ヴォクシーの値引き相場レポート!【グレード別・2024年11月最新】コロナで渋い?ブログで50~60万値引きの報告も!
最終更新日 2024/10/30
2021年にもっとも売れたMクラスミニバンがトヨタヴォクシーです。2022年最初の大物として約8年ぶりにフルモデルチェンジを受け新型へと移行しました。新しいヴォクシーは一気にライバルを周回遅れにしてしまうほどの進化を果たし、トヨタの本気度が伝わる1台となっています。
そんなヴォクシーの購入を考えている方が、一番気になっているのは“どのくらい値引きが可能なのか“でしょう。
この記事を読めばわかること
- ヴォクシーの効率的な値引き交渉のやり方
- グレード毎の適正な値引き額
- オプション値引きとオマケしてもらう方法
- ライバル車競合はセレナとステップワゴンが効果的
- ヴォクシー同士を競合させるコツ
- 月々15,000円未満でHYBRID ZS 煌 IIIに乗る方法
などを包み隠さずご紹介します!(記事の中で詳しく解説!)
どうしてこんな普通はわからないようなリアルな情報を書けるかというとそれには理由があって…
このページは《最新値引き情報》はもちろん《営業マンが困る値引き交渉のやり方》さらにはNEWヴォクシーのおすすめポイントまでガッツリと伝授しますので最後まで是非お読みください!
目次(タップで飛べます)
値引きの相場・限界は?【2024年11月最新】
ヴォクシーの値引き相場はズバリ
交渉のレベル | 車両本体値引き | オプション値引き |
特に交渉なし | 11~13万円 | 0~5%OFF |
ライバル車を出して競合 | 22万円 | 15%OFF |
限界突破のウルトラC | 27万円 | 20%OFF |
値引き難易度:やや厳しい リセール価値:B+
ハイブリッドだけではなくガソリン車も受注停止に。
フルモデルチェンジされ想像以上の進化を遂げたヴォクシー。早くも新型は売行き絶好調で納車はいつになることやら…といった声が聞かれます。となると値引きはまだ期待薄かな~という見方もありますが、各媒体の値引きレポートではかなり幅がある展開となっています。
もちろん大人しく商談していれば”お待たせ料“込みで10万円以内でまとめてくるところですが、徹底して競合させていけば意外に”条件闘争“へ切り替えてくる営業マンも多いようです。特に今はどこのトヨタ販売店でもヴォクシーが買えるようになったのは好材料です。新型ながらレポートには本体値引き+オプション値引きで30万円超えの実績も見られました。
大きな声では言えませんが先代モデルはロングライフだったため、最近まで「値引きで勝負!!」を続けていた販売店も多かったはず。けっこう”値引き慣れ“してしまっている営業マンも多いのでは?(笑)
新型だと臆せずガンガン攻めていきましょう!
グレード別の値引き相場
グレード名 | ガソリン or HV | 車両本体価格(税込み) | 値引き相場 (オプション含まず) |
---|---|---|---|
ZS | ガソリン | 281万3,800円〜 | 18万円 |
ハイブリッド | 334万7,300円 | 26万円 | |
特別仕様車 煌(きらめき)Ⅲ(1番人気) | ガソリン | 290万9,500円〜 | 20万円 |
ハイブリッド | 344万3,000円 | 28万円 | |
ZS GRスポーツ | ガソリン | 330万6,600円〜 | 27万円 |
ライバル車種と競合させるのが値引きの基本!
もうヴォクシーに決めてしまっている場合でも、値引きのためには他のクルマと迷っていることにするのは鉄板です。トヨタの営業マンが値引き勝負したくなるライバル車はセレナ、ステップワゴン、デリカD:5などです。少し前なら兄弟車ノアもライバルと言えましたが、もはや今はすべてのトヨタ店でどちらも売っているため競合相手とは言えなくなりました。
これらのライバル車の見積もりをあらかじめ取っておけば、営業マンにもより本気度が伝わります。ぜひ下記ライバル車の値引きレポートも一読を!
