レヴォーグの各グレードを徹底比較!ファミリーにおすすめのグレードは?
最終更新日 2021/10/22
ドライバーに運転する愉しさを伝えてくれる車を創り続けているスバル。
スバルの代表的車種の1つであったレガシィツーリングワゴンの後継車種として2014年に登場したレヴォーグは、走行性能と安全性、そしてユーティリティの高さから絶大な人気を誇っています。
2016年には待望の「STI Sport」モデルが追加され話題となりました。
往年のスバルファンはもちろん、新たなスバルのファンを生み続けるレヴォーグですが、STIモデルを含めると6つのグレードが設定されており、グレード選びに悩まれている方も少なくないでしょう。
そこで、各グレードのスペックや装備の違いを比較し、おすすめのグレードをご紹介します。
目次(タップで飛べます)
レヴォーグの主要スペックから自分に適した排気量を選択しよう!
レヴォーグには1.6Lターボと2.0Lターボの2つのパワートレインが設定されています。
グレードを選択する前に、どちらの排気量を選択するべきか、そのベースとなる主要スペックからご紹介していきましょう。
ボディサイズ
グレード | 1.6GT EyeSight | 1.6GT EyeSight S-style | 1.6GT-S EyeSight | 1.6STI Sport EyeSight | 2.0GT-S EyeSight | 2.0STI Sport EyeSight |
駆動方式 | AWD(常時全輪駆動) | |||||
トランスミッション | リニアトロニック | スポーツリニアトロニック | ||||
全長×全幅 | 4690mm×1780mm | |||||
全高 | 1495mm | 1500mm | 1490mm | |||
室内長×室内幅×室内高 | 2005mm×1490mm×1205mm | |||||
ホイールベース | 2650mm | |||||
トレッド[前/後] | 1525mm/1535mm | 1530mm/1540mm | ||||
最低地上高 | 140mm | 145mm | 135mm | |||
車両重量 | 1540kg | 1550kg | 1560kg | 1570kg | ||
乗車定員 | 5名 | |||||
車両総重量 | 1815kg | 1825 kg | 1835kg | 1835kg | 1845kg | 1845kg |
最小回転半径 | 5.4m | 5.5m |
ボディサイズは日本の市街地や住宅街でも取り回しのしやすい幅1780mmに抑えられています。
トランスミッションは全車で先進安全装備であるアイサイトを標準装備としていることから、マニュアルミッションの設定はなく、マニュアルモード付CVTとなっています。
車両重量差はベースグレードである1.6GTと最上グレードの2.0STI Sportの間で30kgとなっていますが、エンジン排気量や装備の差を考慮すると、重量増は最低限に抑えられているのではないでしょうか。
エンジン性能・燃費性能
グレード | 1.6GT EyeSight | 1.6GT EyeSight S-style | 1.6GT-S EyeSight | 1.6STI Sport EyeSight | 2.0GT-S EyeSight | 2.0STI Sport EyeSight |
駆動方式 | AWD(常時全輪駆動) | |||||
トランスミッション | リニアトロニック | スポーツリニアトロニック | ||||
型式・種類 | FB16 | FA20 | ||||
水平対向4気筒1.6L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴ターボ“DIT” | 水平対向4気筒2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴ターボ“DIT” | |||||
総排気量(cc) | 1599cc | 1998cc | ||||
圧縮比 | 11 | 10.6 | ||||
最高出力[ネット] | 125kW(170PS)/4800-5600rpm | 221kW(300PS)/5600rpm | ||||
最大トルク[ネット] | 250N・m(25.5kgf・m)/1800-4800rpm | 400N・m(40.8kgf・m)/2000-4800rpm | ||||
燃料供給装置 | 筒内直接燃料噴射装置 | |||||
