軽自動車の購入で失敗しないためのポイント5選
日本における最大の自動車マーケットは軽自動車市場です。
普段使いに適した車体サイズ、お求めやすい価格、負担の軽い維持費などで選ばれてきましたが、近年は普通登録車にも劣らない高い安全装備や運転支援機能の充実も進み、従来のセカンドカー的なポジションから一家に一台のクルマとしても選ばれる時代となりました。
乗用車でいうと新車の3台に1台は軽自動車という時代、主要自動車メーカーも販売台数が稼げる貴重なジャンルとして、軽の開発に余念がありません。
引用:https://taiyo-ota.com/
今回のクルドラでは、そんな「日本で一番売れているジャンル」の軽自動車を購入するにあたり、失敗しないためのポイントを様々な角度から5つご紹介します!
目次(タップで飛べます)
新車購入の流れ
さて、お読みのあなたは初の新車購入でしょうか、それともお乗り換え?もしかしたら奥様やお子さんの愛車選びでしょうか。いずれにしても新車購入に至る流れはあまり変わりません。
ざっくりと言えば情報収集⇒ 資料(主にはカタログ)入手⇒ 販売店(ディーラー)訪問⇒ 商談⇒ 成約、こんな感じですね。
引用:https://zaiko.dreamjapan.jp/
ポイント①軽を選ぶ際の”イマどき”なポイントは
軽など「雨風がしのげて移動できれば何でもイイ」は、ひと昔いや二昔は前の発想です。前段の通り今や軽自動車は”売れるジャンル”。各メーカーも血道を上げて他社より優れたクルマを、と開発していますから、各車様々な強みやセリングポイントがあるものです。
カタチから入るのはもちろんアリですが
情報収集はネットや雑誌で十分できる時代ですから、まだ販売店に行かずとも「このクルマどうかな」という目安は立てられるでしょう。
引用:https://www.gqjapan.jp/
クルマ選びの大きなポイントとして、もちろん「見た目」は大事ですよね。デザインのお好みは各人千差万別。使用・用途の条件を満たした中で自分はこの形、この色がイイ!と思えば、多少性能が云々は関係なくなることだってあるでしょう。毎日付き合う”愛車”ですからそこは大事です。
その上で、現在の軽自動車選びに際し併せてポイントとして頂きたいのが「安全装備」です。2021年の11月以降に発売される新型車には自動ブレーキの装着が義務化されるなど、安全装備の標準化は今後益々進んで行き、軽自動車とて例外ではありません。
引用:https://response.jp/
サポカーは積極的に選ぶ基準
これら安全装備に関して、分かりやすく記号化されているのが「サポカー」という制度です。サポカーは「セーフティサポートカー」のことで、自動ブレーキなどを搭載したクルマを指します。政府が進める交通事故防止対策の一環ですが、この認定によりそのクルマの安全性を客観的に判定できます。サポカーの認定基準は以下の通りとなっています。
今や基本となる「サポカー」認定はどのクルマでも得ている場合が多いですが、「サポカーS」認定については当該車の能力に応じてランク付けがあります。また、軽自動車の場合は同じクルマでもベーシックグレードにはその装備が無かったりすることもあるので、見極めが必要です。
下のミライースの場合なら”SAⅢ”と付くグレードはサポカーですが、そうでないモデルは非該当なのがわかります。
ポイント②カタログ集めで気分も上がる
「これイイかも」と思える候補がいくつかピックアップできたら、ぜひカタログを手に入れて下さい。各メーカーのHPからメール一発で自宅へカタログが郵送されますから、まだ販売店に出向かなくてもOK。
メーカーHPからカタログ入手
HPを通じてカタログを送ってもらうと、大概は”本カタログ”が届くのもポイント。
販売店はカタログもメーカーから購入していますから、一見(いちげん)さんには簡易カタログで済ませ、商談に進みそうな顧客には本カタログを渡してくるのが一般的。カタログも販売店にとってはタダじゃないですからね。気の利いたメーカーは、一緒にオプションカタログも同封してくれています。
カタログ読めば新たな発見も
引用:https://www.suzuki.co.jp/
もっとも何するにせよウェブありきのご時世。カタログの内容はまんまHPに記載があるから紙のカタログがいるか?な気もしますが、紙媒体で「読む」「見る」は画面を眺めるのとは違う発見があるものです。スマホの小さな画面では見落とす情報があるかも知れませんし、ぜひ入手されることをおすすめします。
2台、3台とカタログがメーカーから届く度に購入マインドも上がってきますよ。また、これから愛車となるクルマの写真集のようでもあるカタログは、新車購入の記念品的な趣きもあります。
ポイント③いざ販売店へ!実車を前に確認したいこと
さて、予習万全となったら次は実車とのご対面です。
引用:https://www.arena-fukuichuo.jp/
本命は一番最後に訪問しよう
目指すクルマの販売店がどこにあるかチェックしたら出発ですがその際、販売店に訪問する旨を連絡しておくかどうかで悩む方もいるかも知れません。あなたが何らかの事情で、少しでも早く成約、納車してもらいたい状況なら別ですが、そうでもないなら基本初回のアポ取りまでしなくても大丈夫です。