それぞれのクルマに良いところと悪いところがあるので
「ヴォクシーのココが気になる…」風を装えばバッチリです。
欠点、不満点に関しては下の記事も参考にしてください。
ヴォクシー同士を競合させて大幅値引きも
ライバル車による競合でうまくいかなかったときは、ヴォクシー同士を競合させる方法も有力です。
全てのトヨタ車は2020年からトヨタ全チャンネルで売られているので同士競合は簡単です。見分け方も簡単で、ディーラーの名前を見て少しでも違うところが別資本です。基本的には、隣県まで足を伸ばせばまず間違いありません。その複数店舗を回り「他店ではここまで値引きしてくれたよ」ということを伝えれば、値引きが大きくなることが期待できます。
特にヴォクシーのような出たばかりのモデルは値引きが厳しく、他メーカーと競合させてもノッてこないことも多いです。しかし全く同じクルマであれば”条件次第“でしか勝負がつかないのは営業マンも十分わかっています。前述のとおりトヨタ車は店舗数も多いため競合させやすい環境も整っています。
さらに同じ店舗で兄弟車の”ノア“も併売されていますから、値引きの違いなどをチェックして偏りがあるようなら条件合わせを迫ってみるのも効果があります。
いくつかの店舗を回ることで、中には販売ノルマに未達のディーラーや営業マンに遭遇するときもあります。そのときは鼻血が出るくらいがんばって値引いてくれますのでラッキーですよ。
「どこでも買えるなんてイイ時代になりました!」
大阪府 男性 30代
購入したグレード:S-Z
値引き額:車両本体18万円(オプション値引き込)
サービス:優遇ローン金利、納車時ガソリン満タン
感想:先代ヴォクシーを乗り換え対象に考えていたところ、年明け早々にモデルチェンジと知り期待マックスで待機。新型のスペックを知れば知るほど、もうヴォクシー以外眼中になくなりました。
新型ノアのエアロ系も迫力がありましたが、自分はやはりクールなヴォクシーが好み。正直、セレナやステップワゴンでは新型ヴォクシーには太刀打ちできないので商談もヴォクシーの一本釣りに決めました。
そういう作戦を決心できたのもヴォクシーは今やトヨタディーラー全店で買えるようになっているからです。幸い家の近くにはトヨタ店、ネッツ店、カローラ店、トヨペット店と勢揃い!!それだけでも4店競合できるのでラッキーです(疲れそうですが…)。
思ったとおり新型なのでどこのお店も似たような条件提示でしたが、サービス品などでいくつか違いも見られました。各店2回づつ回ったところで出揃った見積りではネッツ店とカローラ店の条件がややマシかな、というところ。トヨタ店とペット店はわりに厳しい話だったので(セールスさんのノリもイマイチ)、今後は効率よく先の2店舗に絞ることに。
3度目の商談で値引きはネッツもカローラ店もオプションの値引きを入れて15万円まで引き出していましたが、どちらも手詰まり。
しかし最後にカローラ店からオプション選択していた前後カメラ・ドラレコを360°カメラ・ドラレコへ同じ価格でサービスします、という魅力的な提案が!差額を考えるとこれで3万円は値引きが拡大した感じ。これで決めよう!と思いネッツ店へお断りに伺うと、なんと条件合わせの申し出があり、その上「この場で契約してくれるなら」(出た(笑))という条件付きで、年末のキャンペーンで行っていた同店の低金利キャンペーンの利率を適用してくれるとのこと。
ローン契約で見積もっていた自分にはなんともありがたい提案であり、大満足の契約をすることができました。
4店掛け持ちで短期集中決戦ができたのも、全店販売にカジを切ってくれたトヨタ自動車さんのおかげ、感謝しかねぇっす!!
