買って後悔しないために確認しておきたいホンダCR-Vの不満点4つ!
最終更新日 2021/9/22
ホンダCR-Vは、世界中で売れているホンダSUVの中心車種ですが、日本では2016年に4代目の生産終了に合わせて一旦、ヴェゼルにそのポジションを託し市場から消えていました。
しかし国内でもますます拡大するSUV市場へ対応するため、2018年に5代目モデルとして日本復活を果たします。
引用:https://www.webcg.net
グローバル販売から遅れること2年となりますが、その分、商品力にさらに磨きをかけ、より魅力度アップしたCR-V。
ここではワールドワイドに売れているCR-Vに、死角はないのか!をユーザーさん達の口コミ等を参考に検証していきたいと思います。
目次(タップで飛べます)
CR-Vのプロフィール
ミドルからシニアクラスの自動車好きには懐かしい響きのホンダ「クリエイティブムーバー」シリーズ。
90年代当時はまだSUVではなくRVと呼ばれていた市場に、出遅れていたホンダが起死回生の一発として放ったFF乗用車ベースのクロスカントリー商品群でした。
その中の第2弾として誕生したのが初代CR-Vです。
初代から2代目までは、そのルックスもライトクロカンといった趣きでしたが、3代目からは大型化したサイズを見ても、方向性がより米国や中国に向いた印象となり、4代目及びこの度国内販売が再開した5代目もその流れを汲んでいるようです。
ホンダとしては4代目の国内販売芳しくなかったため、片や大人気コンパクトSUVとなっていたヴェゼルを推していく戦略に舵を切ったようですが、その後はマツダCX-5やハリアー、フォレスター等が着実に市場を獲得。
遅まきながらホンダも世界市場では、評価の高いCR-Vを復活させたようです。
引用:SAN-EI SHOBO MAGAZINE
幸い時間が掛けられた分、3列目シートや4WD(AWD)など装備や性能の熟成が図られ、メーカー自ら「集大成」と呼ぶモデルを投入することができました。
CR-Vの不満点を検証
国内では新型モデルですが、国際デビューからは足掛け2年が経過していて、その間に磨きが掛けられたCR-V。
満足度はかなり高いと思われますが、それでもユーザーさんからはいくつか不満点も挙がっているようで、早速見ていきましょう!
不満点① 価格が高い!
いきなりですがクルマそのものの機能に対する評価ではなく、価格設定に最もシビアな意見が集まっているようです。
引用:SAN-EI SHOBO MAGAZINE
確かに新型CR-Vは、もっともボトムレンジの1.5ℓガソリン車FF5人乗り「EX」でも323万円と300万越えスタートが設定されています。
トップグレードの2.0ℓハイブリッド4WDになると、更に100万程上乗せの436万円となります。
同じ3列シートSUVのマツダCX-8のスタートプライスは289万円、同じハイブリッドSUVのスバルフォレスターなら309万円となっています。
もちろん装備差があるため、突き詰めれば一概には言えませんが、ライバルと比較して第一印象で高いなぁというイメージを抱かれても仕方ないかも知れません。
また、先代モデルのトップエンドは2.4ℓエンジンの4WDで、本革シートまで標準装備して336万円ですから、それを考えると一段上のレンジとなってしまいました。
もっともメーカーとしては、今回のCR-Vは意図的に上級指向を狙っており、それができるのも先代モデル発表時には存在していなかったヴェゼルが、今やしっかりとしたポジションを築いるからです。
絶好調のヴェゼルとの2車種でホンダSUVのシェアを拡大すべく、CR-Vの方はグレード構成を大きく絞り込み、ある程度「全部のせ」状態としているため、必然高めの価格設定になってしまったようです。
不満点② 3列目はアピールポイントなのに不満点?
CR-Vの商品的なトピックとして、3列目シートの設定があることは外せないようです。
実際歴代のCR-Vには設定がなく、5代目にして初の試みとなったのですが、口コミを見る限りでは、その居住性についてエマージェンシー用、子供用と割り切る覚悟が必要なようです。
中には子供にもキツイといった書き込みまでありました。
ミニバン全盛の中、なんとなく使えるサードシートをイメージしがちですが、そこはやはり4.6mクラスのSUVではそうもいかないのが実態のようです。
一応メーカーの開発時には、身長180cmまでは”座ることができなくもない”を想定はしているようですが、実際は2列目シートを後端まで下げると3列目の足元スペースはゼロとなるような仕立てです。
燃料タンクの薄型化により、フロアは下げているものの大人だと「体育座り」は避けられないかも。
エクステリアデザインにおいても、3列目シートがあることによる“箱型化”は避けるように検討されたらしく、居住性についてはそれなりに割り切った感があります。
そこまでして3列目シートを用意する背景は、その設定があるということ自体が、タイやインドネシア等アジア地域の「多人数乗り文化」圏ではマストの販売要件となるからだそうです。
引用:https://blog.goo.ne.jp
日本でも無いより有った方がマシという、オマケと割り切れる方にはおすすめしますが、そうなると今度はハイブリッド車には設定がなく、選べないことが不満点になるかもしれませんね。
不満点③ 上級志向のわりにナビが小さくない?
