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後悔しないために確認しておきたい、エスクァイアの不満点5つ!

最終更新日 2021/9/22

言うまでもなく現在日本の自動車市場は、軽自動車を除くとミニバンとコンパクトカーがメインストリームとなっています。特にミニバンでは、各社ハイブリッド車をラインナップに加えると、その市場はますます拡大しています。

ご承知の方も多いですが、ノアヴォクシーそしてエスクァイアトヨタ三兄弟は日本で最も売れているミニバンとなっています。その中でエスクァイアは三兄弟の内、もっとも高級感、上質感を打ち出したモデルです。

ここではそんなエスクァイアを実際に購入しようと思った時に気になる、オーナーさん達だからこそ感じている不満点を、口コミ等からピックアップし検証しようと思います。

エスクァイアのプロフィール

エスクァイアは、先行していたノアとヴォクシーが2014年三代目へとモデルチェンジしたタイミングで追加されたブランニューモデルです。

兄弟車ですから基本デザインやメカニズムは、ノア・ヴォクと共通、グリルデザインやメッキ加飾パーツで2車より上級上質を意識したクルマ造りがされています。また、インテリアなどはピアノブラック塗装や内装の合成皮革多用で差別化され、その分価格帯はノア・ヴォクに比べて高めに設定されています。また、2017年にはフロントマスクを中心にマイナーチェンジが行われました。

2.0ℓ直4ガソリン1.8ℓベースのハイブリッドFF4WD7名仕様8名仕様の組み合わせでグレードを選択できます。ノア・ヴォクにあるような廉価グレードの設定がないため、全車にアルミホイールやLEDフォグランプ等も標準装備です。そんなところも、エスクァイアの立ち位置を伺わせます。

不満点もっともっと特別感がほしい!

差別化について不十分との声が多かったです。冒頭にも書いたとおり、トヨタとしては内外装で三兄弟にそれなりの差別化を図っていますが、ユーザーさん達からはあとひと息というが。特に価格レベルが、ノア・ヴォクより頭一つ出ているため、余計にそう感じるのでしょう。

価格差は大きいが、合皮シート位しか差がないよう思える」「ホイールが15インチって、ノアならまだしも車格に見合ってない」「よ~く見ると、ノアじゃん!と思えるフロントマスク」「廉価版がないのは構わないが、他二兄弟のようにエアロ系モデルは用意しないと」「今どき5ナンバーってのがいいのか悪いのか」等々の声からも、もっと突き抜けて別モデル!という雰囲気が望まれているようです。

不満点半歩遅れている安全装備

安全装備がライバルより劣るとの指摘も多いです。エスクァイアもマイナーチェンジを経て、安全装備のレベルアップは実施しています。2016年は衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした「Toyota Safety Sense C」を設定。

2019年には衝突回避支援パッケージを「Toyota Safety Sense」に改め、昼間の歩行者も検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼カメラ)も採用しました。

ここまでしてもライバル車に叶わないところがいくつか残っています。

一番大きな機能としては、今流行りのACC〈レーダークルーズコントロール〉が残念ながら現行エスクァイアには装備されていません

ACCは、ミリ波レーダーを使用して先行車の加速・減速に合わせ、一定の車間距離を保ちながらの追従走行する機能ですが、主に高速で威力を発揮し、一度体験するともう手放せない装備と言われています。今年モデルチェンジを行った軽自動車にも、設定が進んでいますので早晩デフォルト機能となっていくかも知れませんね。

もう一つはLKAS〈車線維持支援システム〉と呼ばれるもので、高速道路を走行する際、車線の中央付近を維持するようにステアリング操作を支援する機能です。エスクァイアにも車線逸脱警報までは付いているのですが、LKASはその一歩先を行く安全装備となります。

さらにバックで出庫する際に左右から近づくクルマを知らせてくれる後退時後方車両接近警報もエクスァイアに設定がありません。

上記した機能は、ガチンコライバルとなる日産セレナホンダステップワゴン2車には備わっていますので、トヨタファンの皆さんは次期型に期待し待つしかありません。

日産やホンダも上記したものを含む安全装備は、一部グレードに的を絞ったオプション設定となっているものが多いため、どうせならトヨタが廉価グレードまで含め「全装備、全車標準」を掲げて発売すれば、大きなアドバンテージになるに違いありません。高コストのハイブリッド車をプリウスで廉価に普及させたトヨタの底力に期待ですね!

不満点レトロ感か先進感か!?

