カローラクロスの口コミから見えた不満点5つ+α後悔しないために確認しておきたいポイントは?
最終更新日 2024/6/3
1966年の初代モデル誕生以降、グローバルに展開してきたカローラシリーズ。およそ56年の間に5000万台以上の販売を記録し、今やギネスブックにも認定される世界一売れているクルマです。現行型は2018~2019年に登場した12代目モデル群ですが、従来のセダン・ハッチバック・ワゴンに続き、2021年に初のSUVモデルとして新規投入されたのがカローラクロスです。
カローラクロスの初披露は2020年にタイで行われたこともあり、一瞬海外専用モデル?あるいは日産キックスのような輸入車扱い?など予想されましたが、実態は日本国内で売られるモデルはすべて国内生産となっています。また、開発当初から海外向け、日本向けで2種類のフロントマスクも造り分けされていました。
現行カローラは既にセダンもワゴンも全幅が1.7mを超え3ナンバー化していますが、SUVのカローラクロスではついに全幅が1.8mを超えました。但し、全長はセダン同様4.5mを切ることもあり最小回転半径を見ても、日常の使用に苦労することはなさそうです。
本稿では、トヨタSUVラインナップを完成させたカローラクロスを実際に所有している方や、体感した方の様々な口コミ情報を徹底チェック。人気のSUVモデルに見え隠れするマイナスポイントを洗い出し検証していきますので、ぜひ新車購入等の参考にしてください!
目次(タップで飛べます)
カローラクロスの不満点を確認
引用:https://response.jp/
発売からわずか2か月あまりで約5万台の受注を達成したカローラクロス。ある程度人気は見越せるSUVですが、予想の上を行く驚異的なセールスを記録しています。一方、例によって世界的なサプライチェーンの混乱や半導体不足などから、納期は大きく延びているのが現状です。
それでも生産グレードを絞り込んで工場の生産性を上げるなど、トヨタの取り組みもあって、いち早くマイカーとしてガレージに収めているオーナーさんも増えてきました。
長く待ちわびたオーナーさんが多い分、「待ってました」と言わんばかりにウェブ上では各種サイトに様々な口コミやレポートが集まっています。それらを細かくチェックしていくと、いくつかオーナーさん達に共通する傾向も見られました。本稿では主にネガティブな意見の多いものについてご紹介していきます。
①エクステリアの不満点はココ
12代目カローラはプリウスやC-HRと同じTNGAのGA-Cプラットフォームを使用することで、これまで以上にワイド&ローな造形が可能となりました。セダンやワゴンが3ナンバー化されたときに違和感を覚えた方もいるようですが、SUVのカローラクロスにはどういった評価が上がっているでしょうか。
そんなエクステリアに関しては以下のような口コミがありました。
「それにしてもカローラなのに全幅1825mm!!クラウンでも1800mmなのだからそれよりも大きい!それもこれもカローラという車名ゆえに抵抗があるのでは?独立した新型SUVでよかったのでは?」
「車幅の実寸もそうだが、びっくりするほどドアミラーが大きいのでミラーtoミラーの幅は相当なもの。運転しやすいカローラだけど、まだ不慣れな方はそこだけは注意が必要かも」
「自らエンブレムをTマークに変えているオーナーが多数いる通り、このクルマにCマークは似合わない。カローラシリーズを強調したいのはメーカー側だけなのではないか」
引用:https://www.webcg.net/
「好きずきあると思うが最初にスクープされた海外仕様のフロントマスクが好きだったので、あのまま出ると思って期待していた。しかし実際は少し地味目なマスクに変更され、カローラマークもガッツリで残念至極。ハリアーは新型になったときにトヨタマークに変えたのにな」
「インテリアの車内灯はすべてLEDなのに、なぜかウィンカーとバックランプはハロゲン球。ここはケチらないで欲しかった」
「カローラツーリングから乗り換えたが、カローラクロスでもやはりボディや樹脂パーツのペコペコした感触のところは同じだった」
「フロントとリヤビューは他のカローラシリーズとの共通項もなく、わりと気に入っている。反面、サイドの樹脂フェンダーとサイドスカートに当たる樹脂モールに一体感がなく、樹脂フェンダーが浮いたように見え重厚感がない」
カローラって車名がクルマの良さをスポイルする??
