ロッキー&ライズのおすすめグレードを比較して検証!後悔しないために選んでいきたいのは?
最終更新日 2021/12/3
ダイハツロッキーとトヨタライズが売れています。デビュー当初から「これは売れそうだ」と評する専門家は多かったですが、ここまでの実績は軽くその上を行くレベルでしょう。
もちろんバカ売れの中心は販売網の大きいライズの方ですが、発売後1か月の時点でなんと驚きの32,000台を受注。全盛期のプリウスに匹敵する台数です。ロッキーも月販目標2,000台のところ同10,500台となっています。
以下2枚引用:https://kakakumag.com/
そして令和初の新年が明けた2020年1月の乗用車販売ランキングでは、デビュー後わずか3か月のライズがカローラを破り首位となりました。1月に軽を除く乗用車で唯一1万台超え(10,220台)を達成したクルマなのです。
今回のクルドラでは、快進撃の続く新型ロッキー&ライズを購入する際に気になるグレード構成を検証し、今買うべきグレードは何かを見ていきます。
目次(タップで飛べます)
ロッキー&ライズはこんなクルマ
コンパクトカーが得意なダイハツがメインで開発・製造を担当し、トヨタの巨大販売網(約4,900店舗)で売り捌く図式が見事にはまった格好ですが、ロッキー&ライズには売れる要素が山盛りです。
まずはそのサイズ感。キッチリと5ナンバー枠に収めたボディは普段使いには申し分なく、それでいてデザインはクロスオーバーというよりライトクロカンを意図していて、コンパクトながら存在感があります。ダイハツの新世代プラットフォーム「DNGA」の導入により、室内や荷室もサイズ以上のゆとりを感じさせ、軽量な車体に新開発のCVTで走りも軽快です。
これで価格は170万円からとなれば、ヒットするのも道理です。
なお、ロッキー&ライズのプロフィール詳細等は、別ページとなりますが記事がありますのでぜひご覧ください。
>>ロッキー&ライズの評判はどう?口コミから見えた不満点はココ!
ダイハツとトヨタでグレードの違いを見てみよう
ロッキーのグレード紹介
ロッキーのグレード構成は以下の通りとなっています。
合計で4グレードとなり、全てにFFか4WDが選択できます。トランスミッションはCVTのみでマニュアル車の設定はありません。
Lグレード
もっともベーシックなグレードがLとなります。上位グレードに対しての大きな違いは16インチのスチールホイールになること、メーターが普通の2眼式でエアコンはダイヤル式のマニュアルエアコンになります。
それでもメーカーオプションで「9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ」や「運転席・助手席シートヒーター」が選択ができます。また何よりありがたいのは、ボトムグレードであってもダイハツの安全装備スマートアシストは標準となっている点です。こうしたところに差を持たせないのは、メーカーとしての矜持を感じさせます。
Xグレード
XグレードはLの装備に加え、16インチアルミホイールになること、ステアリングやドアグリップ、コンソール周りにシルバー加飾がされること、細かいところではフロントシートに赤のパイピングが付きます。
またこのグレード以上から、メーターはアクティブマルチインフォメーションメーターへ、エアコンはオートへ、さらに外観ではフロントグリルがピアノブラック調のものになります。
Gグレード
Gグレードはほぼトップグレードと言える内容で、足元は17インチアルミが奢られ、ヘッドライトだけでなくウィンカーやデイタイムライト、フォグランプまでLED化されます。
そのヘッドライトもアダプティブドライビングビームおよびサイドビューランプの機能が付きます。ドアアウターハンドルのメッキ化や2トーンカラーを選択できるのもGグレードの特徴です。
Premiu G
その上位にあるのがPremium Gです。これはライズにはなくロッキーにだけ設定のあるグレードで、基本フル装備の上に専用装備として、ソフトレザーのコンビシート(白ステッチ付)、ステアリングとシフトノブが本革仕様、LEDフットイルミネーションランプが加わります。
またPremium Gのボディカラーは2トーン仕様のみとなっています。ライズも含めた他グレードではオプションで選択が必要な「ブラインドスポットモニター&リアクロストラフィックアラート」を標準装備としているのもPremium Gだけです。
ハイブリッドが追加