値引きに満足できないときはサブディーラーという手も
ライバル車や別資本の同士競合でも満足できる値引きを得られなかったときは、サブディーラーを当たるのも一つの方法です。サブディーラーとは新車販売も手掛けている自動車整備工場や中古車販売店のことです。表の看板に「新車・中古車販売」「全メーカー取り扱い」などと書かれていたらソコです。
特にトヨタ販売店は歴史の長い店舗も多く、古くから近隣の整備工場やモーター屋さんと付き合いがあり、業販(業者販売の略)としてサブディーラーへクルマを取り次いできました。ヴォクシーのように出たての新型は値引き枠が少ない分、サブディーラー独自のサービス(点検/修理割引・オイル交換サービス等)を狙ってみるのも検討する価値があるでしょう。
サブディーラーを簡単に見つけるには中古車販売サイトで、探している車種の「走行距離0~1,000km」「住んでいる地域」を入力し検索してみてください。
新車がヒットすれば、その店舗はサブディーラーとして新車販売もしているということです。
メリット、デメリットや正規ディーラーとの違いなどは「サブディーラーでも新車はオトクに買えるのか」で解説していますのでぜひチェックしてくださいね。
オプション値引きはマスト
オプションからの値引きも車両本体値引きと同様、大切なポイント。特に発売間もない新型車では、オプション値引きの方が額が大きくなることはよくある話しです。
ヴォクシーの場合は選択用品価格の概ね20%以上を目標に交渉するようにしましょう。
また、契約直前のダメ押しに「最後にこのオプションをサービスしてくれたら契約するよ」と言えば、ちょっとしたオプションなら付けてもらえることもあります。
具体的には
・スノーレジャー用フロアマット
・サイドボックスゴミ箱
・ナンバーフレームセット
・スマートクッショントート
・サンシェード
・ラゲージソフトトレイ
・エアコンドリンクホルダー
などがねらい目。
もちろんサービスなので、あまり贅沢は言わずに“取付け工賃が安い”ものを狙うのがポイント。ハンコを用意しておくなどして本気度をアピールしましょう。
どのオプションを付けるかまだ決めかねている方はこちらの記事を見てから決断してくださいね。
ヴォクシーの先進運転支援装備
緊急自動ブレーキ | クルマ、人 |
誤発進抑制 | 前進・後退 |
追従クルーズコントロール | 全車速 |
ステアリング支援 | 車線維持 |
「ディーラーオプションのダメ押しは絶対に試すべき!」
兵庫県 40代 男性
購入したグレード:S-G
値引き額:15万円
サービス:ドライブレコーダー、抗菌フロアマット
感想:先代ノアからの乗り換えでしたが、購入したカローラ店では今はヴォクシーも売っていることから比べて検討し、今回はカッコ良いヴォクシーを選ぶことに。
馴染みの営業マンさんから買ってあげたかったこともあって、ライバル車とはさほど競合させませんでしたが、新型からは好条件の15万円引きをもらっていました。一応、他のトヨタ店でも値引きを確認したところ、中には即決なら15万を出してくる店も。納期も気になるので早めに契約しようと思いましたが、そうした話を聞くと欲が出てきます。
馴染みの営業さんに伝えたところ、車両値引きは限界ですが…と前置きした上で、もともと下取りのノアに付けている古いドラレコを外して新しいヴォクシーへの付け替えをお願いしていました。そこで店側も付け替え作業の手間がなくなるからなのか、カタログの純正ドラレコをサービスしましょう!という提案が!
新品のドラレコなら性能もいいし、顔がほころびそうになりましたが、ココは頑張ってもう一芝居。「トヨタ店さんの見積書に入っていたフロアマットは抗菌仕様のラグジュアリーマット。おたくのマットはフツーのデラックスマットなんでそこは合わせて欲しいのだけど」とダメ押しのサービスを要求。これでマットの差額で1万円以上得する計算です。
カローラ店の営業さんには苦笑いされてしまいましたが、どうにかOK!本体値引きにドラレコの無料サービスとマットのグレードアップもゲットで大満足。今後も末永いお付き合いを約束して無事契約となりました。
細かいサービスのオマケをお願いする
思うように値引きが引き出せなかった場合でも、契約直前が一番ワガママを聞いてくれるタイミングですから、- ・総支払金額からの端数切捨て
- ・ボディーコーティング・メンテナンスパック
- ・登録手数料のサービス・半額
- ・納車時ガソリン満タン
- ・ローンを組むなら金利の引き下げ
予算は伝えるべきか?