以前、カローラセダンの口コミ不満をまとめましたが、そのときに比べれば3ナンバー化による厳しい意見はほとんど見当たらず、やはりSUVは懐の深いジャンルなのだと感じられます。
口コミでとにかく目に付いたのが、「このルックスならカローラじゃなくてよくね?」といった論調。確かにセダンやワゴンに比べればエクステリアの共通項はあまりなく、トヨタSUVの文法に沿った独自造形のカローラクロス。ライズやC-HRのように単独車名でブランニューとした方が良かったという人が多いようです。
もちろん一定数、カローラというブランドに安心感を覚える層も確実にあって、良し悪しは判断付きにくいところ。筆者個人的にはカローラと同じGA-Cプラットフォームによる別ブランドSUVはC-HRがあるのだから、クロスの方は安定の代名詞カローラブランドでいいのではないかと思いますけどね。
タフネスな海外仕様マスクかモダンな国内マスクか
車名の他には海外仕様のマスクを推す方々もわりと多かったです。すぐには難しいでしょうけど納期が安定してきたころに、例えばRAV4にある”アドベンチャー”グレードのような感じで、海外マスク版を”カローラクロス・アドベンチャー“として導入するのも一興と感じましたがいかがでしょう。
引用:https://kakakumag.com/
②インテリアの不満点はココ
カローラクロスのインテリアはエクテリアと違い、他のカローラシリーズと同じ「センシャス・ミニマリズム」をデザインコンセプトにしています。具体的にはインパネのソフトパッド部はゆったりとしたシンプルな造形ながら、機能部品は密に凝縮させてコントラストを効かせているのがハイライト。もっとも機能部品は共通であっても、SUVのカローラクロスは車高もあり、レイアウトなどは専用に考え開発されました。
カローラクロスに限りませんが、造形やデザインだけでなく使い勝手や実用性なども評価対象となるインテリアは、他の項目に比べると口コミは若干辛めとなる傾向にあります。
そうしたインテリア関連については以下のような意見が寄せられています。
「車内の収納スペースがほぼない。CDなどはもちろん置きっぱにしない派だが、ティッシュをどこに置くかさえまだ決められない。加えてセンターコンソールも小さく、家族4人で出掛けるときなどは物を置くところが少なく悩ましい」
引用:https://news.line.me/
「会社の付き合いもあってカローラクロスを選んだが、比較したマツダ車(CX30、MX30)やホンダ車(ヴェゼル)の個性的で気の利いたインテリアと並べると、黒一色の内装などいかにも実用的で”ときめき”を感じることはない」
「高級を求めてはいないが、それでも全体的に安っぽい内装。ダッシュボードのステッチ風モールドは中途半端に貧乏くさい。チープシックという視点でカローラらしい造形を期待したい」
「最もコストが削減されたのはインテリアではないだろうか。他車ならメッキ加工されてそうな部位は全てシルバー塗装ばかりで、素材そのものにもメスが入っている」
「夜になるとドリンクホルダーが見えなく使いづらい。照明関係はLED化されているが、照度は電球とあまり変わらずとても暗い。しかも専用のコネクタで接続されているので、交換も簡単にはいかない」
「ラゲージルームはシートを倒すと潔いほどの大きな段差が出来る。ディーラーオプションのラゲージアクティブボックスを買えば平らにすることも可能だが、その分荷室高が低くなってしまう」
「シートを倒してもフルフラットにならず、けっこうな段差が残るため流行りの車中泊など考える方は要注意」
引用:https://www.goodspress.jp/
「ゴルフバック四つ積載可能なのは助かるが、ラゲージ内の左右ホイールカバーの部分はかなりのデカさの上にハードプラ製なので養生が必要。自分はガッツリ傷を入れてしまった」
小物置き場、収納系は他カローラシリーズと変化なし
前述したとおりインテリアの造形は他カローラシリーズとほぼ同じため、口コミ評価の内容も似たものが多かったです。代表的な意見が収納や小物置きスペースがとにかく少ないこと。
センターコンソールのシフトノブの先にわずかな小物置き(トレイ)はありますが、そこもオプションで「おくだけ充電」を付けてしまうと消えてしまいます。
カップホルダーだけはフロントコンソールとリヤアームレストにそれぞれ2個、さらに各ドアにも1個づつと一応乗車人数分以上の数は確保しているのですけどね。
ラゲージルームは、シートアレンジした際の段差が大きいといった指摘は見られたものの、広さについては概ね満足といった声が多く、ここはカローラクロス(FF車)がリヤサス型式を4WDには採用されている独立懸架のダブルウィッシュボーンではなく、スペース効率とコスト面で有利な車軸式のトーションビーム方式を選択した効果が出ているところでしょう。
もう少しわかりやすい華やかさが欲しいインテリア
