レイバックの口コミから見えた不満点3つ+α後悔しないために確認しておきたいポイントは?
最終更新日 2024/3/22
スバルの新型SUV「レヴォーグレイバック」(以下レイバック)が順調な出足となっています。2023年の9月にはじまった先行予約直後から多くの問い合わせがあり、およそ計画値の2倍近い受注を記録したと言います。スバルの車種ラインアップの中では、今のところ唯一無二の日本市場向けに開発されたモデルです。
車名のとおりレヴォーグのSUVとなりますが、インプレッサに対するクロストレックの図式とはやや趣が異なります。クロストレックはラギッドな雰囲気で、わかりやすくSUVとしての差別化を図っているのに対し、レイバックはSUVでありながらアーバンな雰囲気を大切にしています。
これは従来のスバルSUVがクロストレックやフォレスターなど「土の匂い」を漂わせるモデルが多く、都会派、他社でいえばトヨタハリアーのようなモデルが無かったところをカバーする狙いがあるわけです。
今のところスバルの読みはハマったようで、冒頭のとおりセールスも好調、これから街で目にする機会も増えてくるでしょう。
引用:https://autoprove.net/
そこで本稿ではレイバックを実際に所有した方や、体感した方の様々な口コミ情報を徹底チェック。スバル初?のアーバン系SUVに見え隠れするマイナスポイントを洗い出し検証していきますので、ぜひ新車購入等の参考にしてください!
目次(タップで飛べます)
レイバックってこんなクルマ
レイバックはシンプルに言うとレヴォーグをリフトアップして、クロスオーバーSUVスタイルに仕上げたモデルです。
引用:https://response.jp/
レイバックのボディサイズは全長×全幅はベースとなったレヴォーグとほぼ同寸ですが、大きく異なるのは全高が70mm高い1,570mmになったこと。最低地上高を55mmリフトアップして200mmにしたことによる車高上昇です。
冒頭のとおり都会的なイメージを持つクルマとして開発されたレイバック。特にそれを感じさせるのが、レヴォーグとはまったく異なったフロントマスク周りの造形です。
レイバックのそれはフロントグリルのエンブレムから左右に伸びるサテンメッキのウイングが、Cシェイプ型のヘッドライト内側まで食い込むデザイン。これまでのスバル車デザインなら、グリルとヘッドライトの間にボディカラーの「間(ま)」が入るのが常でしたが、この造形により従来のスバル車にはなかった上質さを感じさせます。ディーラーオプションで別売のフロントグリルが用意されていますが、むしろそちらのデザインがこれまでのスバル車に近いイメージです。
インテリアの造形は基本的にレヴォーグと共通なため、センターの11.6インチ大型モニターやフル液晶のデジタルメーターなどは見慣れた風景ですが、レイバックではカラーリングにより差別化を図っています。
レイバックのインテリアテーマカラーは最近トレンドの「くすみ系カラー」が取り入れられ、アッシュ×カッパーという暖色の内装に、ダッシュボードやコンソールへわずかに青味の寒色を加えるという手法。これによりスバル流の都会派SUVのインテリアを構築しています。
引用:https://www.webcg.net/
1.8ℓターボ+四輪駆動+フル装備の1グレード展開
レイバックはモノグレード展開。安全装備や快適機能がほぼフル装備となる”リミテッドEX”の1タイプのみです。スバル自慢のADAS(先進安全運転支援)であるアイサイトXや先進的なデジタルコクピット、新搭載のハーマンカードンサウンドシステムまですべて標準です。
同じくパワーユニットも今のところ1.8ℓ水平対向4気筒ターボの一種類、駆動方式も4WDのみとかなり絞られたグレード構成となっています。
レイバックの不満点を確認
発表発売からようやく半年が過ぎようとしているレイバックですから、街で見かける機会や各種口コミサイトにおけるオーナーさん達の評価もまだまだこれから、といった感じもあります。
但し、それでもオーナーにはクルマ好きで知られる生粋のスバリストが多いのか、なかなか突っ込んだ内容の指摘をする方も多く、細かい専門的な意見も見られました。
本稿では皆さんが気になるネガティブな意見の多いものについて、いくつかご紹介していきます。
①「従来のスバルらしさが…」エクステリアでの不満点はココだ!
