ジープラングラーのおすすめオプションはどれ?ワイルドSUVに絶対選んでおくべきはコレ!
最終更新日 2021/9/16
2021年の自動車業界ビッグニュースの中に必ず入りそうな話題が、多国籍自動車メーカー「ステランティスN.V.」の設立でしょう。
フランスの自動車メーカー:グループPSAとイタリアの自動車メーカー:FCA(フィアットクライスラーオートモービルズ)が折半出資で合併し本年1月に発足しました。ステランティスにはアルファロメオ、クライスラー、シトロエン、プジョー、マセラティ、オペルなど14のブランドが集い世界第4位の自動車メーカーが誕生、FCAの傘下にあったジープも当然ステランティスの一員となりました。
近年SUVジャンルの活況により、日本市場でもジープブランドの人気が高まりを見せ、ここ10年以上右肩上がりの実績が続いています。そしてコロナ禍で苦戦するメーカーも多かった2020年、国内過去最高となる13,588台の販売台数を記録しました。
販売の主役になるのがラングラーです。足元では今年3月に1,123台の販売を記録し、ラングラー単独で月間1,000台を初めて超えることになりました。
今回のクルドラでは、ジープブランドの”顔”として勢いにのるラングラーを実際に購入する際、必ず役立つおすすめオプションをご紹介していきます。
引用:https://www.webcg.net/
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ラングラーってこんなクルマ
ジープは第二次世界大戦中にアメリカ陸軍の要請により開発が着手され、1941年から実戦投入された小型四輪駆動車ウィリスがその元祖です。従って2021年はジープの誕生から80周年に当たります。
引用:https://www.tigerauto.com/
今やいくつもの車種を持つジープブランドですが、ジープと聞いて一番イメージしやすいルックスを現代に継承しているモデルがラングラーでしょう。
ラングラーは1987年に初代モデルが登場し、現行型は4代目になりますが、そのエクステリアはほとんど不変とも言えるほどキープされていて、よほど詳しい方でないと歴代モデルの違いもわからないかも知れません。しかしそれこそがラングラーの価値を高め、他に代えがたいモデルとして強力な存在感を発揮します。
但し、中身の方は着実にアップデートが重ねられていて、2018年登場の現行4代目は歴代モデルとしては初めてフルタイム4WDが採用され、大排気量一辺倒だったパワーユニットも新たに2.0ℓ直列4気筒直噴ターボエンジンを用意。ボディ素材にアルミやマグネシウムを用いる軽量化と併せ、現代的に環境性能向上も目指されました。
引用:https://motor-fan.jp/
さらに衝突被害軽減ブレーキや全車速追従式ACC(アダプティブクルーズコントロール)などの安全運転支援機能の充実、ラングラー初のヘッドライト、フォグ、テールランプ等の全LED化など、最新モデルらしいアプローチも忘れていません。
ラングラーにメーカーオプションはあるの?
