アウディQ3/Q3スポーツバックの厳選おすすめオプションとアクセサリーはどれ?
最終更新日 2021/11/1
グローバルでは新型感染症の影響もあり苦戦が続く自動車業界ですが、直近の業績は低迷期からの揺り戻しで回復基調にあるメーカーも増えてきました。
ドイツのプレミアム御三家のアウディもそうした状況にあり、ここに来て話題のEV『e-tron』やA6のセダン&アバント等が台数を伸ばしていて、本稿の主役Q3/Q3スポーツバックもその中の1台です。
“Q”+数字ひと桁で車名が表されるアウディSUVシリーズは、2007年のQ7からスタートしました。今やQ7の他、Q3、Q5、Q2、Q8とセグメントの隙間なくラインナップが揃えられ、車名のナンバリングからも分かる通りQ3はアウディQモデルの中核とも呼べる存在です。
今回のクルドラではフルモデルチェンジして2代目へと移行し、2020年に日本での販売もスタートしたQ3/Q3スポーツバックをピックアップ。実際に購入しようとした際に気になる”オプション品”の数々について、メーカーオプションとディーラーオプションに分けて厳選したおすすめ品をご紹介していきます。新車購入時のご参考になれば幸いです。
目次
アウディQ3/Q3スポーツバックのプロフィール
初代Q3は2011年にデビュー、当時はA3のコンポーネンツを用いたアウディ最小のSUVでした。日本では前年にBMW X1の発売を契機にプレミアムコンパクトSUVが脚光を浴びつつあり、満を持して人気カテゴリーへアウディも参戦となりました。
引用:https://gazoo.com/
Q3は世界でも日本でも高い人気を得て、2018年にフルモデルチェンジ。2代目となった翌年には新たにQ3スポーツバックも追加されました。スポーツバックとはアウディのラインナップにおいて5ドアハッチバックのモデルを指し、今回はじめてSUVのQシリーズにスポーツバックが追加になったわけですが、Q3のそれはA5やA7に通じるクーペ型ハッチバックにカテゴライズされます。
2020年に入りようやく日本市場にも2車種同時に投入となりました。現在のフラッグシップSUV「Q8」をインスパイアしたエクステリアは、八角形のシングルフレームグリルやフロント両サイドの大型エアインテーク、より立体的な造形となったサイドシルエットが特徴。
引用:https://autos.goo.ne.jp/
スポーツバックの方はルーフラインからCピラーにかけてなだらかに下降するクーペルックとなり、標準ボディのQ3より30mm下げられた車高と相まってスポーティ感を高めています。
インテリアはQ3/Q3スポーツバック共ほぼ共通で、最新世代アウディテイストでまとめられたインパネはフロントグリルと同じオクタゴンモチーフ。スイッチ類を減らしたセンターコンソール部や10.25インチのフル液晶デジタルメーター、タッチスクリーンのインフォテインメントシステム「MMI」などスタイリッシュな仕上がりです。
引用:https://gazoo.com/
もちろん先進安全装備”アウディプレセンス”は最新モードがフル装備されています。
Q3/Q3スポーツバックのグレードと価格
日本のエンジンラインナップは”35 TFSI”と呼ばれる最高出力150PS、最大トルク250Nmの1.5ℓ直4ガソリンターボと”35 TDI”と呼ばれる同150PS、同340Nmの2.0ℓ直4ディーゼルターボの2種類です。どちらも7速DCTと組み合わされ、駆動方式はガソリン車がFF、ディーゼル車は4WDと線引きされた設定になっています。
なお、グレード及び価格は以下の通りです。
満足度の高いメーカーオプションはどれ?