燃料タンク容量 | 60L | |||||
燃料種類 | 無鉛レギュラーガソリン | 無鉛プレミアムガソリン | ||||
JC08モード燃料消費率 (国土交通省審査値) | 16km/L | 13.2km/L | ||||
主要燃費向上対策 | アイドリングストップ装置 | ー | ||||
筒内直接燃料噴射装置/可変バルブタイミング/電動パワーステアリング/自動無段変速機 |
グレードを選択する上で重要ともいえるエンジン・燃費の性能は上記のとおりです。
1.6Lと2.0Lは自動車税の税額は同じです。
しかし、パワー面で170馬力と300馬力という大きな差が生じます。
同じ税金でそれだけパワーが違うならみんな2.0Lを選ぶのでは?と率直に思うでしょう。
しかし、燃費の差が2.8km/Lあります。
燃料タンク容量が60Lですから、カタログ値どおりに走行したと仮定すると、その差は168km。
燃料もレギュラーガソリンからハイオクガソリンになりますので、ガソリンの1L単価も10円前後高くなります。
燃費と燃料代による維持費は1.6Lに圧倒的な分があります。
グレードを選ぶには、ここをどう見るかがカギです。
維持費にはこだわらず、スバル車らしいパワフルで軽快な走行性能を取るか、街乗りや少しの坂道なら非力さを感じさせない程度のエンジンスペックで維持費の経済性を取るか。
小さいお子様のいるファミリーは車にばかりお金をかけるわけには行きませんから、燃費や維持費にはかなり厳しい目で評価をされることと思います。
そうなると、1回の満タン給油で走行できる距離がカタログ燃費で168kmも違うというのは、結構な差に感じられるでしょう。
逆に、子育てが一段落し、ご夫婦である程度余裕のある生活が出来る場合や、車が大好きな単身者の場合であれば、それほど痛い出費となるほど大きな差ではないと捉えられる方もいらっしゃるでしょう。
もしあなたが、育ち盛りのお子様のいらっしゃるパパ・ママであるならば、筆者は1.6Lを選択することをおすすめします。
グレードはどう選ぶ?車体価格と標準装備・オプション装備を比較しよう
グレード | 価格 |
1.6GT EyeSight | 2,862,000円~ |
1.6GT EyeSight S-style | 2,926,800円~ |
1.6GT-S EyeSight | 3,078,000円~ |
1.6STI Sport EyeSight | 3,564,000円~ |
2.0GT-S EyeSight | 3,618,000円~ |
2.0STI Sport EyeSight | 4,050,000円~ |
レヴォーグのグレードごとの車体価格は上記の設定となっています。
1.6L同士では、GTとSTIの価格差が約70万円、2.0L GT-Sと2.0L STIの価格差が約43万円と、STIグレードがいかに特別であるかを価格が物語っています。
STIグレードの装備面での他との違いは、AWDの電子制御機能が通常グレードよりも高い性能であること、サスペンションにSTIチューニングを施したビルシュタイン製を採用していること、本革シートを標準装備としていること、内装ステッチカラーにレッドが採用されていることなどが上げられます。
STIモデルは、それだけでブランド的な価値もあるので、価格差が生じることは目に見えているのですが、それにしても1.6GTとの差が開きすぎているように感じます。
STIモデルは、「STIだから欲しい」という方に向けた製品であり、「レヴォーグが欲しいけど、どのグレードにすればいいか悩むなぁ」という方向けではないということがこの価格設定からも伝わってきます。
筆者も、グレード選びに悩まれている方にSTIモデルを勧めようとは考えません。
なぜなら、前述のとおり、STIに魅力を感じる方は誰かからの助言なく自らSTIモデルを選ぶからです。
車が大好きで、WRCで活躍していたスバル車が大好きで、「ファミリーカーであってもSTIチューニングが施された走行性能に優れた車が欲しい!」という方は、おそらくこの記事にたどり着く前に奥様を説得しています。
では、ファミリーカーとしてレヴォーグを選択する上では、どのグレードにするのが一番賢い選択といえるのでしょうか。
車体価格については、安いほうが助かる、というのは共通といえるでしょう。
さらに、維持費も抑えられたほうがいいですから、ある程度のパワーがあり燃費も悪くない1.6Lに的を絞ります。
ここで、1.6Lのオプションとなる装備を一覧でご紹介しましょう。
