フォルクスワーゲンTクロスのおすすめオプションはどれ?
最終更新日 2021/11/1
自動車メーカー各社の2019年の世界販売台数が出そろい、ドイツのフォルクスワーゲングループは4年連続で首位が確定しました。日本のトヨタグループが僅差で2位と追い上げましたが、アウディやポルシェなども擁するフォルクスワーゲングループの強さが光った格好です。
日本では2015年に発覚した排ガス不正問題で、大きく販売台数を落としたものの、2019年にはメルセデスベンツ、BMWに次いで3位(グループのアウディは4位)にまで再浮上しています。
そのフォルクスワーゲンから2019年末に発表され、今年1月から販売がスタートした最新モデルが今や売れセンど真ん中のコンパクトSUV「Tクロス」です。
引用:https://www.gqjapan.jp/
今回のクルドラでは、フォルクスワーゲンブランド初のBセグメントのSUVとなるTクロスを実際に購入する際に役立つ、おすすめオプションをご紹介していきます。
目次(タップで飛べます)
Tクロスってこんなクルマ
現在の国内におけるフォルクスワーゲンのSUVは、2018年に正規販売が終了したフルサイズSUVの「トゥアレグ」がカタログ落ちとなっていて、残るはミドルクラスの「ティグアン」と今回初登場となったTクロスの2車種となります。
前項の通りTクロスはBセグメントに属するコンパクトSUV。最近ではトヨタライズが同クラスの車種としては大ヒットとなっていて、兄弟車のダイハツロッキーも合わせ今後注目のジャンルになりそうです。
Tクロスのプラットフォームは、現行「ポロ」などと同じモジュラーアーキテクチャーのMQBを採用。ボディサイズは全長4115×全幅1760×全高1580mm、ホイールベース=2550mmとなり全幅が日本の基準ではやや幅広となりますが、全長は短くコンパクトに収めています。
全長が短い分、全高はやや高めて高効率なパッケージによりゆとりある車内空間を実現しています。
引用:https://diaporama.autoplus.fr/
運転支援システム等の先進装備については、同社の上級モデルと遜色ないものが用意されていて、特にローンチモデルとなる「1stエディション」には全車速対応型のACC(アダプティブクルーズコントロール)や、歩行者対応の自動緊急ブレーキ、駐車支援システムも標準で採用。他にも8インチタッチスクリーン付きインフォテインメントシステム(含SSDナビゲーションシステム)、スマートエントリー&スタートシステム、スマホのワイヤレスチャージ機能、USBポートなどが標準装備されています。
パワートレインは1種類で最高出力116PS、最大トルク200N・mの1.0ℓ直3ターボエンジンに7段DSG(デュアルクラッチ式AT)の組み合わせです。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
少し意外なのはSUVながら4WDがなく駆動方式はFFのみとなっていて、端的にこのクルマのキャラクターを感じさせる仕様になっています。
Tクロスのメーカーオプションはあるの?