値引き交渉をするときに“こちらの予算を伝えない”というやり方もありますが、営業マンもその道のプロです。黙っていてもおおよその予算は見抜かれます。
ですのでオススメのやり方としては、これは営業マンにはもしかしたら嫌われてしまうかもしれないのですが、最初に少なめの予算を伝えて値引きを引き出しましょう。
「予算は○○万円なので、これ以上は1円も出せません。オプション品込みでこの予算内に収まるなら即決するよ」
などと勝負を賭ける方法もあります。ちょっとやり過ぎかな?と思うくらい無理めの予算を伝えてしまっても意外となんとかなることも多いです。
納期は6か月以上と不安定
新型感染症による物流インフラの乱れと半導体不足などで、新車生産はどこのメーカーでも遅れがち。まっさらな新型であるヴォクシーも同様で、おそらく人気車だけに工場は優先して操業していると思われますが、納期は6か月以上となっています。内訳はハイブリッドが10か月以上、ガソリン車で6~7か月(ブラインドスポットモニター装着車はプラス1か月)。さらにディーラー情報によればオプション選択でかなりの差が出ているもよう。具体的には後ほど説明する「アドバンストパーク」などADAS(先進安全装備)の新機能が盛り込まれたメーカーオプション「トヨタチームメイト」を選択すると+2か月の”待ち“は覚悟が必要とのこと。
予想どおりですが販売は絶好調のようなので、全体的にも今後さらに納期は長引いていく可能性があり、下取り車の車検がある場合は十分に余裕を見た商談スタートを心掛ける必要があります。
煌 IIIでも残価設定ローンを使えば月々14,800円で乗れる
上の画像が見積もりの例ですが、頭金100万、月々の支払い14,800円でヴォクシーに乗ることも可能です。
グレード | HYBRID ZS 煌 III 7人乗り |
---|---|
支払回数 | 60回 |
頭金 | 1,000,000円 |
初回支払い額 | 15,113円 |
2回目以降支払い額 | 14,800円 |
ボーナス月加算額 | 120,000円(1月/8月) |
金利 | 4.9% |
グレードは人気のHYBRID ZS 煌 III 7人乗り、支払回数は60回(5年)、ボーナス時は12万なのでかなり現実的な条件ですよね。金利が4.9%に設定されていますが、商談で低くしてもらうことが可能。もちろん車両本体の値引きも頑張ればもっと支払額は減ります。
頭金が50万だと毎月26,00円の支払いになりますので頭金は少しでもあったほうが月々が楽です。ちなみに頭金がゼロなら37,700円/月。
オプションはサイドバイザー27,500円、ETCユニット ナビ連動タイプ42,900円、雨滴除去機能付きマルチビューバックガイドモニター40,700円、T-Connectナビ 10インチモデル NSZN-Z68T 320,100円を付けています。
ヴォクシーはリセールも強く残価も高く設定されるので、残価設定ローンを利用するのに向いてる車種。最近では新車購入者の半分が利用しているというメーカーもありますので検討されてはいかがでしょうか。
ヴォクシーの残価設定ローンの上手い利用方法を知りたい方は下の記事を参考にしてください。
ディーラーで下取りすると安く買いたたかれることが多い!
新しく車を買うときにはその販売店で今の愛車を下取りに出すことが一般的です。購入と売却をワンセットで行えるので手間もかからずにお得な気もしますが・・・
理由は簡単。競合がいないからです。
なのでこの下取りで損をしている人がめちゃくちゃ多いんです。
しかし営業マンに言われるがままでは損をしてしまうことも…
下取り額を大幅にアップさせる方法
同じ車でもどこに売るかで査定額は変わります。
下取りに出すときに損をすることなく、むしろ下取り額アップに成功した人に話を聞くとある共通点がありました!
答えは簡単です。複数の車買取店を競合させて愛車の買い取り相場を知っておく。
そうすればその査定額をディーラーにバシッと言うだけであっさり下取り額がアップします。
これはうまくはまったパターンですが、もしダメでもその時は買取店で売ればいいだけの話なのであなたに損は全くありません。
しかし一軒一軒買取店を回るのは手間も時間もかかりすぎます。
そんなときに便利なのが一括査定サイト。複数の買取業者に出張査定してもらえるサービスです。
・最大10社の買取店から最高査定額を選べる
・東証一部上場企業グループが運営
・電話がかかってくるのが面倒な人はメールだけで対応可能
↓ナビクル車査定の公式サイト(無料)で愛車の査定額をチェック↓
※査定額だけ確認してすぐに売らなくてもOKですよ!
それでも・・・
新型ヴォクシーの魅力はココだ!