引用:https://gazoo.com/
質感関連ではドアノブなど加飾部分の塗装処理や、黒一色の内装の味気無さに対するものが目立ちましたが、後者についてはトヨタ開発陣の弁を借りれば意図しての黒一色という見方もあります。
実際、黒いシートに黒いステッチを合わせているのも”トーンonトーン”という技法で、同じ色相でまとめて濃淡によって変化をつけるというもの。
これは趣味性の高いクルマや高価格帯のクルマなどで使われることが多い技法だとか。「わかる人にはわかる」「さりげなく表現する」といったあたりが狙いですが、カローラクラスでは「わかりやすさ」の方が大事だったかも知れません。
③機能・装備に関する不満点はココ
現在のクルマは先進ブレーキや全車速追従式クルーズコントロールなど安全先進装備の充実は目覚ましく、歩調を合わせるように装備の多機能化もハイスピードで進んでいます。
オーディオ類ひとつ取っても今やCDやDVDのプレーヤーが標準ではなくなり、代わってBluetoothやWi-Fiによるスマホ連携へと様変わり。そうした装備、機能が増殖すると比例してそれらに対する使い勝手やスペックへの不満も増えてくるようです。
引用:https://www.hellonetz.com/
また、一方ではこれだけ色々な装備がありながら何でコレがないの?といった意見が出てくることもあり以下の口コミが並びます。
「全車にディスプレイオーディオを標準化するのはいいが、画質が一昔前の世代。パノラマビューモニターとステアリング連動のガイド線があるのは救いだが、後退時の画像など粗すぎて見辛いレベル」
「最新モデルだけに他のトヨタ車に設定されたドラレコ内蔵のデジタルインナーミラーが用意されていないのは残念。コストが問題なら、せめてディーラーオプションで選択肢を与えてくれればいいのではないか」
「一応、スポーツモードが付いているが、これに切り替えた際の変化が少ない。多少回転数を引っ張ってくれるようだが、他車のようにステアリングタッチには変化なく、何が変わったのかイマイチ分からなかった」
「電動パーキングにオートブレーキホールドが付いているものの、メモリー機能がない。そのため毎回エンジンを掛けるたびにスイッチを入れONにするのは面倒くさい」
「シーケンシャルウインカーも付く特徴的な切長ヘッドライトはカッコ良いが、デイライト含むこのライトはZグレードのみの特権。Sグレード以下にはオプションでも設定がないため、このライトにやられた人はZを買うしかない」
引用:https://www.gqjapan.jp/
「最大の不満点はディスプレイオーディオの使えなさ。ナビはスマホ連携で済ませようという意図だろうが、その場合ずっと通信料が掛かる。おまけに接続にはUSBケーブルも必要なのに、USBポートはひとつしかないためUSBで音楽を聴いている場合両立できない」
全車標準のディスプレイオーディオはアンチ多め
項目で目立ったものといえば、ディスプレイオーディオ(以下DA)に関することです。トヨタはカローラがフルモデルチェンジされ、現行型となったタイミングでコネクテッドカーの拡充を宣言し、すべての車種でDAとDCM(車載専用通信機)の標準化を推進してきました。
しかし残念ながらDAアンチ派の人は多めなようです。専門誌のインプレッションでもディスプレイの解像度が低いとの指摘はありましたが、実際の使い勝手も含めて”やや難あり“との評価はカローラセダンやワゴンの口コミでもけっこう見られました。
DAに紐づいてナビや関連アプリが使いにくいなどの不満も多く、例えばカローラ発売時に鳴り物入りで設定された「LINEカーナビ」の運用などは、早くもサービス提供が停止してしまいました。その後代案も見られず、トヨタも次の手を模索中かも知れません。噂では法人ユースなどを対象にDAなしのモデルを用意する検討も始まっているとか。
引用:https://www.c-kobe.co.jp/
カローラクロスは不明ながら、これまでのカローラユーザー層を考えるとやはりオジさん以上の世代にはDAの設定や操作はややハードルが高かったと思われますね。スマホ世代には何の抵抗もないことなのかも知れませんが…
DA以外では特に口コミが集中していた箇所は少なく、良くも悪くも中庸の王道を究めたカローラブランドの面目躍如といったところでしょうか。逆にボトムエンドのG”X”グレードでさえ、200万円を切っても尚これだけの装備が付くのはすごいという評価が目立つほどでした。
④エンジンや走行面での不満点はココ
カローラクロスのパワーユニットは1.8ℓのガソリンエンジンと、モーターをプラスしたハイブリッドが用意され、他のカローラシリーズにある1.2ℓの直噴ターボおよび6速MT車は設定されていません。