ロッキーにはX HEVとPremium X HEVの2つのハイブリッドグレードが追加されました。
エンジンは直列3気筒DOHC 1.2リッター+e-SMART HYBRID。e-SMART HYBRIDは、ハイブリッドに特化した新エンジンと、発電・充電制御の最適化で、WLTCモード28.0km/LというコンパクトSUVトップレベルの低燃費を実現。今後、軽自動車への搭載も予定されている優れものです。
ライズのグレード紹介
続いてライズのグレード構成は以下の通りとなっています。
ライズはロッキーと違い3グレードですが、実質は4つと言えるかも知れません。
Xグレード、X”S”グレード
まずボトムグレードはXで、基本ロッキーのLに準じていますが、最大の違いはスマートアシストが非装備となっている点。これによりXグレードはロッキーも含めて最安の車両本体価格になっています。
そのXにスマートアシストが追加されるとX”S”グレードとなり、これだとロッキーのLグレードとほぼ同じ装備となります。
Gグレード
その上がライズでは中間グレードとなるG。こちらの装備内容はロッキーのXグレードに準じています。ちなみにロッキーのGグレードは、ライズではトップモデルのZグレードに相当するという何か少しややこしい設定ですね。
いずれにしてもこのライズGグレードは、ロッキーのX同様、装備と価格のバランスが取れたコストパフォーマンスの高いモデルになります。
Zグレード
ライズのトップグレードはZです。装備内容はロッキーのGグレードに相当します。但し、ロッキーとの違いもいくつかあり、外観では17インチアルミホイールのデザインが異なります。
またインテリアでは、ロッキーの場合Premiumにしか付かない本革のステアリングとシフトノブがライズのZには標準装備されます。
ライズにも2つのハイブリッドグレードが追加
ライズにもハイブリッドGとハイブリッドZの2グレードが追加されています。
ロッキーと同様に新開発の1.2リッターハイブリッドシステム「e-SMART ハイブリッド」を搭載。エンジンは発電専用、その電力を利用して100%モーターで走行するシリーズ式を採用。低・中速走行に強く、街乗りでの使用頻度が高い小さなクルマに適したハイブリッドシステムとなっています。
ロッキーとライズのグレードを比較
上記で説明した通り、兄弟車ですがグレード構成に若干の違いはあります。
ライズがやや高い価格設定
ロッキー&ライズのグレードを近似装備で並べると、ボトムがロッキーLとライズX”S”、中間がロッキーXとライズG、上級がロッキーGとライズZになりますが、価格表の通りすべての組み合わせでライズが4~5万円高い設定です。
その分、ややライズの装備が増えますが、その差はわずかで(例えば中間同士なら助手席アンダーボックスの有無、上級同士なら本革ステアリング等)、実際はトヨタとダイハツの値付けに至るマージンの違いなのでしょう。
ダイハツは最上級グレードが必要
ロッキー、ライズそれぞれにしか設定がないグレードもあります。
まず、ロッキーにしか設定のない最上級グレードPremium Gですが、ダイハツとしては自社のラインナップにおいてトヨタOEM車のメビウス(プリウスα)とアルティス(カムリ)は別に考えれば、ロッキーが最上級車種。
引用:http://brog.tomorrow01.com/
基本、軽自動車からの乗り換えを見込みたいダイハツとしては、自社ラインナップのトップモデルにはそれ相応のグレードを必要としたのでしょう。今や軽自動車も豪華装備化が進み、革巻きステアリングくらい普通になっていますからね。
トヨタはプライス戦略モデルが必要
対してライズにしかないのがXグレード。前述した通りこのグレードはスマートアシストが付いておらず、今ドキ自動ブレーキもないクルマに需要があるのか、と感じる方も多いでしょう。ただスマアシ”レス”とすることで、Xは1,679,000円からと170万円を切る価格はセールス的に中々のインパクト。
何せ軽自動車タントのターボと似たり寄ったりの価格です。
トヨタはダイハツと違い、高級車からコンパクトカーまで幅の広いラインナップを展開しているためライズのポジションは入門車、あるいはセカンドカー的な需要も狙いたいところ。そのためクラウンやアルファードに乗っているお父さんが、奥様・子供のクルマを選ぶ際「お、コレ安くていいね」的なヒキを付けてもらうためのプライス戦略なのかも知れません。
最終的にはX”S”グレード以上をお買い上げでしょうけどね。
エクステリア以外にロッキー&ライズの違いはある?