グレード | 1.6GT EyeSight | 1.6GT EyeSight S-style | 1.6GT-S EyeSight | 1.6STI Sport EyeSight |
タイヤサイズ | 215/50R17 | 225/45R18 | 225/45R18 | 225/45R18 |
ホイール | 17インチ | 18インチ | 18インチ | 18インチ |
SI-DRIVE | 2モード(I/S) | 2モード(I/S) | 2モード(I/S) | 2モード(I/S) |
内装ステッチカラー | シルバー | シルバー | ブルー | レッド |
シート材質 | ファブリック/トリコット(シルバーステッチ) | ファブリック/トリコット(シルバーステッチ) | ファブリック/トリコット | 本革(ボルドー/ブラック、レッドステッチ) |
本革シート(アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能付) | ブラック、シルバーステッチ | ブラック、シルバーステッチ | ブラック、ブルーステッチ | ボルドー/ブラック、レッドステッチ |
フロントシート形状 | スタンダード | スタンダード | スポーツ | スポーツ |
サンルーフ(電動チルト&スライド式) | ― | |||
アイサイトセイフティプラス(運転支援)[スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)/ハイビームアシスト(自動防眩ルームミラー付)] | 標準 | |||
アイサイトセイフティプラス (視界拡張)[フロント&サイドビューモニター/スマートリヤビューミラー] | 標準 |
ブルーに塗られた部分がオプション装備となります。
STIモデルでは標準装備となる本革シートと、アイサイトセイフティプラス機能がオプションとなります。
内装カラーはGTがシルバーステッチ、GT-Sがブルーステッチ、STIがレッドステッチと、ベースは同じでもステッチカラーが異なるので全体の印象は変わります。
本革シートは好みが分かれるところでもあり、お子様が小さいファミリーはむしろ避けたいシート素材かもしれません。
高級感はありますが、夏はかなり蒸れやすくなり、お子様がシートを蹴ってしまったり、飲み物や食べ物をこぼしてしまったりすることもあります。
本革シートを考慮しないとなると、アイサイトセイフティプラスの追加機能である後方警戒システム、ハイビームアシスト、フロント&サイドビューモニター、リヤビューミラーを装備するかが、グレードの決め手とも言えるでしょう。
アイサイトセイフティプラスとは
ここで、アイサイトセイフティプラスで追加できる機能について簡単にご説明します。
「スバルリヤビークルディテクション」は、前向き駐車をした際のバックでの出庫や、車線変更の際などに死角となる後方に車や障害物がいないかを検知してくれる機能です。
コンビニや高速道路のパーキングは前向き駐車をすることが多く、運転席から特に見えづらい左後方から車が来ることが多いです。
そのようなときにスバルリヤビークルディテクションが搭載されていると、車やほこうしゃがきたことを知らせてくれるので安全に出庫することが出来ます。
「ハイビームアシスト」はカメラが前方の明るさなどを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれます。
夜間、街灯が少なく交通量も少ない道ではハイビームでの走行をすると思いますが、対向車が来た場合や先行車両に追いついた場合に自動でロービームに切り替えてくれるので便利です。
「フロント&サイドビューモニター」は、フロントグリルと左ドアミラーに設置されたカメラで、死角となる車両の目前、左前方の様子を映し出してくれます。
駐車の際はもちろん、狭い路地でのすれ違いの際などに、「あとどのくらいいけるのか」が見えるので安心して走行できます。
車両感覚をつかむのが苦手という方や、たまにしか乗らないというご家族がいる場合でしたら、つけておいたほうが喜ばれるでしょう。
そして「スマートリヤビューミラー」は、リアガラスの内側に設置されたカメラの映像をルームミラーに映し出し、より広範囲の後方の様子を確認できるという機能です。
後部座席に家族や荷物を乗せていて、ミラーでは後方の様子が良く見えないということがあるでしょう。
そのようなときに使用できるので、家族でのお出かけや大機な荷物を積んでのお出かけが多い方に適しています。
アイサイトセイフティプラスのオプション価格は?