ラングラーはボディ形状やエンジンによって、3グレード5種類が国内ラインナップされていますが、どのモデルにもメーカーオプションの設定はありません。
これはいかにジープの販売実績が伸びていても、ディーラーの絶対数等の違いから国産車やジャーマンブランドほどの台数は期待できないため、ある程度仕様を定めたグレードに絞って輸入せざるを得ないのでしょう。
本来的には本国アメリカのように、好みのグレードに好みのオプションを追加していくスタイルが理想ですが輸入車としてコストを勘案するとそうもいきません。
従ってラングラーは装備差を検討し、必要な装備があるならばメーカーオプションを選ぶがごとく、グレードを選択することになります。
ではここでグレードの違いによる装備の差を見ておきましょう。
2ドアも選べるベーシックモデル”スポーツ”
ラインナップ中、もっともベーシックグレードにあたるのが「スポーツ」です。スポーツの一番のポイントは唯一2ドアモデルを選べることです。
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軍用車両まで遡りルーツを見れば、2ドアがジープあるいはラングラーのオリジンだとも言えますね。しかし現在の主流は”アンリミテッド”というサブネームを持つ4ドアモデルであり、2ドアのスポーツは受注生産扱いとなっています。
スポーツの装備は2ドアでもアンリミテッドでも差はほとんどなく、ライト類はフルLED、本革ステアリング、7インチタッチパネルスクリーン、オートエアコン、サイドエアバッグ、ACC、ブラインドスポットモニター、パーキングアシスト、17インチアルミ等々ベーシックグレードとはいえフル装備とも言える内容です。
引用:https://autoc-one.jp/
グッドルッキングな都会派モデル”サハラ”
「サハラ」のポイントは、2.0ℓ直4ターボエンジンと3.6ℓV6エンジンが揃うことです。ラングラーのラインナップを見れば主力エンジンは3.6ℓV6の方ですが、前段にあるとおり新投入の2.0ℓエンジンはターボで武装し、最高出力は若干劣るものの最大トルクは3.6ℓを上回ります。もちろん燃費も良ければ、税金も安い魅力的なユニットです。
大排気量がアメ車の気分ですが、選択肢があるのは嬉しいですね。
さて、ベーシックグレードのスポーツに対して、上級グレードのサハラは以下のとおり数多くの装備が追加になります。
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装備的に大きな変更では、レザーシートや8.4インチモニター。エクステリアだとボディ同色のオーバーフェンダーやハードトップ、18インチタイヤ&アルミといったところでしょうか。
ボディ同色パーツと大画面ナビでプレミアム感アップ
スポーツとの差を感じさせるところでは、いかにもオフローダー的な絶壁インパネに収まるタッチパネルの大型化。7インチと並べると一目瞭然ですが数値以上に見やすさに違いが出ます。インフォ系は目で情報を得るため、大きく見やすいに越したことはありません。また、単に画面サイズだけの違いではなく、サハラにはナビゲーションシステムと12セグの地デジチューナーもセットになっています。
Apple CarPlayやAndroid Autoのミラーリングで地図アプリを使うこともできますが、専用ナビシステムは機能がより高度で電波の受信状況に左右されないところは魅力。
引用:https://engineweb.jp/
ボディ同色のエクステリアもサハラの美点で、良し悪しは別にしてクロカン的な野暮さが薄まり都市の景観に馴染み、大径のアルミホイールも相まってライバルのハイクラスSUVにも見劣りしない存在感があります。
これら装備のうちオプション設定されていても絶対付けたい、と思うものがあるならサハラを選ぶしかありません。まぁありがちですが、ボディ色のフェンダーは欲しいけど本革シートは要らんのに、、という方もいるでしょうね。
価格差は装備内容からすると致し方なしですが、60万円と大きく悩ましいところです。
悪路に挑むフラッグシップモデル”ルビコン”
もう一つのグレード「ルビコン」は、基本サハラをベースにしながらも本格的なオフロード走破性を備えた尖ったモデルです。
引用:https://www.webcg.net/
特に大きな違いが駆動システム。4WDである点は他のグレード同様ですが、ロックトラック4×4システムという特殊な4WDシステムが備わっています。ロックトラック4×4システムとは、基本のフルタイム4×4システムをベースにギア比を4:1と低レンジ化させてオフロードの走破性を引き上げたものです。
4代目のラングラーは辛口が控えめとなり、家族でドライブも楽しめる優しいクルマになったと言われていますが、その本質にはフツーのクルマではたどり着けないような極地へ赴き、自然と対峙できる強靭な走破性にあります。
スパイシーな専用装備でオフローダーの面目躍如
その矜持をストレートに伝えるのがルビコンです。メカニズム面以外でも専用の17インチアルミホイールやマッド&テレインタイヤ、フロントグリル、「RUBICON」ロゴ入りレザーシート、ボンネットデカールなどの装備が加わります。逆にタイヤのインチダウンもそうですが、フェンダーやハードトップはカラー仕上げからスポーツと同様の黒樹脂になっていて、ここはグレードのキャラクターを意識しての意匠変更でしょう。
