隠さずご紹介します!
どうしてこんな普通はわからないような情報が手に入るかというとそれには理由があって…
このページは最新値引き情報とCX-30のおすすめポイントだけにフォーカスしていますので最後まで見ていただけると嬉しいです!
目次(タップで飛べます)
値引きの相場・限界は?【2024年11月最新】
CX-30の値引き相場はズバリ
交渉のレベル | 車両本体 | OP値引き |
---|---|---|
限界まで値引き交渉 | 18万 | 15% |
ライバル車を出して交渉 | 14万 | 10% |
特に交渉なし | 8~10万 | 0~5% |
値引き難易度:普通 リセール価値:B-
一部改良を発表。先行予約もスタートしています。
思ったよりも値引きのガードが固く、10万で限界という販売店も多い。ブログではフルオプションで30万の報告も。
ひと昔前と違って現在のマツダは値引きをかなり引き締めている状況。とは言え競合の激しいクラスについては、ある程度話しがわかる場面も見られ、CX-30は発売から2年が過ぎ、鮮度も薄らいできたので緩んできています。もちろんフルオプション状態やローンを組めば値引きも大きくなる傾向です。
また、メーカー直営より独立資本のディーラーで、地方よりも都会で商談した方が値引きは出やすい場合も。
グレード別の値引き相場
エンジンタイプ | グレード名 | 車両本体価格(税込み) | 値引き相場 (オプション含まず) |
---|---|---|---|
ガソリン | 20S | 239万2,500円〜 | 13万円 |
20Sプロアクティブ | 261万2,500円〜 | 15万円 | |
20Sブラックトーンエディション | 266万2,000円〜 | 15万円 | |
20Sプロアクティブ Touring Selection | 273万3,500円〜 | 16万円 | |
20S Lパッケージ | 279万4,000円〜 | 17万円 | |
ディーゼル | XDプロアクティブ | 288万7,500円〜 | 18万円 |
XDブラックトーンエディション Touring Selection | 293万7,000円〜 | 19万円 | |
XDプロアクティブ Touring Selection | 300万8,000円〜 | 20万円 | |
XD Lパッケージ(1番人気) | 306万9,000円〜 | 20万円 | |
ハイブリッド | Xスマートエディション | 288万7,500円〜 | 18万円 |
Xブラックトーンエディション | 334万4,000円〜 | 23万円 | |
X Lパッケージ | 347万7,100円〜 | 24万円 |
ワンポイント
納期が改善される車種が多く新車を買いやすくなっています!
新年セールは割安に購入するチャンス!
"カーナビ無料装着"や"期間限定の低金利ローン"などのキャンペーンは誰でも付けてもらえるものなので、満足せずに本体値引きを狙うのが鉄則です!
ライバル車種と競合させるのが基本
CX-30は高い実用性を持ちながらも、スタイリッシュなフォルムが自慢。競合相手にはまずヤリスクロス。そして同じセグメント内でもクーペライクな路線にあるC-HR、人気のカローラクロスも忘れずに。さらにはクロストレックも新手のライバルになってきます。
これらの車種を出すことにより競争意識を煽り営業マンを“どちらにするか本気で悩んでいる”と思わせれば、成約を勝ち取るためさらなる好条件が出る場合もあります。
それぞれのクルマに良いところと悪いところがあるので
「CX-30の悪いところが気になる…」風を装えばばっちり。
欠点、不満点に関しては下の記事を参考にしてください。
「競合ではうまくいったけどガソリンが…」
東京都 20代 男性
購入したグレード:XD PROACTIVE
値引き額:18万円
サービス:納車時ガソリン満タンとコーティング
感想:ネットや雑誌で調べたとおり、三菱エクリプスクロス、トヨタC-HRとの競合でトータル18万円まで値引きしてもらえたので満足して契約しました。
2か月掛かりましたがやっと納車され、喜び勇んでひとっ走りして帰宅したところ、、、あれ?
