タフトのオプションを徹底調査!おすすめアイテムとナビはどれ?
最終更新日 2021/12/22
想像を上回る事態となった新型コロナ騒動ですが、ようやく自粛モードから通常モードへの切り替えが各方面で進み始めています。自動車関連でも大規模な発表会や試乗会は難しいですが、各メーカーとも工夫を凝らし新型モデルの発表をスタートさせています。
本稿でご紹介する新型ダイハツタフトは、20年1月の東京オートサロンにて初披露されたアクティブなスタイルの軽クロスオーバーです。
日本専売となる軽自動車は、様々なバリエーションを抱え、今や自動車販売での主力ジャンルとなっています。ここ数年はスーパーハイト系と言われるモデル群が主役を務めてきましたが、スズキハスラーのヒットや三菱eKクロスの登場を受け、今後注目なのがクロスオーバーSUVです。
今回のクルドラでは、そんな注目ジャンルにド直球で放たれたダイハツタフトのオプション紹介を中心にその魅力をご紹介していきます。
目次(タップで飛べます)
タフトってどんなクルマなの?
実はダイハツではかつて、タフトと言うクルマを販売していた時期があります。1974年ですから既に46年!も昔の話しですが。
引用:https://autotrader.ne.jp/
当時のタフトは本格四駆車でジープに似たコンセプトのモデルでしたから、今度のタフトは単に車名が同じだけで直系の2代目とは言えません。ちょうど昨年発売になったダイハツロッキーと同じパターンですね。
車名の由来でも昔のタフトが”Tough & Almighty Four-wheel Touring vehicle” の頭文字であったのに対し、新型のタフトは”Tough & Almighty Fun Tool”。FとTの解釈の違いからクルマの性格も違うことが伺えます。
新型はタフなデザインでも愛着を持てる道具感、そして万能に楽しく使える機能性を持ち合わせた”相棒のようなクルマ”がコンセプトです。
引用:https://web.motormagazine.co.jp/
エクステリアはライバルのハスラーに比べても全体的にスクエア感が強調され、厚みのあるフロントマスク、そしてクラス最大級の大径タイヤがポイント。タフさを表すブラックの樹脂製フェンダーにより、どっしりと踏ん張った雰囲気も軽らしからぬSUVらしさを感じます。前後アングルに最低地上高もしっかりと確保され、決して”なんちゃってSUV”ではありません。
インテリアもまたギア感満載の造りで、新発想のパッケージングコンセプト”バックパックスタイル”を採用。前席は乗員のための「クルースペース」、後席以降は「フレキシブルスペース」として正にバックパックのように丈夫で動きやすく、荷物をたくさん詰み込めるラゲージを目標に様々な工夫が施されています。
プラットフォームは、昨年登場の タントと同じダイハツのニューアーキテクチャー「DNGA」となり優れた乗り心地と高い安定性を確保。新エンジン&変速機でダイレクトな加速感と低燃費も両立します。
タフトのグレードと価格は以下の通りです。
メーカーオプションの選択はシンプル!
さて、本題のオプションを見ていきます。まずは新車購入時に選択が必要なメーカーオプションです。
スカイフィールトップは全車標準の英断!