1.8ℓガソリンは先代カローラフィールダーからのキャリーオーバーで、やや古めながら実用性と低コストに優れ、一方の1.8ℓハイブリッドはプリウスに匹敵する低燃費が自慢。ハイブリッド車には後輪駆動用モーターを備えた4WD(E-Four)も選べます。
引用:https://autoc-one.jp/
スポーティな直噴ターボやMT車がないことからも、カローラクロスのキャラクターとしてはゆったりとドライブを愉しむ層を対象としているようです。こうした走行面に関することでは、以下のような口コミが上がっていました。
「ハイブリッドのE-Fourを購入したが、車重もありもう少しパワーは欲しいところ。低速トルクの厚みがないのか、車重のせいかわからないがわりと早めにエンジンが稼働してしまうのでEV走行感は希薄」
「エンジン音はそれなりだが車内の静粛性が高い分、ロードノイズが大きく伝わる。タイヤの変更などで改善しないかと期待している」
「走行時のステアリングがやや軽く、応答性が良くない。全体的にダラリとしていて、ハンドリングは期待したほどではない。そうしたことを望むタイプのクルマでもないが、タイヤの状況が掴みづらい」
「燃費を全く意識しない運転をして800km乗車後、街乗りで7.5〜8km/ℓあたり。10km/ℓ行かないかレベルだとチト厳しい燃料代。予算が許せばやはりハイブリッドをオススメする」
「ガソリン車に4WDの設定がない。なぜないのか理解に苦しむ。ただでさえ高いハイブリッド車へさらに金額上乗せして4WDにしなければならないとは、降雪地方のユーザーに対しての優しさがない」
引用:https://twitter.com/XTsBaCPY6hGBLVK/
割り切りでカローラらしさを突き詰めたクロス
大方の予想通りスポーティなエンジンを求めるような声は少なく、口コミでは主に静粛性や燃費に関することが取り上げられていた印象。中にはハンドリングについて厳しい意見もありましたが、ここは開発陣によると「あえて」の味付けでもあります。
トヨタは実際の開発過程において、高速のサービスエリアなどで一般のドライバーさんへのヒアリングを実施。その結果、走りや運動性能などは思いのほかクルマ選びのプライオリティが高くないこと、むしろ子供のクルマ酔いの方が気になるといった意見も多かったそうです。
そうした声を反映し、カローラクロスではスポーツカーには重要な操舵応答性などはある程度割り切り、逆に乗り心地向上へ振り切るような造り方をしています。あえて二兎は追わない姿勢が”カローラらしさ”かも知れません。
ガソリン四駆の用意がないのはなぜ?
4WDについてはガソリン車に設定がないことは不評のようです。カローラクロスのガソリンとハイブリッドの価格差35万円は、下記のとおり他モデルに比べるとそこまで差額が大きくないため四駆が必要ならウレ線のハイブリッドをお求めくださいということでしょうか。
引用:https://www.autocar.jp/
トヨタ車で見るとカローラスポーツの1.2ℓガソリンターボやRAV4などの2.0ℓガソリン、あるいはヤリスクロスの1.5ℓガソリンには4WDの設定があるのに、カローラクロスの1.8ℓだけ空白になるのは?ですが、例えばC-HRだとハイブリッドには4WDがないなど逆パターンもあり、トヨタの政策的なところはよくわかりませんね。
⑤バリューフォーマネーに関する不満点はココ
昨今では先進安全装備や電動化などによるクルマの高コスト化は加速し、価格への転嫁が続いているのは実感できるところ。ネーミングの是非はともかくカローラクロスもカローラである以上、プロダクトとしての良さはもちろんのこと、お求めやすい価格は重要なポイントでしょう。
SUVという出で立ちから他のカローラシリーズとは一線を引いている印象もありますが、カローラクロスのコスパはいかがなものか、口コミ等では次のようなコメントが目立ちました。
「エントリーグレードは確かに安いがあれもこれもとメーカーオプション付けて、ディーラーオプションもTコネナビ、ETC2.0、前後方向ドラレコなど付けた結果370万円。エントリーなら”素”で十分という人が選ぶべきグレードだった」
「最上級グレードにオプションいろいろ付けると総額300万は軽く超えるので『カローラの値段じゃない!』と思う人も多いだろう」
「価格は高め。当初カローラのワゴンで検討していたのをクロスへ変更したところ、値引きが変更されてしまい、おまけに納期は途方もなく先なので下取り価格にも影響出そうで心配」
「カローラのイメージで見積もりを取ったら、目が飛び出ると思うほど。いっそのこと新型SUVという感じでカローラのネーミングじゃない方が理解されやすのでは」
「トヨタ車全体に言えるがガソリン、ハイブリッド共にグレードによる装備の設定、というか削り方がひどい。結局、快適な装備を求めれば一番高いグレードしかなくなる」
「数々の先進安全装備等を考えれば妥当なのかもしれないが、支払い総額で400万円近くまでいくと、他車の選択肢もかなり増えてくる」
