フォルクスワーゲンTロックのおすすめオプションはどれ?
最終更新日 2021/11/1
自動車業界にSUVラッシュが到来し、それなりに時間も経過したようには感じますが、いまだその勢いは衰え知らず。昨今は軽自動車にもハスラーやタフトなどもろにSUVテイストを打ち出したモデルが揃い、好セールスを記録しています。かつての主役ミニバンはどのメーカーも主力商品が過渡期なため、新鮮味あるモデルがなく業界は余計にSUV偏重が顕著です。
2019年の世界販売台数首位であるドイツのフォルクスワーゲン(VW)グループ。同グループブランドのアウディやポルシェも売れているのはSUVモデルで、もちろん本家VWも同様です。
日本国内向けには今年1月にコンパクトSUV「Tクロス」を発売したところですが、この7月、そのアニキ分にあたる「Tロック」が登場しました。上級モデルの「ティグアン」とTクロスのちょうど間に位置するポジションで、独自のクーペライクなスタイリングが自慢のモデルです。
これにてVWのSUV「Tシリーズ」が完結することになりますが、今回のクルドラでは、CセグメントSUVの新鋭“Tロック“を実際に購入する際に役立つ、おすすめオプションをご紹介していきます。
目次(タップで飛べます)
Tロックってこんなクルマ
矢継ぎ早に新型SUVが投入される国内市場では、ややスローな出足となるVWですが、Tロックの追加で「大・中・小」or「松・竹・梅」といったモデルラインが完成しました。但し、Tロック自体は本国では2017年に発売済でしたから、なんと3年も経ってようやくの上陸です。
Tロックは”中”に該当するわけですが、プラットフォームは先行していたTクロスと同じVWグループのモジュラーアーキテクチャーのMQBを採用。ボディサイズは全長4240mm/全幅1825mm/全高1590mm、ホイールベースは2590mmとなり全幅が日本の基準ではやや幅広となりますが、全長は短くコンパクトに収めています。
同じコンパクトSUVのTクロスよりは一回り大きくなり、ポロに対するゴルフのような位置づけです。
引用:https://response.jp/
一回り大きいわけですが、ラゲージ容量はTクロスよりやや少ない445ℓ。これはエクステリアを見ると一目瞭然で、TロックのCピラー(リヤハッチゲート)の角度はかなり寝ており、クーペ的なデザインが優先されています。
Cピラーの太さは兄弟車のゴルフ、もしくは親戚筋のアウディQ2にも通ずるものがありますね。
日本仕様のTロックは、Tクロス同様にローンチでのパワートレインは1種類だけになります。
引用:https://genroq.jp/
1.0ℓガソリンのTクロスに対し、こちらは全て2.0ℓのディーゼルエンジンを用意。7速DSGの組み合わせにより、トルクフルな走りを実現しながら18.6km/ℓ(WLTCモード)という低燃費性能でランニングコストも期待できます。SUVながら駆動方式はFFのみです。
Tクロス発売のときにあった「ローンチエディション」的なモデルの設定はなく、装備や外観デザイン等の変更で全4グレードが設定されています。
Tロックのメーカーオプションはあるの?