“素”の状態でもやはり独プレミアムブランドの輸入車はそれなりに高めの価格設定ですが、装備はシンプルなため国産車標準レベルに近づけるには、アレこれとオプション装備を選んでいく必要に迫られます。
Q3/Q3スポーツバックに用意されるメーカーオプションは次の通りとなっています。
グレード毎に合わせた基本装備パック
ベーシックパッケージはその名の通り、基本的に装備されるのが前提なのか輸入されるロットの大半に付いてくるようです。”なし”のモデルを希望する場合は納期が気になります。
パッケージに含まれる「アウディホールドアシスト」は、ブレーキを踏んで停車すると自動的にサイドブレーキを掛けてくれる機能で、国産車ならオートブレーキホールドなどとも呼ばれています。Q3は全車、電動パーキングブレーキが標準なため、ACC(追従型クルーズコントロール)を使う際にオートブレーキホールド機構があれば停止状態を保持でき利便性も高まります。
引用:https://www.webcg.net/
他にも足をかざすだけで開閉できる「オートマチックテールゲート」や「シートヒーター」など、プレミアムブランドとしては欲しい装備がパックされているので、おすすめというよりは標準でもおかしくない機能ばかりです。
グレード別にパッケージ内容と価格に差があり、主な違いではQ3 advanced用には「アウディドライブセレクト」(Q3 S Lineグレード及びQ3スポーツバックは標準)が含まれており、これはドライバーがオート、コンフォート、ダイナミック、オフロード、エフィシェンシー、インディビジュアルの、6つの異なる走行モードを選択することができ、エンジンとトランスミッションの設定に加えて、ステアリングアシストも制御してくれます。
引用:http://kurumasuki-nx.blog.jp/
Q3/Q3スポーツバックS Line用にはスタイリッシュなパドルシフト付のフラットボトム3本スポークレザーステアリングがセットになります。
全車で選べる必須の安全運転支援パック
こちらも国産車基準ならもはや”標準”じゃないの?、と思えるオプションがアシスタンスパッケージです。
前段でも出ましたがアウディ版全車速型ACCの「アダプティブクルーズアシスト」は、このパッケージを付けないと装備されません。
引用:https://www.gqjapan.jp/
ACCやこのパッケージに含まれる「ハイビームアシスト」もそうですが、今や国産車なら150万円のフィットにも標準化されている装備だけに、わざわざ別料金にして本体価格を下げる必要があるのかとも思えますよね。欲を言えばヘッドライトはハイビームアシストに止まらず、上位のアダプティブタイプのマトリクスLEDライトくらいは設定すべき車格だと思います。
もちろんパッケージの中には、運転者が危険に反応しているかどうかをシステムが検知し、反応していない場合は視覚や音、触覚で警告。それでも運転者が反応を示さない場合は、車両を走行車線内に自動的に止め、ハザードランプを点滅させるという「エマージェンシーアシスト」のように高度化された装備も含まれるのはプレミアムの面目躍如ですが。
引用:https://style.nikkei.com/
いずれにせよこのメーカーオプションもやめておく理由は見当たらずおすすめです。
プレミアム度を引き上げるならこのパック
先の2つのパッケージが「このクラスなら付いてなきゃおかしいよ」と思えるオプションだったのに対して、このオプションはプレミアムブランドとしての格を上げるためにぜひお選びいただきたいセットです。
まず「パーシャルレザーシート」ですが、これは座面と背面が本革、サポート部分の座側面・背側面・ヘッドレスト部が合成皮革の組み合わせになっています。確かにフルレザーやナッパレザーなど本革シートも奥深いものがありますが、その分料金的にも青天井となる場合も多く、品質と価格のバランスでは良い選択ではないでしょうか。
合成皮革は、天然皮革に比べて雨や水、そしてキズに耐性があり実用性の高さには優れますし、標準のクロス地シートに比べると見た目の洗練度は確実に上がります。
もう一つの「マルチカラーアンビエントライティング」も最近のハイセグメントモデルでは、オプションの定番となりつつあります。アウディのそれはおよそ30色ものカラーから選択でき、MMI画面でライティングスポット毎に色や光量を設定することも可能です。気分に応じて室内のムードを変えられ、夜間のドライビングに愉しさが広がりますね。
なお、このラグジュアリーパッケージはQ3のadvanced及びQ3スポーツバックのノーマルグレード用のオプションですが、Q3/Q3スポーツバックのS Line用には標準装備品の差異により一部仕様と価格を変えた「プラスパッケージ」として用意があります。
とてもお買い得な高級オーディオセット
Q3/Q3スポーツバックのベースグレード以外に用意される「バング&オルフセン3Dサウンドシステム」はおすすめです。
プレミアムモデルで高級オーディオメーカー製サウンドシステムのオプションはよく見かけます。例えばメルセデスベンツならブルメスター、BMWにはバウワース&ウィルキンス、レクサスならマークレビンソンなど。もちろんいずれも音質面の専門家的評価は高いわけですが、比例してオプション価格もかなり高額なものが多いです。