「カローラツーリングのボトムグレードG-Xは200万円を超えるが、カローラクロスのボトムG”X”は200万円を切る。意外に安いのではと期待したが、逆に上位グレードになるとクロスの方がメチャ高になると気づいた」
引用:https://www.suv-land.jp/
ミドルSUVとしてはコスパ良し、カローラとしては…
口コミにもありましたがエントリーグレードの”安さ”は確かにキャッチーで、カローラブランドの面目躍如ですが、これまたコメントにあったトップグレードになると少しオプションを選択するだけで、すぐに総額400万円も見えてくるのは二面性のある価格設定ですね。
確かにトップグレードのZは、18インチアルミやデイライト付きのヘッドライトなど下のグレードでは付けられない専用品もあり、それらアイテムは確かに魅力的でもあります。
発売当初は上位グレードがよく売れる傾向も踏まえてか、カローラクロスも立ち上げ当初の生産ラインが限られる中、トップグレードに絞って生産を行っていたようです。そのせいか中間のSグレードなどは、ようやく年明けからの生産スタートにもなったもよう。
そのため現行オーナーの方は概ね最上級グレードやハイブリッドを所有しているとも考えられ、その分価格は安くないという評価が多くなってしまったのかも知れません。
半導体やコロナに関するマイナス要因が落ち着き、生産が軌道に乗ってくれば中間グレードの増産やお得な特別仕様車の追加などで購入価格のイメージも変わっていくでしょう。
その他にも不満あれコレ
大きくは括れない部分にも様々な口コミが集まっていました。主観的なところ、あるいはクルマの個体差などもあり感じ方は人それぞれですが、何点か興味深い内容もありました。
「せっかくの新型車なのだから、既に他モデルで搭載されている新世代エンジンや次期型バッテリーなど積極的に搭載してほしい。まるで”マイチェンねた”として取ってあるみたい」
「カローラクロスに限らないかも知れないが、最近のディスプレイオーディオはインパネよりかなり出っ張っているため視認性は抜群ながら外からも丸見え。信号停車中に画面を覗かれている気がするので”のぞき見防止フィルム”でも貼っておこうと思う」
「フロントバンパーの金属調塗装の箇所が一部剝がれてきた。補償範囲の期間なため無償で修理してもらえるが、”トヨタ車・塗装剥がれ”でググるとけっこうよくあることらしい」
引用:https://dime.jp/
「洗車中に気づいたが、ルーフレールの後端部は指で押すとズレるほどゆるい取付け具合。SNSでも同様のことを指摘する声がいくつかあるので、近くディーラーへ相談するつもり」
「SUVではあるけど満足点も不満点もどちらも少なく、如何にもザ・カローラ。室内も狭くはないが広くもない。パワーも不足はないが満足でもない。すべてにそこそこ。もはやそこに価値があるのかな」
カローラクロスこそ”令和カローラ”の主役
もちろん本稿では意図して不満点を抽出しチェックをしてきましたから、それを持ってカローラクロスの魅力度が低いのかといえば、決してそうではないでしょう。
実際の販売台数を見ても昨年11月を例にするなら、車名別新車販売ランキングの1位は久方ぶりにトヨタカローラが奪取。その台数を見ると13,631台ですが、その内半数以上の7,302台をカローラクロスが叩き出しています。
9月に追加されたカローラクロスの好調がシリーズ全体を後押しした格好となり、カローラブランドのバリューを引き上げることにもつながりました。こう見るとトヨタがカローラブランドに拘ったのも納得です。
引用:https://biz-journal.jp/
半世紀以上の歴史を紡ぐカローラはこの間にセダン、ハッチバック、クーペ、ワゴン、ライトバン、4ドアハードトップ、ミニバンと時代の要請に応える形でバリエーションを展開してきたわけで、ここに来てのSUV投入も当然の流れでしょう。
カローラ開発には守られるべき三つの価値基準がありそれが「良品廉価」「プラスαの価値」、そして三つめが「時代に応じた変化」です。だとすればカローラクロスはそのDNAを受け継ぎ体現した”令和のド真ん中モデル”として、今後カローラの代表車種になっていくはずです。
引用:https://autoc-one.jp/
以上、トヨタカローラクロスの不満点をいくつか検証してみました。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
カローラクロスを安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
下取り車をそのままディーラーに出してしまうと、相場よりも安く買いたたかれてしまいます…。
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