これまでスバルのラインナップになかった”都会派SUV”を標榜するレイバック。車高こそ引き上げられていますが、フロントマスクと前後バンパーの変更程度で、レヴォーグとはまったく違う印象を与えられたのはさすがです。そこを評価する声がある一方、やはりこれまでのスバル車を推していた層からすると、このデザインはどうなの?といった論調も見られました。
各種サイト上におけるエクステリアのネガティブな口コミについて、以下のとおりご紹介します。
「エクステリアは各自の好みもあるし、それが気に入ればOKだと思うが、多くの人が指摘しているとおり、フロントグリルのあの取って付けたようなシルバーウイングは?マーク。非常に悪目立ちし、どうしてもそこに視線が行ってしまうがコレがデザイン上、特に意味のあるものとは思えず、やはり取って付けた感は拭えない」
「好みの問題ではあるが、フロントグリルのギラギラ感がちょっと。純正アクセサリーにあるメッキバーのないフロントグリルこそが、まっとうなデザインに思う。絶対マイナーチェンジで変えてくる箇所だろう」
「デザインがのっぺり、ぼってりでメーカーが言うほどスマートな都会派SUVには見えないのではないか。アウトバックからアウトドア成分を抜いた=スバルらしさのないステーションワゴンかと」
「スバルってボンネットのエアインテークは大きいのがイイと思っているのだろうけど、一般的にはかなりウケが悪いと思うな…確かに似合うモデルもあるがレイバックはハリアー路線で行きたいなら無くすべきだった」
引用:https://www.subaru-shinshu.co.jp/
「アウトバックでは大きいと思う人、クロストレックでは荷室が狭いと思う人にはベストサイズ。但し、全高が1,550mmをたとえ20mmでも超えるのはネガティブポイント。都会派を目指しているのに都市部の立体駐車場に入らないのは残念」
「都会派SUVを目指してアウトバックと被らせないようデザインした結果、どっち付かずの中途半端なエクステリアに見える。個人的にはアウトバックを小さくしたスバルらしい無骨なデザインにしてもらいたかった。とにかく顔とホイールのデザインが…」
スバルに関心のなかったユーザーを振り向かせたいレイバック
エクステリアは多くの方にとって、そこが気に入らなければ購入に至ることはまずないでしょうから、口コミでネガな発言をしているのは全てがオーナーさんではないかも知れません。
それを踏まえ内容を見ていくと、不満が集中気味だったのがフロントマスク。もっと言えばフロントグリルでしょうか。
スバルマークから左右へ走るメッキのラインが、どうにもスバルらしからぬといった論調です。メーカー開発陣のコメントでは、この部分は落ち着きのある華やかさを感じさせる高光沢サテンメッキを採用し、レイバックへ洗練された都会的な印象を与える”肝”としたと言います。
残念ながらと言うか、特に従来のスバリスト達にはあまり響かなかった様子。もっともメーカーとしてもレイバックは「これまでスバルに興味のなかった方」をターゲットとしている側面もあり、ある意味想定の範囲なのかも知れません。
引用:https://response.jp/
どうしても気になるならディーラーオプションという手も
そう感じさせるのがディーラーオプションでしっかりとメッキバーのない”フロントグリル”を用意していること。複雑に織り込まれた六角形のメッシュはメッキバーレスのグロスブラックでまとめられ、装着したルックスはコチらがオリジナル?とさえ思わせる出来栄えです。
価格は7万円弱しますが、ソコがネックという方には悪くない投資でしょう。
また、いちいち追加費用というのもなんですが、同じくディーラーオプションの”カラードホイールアーチトリム”を装着すると、よりアーバンな雰囲気が漂いますね。
②「アレがない!コレは使いづらい」装備・使い勝手の不満点はココだ!