ショウルームに希望のクルマが置いてあるかどうかのチェック位でいいと思います。土日ならまず問題ないですし、平日でも留守番の営業マンは一人くらい置いているものですから、説明を聞いたり見積もりをもらったりはできます。
引用:https://www.e-aidem.com/
販売店を訪問する際のポイントは、可能なら第三候補あたりからスタートしてみた方がいいかも知れません。理由は二つあって、一つは意中のクルマを初っ端から目にすると、舞い上がってもうキミしか目に入らない状態になる人がけっこういるからです。そうなると他の候補車をイーブンな目で見ることができなくなってくるよう感じます。
もう一つは販売店を訪問するコツみたいなものが、徐々につかめてきますので、一番慣れた状態で第一候補に臨むことができるからです。
引用:https://sun-roof.jp/
実車に触れて確かめておくことは
さて、販売店にて実車を目にした際にチェックすべきポイントですが、小型・普通車のようにサイズ感で悩むことはないでしょう。何せ軽自動車は車体サイズに規格があり、全長 3.4M以下、全幅1.48M以下、全高2.0M以下となっていて、どこのメーカーもその枠を目一杯使っています。つまりどの軽も長さと幅はほぼ同じなのです。
但し、一方で全高は様々でこれにより軽はジャンルが分かれていると言えます。
今、ジャンルとして大人気なのが、全高1.7M超えのスーパーハイト系と言われるモデル群です。高さ方向で空間を稼ぎ、軽特有のタイトさを感じさせないところが魅力です。
実車に触れ、確認しておくべきことは普段の使い方を想定してドアやリヤゲートの開閉を行い、今と違和感がないかをチェックすることです。最近は軽の進化により、小型のセダン、ハッチバックからダウンサイジングの乗り換えも多いようですが、例えばスーパーハイト系軽ワゴンをお考えの場合なら、リヤゲートを開いた場合の扉の位置が思いの外、高いところになったりします。
引用:http://ot140c.blogspot.com/
また、軽自動車の品質は確かに向上していますが、絶対的な車体寸法に制約がある以上、ドア等鉄板の厚みが小型車ほどにはないため、ドアやゲートの開閉時の感触もよく確かめておく必要があります。
ポイント④試乗は可能な限り徹底的に
よほど特殊なモデルでなければ、多くの販売店で試乗車が用意されています。例え軽自動車といえ高い買い物ですから、実際に乗りもせずに買う人は少ないでしょう。もっと言えば、わずか数分の試乗でイイの悪いの決められるのか、とさえ思います。
引用:https://www.suzuki.co.jp/
もしそうお考えなら、レンタカーでまる一日借りて乗り倒す!なんて方法もあります。
レンタカーで”じっくり試乗”のススメ
どこのレンタカー会社でも軽自動車の用意は必ずあり、セダン系、ハイト系、スーパーハイト系等選べる状況です。車種が狙いのモデルでなかったとしても、例えばタントに乗りたいがN-BOXしかないときでも、”スーパーハイト系の使用感”をじっくりと確かめておくことは有意義だと思います。
引用:https://www.bigs1.co.jp/
また側聞したところでは、軽の販売店はわりとフレンドリーで鷹揚(おうよう)な接客をしてくれるところも多く、中には終日試乗車を提供してくれるところもあるようです。
ダウンサイザーはエンジンフィールに注意
前項でダウンサイジングの話しをしましたが、もしあなたがそうなら試乗は特に重要です。
引用:https://www.webcartop.jp/
軽は規格によって総排気量が660cc以下となっていますが、最近の軽自動車用エンジンは可変バルブタイミング機構を備えたり、変速比幅の広いCVTを採用したりしているのでNAエンジンであっても市街地から高速まで、実用上大きな不便は感じないでしょう。
しかし、では1.5ℓの小型車と横並びの加速性能があるかと言えば、高速道路や幹線道路での合流加速等の場面で、パフォーマンスの違いを感じるかも知れません。排気量を補うためターボ付きモデルを選択すれば、多少パワー感は変わってきますが、併せて車内に伝わるエンジン音や振動なども、ご自身の許容範囲であるかどうかのチェックも忘れずに。
引用:https://gazoo.com/
この点からも販売店の周辺をチョロッと走る試乗だと「お、何だ軽でも十分じゃん」と思い込みがちですが、一日ゆったりと様々なシチュエーションを体感できる試乗をおすすめします。
ポイント⑤いよいよ商談!購入後のことも大事
さあ試乗まで済ませて、候補から外れないことが確認できたら、いよいよ商談です。
引用:https://www.hondacars-okegawa.co.jp/
即納希望なら売れセンをチェック
商談ではお金の話だけではなく、グレードやボディカラー、オプション選択まで営業マンと詰めていきます。
ある程度人気カラーやグレードを選べば、納期もあまり気にする必要もありませんが、自身の好みで少し変わったカラーやメーカーオプションを選択した場合には、数か月から半年近く掛かることもあります。また、例えば軽でもスズキジムニーのように一部需要家から絶大な支持のあるクルマだと、既に登場後2年経過していますが今でも納車1年待ちです。
引用:https://www.webcg.net/
納期重視なら”売れセン“狙いでいきましょう。そうしたグレードはリセールが良いことも多いのでおすすめです。
軽の値引きに大差なし!
