後悔しないために知っておきたいデリカD:5の不満点6つ!見逃せない口コミも!
最終更新日 2021/10/9
三菱の乗用車においてミニバンのデリカは50年もの歴史を刻むクルマで、現行モデルはその名のとおり第5世代となります。
初登場は2007年ですから既に12年目に突入したロングライフモデルですが、2019年2月にビッグマイナーチェンジを敢行、ルックスを大きく変え、最新装備もしっかりと盛り込まれました。
ミニバンでありながらタフなSUVとしての性格を併せ持ち、世界で唯一と言われるオールラウンダーミニバンである三菱デリカD:5。
今回の改良で再び注目度が高まるのは必須ですが、実際に購入するにあたってはネガティヴな要素はないのか気になりますよね。
ここでは実際の所有者さんから口コミ等で上がっている不満点は何か、また大幅改良型ではその点がどうなったのか、等々を検証していきたいと思います。
目次(タップで飛べます)
デリカD:5のプロフィール
ミニバンとしての初代デリカは1969年のデリカコーチに始まり、その後2、3代目がデリカスターワゴン、4代目がデリカスペースギア、そして現行のデリカD:5へと続きます。
3代目までは所謂キャブオーバー型(エンジンの上にコクピットがあるタイプ)でしたが、4代目からは商用車のラインからは切り離され、乗用車設計の日本初フロントエンジン型トールワゴンとなりました。
このことからもデリカは、現在のミニバンというジャンルを切り開いたクルマだと言えます。
パジェロ譲りのフレームや4WDシステムを採用した先代からは、オフロードもイケるミニバンという独自のポジションを構築し、ライバル不在、今でも購入者は圧倒的に”指名買い”というクルマです。
先代のデリカスペースギアは13年間販売されましたが、デリカD:5は12年目の今年大改良が行われたとあって、その記録を更新していくのは間違いないようです。
ほぼ刷新!? 不満点が改善された 2019年モデルの進化ポイント
冒頭のとおり12年が経過したところでの大幅改良となったため、当たり前ですが、従来型の不満点やネガポイントは大きくクリアされたようです。
大胆に風貌が変わってしまったフロントマスクに目が行くものの、ルックス面は人それぞれ好みもあるため一概に良いの悪いのは言えませんが、装備・機能面に関しての進化も多岐に渡っています。
改善された不満点① 貧弱だった安全装備
デリカは代々ロングライフのモデルのため、2018年モデルであったとしても登場から10年以上が経っていたわけです。
そのため近年特に進化の著しい安全装備や運転支援技術が、文字通り一昔前のレベルにあることにデリカ所有者さんの不満点が集まっていました。
そのあたりはメーカーも十分承知しており、2019年モデルには列記するだけでも衝突被害者軽減ブレーキ、車線逸脱警報、レーダークルーズコントロール、オートマチックハイビーム、レーンチェンジアシスト付後側方車両検知警報システム、後退時車両検知システム、等々が「e-Assist」として搭載されました。
さらにメーカーオプションでマルチアラウンドモニターを装備することも可能です。
確かに中には今どき軽自動車にさえある装備も含まれていますが、これでようやく「サポカー」対象となり、現代のクルマとしてアップデートが完了したと言えます。
装備の搭載だけでなく、フロント周りの外観が大きく変わったことで、その骨格にも手が入れられ、従来車よりも前面衝突性能、歩行者保護性能、操安性および乗り心地が劇的に向上したようです。
改善された不満点② 音や振動などでレベルが低かった快適性
デリカの持つ他社ミニバンにはない魅力として、ワイルドなSUVテイストがあるのは間違いありませんし、10年を過ぎても年間1万台の販売を継続できる個性だと思います。
ただ一方では、最新のクルマと比較しては静粛性や快適性が見劣りするといった、口コミも散見されます。
特にエンジンを掛けた直後のトラック的な振動や騒音は、よく言えばワイルドな感じでしょうが、まぁここは静かに越したことはないでしょう。
今回の大改良ではここにも大きく手が加えられ、防音対策には車体各部に遮音素材と吸音素材を効果的に配置することでエンジン音や風きり音、ロードノイズを低減しています。
振動対策には、エンジンやエクゾーストシステムの車体へのマウント(取り付け)方法が刷新され、加えてこれまでガソリン2WDにしか設定のなかったアイドリングストップが追加装備されたことで、停車中は振動も音もかなり低減されます。
これにより2019年モデルの各誌試乗記には走行時、停車時ともに静粛性の向上に加え、快適性が一段と上質になったと評されるようになりました。
