ミニバンの購入で失敗しないためのポイント5選
2019年の軽を除く乗用車・小型車の販売ランキングを見ると、トップ5はハイブリッド車とコンパクトカーが独占しましたが、第6位に日産セレナ、8位にトヨタヴォクシーがランクインしています。ひと頃のようにミニバンが売れまくっているという状況は一服し、今はSUVがそれに取って代わる勢いが感じられます。
それでも子育て世代のファミリーカーと言えばやはりミニバンに違いないでしょうし、看板モデルが次々フルモデルチェンジされる2021年には再び市場の注目を集めるでしょう。
引用:https://stock.goodspeed.ne.jp/
今回のクルドラでは、実際にミニバンを購入するにあたり、失敗しないためのポイントを様々な角度から5つご紹介します!
目次(タップで飛べます)
新車購入の流れ
さて、お読みのあなたは初の新車購入でしょうか、それともお乗り換えですか?もしかしたら家族が増えたことによる愛車選びでしょうか。いずれにしても新車購入に至る流れはあまり変わりません。
ざっくりと言えば情報収集⇒ 資料(主にはカタログ)入手⇒ 販売店(ディーラー)訪問⇒ 商談⇒ 成約、こんな感じですね。
引用:https://www.shizuoka-nissan.jp/
ポイント①本命・対抗・大穴?候補は三つくらい
情報収集はネットや雑誌で十分できる時代です。多くの方は気になるモデルがある程度、頭にありピンポイントでチェックされることでしょう。その際は少し間口を広げて眺めてみるのもコツです。
特にミニバンは想定されるライバル車が比較的限定される傾向にあり、例えばセレナのライバルと言えば同じMクラスミニバンのノア三兄弟かステップワゴンが定番。上のクラスだとアルファードを検討するなら、同門のヴェルファイアか日産エルグランドが比較対象でしょう。
引用:https://www.goo-net.com/
ミニバンは一見、フォルムが定型的なのでデザインや機能が似てきますが、そこはドル箱ジャンル。各社、差別化を図るべく独自技術を投入しています。そこで三車種くらいは、比較して本当に自分のニーズに適したモデルを探っていくのも新車購入の醍醐味です。
また、ミニバンは競争の厳しいカテゴリーなので、各社”値引き”に熱心な傾向もあり、想定外のモデルが大穴になった!ということもありますよ。
引用:https://bestcarweb.jp/
ポイント②カタログ集めで気分も上がる
「これイイかも」と思える候補がいくつかピックアップできたら、ぜひカタログを手に入れて下さい。各メーカーのHPからメール一発で自宅へカタログが郵送されますから、まだ販売店に出向かなくてもOK。
メーカーHPからカタログ入手
HPを通じてカタログを送ってもらうと、大概は”本カタログ”が届くのもポイント。
販売店はカタログもメーカーから購入していますから、一見(いちげん)さんには簡易カタログで済ませ、商談に進みそうな顧客には本カタログを渡してくるのが一般的。カタログも販売店にとってはタダじゃないですからね。気の利いたメーカーは、一緒にオプションカタログも同封してくれています。
カタログ読めば新たな発見も
もっとも何するにせよウェブありきのご時世。カタログの内容はまんまHPに記載があるから紙のカタログがいるか?な気もしますが、紙媒体で「読む」「見る」は画面を眺めるのとは違う発見があるものです。スマホの小さな画面では見落とす情報があるかも知れませんし、ぜひ入手されることをおすすめします。
2台、3台とカタログがメーカーから届く度に購入マインドも上がってきますよ。また、これから愛車となるクルマの写真集とも言えるカタログは、新車購入の記念品的な趣きもあります。
ポイント③いざ販売店へ!実車を前に確認したいこと
さて、予習万全となったら次は実車とのご対面です。
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目指すクルマの販売店がどこにあるかチェックしたら出発ですがその際、販売店へ訪問する旨を連絡しておくかどうかで悩む方もいるかも知れません。あなたが何らかの事情で、少しでも早く成約、納車してもらいたい状況なら別ですが、そうでもないなら基本初回のアポ取りまでしなくても大丈夫です。
ショウルームに希望のクルマが置いてあるかどうかのチェック位でいいと思います。土日ならまず問題ないですし、平日でも留守番の営業マンは一人くらい置いているものですから、説明を聞いたり見積もりをもらったりはできます。
本命は一番最後に訪問しよう
引用:https://www.netz-hamamatsu.jp/
販売店を訪問する際のポイントは、可能なら第三候補あたりからスタートしてみた方がいいかも知れません。理由は二つあって、一つは意中のクルマを初っ端から目にすると、舞い上がってもうキミしか目に入らない状態になる人がけっこういるからです。そうなると他の候補車をイーブンな目で見ることができなくなるよう感じます。
もう一つは販売店を訪問するコツみたいなものが、徐々につかめてきますので、一番慣れた状態で第一候補に臨むことができるからです。
実車に触れて確認しておくべきことは
引用:https://www.netz-tokai.jp/
