ジープチェロキーのおすすめオプションとナビはなに?徹底調査しました!
最終更新日 2021/9/22
モータリゼーションの先進国であるアメリカですが、こと”アメ車”についてはその大陸的なキャラクターのせいか日本国内ではあまりウケているとは言えず、欧州車に比べると存在感が希薄です。しかしそんなアメリカ車にあって、確固たる基盤を築いているブランドが「ジープ」でしょう。
遡れば軍用車両としての歴史も持つジープは、高い耐久性と悪路における優れた走行性能を有し、黎明期の日本車へも影響を与えたと言われています。
現在のジープはフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)を構成する1ブランドとして、主にSUVモデルを中心にセールスを展開中です。
引用:https://response.jp/
チェロキーはジープラインナップで中核となるクロスオーバーSUVで、通算5代目となる現行型はフィアット傘下に入ってから発売された初めてのモデルです。
今回のクルドラでは、ジープブランドのミッドサイズモデルとなるチェロキーを実際に購入する際に役立つ、おすすめオプションをご紹介していきます。
目次(タップで飛べます)
チェロキーのプロフィール
初代チェロキーは1974年に登場(日本未発売)していますから、既に45年以上の歴史を持つモデルです。中でも日本的に馴染み深いモデルは2代目チェロキーでしょう。
当時はパジェロやランクルを中心とした”RVブーム”が起きており、オリジナルのSUV(RV?)を持たないホンダは、レンジローバーディスカバリーにHマークバッヂを付けてOEMしていた他、2代目ジープチェロキーをそのまま全国のホンダディーラーで販売していました。
やがてそのブームも沈静化すると、チェロキーは国内市場からひっそりと撤退し、3代目と4代目はサブディーラーによる並行輸入などで扱われる程度でした(ちなみにアメリカ本国では3、4代目はチェロキーではなく「リバティ」という名称)。イタリアフィアットの血が入った現行5代目は、日本でも2014年に発売。FCAジャパンのディーラー網で正規販売が開始されました。このモデルからアメリカでも車名をチェロキーに戻しています。
以下2枚引用:https://www.autocar.jp/
5代目チェロキーのエクステリアデザインは、台形型のフェンダーアーチや7スロットグリルといったジープの伝統を受け継ぎつつも、これまでのスタイリングを一新。よりフロントとリアのウィンドウを寝かせたスポーティなデザインになりました。2018年のマイナーチェンジでは、グランドチェロキーやコンパスといったモデルに通じるマスクへと意匠を変更。ヘッドライト、フォグランプ、テールライト等もすべてLED化されています。
またエンジンはFCA製の2.0ℓ直4DOHCターボと2.4ℓ直4SOHCの2種類となり、全車4WDです。
インテリアには身体をしっかり固定しながら、柔らかな座り心地を実現するレザーシートを全グレードで採用。フロントシートには、シートヒーター、8ウェイパワーシート、4ウェイパワーランバーサポートも標準装備されています。
チェロキーのメーカーオプションはあるの?
チェロキーの国内販売は、ディーラー数や知名度の関係からRAV4やライズと言った国産SUV勢、あるいはジャーマンブランドのSUV群ほどには期待できません。そのためコストを勘案するとグレードや装備であまり多くのバリエーションを持ことができず、ある程度決め打ちで以下の通りラインナップを設定しています。
ベーシックなLongitude(ロンジチュード)に装備をプラスしたLimited(リミテッド)。後はオフロードでの走行性能を高めたTrailhawk(トレイルホーク)の3グレードだけで、ボディカラーもグレードにより2~4色しか用意がありません。
国産車などでは、ベーシックなモデルにコレとこの装備を選んで、等々好みでオプションをカスタマイズしていくこともありますが、チェロキーの場合はLimitedのサンルーフが唯一のメーカーオプションになります。
従ってLongitudeを基準に考えると、フルにメーカーオプションを付けたのがLimitedになるという見方もできます。同様にオフロードサスペンションやヒルディセントコントロールと言ったオプションを選択したのがTrailhawkになります。
Limitedに追加される装備はなに?