なんとガソリンがほとんど入っていない…
「納車時ガソリン満タンの約束でしたよね!?」とマツダの営業マンに電話したら、、、
「すみません。私の確認ミスでした。差額をクオカードで埋め合わせさせてください」とのこと。
ウキウキ気分に水を差された格好ですが、まあ埋め合わせしてもらえたのでヨシとします。本当は店頭でクルマを受け取るときにチェックすべきでしたが興奮していて失念。ガソリン満タンのように口頭で約束した事柄などは特に注意すべきですね。
クルマは素晴らしく楽しくCX-30ライフを送っています。
「お得意様の特権をアピールして上手くいきました」
山口県 30代 男性
購入したグレード:20S PROACTIVE Touring Selection
値引き額:17万円
サービス:オプションから約20%値引き
感想:コンパクトSUVの中から購入を考えていましたが、試乗した印象がよくCX-30が本命に。しかし発売から1年も経っていないためか、値引きはひと声10万円と物足りない内容。親子二代で付き合いのあるディーラーでもあり、ここは情に訴える作戦で交渉することに。
「実はクルマにあまり関心のない妻が、条件のよいC-HRかキックスでいいんじゃない?と言ってきて迷っている。私自身はCX-30が気に入っているのはもちろん、これまでよくしてくれたあなたから買ってあげたいのだけど・・・」
とベタな筋書き(でも本心)で営業マンに伝えてみたところ、、、
担当者さんは「CX-30はブランニューでホントに値引きは厳しくて。でも◎◎さんには2台も乗り継いでいただいているので、ご恩返しに今一度店長に掛け合ってきます!」と頼もしい対応。
その後10分近く離席されて戻られると「17万円までなら値引けます。本体からはこれが限界なのであとはオプションからの値引きと下取り車を3万円上乗せします」との嬉しい回答をもらえました。
これで支払い総額も希望のラインに到達し、大満足の買い物になりました!悪役に徹してくれた妻にも感謝です(笑)
別資本のマツダ店でCX-30同士を競合させる
ライバル車による競合でうまくいかなかったときは、経営資本の異なるマツダ店同士で競わせる方法も有力です。
CX-30は全マツダ店で扱われていて、㈱〇〇マツダの〇〇部分が少しでも違うところが別資本=別会社です。その複数店舗を回り「他店ではここまで値引きしてくれたよ」ということを伝えればさらに条件が良くなることも期待できます。
近所に知っているお店がなければ、マツダの公式サイトから店舗が検索できます。
⇒ http://www.mazda.co.jp/purchase/dealer/?prefecture=14
例えば神奈川県で検索すると下のような画像が出てきます。
少し見づらいですが、画像には全部で6つのディーラー名が出ています。このうち赤マルの3つの店舗の社名に注目してください。ココが違うところが経営資本が異なる店舗になります。①、③、➃、➅は全て湘南マツダで同系列ですから値引き枠の設定は同じと予想できます。でも、②と➄は会社が変わりますから違う枠が設定されている可能性大です。
手間も掛かりますが多くの店舗を回ることで、中には販売ノルマに未達のディーラーや営業マンに遭遇するときもあります。そのときは鼻血が出るくらいがんばって値引いてくれますのでかなりお得な買い物ができますよ。
値引きに満足できないときはサブディーラーという手も
ライバル車や別資本の同士競合でも満足できる値引きを得られなかったときは、サブディーラーを当たるのも一つの方法です。
サブディーラーとは新車販売も手掛けている自動車整備工場や中古車販売店のことです。表の看板に「新車・中古車販売」「全メーカー取り扱い」などと書かれていたらソコです。
特にマツダはかつて業販(業者販売の略)も多かったため、サブディーラーでの取り扱いが多いメーカーのひとつでした。店舗や社名に「オートザム」とあるのは、地域にもよりますがサブディーラーに近いお店です。
サブディーラーを簡単に見つけるには中古車販売サイトで、探している車種の「走行距離0~1,000km」「住んでいる地域」を入力し検索してみてください。
新車がヒットすれば、その店舗はサブディーラーとして新車販売もしているということです。
メリット、デメリットや正規ディーラーとの違いなどは「サブディーラーでも新車はオトクに買えるのか」で解説していますのでぜひチェックしてくださいね。
オプション値引きはマスト
オプションからの値引きも車両本体値引きと同様、大切なポイント。
CX-30の場合は選択用品価格の概ね20%程度を目標に交渉しましょう。
また、契約直前だけに通用するやり方ですが、「このオプションをサービスで付けてくれたら契約するよ」と言えば、ちょっとしたオプションなら付けてもらえることもあります。発売当初には値引きが抑えられていることもあって、標準のマツダコネクトにナビ機能を持たせるSDカードアドバンスをサービスしてくれるパターンも多かったようです。
その他にも
・ラゲッジマット(カーペットタイプ)
・ドアエッジモール
・高機能エアコンフィルター
・オールウェザーマット
・セレクティブキーシェル
・サンシェード
・ナンバープレートホルダー
などがねらい目です。
もちろんサービスなので、あまり贅沢は言わずに簡単に付けられるものを狙うのがポイントです。ハンコを用意しておくなどして本気度をアピールしましょう。
どのオプションを付けるかまだ決めかねている方はこちらの記事を見てから決断してくださいね。
CX-30の先進運転支援装備
緊急自動ブレーキ | クルマ・人 |
誤発進抑制 | 前進・後退 |
追従クルーズコントロール | 全車速 |
ステアリング支援 | 車線維持 |
予算は伝えるべきか?