車種問わずクルマ全般に口コミを見て行くと「不満項目」としてもっとも目に付くのが装備や使い勝手に関する部分。クルマの装備品は昨今ADAS系の進化でかなり増えてきた印象ですが、とは言えミドルクラスSUVとしてはユーザーが買いやすい価格帯を維持することも重要。何でもかんでも付けられないのは悩ましいところです。使い勝手は当然、ユーザー一人ひとりで感性が異なるため、同じ操作でも使いやすいと感じる人もいれば、悪いと感じる人もいます。開発陣とすれば最大公約数的に操作感や使用感を求めるわけですが、果たしてレイバックの場合はどうでしょうか。
実際のユーザー諸氏からのコメントは以下のとおり並びました。
「エアコンなどのスイッチがナビと同じ液晶のタッチ画面なので操作性がいいとはいえない。温度とボリュームは一応、物理スイッチが設けられているものの、使用頻度を考えるとスイッチの配置が上下逆だったらよかった」
引用:https://car.motor-fan.jp/
「レイバックに限らず最近のスバル車標準のセンターディスプレイ表示は事務的で、もっと大きなサイズを生かしてオシャレにできるはず。フル液晶メーターの表示内容とセンターディスプレイの表示項目が被るところもカスタマイズ出来るようにして欲しい。肝心のナビ機能も不慣れなタクシー感が出てしまっていて、地図情報と共にソフトウェアの更新に期待したい」
「グローブボックスランプ、バニティランプ、ラゲッジランプがLEDでないのはなぜ?外周りではリアウインカーは相変わらずの電球。上質を謳うわりになぜLEDをケチるのか…」
「前車フォレスターではセンターコンソールボックス内にもシガーソケットがあり、携帯などの充電に活用できていたが、レイバックでは設定されず」
「センターパネルのエアコン吹き出し口が特殊すぎ。ここにスマホホルダーをつけたいのに、なんでわざわざこんな特殊な形にするかね。アウトバックはシンプルな形で、全部これでいいのに。あと、小物入れは前車旧アウトバックに比べると圧倒的に少なくなった気がする」
「小物収納が小さい上に少なく、USBに接続したスマホを置くスペースがセンターにない。サングラスボックスもなく、バイザー裏もミラーで埋まっているためガソリンや駐車場カードの置き場にも困る。新型車ながら室内の設計自体は3年以上前だろうから、使い勝手面では間違いなく改善の余地はあり」
「スバルはクロストレックやインプレッサクラスにもステアリングヒーターを用意するのにレイバックやレヴォーグには付かないのが納得できない。他にも360°カメラをレヴォーグには付けるが上級のアウトバックには付けないなど、謎の”逆”ヒエラルキー設定がある」
引用:https://www.fujisan.co.jp/
ステアリングヒーターが付かないのにはワケがある?
まず装備面の不満で多数から指摘されていたのが”ステアリングヒーター”です。確かに四駆システムをセリングポイントにするスバル車は、雪国でのニーズの高さを感じさせるだけにヒーター系装備の充実は期待している方も多いでしょう。車種構成上、下位モデルのインプレッサなどにもステアリングヒーターはあるだけに「なぜ?」と不満に思うのは当然です。
レイバック(及びレヴォーグ)にシートヒーターは標準ですが、ステアリングヒーターが付かないのは何故なのでしょうか。メーカーからの公式見解とは行きませんが、考察好きの方々の意見として挙がっているのは”静電感知センサー”との兼ね合い。レイバックのステアリングにはアイサイトXに対応して、ステアリングを保持していることを感知するセンサーが入っているのですが、これがヒーター装置と干渉して誤作動させてしまう恐れがあるとのこと。そのためアイサイトX非搭載のインプレッサなどにはステアリングヒーターをムリなく用意できるようです。この先に改善が進むかどうかは、まだ未知数ですね。
使い勝手の面では前席周りの小物収納について不満が多く、その数や容量の小ささなどがヤリ玉に。ちなみに運転席と助手席およびセンター付近の小物入れは、左右ドアポケット・コインホルダー・センタートレイ・カップホルダー・フロアコンソールボックス・グローブボックスの6カ所ですが、昨今のミニバンや軽自動車の多収納に慣れた方にはやや物足りなく感じられるでしょう。また、上の画像にあるとおりドアポケットやコンソールボックスは容量もそこそこといった印象です。
③「ココがスバルらしさだが」走行性能に関する不満点はココだ!
クルマのキモである走行に関する項目は多岐に渡ります。シンプルにエンジンパワーであったり、快適な乗り心地であったり、走行音や静粛性、燃費性能まで様々。とりわけスバル乗りの方が気になるのはこれら一連の走行性能でしょう。
引用:https://web.motormagazine.co.jp/
近年はアイサイトなどで「ぶつからないクルマ」をアピールしていますが、他社にはない水平対向エンジンや全輪駆動思想は最もスバルをスバルたらしめるところ。
エンジンやタイヤ、足回りなどは一種類しかないレイバックなので、走行性能についてどのような意見が多いのか気になりますよね。以下、口コミです。
「レヴォーグと同じ1.8ℓターボですが、アクセルの踏み始めが重量に対して少しトルク不足を感じた。スピードが乗ればパワーを十分感じられる。一方、踏み始めにエンジンからかCVTからか分からないが、結構室内に音が侵入する。スピードが乗ってからは非常に静かなだけに出足の騒音が余計残念に思う」