引用:https://www.motortrend.com/
Q3のバング&オルフセンは13万円とそれらと比べればかなりリーズナブルな設定額で、当然スピーカー構成などは他車と同列ではない部分もありますが、これなら検討してみたくなる価格ではありませんか。比較するのもなんですが、地デジチューナーのオプションが16万円もするわけですからお買い得もいいとこです(テレビチューナーが高すぎ!?)。
システムの構成はサブウーファーを含む15個の高性能ラウドスピーカーと、総出力680ワットの16チャンネルのアンプを通してサラウンドサウンドを再生。インストルメントパネルに配した4個のラウドスピーカーとCピラーの2個のラウドスピーカー、そしてフラウンホーファーのSymphoria技術により、新しい三次元的な音響効果で迫力のあるサウンド体験を可能にします。
引用:http://www.newcarcars.com/
パノラマサンルーフはプレミアムの証
こちらもプレミアムSUVならぜひともおすすめしたいオプションです。特にSUVはルーフが広大ですし、室内の頭上空間にも余裕があるためサンルーフ装着による圧迫感もあまりありません。
Q3のそれはQ3とQ3スポーツバックでルーフに合わせ少し形が違いますが(価格も)、同じ2セクションから成る広い開口部を持ったガラスサンルーフです。前方のガラス部分は電動でチルトアップや開閉、サンブラインドの操作が可能。アドバンストキーによって外から開閉することもでき、快適で明るい室内空間を実現するとともに、効率的に換気を行えます。
引用:https://blog.audi-okayama.jp/
ウインドディフレクター搭載により、チルトアップ時やフルオープン時も、風切り音を軽減してくれます。
おすすめディーラーオプションをチェック
輸入車はわりとディーラーオプション、純正アクセサリーはシンプルなメーカーもありますが、アウディは車種別に24Pにもなるアクセサリーカタログが用意されています。
アクセサリーのラインナップはわりとベーシックな展開ですが、近頃の国産車カタログによく見られる派手目なエアロパーツやドレスアップキットの類いは一切ありません。
これはアウディ車のほとんどがそうした仕様ですから、アウディのボディメイクはラインオフの状態で完成形であり、後からスポイラーやサイドスカートを付けてゴテゴテと飾り付ける必要なし、とアピールされているようですね。
一部の定番アイテムは設定なし
但し、ドアバイザーやマッドガードといったエクステリアのプロテクション的なアイテムまで用意がありません。喫煙者が減ってきているとは思いますが、中には愛煙家の方もいるでしょう。雨降りに少し窓を開けて喫煙したいという場面など、やはりドアバイザーはあると助かると思うのですが。
引用:https://biz-journal.jp/
またマッドガードも小石の跳ね上げ等から、ボディを守る機能性アイテムなので大抵のクルマには用意があるものですけどね。ちなみにドアバイザーは先代Q3には用意がありましたが、新型からやめてしまったようです。
プレミアムなフロアマットはいかが
ドアバイザーはありませんが、もちろんフロアマットは用意があります。その中でも最も高額なのが「フロアマットプレミアムスポーツ」です。このアイテムは高密度カーペットで厚さは何と約2cmと贅沢、さらに花粉等のアレルゲンを吸着し雑菌の増殖を抑制するアレルキャッチャー”プレミアムクリーン”も使用しています。
極厚のフカフカとリアルカーボンのコンビ素材にAudi Sportロゴが入り、ステッチはレッドとまさにスポーツをイメージさせる上級アイテムです。
引用:https://www.g-speed.jp/
しかもプレミアムスポーツは他のフロアマットが前席左右、後席左右の4枚セットになるのと違い、唯一リアセンターも含めて5枚セットなのでリアシートに人の乗る機会が多い方には、汚れがつきにくく特におすすめします。
エクステリア用品は3点のみ
純正アクセサリーで用意のあるエクステリアパーツは、アルミホイールとエアバルブキャップの他は、カーボンミラーハウジングとブラックエンブレム類、それにデコレーションフィルムのみです。
ヘリテージフラッグ&4リングフィルムは、往年のラリークワトロを想起させるような少しクラシカルなデザインですが、アウディのレガシーを感じさせ最新モデルにも似合いそうです。写真のようにフロントフェンダーだけでなく、Cピラーでもガラス面でも好きなところへレイアウトし個性を発揮できます。
カーボンミラーハウジング以下の4リングブラックエンブレム、クワトロデコラフィルムなどのブラック系のものをチョイスすれば、よく聞く”ブラックエディション”的な佇まいのエクステリアにできます。その場合、八角形のシングルフレームグリルのブラック仕様なども純正アクセサリーにあれば、より迫力も増すところなのですが残念ながら日本では用意がありません。