CR-Vはこのクラスではめずらしく、ナビゲーションシステムが全車標準装備となっています。そのナビは普通のカーナビでは把握できない渋滞情報、災害情報、安否情報など、多彩な情報が提供されるホンダ独自のインターナビです。
このナビシステム自体は優れものですし、同時にセットアップされるETCもしっかり2.0となっている点など高評価ですが、如何せん情報の窓口たるモニターサイズが7インチなところに不満が挙がっています。
またこのモニターも2DINサイズのものが、ポコッとはめ込まれたような感じで、周囲を黒いパネルで覆ってはいるものの、インテリアの質感を引き下げるという評価もあります。
これは昨年CR-V同様に国内で再販されたシビックでも、似たような評価が挙がっていましたが、海外向けのグローバルモデルを国内に持ち込んだ場合に、規格の違いなのかこうした後付け感のある仕様になってしまうようです。
実際、海外販売モデルを見ると、国内仕様とは違うもっと一体感があり高級感に溢れた仕上がりになっています。
この辺は技術的な問題があるのかも知れませんが、オリジナル(海外仕様)の状態の方が一枚上手なのは否めないところです。
また、後付け展開がやむを得ないとしても、今どき7インチは小さいと感じられ、8、9インチ辺りのサイズ感であれば違った評価となったかも知れません。
今後のアップデートに期待したいところです。
なおその際はインフォメンントシステムを向上させ、現在のApple CarPlayだけでなくAndroid Autoにも対応してもらいたいですね。
不満点④ インテリアの質感がイマイチ?
CR-Vは国内では、ヴェゼルの兄貴分となるためにより上級指向であることが与えられたポジションですが、意外なほどコクピット周りやインテリアに関しての辛口評価が目立ちます。
特に上記したようにナビ周りのパネル処理や、高級感を醸し出すための木目加飾が逆にディスりポイントとなっています。
ところがメーカー側の開発担当者のコメントでは、むしろこういった加飾パーツこそ、ひとクラス上の上質感を目指し、素材の造形表現や処理に相当なトライ&エラーを重ねていったとのこと。
口コミとのギャップは、こうした人の感性に訴えかける仕事の難しさが伺えます。
また違った見方をすると、ガソリン車とハイブリッド車ではシフト周りの造形も異なっており、ガソリン車がオーソドックスなシフトレバーであるのに対し、ハイブリッド車ではスイッチ式のギアセレクターを採用しています。
「ハイブリッドならでは」というアイコンが欲しかったとは想像できますが、普通のシフトレバーと比べると先進性がけっこう違って見えるものなので、ガソリン車も統一すればより上級感が増したのでは?
もっともCR-V自体の本質は優れた実用車であり、販売戦略上、国内では上級指向させられていますが、グローバルに見れば欧州プレミアムメーカーのSUVに比肩するようなクルマではありません。
引用:https://www.webcg.net
実際のところ同様にエンジン音、室内の静粛性、乗り心地などにも似たような評価が散見されるので、そのところは差し引いて考えなければなりませんね。
それでもCR-Vの魅力は尽きない
いくつかの不満点はありながらも、CR-Vが優れたグローバルカーであることは、その実績が証明しており、2016年には世界のベストセラーSUVに輝いています。
海外で売れているからといって、それをポンと国内に持って来れば同じようにヒットするかと言えば、そうはいかないのがクルマビジネスの難しさです。
現行CR-Vは日本市場向けには、世界で初めてハイブリッド(i-MMD)+4WDの組合せを実現し、ガソリン車のターボエンジンも同型搭載車の中では最大出力となるようチューニングするなど、しっかりと手を加えてきています。
引用:https://www.webcg.net
海外発売から2年遅れたものの、その間の知見を最大限に投入されたCR-Vは、欠点を補って余りあるクルマだと言えます。
以上、ホンダCR-Vの不満点をいくつか検証してみました。
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