改善された不満点③ 今一歩だった燃費性能
デリカの心臓部にはガソリンとディーゼルがありますが、2019年モデルとしてリニューアルされたD:5に搭載されるのは、ディーゼルエンジンのみとなりました。
このディーゼルエンジンは2013年のマイナーチェンジ時に追加設定されたものですが、現在のデリカ販売台数の9割近くを占めるユニットとなっています。
その燃費に関しての口コミを見てみると、それほど極端に否定的な意見はないものの、それは車格や車重をエクスキューズとして見ているため、、、が実態のようです。
デリカのカタログを見ても燃費に関するアピールは、ほぼありませんし、メーカーも所有者さんも織り込み済みの見解なのでしょうか。
それでもほぼ似たような車重のディーゼル&四駆仕様のマツダCX-8が、市街地、郊外、高速とどの区間においてもデリカを上回る数字を出していますので、三菱にももうひと頑張りしてほしいところです。
さすがにマツダの最新ディーゼルと比較するのは酷でしょうが、2019年モデルの大改良後のディーゼルエンジンは、型式こそ変わらないものの部品の約半数以上に何らかの改良が施され、合わせてトランスミッションを6速ATから8速へ多段化したことで、今後の燃費向上が期待されます。
改善された不満点④ チープな印象だったインパネ周りの造形
大胆に変更があったのはエクステリアだけではありません。
インテリアに関しても、フルモデルチェンジと言えそうなほどのリフレッシュが行われています。
これは従来型の評価の中に、コクピット周りは機能的な造形であるが、素材感はプラスチッキーで安っぽいという声が多かったためのようです。
特にご主人はデリカのそういった無骨なところに魅力を感じても、同乗する奥様からはダメ出しがでる、といったように女性目線では分が悪かったとか。
それを象徴するのが助手席側の大型アッパーグローブボックス廃止でしょう。
従来は大きく「DELICA」と刻印された樹脂製のカバーがそそり立っていましたが、それを止めることで、日常的な解放感が生まれ、質感の高いインパネが構築されることになりました。
木目加飾の設定や手に触れやすい部分にはソフトパッドを用いるなどして、現代的にアップデートされたインテリア空間には、奥様もきっと満足してくれるのではないでしょうか。
最新モデルの死角!
これまでは従来型にあった不満点が、ビッグマイナーによって改善されたところを見てきましたが、それでは2019年モデルにはもう課題はないのでしょうか。
さすがに2019年3月時点では、2月に発売された改良モデルを街で目にすることも少なく、所有者さんからの口コミもまだ殆どありません。
しかし大改良であったとはいえ、マイナーチェンジですから、いくつかの課題は残っているようにも見えます。
引用:https://www.webcg.net
あとひと息の運転支援システム
具体的には、前述のとおり安全装備が大きく改善されたのは間違いありませんが、それでも基本骨格を変えられないマイナーチェンジの限界なのか搭載が見送られたものもあります。
例えば、アクセルとブレーキ踏み間違い防止の誤発進抑止機能はありません。また車線逸脱警報や半自動運転を想起させるレーダークルーズコントロールの操舵アシスト機能など、次回の改良に積み残した感もありますね。
3列目シートは進歩なし
他にも3列目シートのアレンジは、オーソドックスな跳ね上げ式となっていますが、ホンダのミニバンのように床下格納式の方が空間効率には有利でしょう。
また3列目シート真ん中の乗員用のヘッドレストは、マイチェン後も未装備のままです。
また、切り口を変えて断じてしまうと、今回の商品改良ではガソリン車の方はほぼスルーに近く、従来型が継続販売となっています。(もっとも改良型のあのマスクがどうにもならん!という方には選択肢が残ったとも言えますが)
デリカD:5は国内専売車ですから、投資に対する回収を考えた場合に中々おいそれとモデルチェンジもできないと思われますが、今回相当にコストを掛けて商品改良をしてきたのは、コアな三菱ファンの方には朗報ですし、2019年モデルの仕上がりは新規ユーザー獲得への目配せも十分に感じさせるものです。
これからも世界で唯一のオールラウンダーミニバンとして、その存在感が揺らぐことはないと思われます。
引用:https://www.webcg.net
以上、デリカD:5の不満点をいくつか検証してみました。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
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