引用:https://www.webcg.net/
チェロキーはグレードを絞っているため、ベーシックモデルのLongitudeにも過不足ない装備は設定されています。
例えばLEDヘッドライト、8ウェイパワーレザーシート、8.4インチタッチパネルモニター、ナビゲーションシステム、アルパイン製プレミアムオーディオ、17インチアルミホイールなど。もちろん安全装備も抜かりなくフルエアバックをはじめ、アドバンストブレーキ、アダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニター、車線逸脱警報、パーキングアシストなど先進装備も標準です。
その上でLimitedに追加される装備は以下の通りです。
上記の通りですが、雑感としてはそれほど大きな装備差ではないような気がします。
それはベーシックのLongitudeでも装備が充実していることの裏返しにもなるわけですが、追加装備の中で特にこれはおすすめだと感じるものは次の2点です。
チェロキーにも先進ライトを手に入れる
オートハイビームヘッドライトはCCD(電荷結合素子)カメラを利用して、対向車のヘッドライトや先行車のテールランプなどを含め、周囲の光の状況を検知します。必要な場合にはヘッドライトを自動でロービームへ切り替えることで、夜間走行に最大限の明るさを自動で確保するインテリジェントなシステムです。また、夜間に住宅地にさしかかる際など車速が特定の速度以下になる場合にも、ハイビームの明るさを調整します。
サポカーSワイドの認証基準になる「先進ライト」がこれに当たりますが、最近ではハイブランド車を中心に更にライト照射の精度を高めた”マトリクスLEDヘッドライト”の搭載も増えており、これから買うクルマならこの先進装備はぜひとも付けておきたいところです。
視認性を高め安全運転をサポート
フルカラー7インチマルチビューディスプレイはステアリングに配置されたスイッチ類を指先で操作するだけで、インストルメントパネルのクリアな画面で豊富な車両データに目を通すことができます。
車両データにはナビゲーション(進路変更の案内をドライバーの正面に表示して、安全に確認できるようにする)、性能(エンジン温度や各種液面レベルなど、車両性能にかかわる重要なデータをリアルタイムで表示)、パフォーマンス(タイヤの空気圧や走行速度を表示)、車両アラート(安全システムの警報を表示)、燃費(燃費や燃料補給のタイミングをリアルタイムでお知らせ)の五つが設定されています。
面白いのは画面表示がとてもグラフィカルで見やすく、登場する他車両が同社の人気車種ジープラングラーになっているなど遊び心も感じさせますね。
引用:https://www.gqjapan.jp/
価格上昇は470,000円也
あとはLimitedだけコマンドビュー® デュアルペインパノラミックサンルーフ(長!!:オプション価格163,000円)が選択できることや、エクステリアも1サイズ大きいアルミが付き、クロームのフォグベゼルやマフラーカッターが付くところがLongitudeとの主だった装備の差異です。
前述の通り装備差だけなら個人的にはLongitudeで十分と考えますが、差額47万円の多くはLimitedの馬力が上がってかつ燃費も上回るパワーユニットとの違いでしょうから、どこにプライオリティを置くかによって判断は分かれます。
引用:https://www.webcg.net/
Trailhawkだけにある装備はなに?