メーターデザインが古臭いとの評価がありました。

以下3枚引用:SAN-EI SHOBO MAGAZINE

エスクァイアのデビューは2014年10月で、特段ライバルと比べて古いということはありませんが、ライバル車の現行型デビュー年はステップワゴン2015年4月セレナ2016年8月ですから最年長ではあります。特にライバル2車が水平基調デジタルメーターを採用していて、デザインラインが似ているせいで、エスクァイアとの違いが明確ですよね。

オプティトロンメーターながらアナログ3眼風のデザインは、確かにレトロチックですが、スピードメーターの中央には4.2インチのインフォメーションディスプレイが備わっています。またトヨタミニバンを見回すと、LLクラスのアルファードやSSクラスのシエンタもアナログメーターなのでポリシーは統一されているのかも知れません。

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不満点雪国はハイブリッド選択不可

ハイブリッド車4WD設定がない、という不満もありました。

但し、Mクラスミニバンのハイブリッド車にはセレナe-POWERもステップワゴンにも4WDの設定がないのです。これは推測ですが、かつてハイブリッドミニバンといえばトヨタ三兄弟だけでしたが、セレナとステップワゴンは、モデルサイクルの途中にハイブリッド追加になりました。追加仕様となると、そこに四駆機構まで組み込む設計的な余裕がなかったのでしょう。

しかし今のトヨタには、ハイブリッドシステム用4WDE-Foreがあります。現在既にアルファードRAV4のハイブリッド車にこの四駆機構が搭載されています。

このことからも二年以内に次期型が噂されるトヨタMクラスミニバン三兄弟へは、それらユニットをキャリーオーバーし、4WD機構が搭載される可能性は十分あると思います。

降雪地方では、生活四駆の需要が高いので、各社ともドル箱であるハイブリッドMクラスミニバンに4WDを投入するのは必須でしょう。

不満点その他こまごまとした声

センターコンソールの使い勝手が悪いという声は多かったです。確かに車格に対してやや小ぶりな印象ですし、位置が低すぎる感じがします。

シートバックテーブルがなぜか助手席側にしかありません。運転席側シートバックにはコンビニフックが付いていますが、セカンドシートに並んで座った子供たちが、テーブルの有る無しで兄弟げんかを始めてしまうのかも知れませんね。

シート横のアームレスト角度が調整できません。シートのリクライニングに合わせて肘置きが上を向いてしまうのは確かに不便です。高級車になるとノッチ付きで角度を調整できるクルマもありますから。

高級車とアピールするわりには、電動パワーシートもないという声も。確かに、これは”無い”と聞くと意外な感じのする装備ですよね。

パワーテールゲートが欲しい!との口コミもありましたが、これはエスクァイアに限らず、Mクラスミニバンではいずれも未装備です。

但し、セレナは上下二分割のデュアルバックドアステップワゴンは縦二分割できるわくわくゲートがありますので、エスクァイアの一枚ものバックドアでは、後方に奥行のない駐車場等で不便を感じてしまうかも知れません。

エスクァイアは今が買い時

ここまで不満点を中心にピックアップして検証してきましたが、実際のところ重箱のスミを突くような感じのことが多く、ユーザーさん達の口コミからは概ねエスクァイアの高い満足度が伺えました。

引用:https://autoc-one.jp/

特にノア・ヴォクと基本を共有しながら、三つ目の世界観を提示できたのは、トヨタのお家芸であるバリエーション戦略の賜物であり、三兄弟では絶対台数の少なさをエスクァイアの個性として満足している声は多かったです。

デザインは個々人の嗜好感性の問題なので、これが正解といったものはありませんが、アルファードほど“オラッ”てるのに抵抗はあっても、5ナンバーサイズにそのエッセンスを上手に落とし込んだデザイン手法高い評価が集まっています。

以下2枚引用:https://autoc-one.jp/

確かに安全装備で、一部ライバルから見劣りする点はありますが、他車もオプションで追い金払ってなんとか設定があるといった状況ですから、費用対効果では決してエスクァイアがダメというわけでもないでしょう。

日本独自クルマ文化を表現するものとして、それが今や軽自動車とミニバンになるのは販売実績で一目瞭然です。そのミニバン市場で最も売れているエスクァイアを含む三兄弟は、今選ぶべきクルマとして広くお奨めできる一台です。

以上、エスクァイアの不満点をいくつか検証してみました。

この記事を見てくれた人には絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
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