2020年の1月に発売となったばかりのTクロスは、当面スタートアップモデルとして二つのデビュー特別仕様車が用意されているだけの状態です。
従ってカタログモデルとしてグレード設定等されていくのは、少し先になりそうです。
すぐに購入可能な特別仕様車は、標準モデルとなる「TSI 1st」とより装備が充実した「TSI 1st Plus」の二つになります。
最近の輸入車ではこういったローンチモデルを用意する販売形式は多いですが、Tクロスのようにカタログモデルは一切用意せず、特別仕様車のみでスタートするのは珍しいです。
そこで現時点ではカタログ的なメーカーオプションの選択はできませんが、見方を変えるとTSI 1stに装備を追加したいときにはTSI 1st Plusを選択することになるので、二つのモデル選択がメーカーオプション選択と同義と言えます。
TSI 1st Plusにしか設定されない追加装備については下記の通りとなっています。
予防安全が充実する二つのアイテム
「安全性はすべてに優先する」を理念の一つに掲げているフォルクスワーゲンは、オールインセーフティとして予防安全・衝突安全・二次被害防止の3つのステージで総合的に危険を回避する数々の技術を搭載しています。
Tクロスは標準でもプリクラッシュブレーキシステム、ACC、パークアシスト、リヤトラフィックアラート、リヤビューカメラ、6エアバッグ、エマージェンシーストップシグナル等充実していますが、TSI 1st Plusにはさらに二つの予防安全装備が追加されます。
一つはレーンキープアシストシステムで、フロントガラス上部に設置されたカメラにより走行中の車線をモニタリング。ドライバーの意図しない車線の逸脱を検知すると、ステアリング補正を自動で行いドライバーへ警告する装備です。これは標準のACCに組み合わされることで、より相乗効果が期待できるアイテムです。
もう一つがハイビームアシストです。ハイビームアシストは、対向してくる他の車両等を検知すると、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれるため、相手方を眩惑させることなく常時ハイビーム走行が可能になります。
引用:https://togari31.com/
これを装備することでサポカーSワイドの認証項目である「先進ライト」が手に入ります。
何気に嬉しいパドルシフトも装備
排気量が1000cc前後でコンパクトな車体のモデルとなれば、クルマ好きにはマニュアル車(MT)が欲しくなる向きも多いのでは?
実際バカ売れしているBセグSUVのトヨタライズやダイハツロッキーには、MTの設定を求める声がけっこう伝えられているとか。後はスズキジムニーやトヨタヤリスなどでもMTの売れ行きは悪くないと言います。
引用:https://www.parkers.co.uk/
Tクロスの海外仕様車には5速MTの設定があるものの、当然のように国内モデルには用意がなく全車トランスミッションは、デュアルクラッチギアボックス付きの7段DSGになります。そんな中ですが、TSI 1st Plusにはパドルシフトが用意されます。
Tクロスの「1.0ℓTSI」エンジンは、ポロに搭載される仕様に比べて出力で21PS、トルクで25N・m上回る実力の持ち主ですが、3気筒のためか2000rpm以下では、もう少しトルクを求めるレポートもあります。
引用:https://carview.yahoo.co.jp/
そこでスポーツドライビングを楽しみたいような場面では、パドルシフトを積極的に用いて高い回転域を維持しながら走れば、エンジンスペックを感じさせない力強さが期待できます。
もちろん反対に燃費走行を意識したいときには、パドルシフトでエンジンブレーキを上手く使って走るのも有効です。
その他TSI 1st Plusだけの装備はコレ
TSI 1st Plusを選択することで追加される装備はあと二点あり、一つは快適装備のインテリアアンビエントライトです。夜間のドライブで車内を魅力的に照らし出してくれる間接照明になりますが、コンパクトクラスでこの類いのアイテムが用意されるのは、クラスレスな感じがして嬉しいですよね。
引用:https://www.carscoops.com/
もう一つはエクステリアのルーフレールですが、標準のブラックに対してTSI 1st Plusならキラリと光るシルバールーフレールになります。
TSI 1st Plusには3種のデザインパッケージあり
上記したように装備ランクの上がるTSI 1st Plusですが、そのPlusを選択したときに決めなければならないのがデザインパッケージです。
デザインパッケージとは、ボディカラーに応じてドアミラーやホイール、ダッシュパッドやシートのカラーがコーディネートされる仕様で、TSI 1st Plusには標準採用されています(つまりどのカラーパッケージにするか必ず選ぶ必要あり)。
質実剛健というイメージが強いドイツ車ですが、そこはコンパクトSUV。フォルクスワーゲンも新規のユーザー層を開拓していこうという意気込みが感じられます。
デザインパッケージのカラーリングは以下の3パータン、計13色になります。
また、標準系のTSI 1stにもカラーパッケージングこそされませんが、ブラックパッケージにある全8色のボディカラーが選べます。
ブラックパッケージだけ全ボディカラーを選択できますが、オレンジパッケージは4色、グリーンパッケージはマケナターコイズメタリックという1色しか選べません。設定だけを見るとフォルクスワーゲンのイチ推しは、オレンジパッケージのようですね。
ところでTSI 1st Plusを選ぶとTSI 1stに標準の205/60R16サイズのタイヤが215/45R18になります。2インチアップすることと共にシルバーとオレンジ、グリーンのペイントが施されるアルミホイールは確かに見栄えが良く、洒落たSUVに感じられますが、さすがにBセグメントのクルマにはややオーバーサイズ気味にも映ります。
おそらくは乗り心地や静粛性といった面では標準系の16インチ辺りが適当ではないかと思われます。16インチのブラックペイントされたアルミホイールのデザインも悪くないですよね。
TSI 1st Plusはお買い得なのか?