引用:https://www.goodspress.jp/
サハラとの価格差は39万円。これまた安くないですが、ジープならではの悪路走破性能が凝縮されたルビコンを気になる方も多いはずです。
ディーラーオプションはベーシックなラインナップ
FCAグループは純正アクセサリーを「Mopar®」(モパー)というブランドで展開しており、車種ごとの専用アクセサリーやグッズを製造しています。
ジープブランドに関しても国産車によく見られる派手なエアロパーツの類いはありませんが、ベーシックなフロアマットやサイドバイザー、マッドガードなど機能性商品を中心とした品揃えです。
ラングラー乗りならまずはコレから
4代目ラングラーが幾分マイルドなキャラクターになったとはいえ、そこは軍用車をルーツに持つジープ。普通のクルマとは違うワイルドな面があります。
代表的なところで言えば、乗り込んで天井を見上げればすぐ分かりますが”内張り”的なものがありません。ルーフがむき出しになっているような感じで、当然触れば真夏はやけどしそうな熱さであり、真冬は氷を触っているような感触です。
まぁ見た目は野趣あふれる感じでカッコいいのですが、室温調整に難儀しそうです。そんな状況を改善してくれる純正アクセサリーがヘッドライナーです。
引用:https://www.djrkmrym.com/
2列目上部やカーゴエリア上部、クォーターガラス周囲など全9点セットになっていて、装着はマジックテープなので簡単です。優れた断熱効果で車内の温度変化を抑制し、さらに走行中の風切り音も低減するため遮音にも有効。ガチで実用性の高いアイテムであり、寒い地域のディーラーでは必ずおすすめしているようです。
また、今年3月に発売となった特別仕様車アンリミテッドスポーツアルティテュード(限定300台)には、このオプションが標準で装着されていますよ。
クロカンらしいサイドビューをアピール
こちらもラングラーならではの実用品となるチューブステップがおすすめです。言うまでもなくラングラーは車高が高いクルマです。本格クロカンなので最低地上高が200mmあるのは当然として、前席のシート高は895mm!、後席に至っては925mm!!もあり乗降性はかなり厳しい部類。当然標準でステップが付いているのですが、このマストアイテムが何とも味気ない造形。
純正アクセサリーのチューブステップは、表面に成形された凸凹でスリップを防止し、安全性を高める効果は元より、デザイン性が高くサイドビューにSUVらしい力強さが加わります。画像を比べると違いは一目瞭然ですね。
小技の効いたドレスアップで個性を
ラングラーにはエアロパーツやスポイラーといった系統のアイテムはありませんが、ドレスアップ用品がないわけではありません。例えばフードデカールやサイドストライプなどのステッカーチューンもアメ車っぽい雰囲気を醸し出します。また、実用品でもありますがエアディフレクターなどは、フロントマスクにアクセントを与え個性的なドレスアップ効果も得られます。
特におすすめはフューエルフィラーカバー。ラングラーはガソリン給油口がエクステリアにむき出しになっているので、交換すればドレスアップ効果は高めです。カラーはクロームとブラックがあり、この設定は前項のチューブステップと重なっていて、ここをコーディネートしてチョイスすればオシャレ度もアップします。
レジャーに行くなら持ちたい便利アイテム
珍しいアイテムがボーンバーです。アウトドア系の趣味を持たない人だと、あまり見かけないアクセサリーかも知れませんが、硬質なステンレス素材にウイリスジープのシルエットを刻印した質感の高さを感じるアイテム。パッと見ただけでは使用方法もわかりませんでしたが、画像の通り車内で休憩する際にこのボーンバーを使用してリアゲートを半開きで固定しておけば、ウィンドウだけの時よりも効率的に換気できます。
また、アイデアなのがドリンクの栓抜きとしても使用できるように設計してあるため、アウトドアシーンでのキャンプなどでも重宝しそうです。
SUV定番のルーフ系収納はこの二つ
SUVモデルの純正アクセサリーで必ず掲載されているアイテムにルーフボックスがありますが、ラングラーのカタログには入っていません。
おそらく社外品ではいくつも販売されていると思われますが、純正アクセサリーとしてはTHULEのルーフボックスソフトとルーフバスケット+バスケットネットが用意されています。前者はソフト素材ながら悪天候でも使える防水仕様。未使用時には丸めて専用バッグにしまいラゲッジルームに収納しておくこともできます。
後者はスパルタンなラングラーの造形によく似合うスタイリッシュなバスケット。キャンプなどに行く際に、車内に積みきれない大きさ・量のかさばるグッズや、終わった後に汚れた荷物なども気軽にたくさん積み込めそうで便利。
ルーフボックスのように積み込んだ後、フタが閉まるかなどを気にしなくて済みそうですが、積載時には荷物をしっかりと固定するバスケットネットを必ず同時に使用する必要があります。
ドラレコは純正品がお買い得か?