では、これらのアイサイトセイフティブラス機能を追加するにはいくらかかるのでしょうか。
各グレードに、アイサイトセイフティプラスを追加した際の車両価格は以下のようになります。
グレード | 1.6GT EyeSight | 1.6GT EyeSight S-style | 1.6GT-S EyeSight | 1.6STI Sport EyeSight |
アイサイトセイフティプラス(運転支援)[スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)/ハイビームアシスト(自動防眩ルームミラー付)] | 2,948,400円 (+86,400円) | 3,013,200円 (+86,400円) | 3,164,400円 (+86,400円) | 3,564,000円 (+0円) |
アイサイトセイフティプラス (視界拡張)[フロント&サイドビューモニター/スマートリヤビューミラー] | 2,980,800円 (+118,800円) |
この金額を一覧にすると、答えが見えてきます。
ベースグレードとなる1.6GTでは、86,400円を追加しても、「スマートリヤビューミラー」がつかず、さらに3万円追加しなくてはなりません。
仮に、86,400円のアイサイトセイフティプラスを追加したとすると、あと64,800円出せれば1.6GT EyeSight S-styleにすることができ、スマートリヤビューカメラが付いてホイールが18インチになって、ヘッドライトのインナーが上級グレードと同じブラックになるのです。
そう考えると、アイサイトの機能を存分に発揮するのであれば、1.6GTを選択するよりも1.6GT EyeSight S-styleにするほうがいいですよね。
ではさらに15万円を上乗せして1.6GT-Sにするか否か?という点ですが、ここは好みの問題が大きくなってきます。
エクステリアは、ホイールにガンメタリック塗装が追加される点、インテリアはステッチカラーがブルーになる点が変更点となります。
青が好きという方や、純正のままでかっこよく乗っていたいという場合には1.6GT-Sを選ぶのも良いですが、ステッチカラーにこだわりがなく、ホイールも純正はスタッドレス用にして新しいのを購入予定というような方は、1.6GT EyeSight S-styleを選ぶほうが賢い選択といえます。
レヴォーグのファミリーにおすすめのグレードまとめ
スペック、価格、オプション装備から、ファミリーに最適のグレードはどれかについて解説してきました。
この記事での結論は、「ファミリーカーにレヴォーグを買うなら、グレードは1.6GT EyeSight S-styleを選び、アイサイトセイフティプラスをつける」です。
スバル車ならではの走る愉しさ、高い走行性能、安心の安全装備を搭載したレヴォーグ。
大切な家族を乗せる車だからこそ、アイサイトセイフティプラスを追加して、より安全に家族とのお出かけを楽しんでいただきたい。
そう考えたときに、燃費や維持費、車体価格とオプション装備の内容などを総合的に判断した結果、おすすめさせていただくグレードは1.6GT EyeSight S-styleです。
300万円を少し超えてしまいますが、そこにスバルが世界に誇る安全装備「アイサイト」の先進技術が詰め込まれているとなれば、奥様も反対はしないのではないでしょうか?
家族みんなで試乗していただき、レヴォーグの走行性能・安定性の高さを体感していただければと思います。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
>>レヴォーグの値引き相場レポート!
レヴォーグを安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
新車を買うときに、下取り車があるならさらにオトクに購入可能です。
下取り車をそのままディーラーに出してしまうと、相場よりも安く買いたたかれてしまいます…。
査定額の相場を知らなかったばかりに20~30万も損をした人がたくさんいます!
愛車の査定相場を知っておくためには「ナビクル車査定」が最適です。
最大10社の査定が無料で受けられて、しかも入力はたったの45秒で完了。