ざっとTSI 1st Plusにだけ用意がある装備を見てきましたが、これらが付いてTSI 1st PlusはTSI 1stの360,000円高の価格設定です。
引用:https://minkara.carview.co.jp/
全ての差のある装備の単価設定が明確になっていないので単純計算はできませんが、予防安全装備2点で他社例などを参考にすると10万円程度、アルミが2インチも大きくなっているので、ここでも10万円弱程度と見込むとその他カラーパッケージの色変更箇所やシルバーのルーフレール、パドルシフト、インテリアライトで16万円也。正直、微妙なところかと。もちろんボッタくりではとも思いませんが、ことさらお買い得なのかな?とも考えてしまいます。
むしろ標準モデルとなるTSI 1stの装備内容が思いのほか充実していて、これで300万円を切る設定にしたのは中々の戦略価格ではとも感じます。
もちろんそうは言ってもデザインパッケージのカラー設定などが気に入れば、TSI 1st Plusを購入するしかありませんけど。
ディーラーオプションは手堅いラインナップ
後付け可能なディーラーオプション、純正アクセサリーは必要が生じたときにいつでも選べるので、じっくりと検討するのもよいと思いますが、やはり値引きの厳しい輸入車では、新車購入時のサービスとして狙っていく人も多いかも知れません。
実用車のイメージが強いフォルクスワーゲンなので、純正アクセサリーはキャリアやマット、プロテクターなどわりとベーシックなアイテムが並びますが、その中からいくつかピックアップしておすすめ品をご紹介します。
ドレスアップはアルミホイールで
まずエクステリア関連ですが、最近は国産車(特にSUV)に派手なエアロパーツや大径ホイールといったドレスアップ商品が多く、カタログを賑わせていますが、Tクロスに限ってい言えばそういった類いの用意はありません。せいぜいアルミホイールが数点ラインナップされている程度です。
引用:https://getnavi.jp/
そのアルミホイールは18、17、16インチが一種類ずつしかなく、標準系のドレスアップ用途かもしくはTSI 1st Plusのスノータイヤ用として選択されるのでしょう。ベンツやBMWの1本で10万円近い価格のディーラーオプションアルミと違い、4本セットでまずまず市販品レベルの価格範囲に収まっているのは好印象です。
色々使えるベースモジュールプラスα
ロングドライブに出掛けたときや、渋滞で動けないときの小さなお子さん対策って必要ですよね。ひと昔前は車載ビデオ、少し前ならDVDプレーヤーでも持ち込んでいたところですが、今はやはりタブレットでしょうか。
そんなときに役立つのがベースモジュール+iPadホルダーです。フロントシートのヘッドレストポールに専用のベースモジュールを取り付け、そこにタブレットホルダーを装着すれば、後席はミニシアターに変わります。
このベースモジュールにはタブレットだけでなくテーブル、コートハンガー、フックなど様々なアタッチメントが用意されているので、普段の一人使いにも役立つアクセサリーです。
SUVならルーフキャリアでキメたい
クルマには様々な車型がありますが、ルーフキャリアがもっとも似合うのはやはりSUV系ではないですか。コンパクトながら大径ホイールと高めの車高でイマ風SUVのルックをまとうTクロスにも、ルーフへ積むトランスポートアイテムは充実しています。
その中でも異彩を放つのがルーフボックスUrban Loaderです。通常サイズの容量(300ℓ)であると普通のルーフボックスですが、荷物が増えたときにはボックスが上方向へ拡大。最大500ℓまで容量を増やすことができます。