値引き交渉をするときに“こちらの予算を伝えない”というやり方もありますが、営業マンもその道のプロ。黙っていてもおおよその予算は見抜かれます。
ですのでおすすめのやり方としては、これは営業マンにはもしかしたら嫌われてしまうかもしれないのですが、最初に少なめの予算を伝えて値引きを引き出しましょう。
「予算は○○万円なので、これ以上は1円も出せません。オプション品込みでこの予算内に収まるなら即決するよ」
などと勝負を賭ける方法もあります。ちょっとやり過ぎかな?と思うくらい無理めの予算を伝えてしまっても意外となんとかなることも多いです。
商談は3回やれ、良い人に徹しろ、は本当か?
いろいろなクルマ値引きの情報サイトを見ていると、”商談は3回やれ“だとか”初回はいい人に徹しろ“などアドバイスするサイトも珍しくありません。
ですが営業マンはいつも「いい人だからたくさん値引きしてあげたい」と思っているでしょうか。営業マンやディーラーの事情は様々。商談はいつ好機のタイミングが巡ってくるのかわかりません。
3回目に勝負!と意気込むよりも「早くCX-30に乗りたい!」と思っているなら例え初回だろうが2回目だろうが自分で納得できるラインに到達していればソッコーで決めるのも全然アリですよ。
「超短期決戦で勝負を決めました!」
大阪府 40代 男性
購入したグレード:XD L Package
値引き額:20万円
サービス:5Yearsコーティング半額
感想:スクープ写真が出た頃から次回愛車候補にしていたCX-30。車検のタイミングで考えていたので発売から1年以上過ぎての商談です。
経営の違うマツダディーラーをいくつか見積りを取って回る計画でしたが、訪問2店舗目に自分の希望通りのグレードが展示されていました。
「この展示車なら安くなりますか?」と私。マツダの営業マンは「CX-30の値引き枠は決まっていますので、特に違いはありません」と意外にクールな返答。
端っから買う気マンマンの私はすかさず「今この場で注文しても安くなりませんか?」と切り返すと、営業マンも少し顔色が変わり「即決ということですか?」と逆質問です(笑)。
頷いた私をテーブルに案内して、かれこれ2時間近くやり取りを続け、最後は伝家の宝刀のように店長登場で20万円引きをゲット!もちろんその場で契約まで済ませました。さらに展示車だった、、というところを突いて最後にしっかりコーティングのサービスもおねだりしています。
こういう買い物は縁のものとも思えるので、運良く希望グレードが即納で手に入る機会を逃さなかったのは、我ながら良い判断だったと思います。
細かいサービスのオマケをお願いする
思うように値引きが引き出せなかった場合でも、契約直前が一番ワガママを聞いてくれるタイミングですから、- ・総支払金額からの端数切捨て
- ・ボディーコーティング・メンテナンスパック
- ・登録手数料のサービス・半額
- ・納車時ガソリン満タン
- ・ローンを組むなら金利の引き下げ
セール・決算期を狙う
期末セールや在庫一掃的なセールに合わせ値引きを狙う方法もあります。
決算期も相場以上のビックリするような値引きもあり得ますので
■年度末の決算期(1月~3月)
■夏のボーナス時期の6月~7月
■冬ボーナス&年末商戦期の12月
こうしたタイミングを見計らって値引き交渉してみてもいいかもしれません。
納期は標準的
登場してから時間も経ち、現在の納期は0.5~2か月となっていて標準的な日数でしょう。ライバル車より早いです。
人気の「XD Proactive(2WD 6EC-AT)ディーゼル」に残価設定型プランなら月々35,000円で乗れる
マツダでは残価設定型クレジットの「マツダスカイプラン」が用意されています。
上の画像が見積もりの例ですが、月々の支払い35,000円でCX-30に乗ることも可能です。
XD Proactive(2WD 6EC-AT)ディーゼル | |
グレードは人気のXD Proactive(2WD 6EC-AT)、支払回数は37回、ボーナス時は9万なのでかなり現実的な条件ですよね。値引きと金利の交渉をきちんとやればさらに好条件で契約することも可能!
cx-30はリセールも強めで、残価設定ローンを利用するのに向いてる車種。最近では新車購入者の半分が利用しているというメーカーもありますので検討されてはいかがでしょうか。
ディーラーで下取りすると安く買いたたかれることが多い!