さて、販売店にて実車を目にした際にチェックすべきポイントですが、あなたが普通のセダンやハッチバック、あるいは軽自動車から乗り換えるのであれば確認事項は多いです。
まず、当たり前ですがミニバンは3列シートを備え、乗車定員を6人以上とするワゴンタイプの乗用車。室内は荷室と客室でつながっていて屋根が高く、室内が広々しています。展示車に乗ってテンション上がるお子さんを横目にしつつも、確認ポイントをしっかり押さえましょう。
ミニバンは全高が高めですから、わりと大きく見えるものですが、実際に乗り込んでみてシート回りやラッゲジスペースの実態をチェック。
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特に三列目のシートがある関係上、そのままでは今お乗りのセダンよりもトランク(ラゲッジルーム)が狭いなんてこともあります。
ミニバンの意外な思い込み
これは「ミニバンあるある」で、気を付けてもらいたいポイントですが、一見荷物がたくさん積めそうなイメージはあるのですが、三列目シートまでフル乗車する場合には意外と物が積めないものです。
もしそう感じた際は、仮に人気のコンパクトミニバン「フリード」を見に来ていたとしても、一緒に隣の「ステップワゴン」のチェックも試してみてください。
はじめにMクラスは大きいと思っていても、実車の基本ディメンションは大抵5ナンバー枠なので、そうでもないと感じられるかも。「ならいっそMクラスで考えるか」となればそれはそれでヨシ。
もちろん「フリードで十分だな」のように逆パターンもあり得ます。とにかくこの辺りは実車に触れないとわかりませんからね。
初めてのスライドドアなら相性はどう
その他ではミニバンならではのチェックポイントはスライドドアです。
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これがあるからミニバンを選ぶという方も多いでしょうし、実際小さなお子さんを抱えていてもドアは自動で開くし、開口部は広いし、ステップがあるから体を折り曲げる必要もないし、風が強い日にドアが持っていかれないように手で押さえなくていいなど、周囲に気を使わないのもいいです。また、機械式の駐車場や壁際の駐車枠など、ドアを広く開けるスペースが取れない場所でも助かりますよね。
ただ電動スライドドアは、完全に閉まるまでにどんなに早くても5秒以上は待つことになります。これが嫌でヒンジドアみたいにパッパッと開け閉めできたほうが良かった、と思う向きもあるようです。
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まぁミニバン買うにはスライドドアしかない状況ではありますが、場合によってはヒンジドアのSUVの方が・・・となるかも。実際に確認してみてください。
ポイント④試乗は可能な限り徹底的に
よほど特殊なモデルでなければ、多くの販売店で試乗車が用意されています。高い買い物ですから、実際に乗りもせずに買う人は少ないでしょう。もっと言えば、わずか数分の試乗でイイの悪いの決められるのか、とさえ思います。
引用:https://blog.nissan.co.jp/
もしそうお考えなら、レンタカーでまる一日借りて乗り倒す!なんて方法もあります。
レンタカーで”じっくり試乗”のススメ
どこのレンタカー会社でもミニバンの用意は必ずあり、シエンタ等SクラスからMクラス、アルファード等LLクラスまで選べる状況です。車種が狙いのモデルでなかったとしても、例えばセレナが欲しいがノアしか用意がないときでも、”ミニバンの使用感”をじっくりと確かめておくことは有意義だと思います。でもまぁミニバンならメジャーモデルは探せば、希望の車種(兄弟車含む)を見つけられると思います。
引用:https://toyota-rlss.co.jp/
また、地域により限定的ですが、ディーラーでも一日試乗やロングラン試乗などをスポットで開催していることもありますから、近隣販売店へ問い合わせしてみてください。
箱型ボディは後方確認のしやすさをチェック
試乗する際のポイントは、まず車両感覚がつかみやすいかどうかは最重要課題。LLクラスでもなければ、それほど外寸は大きいこともないのですが、箱型のBOXボディが初めてなら扱いに慣れが必要です。
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特に運転席から前方は、高めのアイポイントで見晴らしもよく運転はしやすいですが、後方の視界については車体の構造から距離感や死角に注意が必要です。機会があればバック(後退)も試してみてください。
可能なら自宅まで走っていき、車庫入れしてみるのも手です。すんなりと行けばいいですが、切り返しが増える、乗り降りでドアを開くスペースがメッチャ減った、などは今後マイカーとしたときに毎日のストレスになる可能性もありますよ。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/
特に忘れがちなのがバックドア。車庫に収めたらバックドアが開かない!となることはミニバンにはよくあります。なんせバックドアが大きいうえに上方へ開くため、リヤバンパー後方に一定の「開きしろ」が必要です。