二人で出掛けるとき、四人で出掛けるとき、クルマの用途は常に一定ではありませんから、このように必要に応じて容量を可変できるアイテムは助かります。心配なのはこのボックスの容量を広げた際、けっこう車高も上がっているので、常にそのことを意識して走るようにしなければなりませんね。
何気にエキセントリックなフロアマット
引用:https://news.mynavi.jp/
純正アクセサリーでベーシック用品の定番と言えばフロアマットでしょう。もちろんTクロスにも用意があるのですが、少し変わったデザインになっています。写真の通りですがいわゆる迷彩柄、中でも都市迷彩と言われるパターンですね。
もちろんアクティブなTクロスにこういったデザインは全然アリだとは思いますが、片や普通は例えばグレーやブラックの単色カーペットも設定があるものです。それがTクロスの場合は、カーペット系はこのグレーカモフラージュだけで、あとはラバーマットが一つあるだけなのです。フォルクスワーゲンもけっこう攻めてるな、ということでしょうか。
また、フォルクスワーゲンの一部フロアマットにはプレミアムクリーンと言う仕立てのものがありますが、これはアレルキャッチャー繊維が使用され、抗菌・抗アレル物質性能で目に見えない刺激物を分解。雑菌を抑制し快適な車内環境をつくることができるマットです。
Tクロスの迷彩柄マットもプレミアムクリーンになっており、車内の衛生面を気にする方にはおすすめです。
ドラレコはスタイリッシュな純正品を
フォルクスワーゲン純正ドライブレコーダーは現在2タイプあります。先行発売されていたエントリーモデルの「DR-S1-VW」と昨年追加発売された多機能モデルの「DR-S2-VW」です。
特にフォルクスワーゲンのカタログに記載はありませんが、調べてみたところおそらく韓国のTHINKWARE社製のドラレコですね。性能面から言えば後発モデルの方が当然優秀で、S2の特徴はWi-Fi搭載で各自の持つスマートフォンからリアルタイムのドラレコ映像を確認できる他、GPS搭載でより詳細な走行情報も記録、PCビューワーで閲覧できます。更にSONY製スーパーナイトビジョン2.0で夜間もより鮮明なハッキリとした映像記録が可能となっています。
ドラレコの一方の主流である液晶モニター内蔵タイプは、どうしても本体サイズが大きくなりがちですが、フォルクスワーゲン純正ドラレコはどちらも確認モニターがないため、スリムな本体を実現し、視界の妨げは最小限になっています。
引用:https://minkara.carview.co.jp/
なおリヤカメラはS1もS2もオプションで付けることが可能ですが、S2の方ならフロントカメラと同じフルHD画質で記録できますし、やはりおすすめですね。
今後のフォルクスワーゲンのSUV戦略は?
グローバルでのフォルクスワーゲンSUVラインナップは、上からトゥアレグ、ティグアン、Tロック、Tクロスと言う4兄弟です。冒頭にある通り、日本でのラインナップではトップSUVのトゥアレグが一旦カタログ落ちしました。
引用:https://besthqwallpapers.com/
そのため日本ではティグアンがトップモデルとなり、そこへ今回ご紹介した末っ子のTクロスが加わりましたが、今年中には三男坊のTロックが発売されるのは決定事項です。
Tロックはこちらも流行りのSUVクーペ風のルックスを持つスタイリッシュなモデル。これを追加することでフォルクスワーゲンは日本でも人気のSUV市場でシェア拡大を狙っているようです。
引用:https://www.leon.jp/
以上、フォルクスワーゲンTクロスのおすすめオプションをご紹介しました。
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