1種類のエンジン、1種類のトランスミッション、1種類の駆動方式(FF)であるTロックは、装備差で以下の通り4つのグレードになります。
具体的にメーカーオプションとして正規に設定されるのは、「TDI Sport」にあるレザーパッケージとシートヒーターのみです。
そのためTロックではカタログ的なメーカーオプションの選択にはなりませんが、ベースグレード「TDI Style」から必要と思える装備を追加していくこと=メーカーオプション選択=グレード選択と同義と言えます。
多少無理くりでしたがグレードをステップアップする毎に加わる装備と、その中から特におすすめしたいものをご紹介していきます。
TDI Styleでも充実した標準装備
引用:https://www.caetanoretail.pt/
まずは「TDI Style」ですが、ベースグレードながらも安全装備はフルで、その他にはナビにETC2.0に本革ステアリングにとかなり充実しています。もともとTロックは本国にある安価なガソリンエンジンをあえて設定せず、高めのスタートプライスにしていることもあり、装備もそれに見合うものになっています。
中でもTクロスでは見送られた電動パーキングブレーキ+ブレーキホールドがTロックでは採用され、それに伴いACC(アダプティブクルーズコントロール)も全車速追従タイプになり、停止保持も可能となっています。
引用:https://www.webcg.net/
さらにVWグループの車両で設定の増えた、地図の表示や拡大縮小もできる高機能なデジタルメータークラスター「アクティブインフォディスプレイ」も全グレード標準装備です。
TDI Style Design Packageは選べるインテリア
そんな「TDI Style」から「TDI Style Design Package」へ変わると、以下の装備が追加されます。
引用:https://www.vw-dealer.jp/
「TDI Style Design Package」には3種類(ブラック(標準)/イエロー/ブルー)のインテリアカラーが設定されており、ボディカラーに応じシート柄とダッシュボードパネルが同色でコーディネートできるのが特徴です。
嬉しいのはこのイエローかブルーのカラーパッケージを選択しても、追加費用はありません。今回のTロックはこのカラー選択が良心的で、ボディカラーによりルーフ&ドアミラー色を白か黒で選べるツートーンモデルも用意していますが、そちらもモノトーン価格と同額になっています。
引用:https://response.jp/
ライト関連の装備がスペックアップ
装備の進化点はライト回りの充実です。ヘッドライトは「TDI Style」のハロゲンからLEDになり、対向車を検知するとハイ・ローを自動切換えしてくれるハイビームアシストも付きます。また、フロントフォグランプも標準。フォグは国産車ならディーラーオプションで用意されることも多いですが、Tロックでフォグが必要なら「TDI Style Design Package」以上の選択となります。
ライト関連の予防安全装備はハイビームアシストだけではなく、スタティックコーナリングライトも装着されます。これは時速40km以下の低速走行時にカーブを曲がる際、ウインカーと連動して点灯。交差点での歩行者の確認がしやすく、歩行者側に注意を促すことにもなります。
引用:https://response.jp/
「TDI Style Design Package」にはKeyless Accessが設定されます。いわゆるキーレスエントリーシステムですが、デジタルメータークラスターまで装備しながら、キーレスもないのは片手落ちな気もしますが、細かい価格設定ゆえでしょうか。
Tロックでは「TDI Style」が唯一400万円を切る価格設定になっており、そのために付ける装備、外す装備は相当吟味されたと思われますが、そもそも「TDI Style」は受注生産モデルになっていて、輸入車ということを考えるとどの位の販売が見込めるのか不透明なグレードです。
車格も考えると「TDI Style Design Package」以上が、現実的な選択肢かも知れません。
引用:https://driver-box.yaesu-net.co.jp/
TDI Sportは専用装備充実のアクティブモデル
そんな「TDI Style Design Package」の一つ上のモデルが「TDI Sport」です。
レッドステッチが施された専用スポーツシートやステアリング、さらに専用の18インチアルミホイールなど、その名の通りアクティブでスポーティな雰囲気が内外とも一気に高まります。
「TDI Style Design Package」から追加となるのは以下の装備です。
引用:https://clicccar.com/
唯一のメーカーオプションはレザーシート
前述している通り、Tロックにおいて”ホント“のメーカーオプションとなるのがこのグレードの「レザーシート&シートヒーター」です。「TDI Sport」の上位「TDI R-Line」にもこのオプションは付きません。