商談時の大きなポイントはやはり「値引き」でしょうか。しかしこと軽自動車については、もともと車両本体価格が低目ですから、その枠も限界があります。人気のスーパーハイト系軽ワゴンならせいぜい3万~5万円程度が普通です。業務用用途も想定できるセダン系の軽ならもう少し値引き枠が拡大することもあるかも知れません。
もっとも販売店や営業マンにもよりますので、交渉の中で純正アクセサリーや費用関係のサービスを付加してくれるところもありますから、複数店との交渉はマストだと思います。
購入後の利便性にプライオリティを
ご自身でいくらまでならGOサインが出せるという基準を設けておき、あまり商談の沼にはまり込まないようにするのもコツです。
引用:http://www.nishida-jsk.net/
先の通り、軽自動車に関しては販売店間でそれほどの大差がつくとも考えにくく、そうしたことを踏まえると、購入後の利便性などを重視するのも賢明な考え方です。車検、点検、修理、保険手続きなどクルマは、購入後も販売店との付き合いが継続する耐久消費財です。自宅から近ければ近いほど便利であるのは間違いないでしょう。
それでも安く買いたいときは
クルマは高額な商品ほど値引きの幅も広がり、交渉によっては驚く金額がサービスされたりもしますが、こと軽に関しては前段の通り望むべくもありません。そうした軽自動車をなるべく安く欲しいとした場合には「新古車」を検討するのもアリかも知れません。
引用:https://autoc-one.jp/
既に言葉としてはご存じの方も多いでしょうが、新古車とは登録済みの未使用車です。
決算月などに販売店がメーカーのインセンティブ欲しさに、自社登録してナンバーだけを取得し、後日中古車として販売する方式です。まぁあまり誇れるような販売方法とは言い難いですが、中古車とは言え走行0~10km程度のクルマなのだから十分、みなし新車と言えなくもありません。
軽自動車ではこの新古車の流通量が比較的多く、中には新古車専売店などもあったりするほどです。かつてスズキとダイハツが激しいシェア争いをしていたときに、新古車が溢れかえったという逸話もありました。
引用:https://www.webcg.net/
特に2、3月の決算月を過ぎた4月頃は流通量も豊富で、かつ4月2日以降に購入した場合には、その年度の自動車税の負担もありません(あくまで軽の場合)。もちろん現車があるので即納です。
デメリットは希望の車種があるかどうか、あるいはあってもボディカラーやオプション等はどうか、という点で選択の余地がないことでしょう。それさえクリアになっているようなら、安く買えるのは確実なのでおすすめです。実際以下のとおり最新のタントでも、約10万円安くなっている例もありました。
※タントX 登録済未使用車販売価格(ガリバーHPより)
※タントX メーカー希望小売価格(ダイハツHPより)
軽自動車の進化は止まない
令和2年に入っても軽自動車の進化は続いていくでしょう。今や軽には先進装備満載で、同一車線内半自動運転機能のオートクルーズコントロール、ブレーキ制御まで付いた前後踏み間違い抑制機能、新型リチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッド、緊急通報サービスのヘルプネット=SOSコールなど、全ての車種とは言いませんが、少し前にはベンツやレクサスなどでしか採用されていなかった装備を持つモデルが増殖中です。
引用:https://clicccar.com/
そうした安全装備の充実は、車体サイズに制約のある軽自動車に小型車並みの安全性を付加していき、今後益々マーケット拡大に拍車が掛かっていくはずです。
以上、軽自動車を購入する際の失敗しないポイントをご紹介致しました。
軽を安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
新車を買うときに、下取り車があるならさらにオトクに購入可能です。
下取り車をそのままディーラーに出してしまうと、相場よりも安く買いたたかれてしまいます…。
査定額の相場を知らなかったばかりに20~30万も損をした人がたくさんいます!
自分の愛車の査定相場を知っておくためには「ナビクル車査定」が最適です。
最大10社の査定が無料で受けられて、しかも入力はたったの45秒で完了。