本稿執筆にあたりタフトのルックスを眺めて最初に目を引いたのが、広大なガラスルーフ の”スカイフィールトップ”でした。運転席から頭上を見上げたときの視界はもはやオープンカーのそれに近く、圧倒的な開放感を生み出しています。古くは2代目CR-Xや最近でもプジョー208などにグラストップのモデルはありましたが、軽では初装備でしょう。スカイフィールトップは固定式ですが、紫外線と赤外線カットも万全で開閉可能なシェードも付いています。
これは人気のオプションになるだろうな~などと思っていたら、何と!このルーフは全グレード標準装備とのこと。この辺りからもタフトに掛けるメーカーの想いが感じられますね。少し驚きました。
パックオプションは全部で10バリエーション
タフトのメーカーオプションとしては上記の通り★A~★Jまでの全10種。種類は多いですが構成はわりとシンプルで、大まかにはまずスマートパノラマパーキングを選択するかどうか。する場合には、ディスプレイオーディオを「6.8インチ」か「9インチ」か「付けない」かでさらに選択する格好です。その他にはエクステリアのドレスアップとしてブラック、クロム、ホワイトの中から選べるスタイルパック等を用意しています。
大画面ディスプレイと駐車支援システムのセット
★Gはタフトで選択できる一番高価なパックオプションになります。基本全部盛りの内容なのでこちらの詳細を見ていきましょう。
昨今すっかり主流化しつつあるディスプレイオーディオですが★Gには9インチの大型モニターがセットアップされます。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
言わずもがなですが、運転中に情報を仕入れなければならないモニターは大きいに越したことはなく、サイズが見やすさに直結します。従って予算の範囲で少しでも大きいサイズをおすすめします。
一昔前であれば軽自動車のコクピットに、9インチの大画面など違和感ありまくりとでしたが、現在はデザイン設計の段階で大画面モニターを織り込んでいることから、このタフトでもバランス良く収まった印象です。
同じく★Eでは6.8インチのディスプレイオーディオの用意もありますが、差額27,500円であれば9インチのコスパが悪いとも感じられません。実際のモニターサイズで見た場合には2.2インチ差あると9インチの方は1.7倍近くの大きさになります。
Apple CarPlayやAndroid Autoなどスマホ連携が前提となるディスプレイオーディオですから、当然このパックにはWi-Fiルーターも含まれています。別途ダイハツコネクトサービスに申し込む必要はありますが、新車購入時は3年間、1GB/月のデータ容量を無償で利用できるところも嬉しいです。
今や定番?駐車支援装備を選択
次にスマートパノラマパーキングですが、こちらは★Gや★E以外にも単独で選択することもできます(★C)。この★Cは主に純正アクセサリーのナビゲーションを装着する方用の設定です。
スマートパノラマパーキングも今や駐車支援装備としてはメジャーな部類で、駐車時にカメラで駐車枠の白線を検知し、音声とモニターガイドに加えてハンドル操作をアシストしてくれます。
ドライバーは周囲の安全確認に専念して、あとは音声と画面の案内に従いながらアクセルやブレーキによる速度調整を行えば簡単に駐車が完了します。もちろん縦列駐車にも対応していますので、軽ユーザーに多い女性や初心者の方にはぜひおすすめしたいオプションとなります。
純正アクセサリーと組み合わせて完成するパック
スタイルパックはメーカーの製造ライン上でドアミラーやアウターハンドルをカラーリングされたパーツに置き換えるオプションです。
通常、こうしたドレスアップはディーラーオプションで純正アクセサリーとして用意される形が多いと思いますが、タフトではメーカーオプション。★Hと★Iはアルミホイールまで変更されていますから、購入者がディーラーでアルミ交換した際に標準装備ホイールが余る、といったムダを省いてくれたのでしょうかね。
ボディカラーとの相性はありますが、それぞれのスタイルパックでクルマのキャラがしっかりと違って見えるところは、個性を求めるユーザーにはおすすめです。オプション価格もメーカーラインにしたことで、かなり安価に設定してくれています。但し、やや深読みするとこの3つのパックは、後述するディーラーオプションと組み合わせて初めて完成形となるようで、メーカーオプションは「呼び水」の役割かもです。
豊富なディーラーオプションで個性派タフトに
ディーラーオプションはその名の通り、納車後も必要なときに販売店で装着できます。特に車両本体価格が低目の軽自動車メインであるダイハツ等販売店では、ディーラーオプションは貴重な収益源。そのためエクステリア、インテリアともに豊富なラインナップになっています。
ドレスアップパーツが充実のダイハツ!