その他には、コネクティッドサービスへのアプローチにメーカー毎の違いがあります。
ロッキー用新サービス”ダイハツコネクト”
ロッキーでは「ダイハツコネクト」が提供されています。ダイハツコネクトは、クルマとスマートフォンをつないで「つながる安心」と「快適・便利」を提供する新しいサービスで、今のところロッキーだけが対象となっています。
いつものドライブを便利機能でサポートしてくれる他、事故や故障のときには、すぐにコールセンターに繋がり、位置情報や車両状況に基づく迅速な対応で「もしもの安心」を提供してくれます。
クルマに詳しい方なら、このサービスってトヨタでいうT-Connectのサービスとよく似た内容と気づくでしょう。トヨタ方式は、車両にDCM(専用通信機)が搭載されており、それによってコネクティッドサービスを使用できますが、ダイハツ車にはDCMが搭載されていません。そこでDCMの代わりに車内で使用可能なダイハツWi-Fiが提供されるのです。
具体的にはロッキーにだけWi-Fiルーターが付属しています。9インチスマホ連携ディスプレイオーディオが付随するメーカーオプションは、ライズよりロッキーの方が一律1,000円(税別)高くなっているのはそのためです。
3年間無料のダイハツWi-Fi
ダイハツWi-Fiは、メーカーオプションのディスプレイオーディオを選択した時か、ディーラーオプションで対応可のカーナビを選択した場合に使えます。具体的には、所定の条件を満たした場合、利用開始から3年間、月1GBの通信プランが無料で提供されます。より多くの通信量を必要とするときは有料プランも設定され、最大30GB/月まで使用できます。
ライズは対応ナビでT-Connectサービス
対するライズの方は、トヨタブランドですがダイハツのOEM車なため、やはりDCM(専用通信機)が搭載されていません。トヨタ自慢のT-Connectによるコネクティッドサービスを使うには、ディーラーオプションでT-Connect対応ナビを選択するか、9インチスマホ連携ディスプレイオーディオの場合には、対応スマホにアプリのSmartDeviceLinkをダウンロードし、経由する方法となります。
結論!おすすめグレード!ロッキーは「G」ライズは「Z」
さて、ロッキー&ライズのグレード構成とブランドによる違いをご説明したところで、ベストバイグレードを決めるわけですが、まず恐縮ながら筆者の主観であることをお断りしておきます。
ほぼトップモデルに準ずるセカンドグレードが狙い目
ロッキーについては、Gグレードをおすすめします。
まず今ドキのクルマ選びにおいて、やはり外したくないのがACC(オートクルーズコントロール)でしょう。ロッキーは全車速追従式であり、併せてレーンキープコントロールも付きます。これらはG以上に標準装備ですが、他グレードではメーカーオプションでも選ぶことができません。
Gグレードは17インチアルミやアダプティブドライビングビーム、シーケンシャルターンランプなど、インテリア装備以外はPremiumとほぼ同内容となっていて、価格は約20万円安です。
2トーンルーフを選ぶと5万~7万円ほどのアップとなりますので、2トーン標準のPremiumとの価格差は縮まりますが、ここでポイントが。逆に考えればPremiumはモノトーンカラーの選択ができないため、実質3色しか選択肢がないのです。
Gならば2トーンの3色を含め11色のボディカラーからお好きな色を選べます。ナチュラルベージュやレーザーブルー、あるいはマスタードイエローなど個性的なカラーはロッキーのキャラクターによく似合っていると思います。
またロッキーは、ディーラーオプションによるアクセサリーの品揃えが豊富で、Premiumとの差額20万円で好みのパーツを選びドレスアップしていくのも一興です。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
ちなみに別ページとなりますが、ロッキー&ライズのおすすめオプションをそれぞれ解説していますので、ぜひご覧ください。
ライズは上級グレードZをおすすめ
ライズについては、ロッキー同様の考えからするとACCを選べるのはトップグレードだけなので、Zをおすすめします。ライズのトップグレードらしくロッキーGにはない本革ステアリングやシフトノブも付きます。またZはボディカラーを全色から選ぶこともできます。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
SUVスペックを引き上げる4WDモデル
最後にロッキー&ライズともに4WDの選択を推奨しておきます。
ロッキー&ライズの4WDは「ダイナミックトルクコントロール4WD」と呼ばれ、前後のデフの間に置かれるセンターデフを電制多板クラッチにより制御してやる方式で、リヤへのトルク伝達を0~50%まで可変制御できます。
引用:https://www.webcg.net/
グレードにより22万~24万円のアップとなりますが、クルマの価格帯を考えれば機構的にもSUVらしい凝ったシステムが使われています。リヤサスはこのクラスで標準的なトーションビーム式なので、いわゆる独立懸架のクロカン四駆と同じことができるわけではないですが、このクラスのシステムとしてはかなり走破性が高い部類に入ります。
また車評には、明らかに4WDの方が乗り心地はいいとの記述もいくつかありました。おそらくFFに比べ4WDの車両重量は70kgほど重いことが、乗り心地に好影響を与えていると思われます。車両重量が重くなることで、挙動がしっとりとした感触に変わることはよくあります。
引用:https://carview.yahoo.co.jp/
以上、ロッキー&ライズのおすすめグレードをご紹介致しました。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
ロッキー&ライズを安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
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