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
2020年の中盤からすべてのトヨタ系ディーラーにおいて、すべての車種を購入できるようになり、そのタイミングで大掛かりな車種整理が行われました。プリウスα、スペイド/ポルテ、プレミオ/アリオンなどは車種そのものが販売終了となった他、タンク/ルーミーの兄弟車はタンクが消滅し、ルーミーのみ継続することに。販売店毎の兄弟車展開が一番広かったのがMクラスミニバンです。カローラ店専売のノア、ネッツ店専売のヴォクシー、トヨタ店&トヨペット店専売のエスクァイアが用意されていたため、2020年からは全販売店でこのノア3兄弟がどれでも購入できる状態となっていました。
この3兄弟の中でもっとも売れていたのがヴォクシーとなります。ヴォクシーは兄弟たちよりも売れていたという範疇に止まらず、昨年実績では日産セレナやホンダステップワゴンというガチ勢ライバルをも上回っています。
人気の高さから販売が継続されたヴォクシー
キャブオーバー型だったライトエースノアが2001年にモデルチェンジし、FF化されたタイミングで初代ヴォクシーが誕生。前述のとおりカローラ店向けノアの兄弟車として、以後ネッツ店の主力ミニバンとなり高い人気を誇ります。クルマのキャラ的には中庸でファミリー向けのノアに対し、ヴォクシーは若干カスタムテイスト強めのルックスが特徴。特に2014年に出た3代目モデルからは、アニキ分のヴェルファイアをインスパイアしたようなデザインとなり人気も急上昇。
冒頭のトヨタの車種整理においてノア3兄弟も次期型はノアに統一されるウワサも流れていましたが、結果的にはエスクァイアのみ消滅となり、ヴォクシーはその人気の高さから無事併売されることで新型へ移行しました。
但し、同じ販売店でノアも売られるためかヴォクシーについては先代にあったノーマル系がなくなり、エアロ系のみのボディタイプとなっています。
エグみアップでハデ顔路線の王道マスク
引用:https://www.gqjapan.jp/
4代目となった新型ヴォクシーは、当然プラットフォームに新アーキテクチャー”TNGA”由来のGA-Cプラットフォームが採用され、メカニズム面やデザイン面など全方向で最先端モードへ進化。さすがに国内ではドル箱ジャンルの一つであるミニバンだけに、トヨタの熱の入れようはハンパなく、ライバルメーカー開発者も戦々恐々の日々となっていることでしょう。
エクステリアはこれまでもノアに比べればトガッたスタイルのヴォクシーでしたが、4代目ではさらに”エグさ”に磨きがかかった雰囲気を醸します。ノアのエアロ系ボディがそれなりに迫力のあるルックスにはなりましたが、”元祖ハデ顔”として中々に振り切ったデザインといってよいでしょう。トヨタ社内でもこのルックスで発売して大丈夫か?という議論があったとかなかったとか。もっとも6年以上の販売を見込むミニバンなので、長期的な視点に立てばこのくらいのチャレンジングは必要な気もします。
引用:https://autoc-one.jp/
サイドビューなどスタイル全般はお決まりの「箱型」なためキープコンセプトにも映りますが、先代に比べリヤテールランプが縦に小さくなり、その分サイドからリヤまでウィンドウがぐるりと繋がるようなデザインとなって新型らしさをアピールします。
クラス感アップのインテリアに世界初装備も
プラットフォームの刷新はインテリアにも好影響で、広く開放的でゆとりのある室内は居住性の向上に焦点をあて、ダッシュボードのレイアウト、視界、シートの座り心地など全てがドライバーの快適性優先に開発されたものです。グレードによって7人乗りと8人乗りが設定され、2列目シートは超ロングスライドシートを採用。さらに7人乗りのキャプテンシートには、このクラスでは貴重なオットマン&シートヒーターも備わります。
引用:https://www.autocar.jp/
世界初採用となったのが「フリーストップバックドア」で、バックドア開閉時に任意の角度でリヤゲートを保持できるもの。後にスペースがないときなどの荷物の出し入れに役立ちそうです。
周回遅れから先頭へ飛び出した先進安全装備群
新型ヴォクシーで何より期待されていたのがADAS系(先進安全装備)でしょう。あまりの販売実績に忘れがちですが、2014年デビューだった先代にはACCさえ付いていなかったため、それを理由にチョイスを諦めた方も多いのでは。そうした遅れを取り返すどころか、遥かに追い抜いていったのが最新スペックのToyota Safety Senseです。自動ブレーキを始めとしたプリクラッシュセーフティ、高速道路でのレーンチェンジアシストなどの充実はもちろんのこと、注目はトヨタ初採用となるアドバンストドライブ。これは渋滞時(40km/h以下)に一定の条件を満たすとステアリングから手を放して走行可能となる機能。セレナやステップワゴンどころか、上級のレクサスRXやNXにもまだ付いていない装備です。
引用:https://autoc-one.jp/
その他にも自動二輪車まで検知できるようになった衝突被害軽減ブレーキや、パワースライドドアから降車時に接近車両を監視して警告とドア開閉停止を行う機能。また、並列駐車時の入出庫をアプリをインストールしたスマホで外から操作できるリモート機能など”トヨタ初”の装備を出し惜しみなしに投入。それらが高級車ではなくファミリーカーの王道車種に設定されたのですから、本気のトヨタ恐るべしです。
パワーユニットは従来通りの構成もアップデート
パワートレインは従来どおりガソリンエンジンとハイブリッドの2種類。ガソリンエンジンはRAV4などと同じ2.0ℓダイナミックフォースエンジンにDirect Shift-CVTの組み合わせに刷新。WLTCモード燃費は15.0km/ℓと燃費も良好です。また、ガソリン車はダイナミックトルクコントロール4WDが選択できます。
引用:https://kuruma-news.jp/
一方、1.8ℓハイブリッド車は、型式こそ先代と同型ながらすべての電動モジュールを刷新。モーター及びバッテリーの高出力化とシステムの高効率化を図り、WLTCモード燃費は23.0km/ℓを達成。ハイブリッドの4WDシステムは、モーター出力を向上させたE-Four(電気式4WD)になります。
ヴォクシーのおすすめグレードは?