レザーシート自体は”お好み”もありますが、シートヒーターは単独でノーマルシートや他グレードにも設定して欲しいところ。あれば寒冷地などでニーズも高いでしょうが、あくまでセットオプションだけになります。
引用:https://drop.ndtv.com/
レザーシートと並びインテリアで「TDI Sport」オンリーの装備は、アンビエントライトがレッドになるところ(他グレードではホワイト)。これは「TDI Sport」の専用スポーツシートやステアリングに施されるレッドステッチに色合わせしてあるようで、車内の一体感を高めています。
駐車時のリスク軽減で頼りになる装備
「TDI Sport」から上のグレードで安全装備の大きなポイントは、駐車支援の充実です。
センサーにより駐車時の障害物などを検知して警告音で知らせる「パークディスタンスコントロール」と、その検知した障害物をディスプレイに表示して知らせる「オプティカルパーキングシステム」がセットで装備されます。
特に前者は壁や電柱などの”静止物”に対しても緊急ブレーキが作動する機構で、国産車に比べると輸入車ではまだ採用が少ない安全装備です。
引用:https://8speed.net/
TDI R-Lineは真の都会派クロスオーバー
そんな「TDI Sport」の一つ上のモデルが「TDI R-Line」です。
「TDI R-Line」は最上級グレードという位置づけになり、主にエクステリアに専用パーツが付き、アルミホイールも19インチへとさらに大型化されています。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
R-Lineとは他車でいえばメルセデスベンツのAMGライン、BMWのMスポーツに該当するVWのプレミアムスポーツシリーズで、VW各車のほとんどに設定されています。
Tロック用を見るとパワーユニットに変化はありませんので、エクステリアとインテリアの違いになります。
R-Lineのエアロパーツは専用のフロントバンパーに、サイドスカートとリヤスポイラーがボディカラー同色仕上げになります。黒樹脂パーツの「TDI Sport」の方が野趣なイメージが強く、「TDI R-Line」は都会的なクロスオーバーといった趣きです。
R-Line専用のファブリックシートに
引用:https://autoprove.net/
インテリアもフリントグレー/ブラックの専用ファブリックシート(R-Lineロゴ入り)と、ドアを開けたときに煌めくR-Line専用ドアシルプレートが備わります。
VW自慢の次世代サスペンション
ドレスアップばかりではなく、メカニカルな部分にも「TDI R-Line」専用の装備があります。それがアダプティブシャシーコントロール(DCC)です。他メーカーではアクティブサスとも言われますが、これはダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を瞬時にコントロールする先進のサスペンションシステムです。
引用:https://www.webcg.net/
日常走行に適した「ノーマル」、快適な乗り心地を維持する「コンフォート」、俊敏性を高めた「スポーツ」、自分の好みでセッティングできる「カスタム」に加え、「エコ」モードではエンジンやエアコンなどの機能を制御して燃費を抑えるよう図ります。またドライバーがアクセルペダルから足を離すと、エンジンがアイドリング状態となり駆動系から切り離されるコースティング走行へと移行します。
DCCは様々な走行状況に合わせて連続的に減衰力特性を変化させ、ドライバーの意思に応える自在な走りを提供します。
引用:https://news.yahoo.co.jp/
ディーラーオプションは手堅いラインナップ
後付け可能なディーラーオプション、純正アクセサリーは必要が生じたときにいつでも選べるので、じっくりと検討するのもよいと思いますが、やはり値引きの厳しい輸入車では、新車購入時のサービスとして狙っていく人も多いかも知れません。
但し、Tロックについては令和2年7月現在で、他モデルのように専用のアクセサリーカタログが用意されておらず、本カタログ後半のページに記載されるものしか明確になっていません。
実用車のイメージが強いVWなので、純正アクセサリーはキャリアやマット、プロテクターなどわりとベーシックなアイテムが並びますが、その中からいくつかピックアップしておすすめ品をご紹介します。
まずエクステリア関連ですが、最近は国産車(特にSUV)に派手なエアロパーツや大径ホイールといったドレスアップ商品が多く、カタログを賑わせていますが、Tロックに限って言えばそういった類いの用意はありません。
アルミホイールも前記した通りグレード毎に下から16、17、18、19インチと順に大きくなっていく設定で全車標準です。
SUVならルーフキャリアでキメたい