ダイハツは純正アクセサリーの開発者が、新車開発に早い段階から参画し、車両本体のデザイナーと一緒にアクセサリーの造形に当たります。そのため後付けのアクセサリーでもフィット感が高く、純正ならではの強みを感じさせます。
以下の通り、タフトには3種のカスタムセットが用意されました。
クロムスタイルでアーバンな装いを
テーマは「クロムメッキで個性がキラメク。都市を堂々と駆け抜けるクールなカスタム」。メーカーオプションの★I「クロムパック」とディーラーオプションの「クロムプラン」を組み合わせることで、アウトドアなイメージのタフトがアーバンな雰囲気を醸し出すようです。
各ボディカラーで選択できるものの、やはりブラックマイカメタリックがもっともしっくりくる気がします。
ブラックで引き締めるマッドスタイル
アクティブな装いにダークブラックメッキが光るマッドスタイルは、「タフ&エレガント」がテーマ。メーカーオプションの★H「ブラックパック」にディーラーオプションの「マッドプラン」を組み合わせます。
各部のディテールが黒で引き締まり、標準の樹脂パーツとの関係性もよく、フォレストカーキメタリックの車体色と合わせれば”THE OUTDOOR”といったタフな仕様になります。
カントリーテイスト溢れるチルアウトスタイル
飾りすぎないオシャレが、いちばんのオシャレ。そう感じさせるチルアウトスタイルのテーマは「ナチュラル&クラシカルなカスタム」。どこか牧歌的でやさしい表情を見せるこのスタイルは、ハッキリと男性狙いが伺えるタフトにあっても、この仕立てなら女性にも好まれそうなデザインラインです。メーカーオプションの★J「ホワイトパック」にディーラーオプションの「チルアウトプラン」を組み合わせています。
サンドベージュメタリックやシャイニングホワイトパールなど、明るめのボディカラーが似合いそうですね。
ベーシックセットはまとめ買い?
これら3つのカスタムスタイルには「乗り出し楽々プラン」と言うベタな名称のベーシック用品セットもカタログに紹介されています。例えばフロアマット、ドア(ワイド)バイザー、ラゲージマット、ナンバーフレームなど6点がセットになっています。
しかし特に”セット買い“によるお買い得な価格設定になっているわけではないですから、必要なものだけのチョイスでも同じです。
インテリアにも3つのスタイルで連携
エクステリアの3つのスタイルに呼応するように、ディーラーオプションではインテリア関連にも同様のモードがラインナップされています。
エクステリアとコーディネートして揃えれば、さらにクールなタフトが仕上がりますが、ワンポイントで攻めるのであれば、GターボとGのグレードに標準のオレンジインテリアアクセントを活かすチョイスはどうでしょうか。
本革調のシートカバーは素敵ですが高価なため、シフトノブやハンドルベゼルだけでもオレンジの差し色箇所が増えて、より華やいだコクピットが完成します。
ラゲージルームを充実させるオプション
タフトはインテリアをバックパックスタイルとし、前2席は乗員のための気分がアガる”クルースペース”、後席とラゲージは遊びを楽しめる”フレキシブルスペース”と捉えています。実はこの切り口が新型タフトの重要なポイントで、乗員のためのスペースはあくまで前2席であり、先のスカイフィールトップの恩恵を受けるのも前席だけです。
よく見るとフロントドアとリアドア(&荷室)の内張りのカラーも前部は黒、後部はグレーとわざわざ差別化しています。
後席はシートスライドができない上、明らかに前席に比べ背もたれが小さい等、ある程度割り切った造りとし、その分シートを倒してラゲージと結び、広大な荷室として活用してもらいたいと言うメーカーの意図が伺えます。
そのために後席はラゲージからも簡単に前倒し操作ができ、ラゲージのフレキシブルボードを上段にセットすれば、フラットで 隙間のない広大なスペースが現れます。
後席シートバックとフレキシブルボード自体も、汚れにくい加工が施されているのも特徴。もっともこの辺は既にスズキジムニーで使われている手法ではありますが。