新しく車を買うときにはその販売店で今の愛車を下取りに出すことが一般的です。購入と売却をワンセットで行えるので手間もかからずにお得な気もしますが・・・
理由は簡単。競合がいないからです。
なのでこの下取りで損をしている人がめちゃくちゃ多いんです。
しかし営業マンに言われるがままでは損をしてしまうことも…
下取り額を大幅にアップさせる方法
同じ車でもどこに売るかで査定額は変わります。
下取りに出すときに損をすることなく、むしろ下取り額アップに成功した人に話を聞くとある共通点がありました!
答えは簡単です。複数の車買取店を競合させて愛車の買い取り相場を知っておく。
そうすればその査定額をディーラーにバシッと言うだけであっさり下取り額がアップします。
これはうまくはまったパターンですが、もしダメでもその時は買取店で売ればいいだけの話なのであなたに損は全くありません。
しかし一軒一軒買取店を回るのは手間も時間もかかりすぎます。
そんなときに便利なのが一括査定サイト。複数の買取業者に出張査定してもらえるサービスです。
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それでも・・・
CX-30の魅力はココだ!
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
日本の市場では従来ファミリーカーの定番であったセダンやハッチバックは伸び悩み、今やSUV、クロスオーバーがそのポジションを奪取してしまったのは明白です。
そのクロスオーバーでもコンパクトSUVに熱視線が注がれている状況ですが、カテゴリーが活性化するに従い、投入車種も増え大きくはBセグメントとCセグメントの二系統のモデルを各社揃えています。
マツダCX-30は同社のポジションの中ではBセグのCX-3とDセグのCX-5の中間的な位置にあり、CセグSUVという世界的に主流となるド真ん中へ新規投入されました。それだけにマツダの掛ける期待も大きく、開発時点で持つ技術や知見は全て盛り込まれ、ベースとなるマツダ3の世界販売台数を超える商品となることが目標とされます。
引用:https://www.autocar.jp/
2019年に発売となった新世代商品群の第一弾となるマツダ3、特にファストバックをあそこまで振り切れたデザインにできたのは、このCX-30にしっかりと実用性を担保した従来のファミリーカーの機能性を満たす役割が明確化されていたからでしょう。
魂動デザイン第2ラウンドの魅力は
2012年発売の初代CX-5からはじまったマツダのデザインフィロソフィである「魂動」。この魂動デザインも2019年のマツダ3より新しい段階に入っていて、CX-30でもデザイン手法に日本の美を掲げ、圧倒的な美しさが目指されました。とは言えマツダ3と違い優れた実用性という、デザイン性と背反する要件も高い次元でこなす必要があります。
デザインのポイントは3点あり、一つ目はDピラーを強く傾斜させることで、これにより流麗なキャビンを創り、それでいてルーフラインの頂点は後ろ寄りにして居住性も犠牲にしない。二つ目が黒い樹脂のクラッディングを厚くして、ボディを薄く見せること。三つ目は後ろ姿がハコっぽくならないよう、リヤフェンダーの張り出しや”くびれ”形状のディテールで軽快感とスポーティさを演出する。
これら三つの要件をクリアすることで、美しいデザインと居住性を両立させるプロポーションが完成しました。
インテリアはデザインテイストがマツダ3に似ているものの、共用部品はメーター、センターディスプレイ、エアコンパネル程度であとはCX-30用に設計されています。
引用:https://openers.jp/car/
インパネのアッパー部がドアトリムへとつながる大きなウィング形状なのが特徴で、これにより包み込まれる安心感を与える一方、造形ではスピード感を演出。もちろん全てのマツダ車に共通する、メーターなどドライバーの正面は左右対称として運転に集中できる環境を整え、アクセルペダルとフットレストの位置もドライバーに対して左右対称配置にする”人馬一体”レイアウトは不変です。
SUVのキモとなるラゲッジルームは、ベビーカーとスーツケースを同時に積める430ℓを確保し、前傾したDピラーによってラゲッジ開口幅は1000mm以上あり、荷物の出し入れはしやすい構造。コンパクトSUVでは採用例が少なかったパワーリフトゲートが、ほとんどのグレードで採用されているのも高ポイントです。
究極のガソリンエンジンを搭載
引用:https://newswitch.jp/