もう一つのグレードがTrailhawkですが、この呼称はジープブランドの中では特別な意味を持っており、その証としてTrailhawkグレードには全て赤いTRAIL RATEDバッヂが装着されます。もともとは1953年に155人ものジープマニアたちが、カリフォルニアの過酷な山道を激走したイベントが起源になっていて、シエラ山脈からレイクタホに向かう約35kmのそのルートが、後にルビコン・トレイルと名付けられました。
引用:https://www.chameleon-blog.com/
以来、ジープ社はこのルートでオフロード走行のテクノロジーをテストし、開発に役立ててきました。ジープにとってオフロード性能を磨き抜いてきた聖地を意味するTRAIL RATEDバッヂは正に「その聖地で認められた」パフォーマンスをアピールする大切なアイコンなのです。
そんなTrailhawkだけの装備は以下の通りです。
チェロキーの持つオールマイティな走りを、さらにバージョンアップさせるための装備が充実しています。専用の内外装デザインで差別化を図るとともに、オフロード性能を高めるセレクスピードコントロール(ヒルディセントコントロール/ヒルアセントコントロール)や、状況に応じて前後にトルクを配分し、自動で4×4にシフトするアクティブドライブロックなどを搭載しています。
さらに悪路走破性を高めるためにスキッドプレートを各部に装着。フューエルタンク、トランスファーケース、フロントサスペンション、アンダーボディなどを守っています。17インチアルミホイールは専用デザインで、245/65R17のオールシーズンタイヤも履いています。
Trailhawkはそもそも全幅や車高、トレッドや地上最低高も他の2グレードとは違う本格派なので、オフロード走行等に興味があればこのグレード一択となりますね。
ディーラーオプションはベーシックなラインナップ
FCAグループは純正アクセサリーを「Mopar®」(モパー)というブランドで展開しており、車種ごとの専用アクセサリーやグッズを製造しています。
ジープブランドに関しても国産車によく見られる派手なエアロパーツやドレスアップキットなどはありませんが、ベーシックなフロアマットやサイドディフレクター(ドアバイザー)、マッドガードなど機能性商品は充実した品揃えです。
あれば役立つストレージキット
アメリカンSUVを代表するジープモデルだけあってラゲッジスペースのアイテムは相当に充実しています。カーゴトレイやカーゴマットは定番ですが、ストレージキットは特におすすめです。ラゲッジスペースの荷物をまとめるのに便利なトート型収納ケースですが、なかなか便利そうなサイズ感で実寸は幅61cm×奥行き37cm×高さ21cmです。
引用:https://www.tigerauto.com/
荷物だけでなく普段使いの小物類などもここに入れておけば、ゴチャゴチャにならずに便利です。ラゲッジルームだけでなく、リヤシートにストレージを置いて地図やバッグなどを入れて使うこともできそうです。また、使わないときは畳んでしまっておけば場所も取りません。
大切なロードバイクはラゲッジで移動
もう一つ収納系で目を引いたのがインナーバイシクルキャリアです。ルーフにベースキャリアを付け、バイク用のアタッチメントを付けてトランスポートするアイテムはよく見かけますが、チェロキーのそれはラゲッジルームへ積み込むセットです。
リヤシートが使えなくなるなどの制約が出てきますが、大切なバイクを雨や汚れから守れます。知人にウン十万するロードバイクを所有している者がいますが、そうした方には必要な装備かも知れませんね。
ジープらしいさすがのアイテム
珍しいと言えばこちらのボーンバーもアウトドア系の趣味を持たぬ者だと、普段あまり見かけないアクセサリーです。硬質なステンレス素材にウイリスジープのシルエットを刻印した質感の高さを感じさせるアイテム。パッと見ただけでは使用方法もわかりませんでしたが、画像の通り車内で休憩する際にこのボーンバーを使用してリアゲートを半開きで固定しておけば、ウィンドウだけの時よりも効率的に換気できます。
また、アイデアなのがドリンクの栓抜きとしても使用できるように設計してあるため、アウトドアシーンでのキャンプなどでも重宝しそうです。
SUV定番のルーフ系収納はこの二つ
SUVの純正アクセサリーで必ず掲載されているアイテムにハードタイプのルーフボックスがありますが、チェロキーのカタログには入っていません。おそらく社外品ではいくつも販売されていると思われますが、代わって純正アクセサリーとしてはTHULE社のルーフボックスソフトとルーフバスケット+バスケットネットが用意されています。前者はソフト素材ながら悪天候でも使える防水仕様。未使用時には丸めて専用バッグにしまいラゲッジルームに収納しておくこともできます。