クルマには様々な車型がありますが、ルーフキャリアがもっとも似合うのはやはりSUV系ではないでしょうか。TロックにはSUVらしく全車ルーフレールが標準ですから、ディーラーオプションで「キャリングロッド」を購入すれば、用途に応じたルーフボックスや各種ホルダーを取り付けられます。
中でもルーフボックスはコンパクトSUVであるTロックのラゲージスペースを補完できるアイテム。複数人乗車でアウトドアへ出掛ける機会が多い方なら、ぜひ選んでおいて損はないでしょう。
カタログには積み込み容量が変えられるルーフボックスUrban Loaderもあります。
通常サイズの容量(300ℓ)から、荷物が増えたときにはボックスが上方向へ拡大。最大500ℓまで容量を拡大できます。二人で出掛けるとき、四人で出掛けるとき、クルマの用途は常に一定ではありませんから、このように必要に応じて容量を可変できるアイテムは助かりますね。
心配なのは容量を上げた際、けっこう車高も高くなっているので、走行中、常にそのことを忘れないようにすることでしょうか。
色々役立つベースモジュールプラスα
ロングドライブに出掛けたときや、渋滞で動けないときの小さなお子さん対策って必要ですよね。ひと昔前は車載ビデオ、少し前ならDVDプレーヤーでも持ち込んでいたところですが、今はやはりタブレットでしょうか。そんなときに役立つのがベースモジュール+iPadホルダーです。
フロントシートのヘッドレストポールに専用のベースモジュールを取り付け、そこにタブレットホルダーを装着すれば、後席はミニシアターに変わります。
このベースモジュールにはタブレットだけでなく、テーブル、コートハンガー、フックなど様々なアタッチメントが用意されているので、普段の一人使いにも役立つアクセサリーです。
存在感のある高機能フロアマット
純正アクセサリーでベーシック用品の定番と言えばフロアマットでしょう。もちろんTロックにも用意があるのですが、少し変わったデザインになっています。写真の通りですがいわゆる迷彩柄、中でも都市迷彩と言われるパターンですね。
若々しいクルマのキャラクターにはよく似合っていますし、けっして派手なだけではなくVWらしい高い機能性も持ち合わせます。具体的にはこのマットはプレミアムクリーンという仕立てになっていて、これはアレルキャッチャー繊維が使用され、抗菌・抗アレルギー物質性能で目に見えない刺激物を分解します。
雑菌を抑制し快適な車内環境をつくることができるマットなので、車内の衛生面が気になる方にはおすすめです。
ドラレコはスタイリッシュな純正品を
VW純正ドライブレコーダーは現在2タイプあります。
先行発売されていたエントリーモデルの「DR-S1-VW」と2019年に追加発売された多機能モデルの「DR-S2-VW」です。性能面から言えば後発モデルの方が当然優秀で、S2の特徴はWi-Fi搭載で各自の持つスマートフォンからリアルタイムのドラレコ映像を確認できる他、GPS搭載でより詳細な走行情報も記録できます。
更にSONY製スーパーナイトビジョン2.0で夜間もより鮮明なハッキリとした映像記録が可能となっています。
引用:https://www.vw-dealer.jp/
ドラレコの一方の主流である液晶モニター内蔵タイプは、どうしても本体サイズが大きくなりがちですが、VW純正ドラレコはどちらも確認用モニターがないため、スリムな本体を実現し、視界の妨げは最小限になっています。
なおリヤカメラはS1もS2もオプションで付けることが可能ですが、S2の方ならフロントカメラと同じフルHD画質で記録できます。おすすめ!
フォルクスワーゲンSUV次の一手は?
TロックはクーペSUVという現在のトレンドを捉えたモデルですが、これはVWに限らずメルセデスベンツやBMW、あるいはシトロエンなどフランス車でも注力されているジャンルです。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
VWも次の一手として、先日スクープされた情報ではティグアンのクーペモデルがスタンバイしているようです。中国向けとの話しもありますが、グローバルに展開してくる可能性もあります。
さらに大型のティグアンだけでなく、コンパクトサイズのクーペSUV“ニーヴァス“(VW Nivus)の発表も間近のようです。
引用:https://forzastyle.com/
そうすると間にTロックが入り、クーペSUV三兄弟体制を整えるプランでしょうか。
それより先に本国ではTロックのオープンモデル「Tロック・カブリオレ」が既に販売スタートしていますので、売れ行き次第では日本導入もあるかも知れませんね。まだまだSUV増殖傾向は続きそうです。
引用:https://www.carmagazine.co.uk/
以上、フォルクスワーゲンTロックのおすすめオプションをご紹介しました。
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