そのフレキシブルボードをより活用する純正アクセサリーが、「フレキシブルボード二段モード取付キット」です。内容はラゲージバー2本、マルチフック2個、取付フックのセットで、これに車両に付属しているマルチフック2個も一緒に使用すると、写真のような簡易テーブルに早変わり。
最大積載荷重3kgまでいけますし、アウトドアでのブレイクタイム等に重宝しそうです。
ディーラーナビも充実のラインナップ
メーカーオプションの項でも説明しましたが、昨今はスマホ連携のディスプレイオーディオ標準化が進んでいて、トヨタ車などで顕著です。早い話、ちょっとした道案内ができればそれでヨシとする向きにはスマホの地図アプリで十分でしょう。ひと頃はパケット代が気になる話しもありましたが、今やこのタフトにもWi-Fiルーターが搭載され、その心配もなくなりました。
それでも純正ナビゲーションのディーラーオプションはしっかりと用意されています。
これは機能的なことで言えば、専用ナビシステムの方が当然スマホアプリよりも多機能だからでしょう。ルート案内や目的地検索機能が高度なのはもちろん、CDやDVDメディア等の再生が必要な方にはスロットのないディスプレイオーディオは役に立ちませんし、音質面でもイコライザーやハイレゾ音源再生など専用機の方が高いパフォーマンスを発揮します。
そして何よりダイハツのような軽主体の小規模な販売店にとっては、ディーラーオプションの収益は重要で、特に値の張るナビゲーションはドル箱です。
今回新型タフトはダイハツにしては珍しくカタログ等でメーカーオプションのディスプレイオーディオを大きく扱っていますが、昨年までのタントやロッキーではどちらかと言えばディーラーオプションのナビを推しているように見受けられました。
ちなみにタフトは標準でナビ(と言うよりモニター)やオーディオはレスになっていて、何も注文しないとディスプレイスペースには”蓋(ふた)”さえ無い穴の開いた状態で納車されます(笑)。
メーカーオプションでディスプレイオーディオを選択しなかった場合の、純正ナビは以下の通り9インチ1種、7インチ3種の全部で4機種用意されています。
まず決めるのはダイハツコネクトを使う気があるかどうかです。
ダイハツコネクトとはクルマとスマホを連携させ、マイカー情報の確認や万一の際の事故対応サポートなどで安心・便利を提供してくれるシステムです。
これが必要なら9インチナビゲーションかもしくは7インチワイドのスタンダードメモリーナビを選択します。これら2機種にはメーカーオプションのディスプレイオーディオと同じくWi-Fiルーターがセットされているからです。
次にモニターサイズを考えねばなりませんが、7インチ同士の価格は、ほぼ同じ機能となるスタンダードナビとエントリーナビを比べた場合、Wi-Fiルーター分もあり前者が約4万円高に設定されています。一方、Wi-Fiルーターは無いもののHD画面や専用イコライザーを備えるプレミアムナビとでは、スタンダードナビが1万5千円安となります。何か一長一短あって悩ましいですね。
9インチナビの価格が20万円超えと一気に高くなってしまうので、横並びで検討しづらいところですが、ここはいっそのこと7インチモデルでも機能面は十分と知りつつも、やはり大画面をおすすめしたいところです。理由はディスプレイオーディオの項と同様です。
家庭用テレビと同じでモニターの大画面化は時代の流れとも言え、既に軽自動車でも日産ルークスやスズキハスラーが9インチを搭載しています。目で情報を得る必要性から逃れられない以上、大画面には費用対効果が見込めます。
確かに高価ですが値引きの少ない軽自動車だけに、ディーラーオプションからのサービスは商談の必須要件であり、営業マンさんの頑張りにも期待しましょう!
以上、タフトのおすすめオプションのご紹介でした。
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