先代ヴォクシーにはノーマル系とエアロ系の二系統ありましたが、新型からボディタイプはエアロ系だけになりました。グレード展開もミドルグレードのS-GとトップグレードのS-Zのみ。それでも7人乗りと8人乗りがあることや、どのグレードでもパワーユニットや駆動方式が選択できるためバリエーションは下記のとおり揃います。
ノアにはエントリーモデルとしてXグレードがありますが、ヴォクシーには用意がありません。S-G、S-Zの差はシンプルに装備差となりますが、大きな違いは8人乗りを選びたい場合にはS-Gしか選択肢がないことです。さらに8人乗りで4WDにできるのは、S-Gのガソリン車だけとなっています(要はハイブリッド車で8人乗りは設定なし)。
装備差で見ていくとS-Gグレードはそもそもミドルレンジのモデルなので、とても充実していてToyota Safety Senseはもちろん、16インチアルミホイールや本革ステアリング、8インチディスプレイオーディオにシルバー加飾などが標準装備。内外装ともに大きく見劣ることはありません。
それでもトップグレードS-Zなら運転席側のパワースライドドア、7インチマルチインフォメーション、バックガイドモニター、合成皮革シートなどが追加され、ヘッドアップディスプレイやアダプティブハイビームといったS-Gでは選べないオプションも選ぶことができます。
引用:https://www.webcg.net/
一方、トヨタ初ものが多い先進的なADASのセットパック「トヨタチームメイト」や「パノラミックビューモニター」あるいは「10.5インチディスプレイオーディオ」などのメーカーオプションは、S-GでもS-Zでも同じ様に選択することができます。
ヴォクシーならトップグレードのS-Zを選びたい
さて、おすすめグレードになりますが新型ヴォクシーはメーカーオプションをとにかく付けまくると、S-Zだとアッという間に500万円の購入資金が必要となるのが唯一のネガなトピック。そうなるとリーズナブルで装備充実なS-Gがイイとも思えますが、メーカーオプションを考えない”素の状態“で見ると、実はS-Zのコスパは非常に高いことがわかります。
引用:https://www.craft-web.co.jp/
S-ZとS-Gの価格差は上記の表のとおり30万円ですが、例えばS-Zに標準の左右独立温度コントロールオートエアコン+リヤ用オートエアコンと運転席側パワースライドドア、バックガイドモニターに快適温熱フロントシートをS-Gにオプション選択した場合は、それだけで価格差30万円を超えてしまいます。そこへ17インチアルミ+タイヤや合成皮革シートなどさらに標準状態で”上乗せ”があるのですからS-Zのコスパは文句なしです。
ハイブリッド車かガソリン車かは年間の走行距離次第で考えればよいとして、エントリーグレードをあえて設定しないヴォクシーだからこそ、8人乗り仕様にこだわりがないならオススメはS-Zになります。
4代目も高いリセールバリューが期待できそう
新型モデルであり、ようやくディーラーでも試乗車の用意が整ったくらいの時期ですから、4代目ヴォクシーの中古車市場での相場形成はこれからです。もっとも先代の人気を考えるまでもなく、超絶進化を遂げた新型のスペックなら向こう2、3年は楽に市場をリードできるのは間違いなくリセールもかなりのハイスコアを維持すると思われます。
引用:https://www.carsensor.net/
参考に先代ヴォクシーのリセールバリューをチェックしてみると、一般的な走行距離(年間8000km前後)の3年落ちモデルが65~70%というファミリーミニバンとしては驚異の高値。5年落ちでも50%以上を堅持しています。指数にガソリン車かハイブリッド車かでの差はほとんどなく、ポイントはいずれの年式もエアロ系グレードが強いということなので、新型がエアロ系に絞ったのも頷けますね。