「3000も回してない範囲での印象は、先代インプレッサで感じた水平対向エンジンらしい滑らかさなどなく、さらにエンジン音が発進の度に絶えず室内に響くのが気になる。ゴロゴロと耳障りな音で、巡航時はトーンダウンするがちょっと興醒め」
「車高をアップした分、サスのストローク幅を広げて乗り心地重視にしたのとボリュミーなタイヤのため丁寧なハンドル操作をしないとグラつく。これでは水平対向エンジンによる低重心のメリットは消えてしまう」
「気になったのはやはりCVTのチューニングで前車XVほどではないにしろ、未だダイレクト感には欠ける。特に停止状態からの初期加速にはそれが明確に感じられ、エンジン音からワンテンポ遅れて強力な加速が来るため慣れが必要。やはりATのようなリニアな加速というのは難しいのだろうか」
引用:https://www.webcg.net/
「燃費は最悪で、表示では平均6㎞/ℓ台。まだ感覚がつかめていないため踏みすぎもあるかと思うが、それにしても前車がディーゼルで13㎞/ℓくらい走ったことを考えると、これからが思いやられる。ストロングハイブリッド仕様があればそちらを買っていた」
「個体差なのかもしれないがアイサイトでACC走行中、ハンドル支援をオンの状態にすると少し左寄りを走ろうとする。アイサイトは優秀と聞いていたが、実際はそれほどでもない印象。少しシビアに感じるハンドルセンター付近のクイックさも相まって、ハンドル支援もまだまだ改良の余地がある」
燃費はスルー?発進時の加速音が気になる声多し
さすがスバル車と言えそうなのが、口コミをまとめてみるとレイバックに関しては先の装備・使い勝手よりも走行性能に関するものがより多かったことです。
これまでスバル車の口コミをまとめてきた経緯からすると、もっと”燃費”について厳しいコメントが並ぶかと思いましたが、そこは既に「言っても仕方ない」といったスバルオーナーさんの新境地(?)が垣間見えます。
スバルでは”e-BOXER”というマイルドハイブリッド仕様もあるのですが、そちらは燃費のためというよりも加速時のスムーズさやアイドリングストップから復帰する際のアシストに過ぎず、やはり今求められているのはプリウスのようなストロングハイブリッドでしょう。ちなみにレイバックには今のところe-BOXERも設定されていません。
引用:https://osaka.kinki-subaru.jp/
むしろ燃費よりも目立ったのが、静粛性について。具体的には発進からスピードが乗るまでの間に発生するエンジン付近からの異音で、低速時(30km/h~40km/h)の加速音が少し気になるといった声が目に付きました。通常走行時には逆に静粛性が高いという評価があるだけに、出足のわずかな音が余計に気になる感じなのかも知れません。
その他の不満アレコレ集めてみた
大きくは括れない部分にも様々な口コミが集まっていました。主観的なところ、あるいはクルマの個体差などもあり感じ方は人それぞれですが、何点か興味深い内容もありました。
「レヴォーグの兄弟車だから仕方ないが、後席の足元に余裕がない。特に前席のシート下に足の甲が当たってしまうため、爪先のわずかしか足が入らず。ラゲッジはもう少し荷室の高さがあればゴルフに出かける際、4人分のバックと手荷物が余裕をもって載せられるのだが」
「スバルコネクテッドサービスの月額料金が高い。いざという時のために契約しているが、普段はほとんど使っていない」
「0次安全を標榜するスバル車としては視界が良くない。レヴォーグと比べると背も高いので余計に死角が増えていると思う。日頃から目視確認を重視する人にとっては残念なポイントだろう」
「ソルテラやフォレスターのパノラマサンルーフを見てしまうと、レイバックのサンルーフは小さく感じてしまう。イマ風のクロスオーバーSUVというならやっぱパノラマガラスにして欲しかった」
引用:https://kuruma-news.jp/
「積雪がほとんどない地域なので、オールシーズンタイヤと夏タイヤを選択できるようにしてほしかった。またオールシーズンタイヤは仕方ないとして、何故スノーフレークマーク付きにしなかったのかが疑問」
スバル初の都市型SUVとして新しい価値と魅力を提案
もちろん本稿では意図して不満点を抽出しチェックをしてきましたから、それを持ってレイバックのクルマとしての魅力度が低いかといえば決してそうではないでしょう。
いくつかピックアップした口コミ内容は、ド真ん中でスバルを応援してきた方々からの「こうじゃない」的な考え方が背景にあるようにも感じました。
都会派という言葉でまとめられていますが、レイバックが狙ったのは従来のスバルコア層でないユーザー群。これまでスバルに何の関心もなかったお客様の琴線にも触れることを目指し開発されたデザインであり上質感です。
実際、ディーラーへはこれまで以上に他メーカーのオーナーさんや女性ドライバーの来店が増えているそうです。堅調な販売実績と併せて、インプレッサやフォレスターに並び立つ人気モデルの一角へと成長していく予感がしますね。
以上、スバルレイバックの不満点をいくつか検証してみました。
引用:https://www.gqjapan.jp/
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レイバックをお得に購入するには下取り車を高く売ることがカギ
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