パワートレインのハードウェアはマツダ3と共通なため、ガソリンエンジンが2.0ℓの直噴とスカイアクティブX、さらに1.8ℓのディーゼルターボという3種のラインナップです(マツダ3にある1.5ℓは未設定)。ちなみにスカイアクティブXは”Mハイブリッド“と名付けられたマイルドハイブリッド機構も搭載されます。
注目のスカイアクティブXは量産車用エンジンとしては、世界初となる予混合圧縮着火燃焼を実現したユニットです。細かく説明すれば枚挙にいとまがないですが、簡単に言えば三元触媒で排ガス対策できるガソリンエンジンと超リーンバーンで燃費の良いディーゼルの長所を合せたようなエンジン。昔から理論上では語られていたエンジンを、マツダの技術がブレイクスルーしたのです。
2020年暮れの一部改良時にはスカイアクティブXがマイチェンを受けていて、燃焼制御を最適化することでトルクを強化。最高出力を180PSから190PSに、最大トルクを224Nmから240Nmにアップ。また、高応答エアサプライの過給制御を緻密化することで、素早いアクセル操作に対して速やかに過給を行いレスポンスも向上しました。
なお、スカイアクティブXの初期型に乗っているオーナーに対しては「マツダスピリットアップグレード」として、改良と同内容の制御プログラムへの変更を行う最新化サービスも2021年より提供されています。その際はクルージング&トラフィックサポートの作動上限速度を従来の55km/hから高速域まで引き上げる変更とマツダレーダークルーズコントロールの制御プログラム最適化のアップデートも同時に行われます。
とりあえず今回のアップグレードは無償とのことで、マツダさん太っ腹ですね。
CX-30のおすすめグレードは?
CX-30は基幹車種としてマツダの期待を背負うモデルだけにグレード構成も充実しています。前段のとおりエンジン別に20S(2.0ℓ直噴)、XD(1.8ℓディーゼル)、X(スカイアクティブX)の三体系となっていて、それぞれにプロアクティブ、プロアクティブツーリングセレクション、Lパッケージの3グレードが基本です。20Sにだけプロアクティブの下にベーシックモデルが設定されるので全10バリエーションになっています。
全グレードで4WDが選択できる他、20SとX系には6速MTも用意されるのはマツダらしいところ。
装備充実のボトムグレードか世界初のトップグレードか
コンパクトSUVとはいえ充実した装備内容もあり基本250万円以上からとなりますが、20Sのベーシックモデルならギリ240万円を切る価格設定です。このモデルでも歩行者や自転車を検知するブレーキサポート、サイド/カーテン/ニーエアバッグ、全車速対応のマツダレーダークルーズコントロール、8.8インチセンターディスプレイ、18インチアルミ等々は標準装備で満足度は高いです。少しでも出費を抑えたい方には十分おすすめできるグレードです。
外観は上位グレードとほとんど一緒ですからね。
引用:https://dressup-navi.net/
逆におカネに糸目は付けないという方なら、世界初のガソリン圧縮自着火技術が採用されているスカイアクティブXをチョイスして、マツダの偉業に敬意を表すのもアリなのですが、いかんせん一般目線では同グレードで20Sより約68万円高、ディーゼルのXDより約40万円高という価格差は考えもの。2020年の小改良時にスカイアクティブXを示すバッジが付きましたが、あとはアルミホイールの仕上げやマフラーカッターに違いがある程度で見た目はほぼ同じ。
シリーズ唯一のマイルドハイブリッドシステムも含め『違いはすべてボンネットの中』では、価格差を印象付ける特別感にやや乏しい気もします。
やはりマツダはディーゼル推し!おすすめはXD
さて、一番下と一番上のモデルを説明したところで、クルドラ的おすすめはズバリXDプロアクティブツーリングセレクションです。
引用:https://www.webcg.net/
ディーゼルユニットも2020年の小改良時に、最高出力は116PSから130PSへのパワーアップが図られています。アクセル踏み始めの応答性を大幅に向上させ、ディーゼルならではの太いトルクでパワフルな加速が持続するよう見直されました。
そんなXDは20Sより約27万円高になりますが、ディーゼルのXDは自動車税の環境性能割と重量税非課税対象だから、その差額は実質19万円に縮まります。後はカタログ値の燃費性能として軽油使用による燃料コスト削減での差額回収は、試算すると約5万キロ走行位で完了します。レジャーのほか通勤や買い物等で毎日使うお宅ならば、大体2回目の車検位の走行距離ではないでしょうか。