本国ではローンチモデルとして「エディション1」という写真のようなブラックスタイリングバージョンもあって、グロスブラックに塗られたフロントグリルやエアガイドグリルトリムが国内カタログモデルにはないカッコ良さ。アルミも大径になっていて、このまま導入して欲しいところでしたね。
引用:https://www.caricos.com/
絵になり過ぎるルーフボックス
若々しくスポーティなSUVであるQ3/Q3スポーツバックにはルーフボックスもよく似合います。
ラージモデルに比べるとコンパクトなQ3では、フル乗車してアウトドアへ出掛けるときなどラゲッジルームに余力が欲しいところ。このボックスならスキー等も楽に収納ができるサイズ感で心強いです。また、Q3らしいプレミアムを感じさせるのはボックスサイドのアウディのマーク「4シルバーリングス」がステッカーではなく、立体エンブレムになっていることや、ボックスサイズに合わせた専用バッグを3種類も用意しているところです。
これら「ルーフボックスバッグ」はボックス内に収めた際、固定できる機能もありさすが純正品です。
SUVらしくラゲッジアイテムは充実
Qシリーズらしくラゲッジルームを有効に使えるアイテムは豊富です。
キャンプなどアウトドアレジャーでQ3をガンガン使いたいなら、荷室の汚れを防ぐアイテムは必須。カタログにはラバー製マットの「ラゲッジルームシェル」と、汚れ物や濡れた物を気軽に収納しておける「ラゲッジボックス」があります。ラゲッジボックスの方は目立つ”Q3”のエンボスロゴ入りで中々”圧”がすごいです。
愛犬を同乗させる機会があり、ラゲッジではなくシートに座らせたいという方には安全に配慮したドッグハーネスやシート保護のためのペットプロテクトカバーも純正アクセサリーで用意されています。
備えて安心の純正ドライブレコーダー
今やドラレコはマイカーをお持ちの方なら必需品になってきました。カーショップなどでも多くの種類のドラレコが売られていますが、Q3なら純正がおすすめです。
「アウディユニバーサルトラフィックレコーダー」は専用のアプリを使用し、スマートフォン上でスムーズに操作が可能です。走行中だけでなく、レーダー感知による駐車監視機能も搭載しており、万一のアクシデントも自動的に記録。GPSによる自車位置検知機能も備え、機能とデザインを両立させたスタイリッシュなアウディ専用設計のドライブレコーダーです。
スマホの専用アプリで操作や映像確認をするため、本体にモニターがない分、コンパクトに出来ていてバックミラー裏に隠れるから運転視界の邪魔になりません。こういったデザインの良さや製品の2年保証も付いているところが純正アクセサリーならではですね。
アウディゲッコーの由来を知っていますか?
アクセサリーカタログには“アウディゲッコー”をモチーフにしたエンブレムやフィルム、フロントガラスサンシェード、ゲッコーフレグランスやマスコットなどが揃っています。いずれかワンポイントで車内を飾るのがアウディオーナーの粋でしょうか。
ところでこのゲッコー、見ての通りヤモリのことですが、なぜヤモリがアウディのシンボルになっているかご存知でしょうか。
厳密に言うと「アウディの」と言うより「クワトロ(四輪駆動システム)の」シンボルなのです。
1980年に登場したアウディ初の四輪駆動システムを搭載したモデルがアウディクワトロという車名でした。このクルマは世界初のフルタイム4WDシステムだったのです。その後ラリー等での活躍から“クワトロ”という名称はアウディのブランドイメージとして定着。Q3もそうですが、今ではカタログモデルの4WD車は全てクワトロと呼ばれます。
引用:https://www.gaisha-oh.com/
4つのタイヤを路面状況に合わせて駆動させるそのシステムを、地面や壁に4つの足でピタリと吸い付くヤモリに例えて設定されたマークです。
ということは既に40年の歴史を持つのがゲッコーマークなのです。クワトロ乗りの方ならぜひワンポイントで選んでみて下さい。Q3の場合は今のところガソリンモデルは全てFFで四駆のクワトロがありませんが、もちろん貼ってはいけないわけではないのですけど・・・早くガソリンのクワトロもお願いしたいところです。
と、思っていたところガソリンのクワトロが12月に発売となりました!
引用:https://autobild.jp/
但し、最高出力400PSを誇るアウディ純正のスポーツモデル「RS Q3&RS Q3スポーツバック」としての登場です。こちらも期待ですね!
以上、アウディQ3/Q3スポーツバックのおすすめオプションのご紹介でした。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
Q3を安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
新車を買うときに、下取り車があるならさらにオトクに購入可能です。
下取り車をそのままディーラーに出してしまうと、相場よりも安く買いたたかれてしまいます…。
査定額の相場を知らなかったばかりに20~30万も損をした人がたくさんいます!
自分の愛車の査定相場を知っておくためには「ナビクル車査定」が最適です。
最大10社の査定が無料で受けられて、しかも入力はたったの45秒で完了。
それでも・・・