今やクルマの必需品となったドライブレコーダーですが、ラングラーのオプションカタログにも用意されています。
モデル名「DR-SJP1」はWi-Fiと専用アプリによりスマホと連携することが前提のモデルで、本体に液晶画面などがない分、小型化され装着時もスマートです。リアカメラもフルHD画質、STARVISイメージセンサーで夜間録画も鮮明、駐車中の監視機能対応などスペック表を読む限りDR-SPJ1は現行のドラレコマーケットの中ではアッパーミドルクラスの機能を有しています。
引用:https://carview.yahoo.co.jp/
ちなみにこちらの元の製品は、韓国のBLACKVUE社が販売するDR590W-2CHという機種です。同社の製品群の中ではいくつかの機能を省いた廉価版という位置づけで、Amazonでは33,900円で売っていました。Jeepロゴが無くても気にならない方なら、半値近いのでポチる方がお得ですね。
追い風を受け特別仕様車が目白押し
最後にラングラーの特別仕様車をご紹介しておきましょう。FCAジャパンではメーカーオプションを設定できない代わりなのか、特別な装備を付加した限定車をジープ各モデルへ定期的に投入しています。
特にラングラーは今、追い風が吹いている状況なので矢継ぎ早に特別仕様車を送り込んでいます。
2021年に入ってからだけでもわずか5か月で「80thアニバーサリーエディション」「アンリミテッドスポーツ・アルティテュード」「アンリミテッド・アイランダー」「アンリミテッドサハラ・スカイワンタッチパワートップ」と並びます。
記念すべき年に特別なラングラーが発売
これらの中から今年ジープ生誕80周年を記念した80thアニバーサリーエディションをご紹介。こちらはラングラー以外にもチェロキーやレネゲードに同様のモデルが用意されていますが、全車共通のポイントはファンの人気投票により決定された特別なボディーカラーの採用、専用エクステリアバッジ&グラナイトアクセント付きのアルミホイール、”ウィリスMB”モチーフのタグ付きレザーシート、80th Anniv.タグ付きフロアマットが標準となります。
引用:https://www.tigerauto.com/
ラングラー独自の仕様は、ベースになるのがフル装備のサハラグレードで、外装にダークグレーアクセント入りのフロントグリルやヘッドランプベゼルを採用した他、80th Anniv.スイングゲートプレート、グレー/ブラックカラーのJeepバッジ並びにTrail Ratedバッジを装着。インテリアにも80th Anniv.センターコンソールバッジが備わります。
特別装備も魅力ですが、通常カタログモデルだとサハラは4ドアのアンリミテッドにしかないグレードなところ、この限定車では2ドアも用意されています。2ドアのサハラは現行車では今回が初登場、気になる方は台数限定ですからディーラーへお急ぎください。
引用:https://www.webcg.net/
以上、ジープラングラーのおすすめオプションをご紹介しました。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
ラングラーを安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
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