次にグレード差額ですが普通のプロアクティブに比べプロアクティブツーリングセレクションは約12万円高。しかしツーリングセレクションにだけ備わるスーパーUVカットガラスやCD/DVDプレーヤー、ステアリングヒーター、10Wayパワーシート、前席シートヒーター、地デジチューナーなどその追加装備は約17万円分になります。
一部付けられないものもありますが、プロアクティブにツーリングセレクション同等の装備をセットオプションで加えると約10.5万円掛かるので、それならあと1万円ちょい上乗せでツーリングセレクションを購入する方がお得ですよ。
リセールでもプロアクティブTSが期待大
リセールバリューで見た場合2021年現在、CX-30は最初の車検を迎えたクルマがまだない状況。従って中古車市場でのタマ数も少なく参考値程度ですが、流通しているグレードのうち、値落ち率が低めなのは上記でおすすめしたプロアクティブツーリングセレクションでした。
但し、モデルとしてはXDより価格の低い20Sの方が損失額の幅も小さくなるため、若干リセールバリューは良いと言えます。
スカイアクティブXは発売が遅れたこともあり、さらに流通量は少ないですが新車価格が高いため損失額はやはり大き目に出ています。
ライバル比較:超個性派ハイブリッドトヨタC-HR
激戦区のコンパクトSUVクラスの中で、CX-30のライバルとしてご紹介するのはトヨタC-HRです。両車のボディサイズは驚くほど近似値でCX-30が全長で10mm、ホイールベースで15mm長いだけでほぼ同じと思っていいレベルです。どちらも全幅は1795mmで3ナンバーになりますが、全長は4400mmを切っているので街乗りユースに優れたサイズ感です。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
C-HRは現行プリウスに続くトヨタの新世代アーキテクチャーTNGA採用第2弾として2016年末にブランニューデビュー。その前衛的なクーペルックは高く評価され、一気に人気モデルの仲間入りを果たし、2017年にはSUVのベストセラーモデルになりました。
現行モデルはCX-30のデビューと同じ2019年にマイナーチェンジを実施。エクステリアのブラッシュアップ、GRスポーツの追加、安全装備の充実、ディスプレイオーディオを全車標準化、1.2ℓターボ車(FF)に6MTを追加など多岐にわたり、さらに2020年には予防安全パッケージ”Toyota Safety Sense”が最新バージョンへと機能強化されています。
C-HRの魅力はやはりそのデザイン。個々人の主観によるところはありますが、トヨタの推進するキーンルックを採用してスポーティ感、見た目の派手さが際立ち没個性を嫌う方には最適。万人受けを狙わない潔さが伺えますが、一時期は売れすぎて逆によく見るなぁと映ったのは皮肉なものです。
引用:https://gazoo.com/
エンジンバリエはCX-30と被るところがなく、1.8ℓハイブリッド&1.2ℓ直4ターボの2種類。ハイブリッドはさすが本家とも言えそうなトヨタ製だけあり、燃費性能はリッターあたり25kmを超え、CX-30のベストXDの19km/ℓを上回ります。
対してCX-30の美点はC-HRとはアプローチの異なるボディデザイン。両車ともにクーペルックSUVの範疇に入りますが、CX-30のそれはバキバキにラインやエッジの立ったC-HRとは正に真逆で、キャラクターラインをまるで入れない滑らかなボディパネルで構成され、クラッディングパネルを厚めにとってボディの薄さを強調しスタイリッシュに仕上げています。
どちらが好みかはハッキリと別れるに違いありませんが、“攻め感”の強いC-HRはその代償として後方視界がよろしくないという評価です。
引用:https://wonderful-car-life.com/
また、リヤシートへの乗り込み辛さやウィンドウの小ささからくる閉塞感も、口コミ等で指摘されるところですが、一度乗り込んでしまうと頭上、足元などの居住空間はしっかりと確保されていてこの辺りはさすがにトヨタ車。
逆にインテリアの質感等はCX-30を推す声は多く、CX-30に限らず昨今のマツダ車のインテリアクオリティの高さは誰もが認めるところ。欧州勢のライバルも想定しての造り込みと素材感の良さは、トヨタよりもレクサス並みの質感と言って差し支えないでしょう。
引用:https://www.esquire.com/
以上、CX-30の値引き相場レポートをお届けしました。