後者はアウトドア好きにとって、ルーフラックとともに活用したいアイテムのルーフバスケット。キャンプなどへ行く際に、車内に積みきれない大きさ・量のかさばるグッズや、終わった後に汚れた荷物なども気軽にたくさん積み込めるので便利です。ボックス型のようにフタが閉まるかなどを気にしなくて済みそう。
また、ルーフバスケットには、乗せた荷物をしっかりと固定する専用バスケットネット(別売:7,700円)を必ず同時に使用する必要があります。
変わり種のモバイルホルダー
インテリア用品で少し毛色が変わっているのがオートホールドモバイルホルダーです。これはセンターコンソールのドリンクホルダーに設置するスマホ等のモバイルホルダー。
変わっているのが、タッチセンサーが内蔵されていて、スマホを置くと自動的にアーム(圧力センサー付)が閉じホールドします。外すときはホルダー上部に触れることにより自動オープン。スマホを置いていない状態では、モーションセンサーの反応によりエンブレムが光るオマケ付き。正直、スマホ置きにここまで必要ある?という気もしますが、国産車ほどには小物入れがないチェロキーにはいいかも知れません。どうせなら自動給電する機能なんかも付いてれば尚良しと思いますがどうでしょうか。
ちなみにドリンクホルダー用のアタッチメントの他、自宅のデスクなどに貼り付ける両面接着用アタッチメントもセットなので、車外でも使えます(単4乾電池2本使用)。
ドラレコのちょっとお得な話
引用:https://response.jp/
チェロキーのオプションカタログには2種類のドライブレコーダーがあります。一つは輸入車でよく純正指定されている「スマートレコ」。このモデルは㈱TCLが扱っている「Smart Reco WHSR-510」という商品のODM品で、ジープ以外にもプジョーやBMWでも純正オプションに採用されています。機能は標準的で可もなく不可もなしといったところ。
それよりも少し新しいドラレコが「DR-SJP1」です。こちらはスマホと連携することが前提のモデルで本体に画面がない分、小型化され装着時の見た目もスマートです。スペック表を読む限りDR-SPJ1は現行のドラレコマーケットの中ではアッパーミドルクラスの機能を有しており、今買うならこちらのモデルをおすすめします。
ちなみにこちらの元の製品は、韓国のBLACKVUE社が販売するDR590W-2CHという機種です。同社の製品群の中ではいくつかの機能を省いた廉価版という位置づけで、令和2年5月の現在、Amazonでは33,900円で売っていました。Jeepロゴは入りませんが半値近いので、ポチる方がお得ですね。
ブラックをまとった”夜の鷲”が再登場
ジープはグレード展開やボディカラーの設定を絞っていることもあり、定期的に特別仕様車を限定販売し、カタログにない個性的なモデルを市場へ供給しています。
2020年の5月9日に発売となったばかりの特別仕様車が「Night Eagle(ナイトイーグル)」です。現行チェロキーにNight Eagleが限定販売されるのは2018年に続いて二度目です。その名をイメージさせる外装は、ベース車となるLongitudeにはないボディカラー「グラナイトクリスタルメタリック」となり、随所にブラックパーツをあしらったスタイリッシュなデザインです。
特別装備としてフロントまわりの印象を引き締めるブラックフロントグリルやブラックフォグランプベゼル、ブラックウィンドウモールディング、ブラックルーフレールなど黒で統一。またベース車に比べて大径化した18インチのブラックアルミホイールも採用されています。
「Jeep」バッヂもブラックでコーディネートされ、インテリアにもピアノブラックのアクセントパーツが用いられるなど、渋い大人の仕上げになっています。
エンジンスペック等機能面に変更はないものの、Night Eagleの価格は452万円とLongitudeに比べてわずか3万円のアップです。アルミとタイヤのインチアップだけでもお釣りがきそうな感じですが、限定台数は200台なので、前回買いそびれた方などお早めにご検討されてはいかがでしょうか。
引用:https://www.autocar.jp/
以上、チェロキーのおすすめオプションをご紹介しました。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
チェロキーを安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
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