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コネクティッドカーで新時代の到来か?そのサービスと危険性とは

トヨタの新型クラウンカローラスポーツに搭載された「コネクティッド」の機能。

クルマがネットワークに繋がっていることで、いろんな機能が使えるようになっています。

レクサスなどの一部高級車に付いている近未来を連想させる装備ですが、いったいどのようなメリットがあるのでしょうか?

管理人が調べてみました。

特に50代以上のドライバーにオススメな機能になっています・・・

ヘルプネットはコネクティッドカーのキモ

コネクティッドカーにはDCM(車載の専用通信機能)が全車に標準装備されていて、サービスが受けられるしくみになっています。

※画像出典:総務省「第2部 ICTが拓く未来社会」より

最も注目されるのはヘルプネットで事故や救急時にスイッチを押すとオペレーターが応答して警察や消防に取次ぎを依頼できます。

万が一交通事故が起きた時、運転手本人が通報できない可能性もあります。

エアバッグの作動やセンサーが事故を検知した時は自動的にオペレーターに接続され、応答が無い時は車両のデータから重症度を判断して自動で警察や消防に通報するシステムが「eCall」と呼ばれるものです。

また、必要に応じてドクターヘリを出動させるなどの手配もしてくれます。

カーナビ等に使われているGPSと連動し、車の位置情報を自動で送信することで、警察や救急車等が迅速に事故現場に向かうことができます。

深夜に単独で事故したときなどは周囲に人がいないと命にかかわる危険性が高いので安心感がアップしますね。

これは、車に通信システムを搭載するコネクテッドカーだからこそできることです。

世界に先駆けてロシアでは、2017年1月からロシア国内で販売される全ての新型車に同様のシステムを搭載することを義務化されました。

遅れて欧州でも、2018年4月から「eCall」の搭載が義務化されています。

また、エンジンオイルが不足したり、不具合が生じて各種の警告灯が点灯した時もユーザーがスマホなどで確認るようになっています。

同じ情報を販売店とも共有して修理の手配をすることも可能になっています。

 

 

自動車保険が安くなることも

通信機能を通じてドライバーの運転が解析、評価されて安全運転をしていると保険料が割引きされる「テレマティクス保険」と呼ばれるプランも登場しました。

このデータを活用すれば、ドライバーがどのルートをどのくらいの速度で走行したのかなどの情報が全て分かります。

その他にも加減速やブレーキの回数などのデータからも、ドライバーが安全運転をしているかも分析できます。

※画像出典:http://qzss.go.jp/usage/userreport/telematics_160607.html
ブレーキやアクセルの操作が少ない人は、それだけ安全運転していると判断され、保険料が安くなります。

加えて、交通量の多い時間帯に走行しない人、夜間の走行が少ない人も事故のリスクが少ないと判断されて保険料が割引になります。

 

 

最新の機器に疎い人ほど頼れるサービス

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このご時世、どんどん電子機器が発達しています。

高度化して車もそれに引っ張られるように高度化&複雑化していますので操作に手こずる人も多いです。

例えばカーナビの設定をオペレーターに口頭で頼めるならすごく楽ですよね。

さらに、ホテルやレストランの予約も依頼できます。

コネクティッドに慣れていなくても対人でオペレーターが動いてくれるのでストレスを感じることもありません。

将来的にはオペレーターも言語認識を持ったAIアシスタントに変わっていく構想もあるようです。

スマートセンターとユーザーの走行情報をベースに、最短ルートを案内する「ハイブリッドナビ」も用意されています。

このほかLINEのトーク機能で車外から操作することも可能です。

 

 

 

盗難車両追跡システム

コネクテッドカーには、盗難車両追跡システムという機能も付いています。

これは所有する車両に搭載されたセンサーが、ガラスを割られたり、ドアをこじ開けられたりした時に、異常を検知してスマホにお知らせを自動送信し、その車両が盗難されてしまっても位置情報を自動で警備会社に送信してくれる機能です。

レクサスなどの上位車種では、遠隔で盗難車両のエンジンを停止したりすることもできます。

 

コネクテッドカーは危険性もはらんでいる

コネクテッドカーは一部の技術が既に販売されている車にも搭載されています。

中でも有名なのが、トヨタの「T-Connect」です。

同様のサービスとして、日産の「NissanConnect」、ホンダの「HONDA-CONNECT」などが挙げられます。

こうしたサービスは既に市販車に搭載されており、コネクテッドカーは生活の一部として溶け込んでいます。

世界中でコネクテッドカーが普及していて、将来的にはコネクテッドカーに自動運転技術が搭載され、完全自動運転化されれば、交通事故は9割減少するという試算もあります。

しかし良いことばかりで、デメリットは無いのでしょうか?

実は今までオフラインであった車がネットワークに繋がることで、ハッキング被害にあうなどの危険性も指摘されています。

遠隔でエンジンやキーロックの操作ができるコネクテッドカーは、ハッキングされてしまうと容易に第三者が操作できてしまうのです。

盗難や万が一の事故の危険性もありますので、セキュリティ面は大きな課題となっています。

実際、2015年にJeepの一部車種がハッキングされる事件が発生し、大規模なリコール騒動となった過去があります。

また、各社新機能の開発を急いでいますが普及やサービス内容の充実はまだまだこれからの課題となっています。

コネクティッドサービスはまだまだこれから

コネクティッドの機能は始まったばかりで、コンテンツが足りていません。

安全装備のヘルプネットは必須で不具合の通報などもあってほしい機能ですが、それ以外の快適性や楽しさに関係した機能は車の本来の目的である「安全に目的地まで移動する」ことと無関係どころか娯楽まで詰め込むと逆に注意力が散漫になって、悪くすると事故にもつながりかねない側面もあります。

ユーザーが快適で満足するサービスが増えていくことが期待されます。

料金

利用料金は購入後の3年間は無料で、その後はカローラスポーツが年額1万2000円、クラウンは1万6000円となっています。後者はオペレーターサービスが充実して、ハイブリッドナビも使えるから年額4000円高いです。

こちらも将来的には無料になっていくと良いですね。

 

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