ライバル比較:孤高のクロカンミニバン三菱デリカD:5
ヴォクシー&ノア連合軍のライバルといえば真っ先に上がるのは、セレナとステップワゴンになります。奇しくも2022年はそのライバル2車もフルモデルチェンジされるため、ミニバン好きにはたまらない1年となりそうです。既にステップワゴンの新型は春頃の発売で予約注文をスタートしていますが、現行型のステップワゴン及びセレナでは新しいヴォクシーと競うのはチト厳しいと言わざるを得ないところ。
そこで本稿ではやや異色のライバルとして三菱デリカD:5をピックアップします。
引用:https://kakakumag.com/
デリカD:5も基本のセグメントとしてはヴォクシーと同じMクラスミニバンで、全長・全幅とも少しデリカが大きめですが、ホイールベースは全くの同一。それなのにあまり競合車として引き合いに上がらないのは、デリカD:5の持つ独特の世界観によるものでしょう。それはミニバンでありながらタフなSUVとしての性格を併せ持ち、世界で唯一と言われるオールラウンダーミニバンであることです。
現行デリカD:5のデビューは2007年ですから何と今年で15年目に突入しています。歴代デリカはいずれもロングライフモデルですが現行型は記録更新中。とは言え2019年に実質モデルチェンジとも呼べそうなビッグマイナーチェンジを行い、内外観とも大きくブラッシュアップしています。ルックスはヴォクシーに互角の”顔相撲”が挑めそうな新三菱顔「ダイナミックシールド」を採用。ボディタイプには通常モデルの他に都会的な雰囲気を醸すエアロ系の「アーバンギア」も用意されます。
引用:https://www.autocar.jp/
マスクだけでなくインテリアも大画面モニター採用など、今日的なルックにアップデートされた他、三菱の先進予防安全技術e-Assistも投入。ヴォクシーの”トヨタチームメイト“に含まれるような装備には追いつきませんが、通常のToyota Safety Senseに該当するところはほとんど遜色ないスペックを有しています。
先進性のヴォクシーか野趣あふれるデリカD:5か
ともあれデリカD:5最大の魅力は先のとおりその高いクロカン性能です。オフロード走行できるSUV並みの剛性を得るためプラットフォームにリブボーンフレーム(ほ乳類の肋骨のような形態の環状型骨格)と、アンダーボディには大型クロスメンバー(剛性補強部品)を導入。エンジンも図太いトルクが自慢の2.2ℓクリーンディーゼル一本で勝負しているところが”本格派“たる所以です。
刷新され無敵状態となったヴォクシーと相対するには、デリカD:5くらい強力な個性が必要でしょう。もっともデリカD:5は圧倒的に指名買いが多いモデルでもあり、実際にヴォクシーとどちらにするかで頭を悩ませる方は少ないかも知れませんね。
引用:https://www.gqjapan.jp/
以上、トヨタヴォクシーの値引き相場レポートをお届けしました。
当サイトに寄せられた質問(FAQ)
Qヴォクシーハイブリッドの購入を考えていますが、フルチェン情報が気になっています。新型になるのを待つべきか、値引きが大きい「今」買うべきでしょうか。
A難しい選択ですが、「迷ったら待て」がこのケースの鉄則です。理由は焦って買ったときに「やっぱり新型にしておけばよかった」と後悔する人が多いこと。発売された新型車を見て好みじゃなければ旧型の中古車を買うという選択肢も残っているのでおススメです。
Aセールスマンは基本的に一度出した条件を引っ込めることはしません。この場合も同条件で契約可能でしょう。逆に「もう少し下取り価格や用品サービスしてくれたら買っていいとのお達しが出た」などとやるのも効果があります。
A絶対に行きましょう。オープンしたばかりの営業所は「1台でも多く売りたい」と考えています。競合させると”値引きで勝負”に出てきます。限界をゲットするチャンスですよ。