車庫入れと言えば自宅だけでなく、普段よく使うようなパーキングは大丈夫かも確認しましょう。都内などでは意外と「ハイルーフ車お断り」とされるところがあります。
どこまで”走り”を求めますか
引用:https://bestcarweb.jp/
他には「走行フィール」もぜひしっかりと体感したいところ。
あなたのこれまでの車歴にもよりますが、例えばセダンやハッチバックでもわりとスポーティな走りのモデルはありますが、ことミニバンに関してはその点が少し期待を外れる可能性も。
もちろん技術の進化によりミニバンの走行性能や運転支援機能も充実し、高速を流すような走り方では楽チンで安定感もあります。それでもやはり運転そのものを楽しみたい、と言うような方にはミニバンは物足りないかも知れません。
中には走行モードをスポーティなセッティングへ切り替えるスイッチが付いているようなクルマもありますが、そもそもボディ形状が空気抵抗の塊のようなものですし、車高があるから重心も高くバランスが悪い、大開口の左右スライドドアなので剛性もイマイチ。そこはミニバン選択時の最大の妥協点でしょうか。
お子さんが小さい内は、パパは運転手さんに徹するくらいのつもりでいくか、いっそミニバンよりSUVの方が(コレばっか)・・・となるかも知れませんね。
1day試乗なら燃費も計測できる
引用:https://motor-fan.jp/
あと忘れがちですが、燃費チェックもしておきたいです。一概には言えませんが総じてミニバンは燃費が悪いものです。ハイブリッド車を選択する手もありますが、ハイブリッド車の中でもミニバンは燃費が悪いので、まぁ同じです。
この点からも販売店の周辺をチョロッと走る試乗だと、燃費を測ることはできませんから、満タン返しのレンタカー等で、一日ゆったりと様々なシチュエーションで走っておくことをおすすめします。
ポイント⑤いよいよ商談!納期は?値引きは?
さあ試乗まで済ませて、候補から外れないことが確認できたら、いよいよ商談です。商談ではお金の話だけではなく、グレードやボディカラー、オプション選択まで営業マンと詰めていきます。
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即納狙えば値引きも拡大!
ある程度人気カラーやグレードを選べば、納期もあまり気にする必要もありませんが、自身の好みで少し変わったカラーやメーカーオプションを選択した場合には、数か月近く掛かることもあります。
また、どんなクルマにも人気グレードやカラー、オプションがあり、メーカーの製造ラインも無限ではないため、ある程度それらを見越して生産されるものです。
引用:https://www.toyota-body.co.jp/
それらはメーカー在庫となり、販売店には即納できるモデルとして通知されます。販売店には毎月一定のノルマ(目標)があり、それを達成するために月内登録にこだわります。そのため即納モデルは売りやすく、商談時に好条件を引き出しやすくなります。
商談時のポイントを「値引き」と捉えている方には、即納モデルを前提とするのは賢い戦略です。
引用:https://www.hondacars-mie.com/
もともとミニバンはライバルとの競争が厳しく、顧客もわりと条件が良ければ車種はどちらでも、、、的な見方をする人が多いです。そのため営業マンも軽自動車やSUVに比べると、値引き勝負に出てくる場面が見られます。
納車後の付き合いも見据えて
そうは言っても交渉にも限度があるでしょうし、ご自身でいくらまでならGOサインが出せるという基準を設けておき、あまり商談の沼にはまり込まないようにするのもコツです。金額も大事ですが、数万程度の差異なら購入後の利便性を重視するのも賢明な考え方です。
引用:https://www.vistanetz.com/
車検、点検、修理、保険手続きなどクルマは、購入後も販売店との付き合いが継続する耐久消費財です。自宅から近ければ近いほど便利であるのは間違いないでしょう。また販売店、あるいは営業マンもそれぞれ個性がありますから、その好みによって決めることだってあるかも知れません。
先に述べた通り購入後も付き合いは続きますから案外、そうした決め方のほうが後のカーライフで何かと恩恵もあるよう感じます。
ミニバンの向かう先は?
日本では未だに一定のシェアを維持しているスライドドアを採用したミニバンですが、グローバルで見ると実はガラケー同様の道をたどっていると言えます。
引用:https://www.rutamotor.com/
そもそもミニバン発祥の地である北米市場もクライスラーやトヨタ、ホンダでいくつかの車種が残るだけで、多人数乗車のクルマはSUVやトラックへシフトしています。欧州でもミニバンはそれほど高い人気があるとは言えないのが実態です。
ゆくゆくはミニバンも軽自動車同様に日本独自のジャンル商品となる可能性もあるのでしょうか。それとも世界潮流に沿い、SUVに置き換えられていくのか。その答えは来年の登場が見込まれる新型トヨタノア(噂では兄弟車は消滅)、アルファード(同)、ホンダステップワゴンに隠されているに違いありません。今後もミニバンから目が離せませんね。
以上、ミニバンを購入する際の失敗しないポイントをご紹介致しました。
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