メルセデスベンツVクラスの厳選おすすめオプションはどれ?ドイツ製ミニバンの頂点を極めるには!
最終更新日 2021/11/1
クルマ業界は世界的にSUVブームの渦中にあり、輸入車・国産車問わず次々と新型SUVを投入しています。そうした流れに押され、ひと頃隆盛を極めた感のあるミニバンは心なしか元気がありません。
売れているのはトヨタアルファードとヴォクシー、日産セレナくらいで、あとはヴェルファイアとオデッセイのように近く生産中止されるモデルや、エルグランドとデリカD:5のようにマイチェンを重ね10年以上延命を続けているモデルが目立ちます。
しかし日本市場においては使い勝手に優れるミニバンが、一定の市場を確保しているのも事実で、多くの国産メーカーはラインナップに加えています。
対して正規ディーラーを持つ輸入車勢では、ミニバンの数はかなり少なく絶対的な人気を誇るドイツ車メーカーの中でもカタログ化されているのはごくわずか。
引用:https://bruder.golfdigest.co.jp/
そしてアルファードのようなLLサイズのミニバンとなると、本稿の主役メルセデスベンツVクラスしかありません。
今回のクルドラでは、そんな希少なジャーマンフルサイズミニバン”Vクラス”を実際に購入しようとしたときに気になる豊富なオプションの中から、厳選したおすすめ品をご紹介していきます!
目次(タップで飛べます)
現行Vクラスのプロフィール
Vクラスはもともとドイツ本国では商用車「Vito」の乗用車バージョンとして誕生、日本でも1998年から輸入されました。2003年には車名を「ビアノ」として2代目モデルが投入されましたが、マイチェン時にVクラスへ車名が戻されています。
現行モデルは2015年から国内販売されている3代目モデル。2019年にはマイナーチェンジがあり、ダイヤモンドグリル等最新のメルセデスフェイスに変更を受けています。
引用:https://www.goodspress.jp/
エクステリアは全高と全幅は同じながら、全長の違いで標準・ロング・エクストラロングの3タイプを用意。標準だとわずかに5mを切る4905mmですが、エクストラロングになると5380mmとかなりの大きさで、最小回転半径も6mに達します。
3タイプの他に「マルコポーロ・ホライズン」というポップアップルーフを備えたメーカー製カスタムモデルも2018年より追加されています。
Vクラスのインテリアは全車3列シート仕様ですが、ボディサイズの恩恵を受けどの座席でも快適な空間を確保。3列目シートも3名分がそれぞれ独立した構造になっていて”おまけ”感はありません。また商用車が前身のためか2~3列目シートは全席取り外しも可能で、2シーター化して広大な荷室を造り出すこともできます。
引用:https://www.carsensor.net/
メルセデスベンツらしく先進安全装備は一通り用意されているのはもちろん、2020年の一部改良でAIを活用した最新の対話型インフォテイメントシステム”MBUX”も標準装備となっています。
2021年最新Vクラスのグレードと価格
Vクラスのグレードはボディサイズ他の違いにより以下の4タイプが設定されていて、国内仕様は全車FR(後輪駆動)、7速AT、右ハンドルとなっています。
エンジンも全グレード共通で、2.2ℓ直4ディーゼルターボです。この直4ディーゼルは日本専用のユニットとなり、本国ではマイチェンのタイミングで2.0ℓの新世代ディーゼル+9速ATに変更されています。残念ながら燃費と静粛性に優れる新ユニットの国内投入は、もう少し時間が掛かりそうな見通しです。
Vクラスのメーカーオプションを全チェック!
まず、クルマを購入する際に決めなければならないのがメーカーオプションです。納車された後から、アレこれ付けることができませんので、じっくりと検討する必要があります。逆に言えば、新車購入の醍醐味でもありますが。
Vクラスに用意されているメーカーオプションは以下の通りです。
モデルレンジ後半戦に突入しているVクラスは数回の改良を経て、その都度標準装備品が充実してきたためかオプション数は少な目です。先進安全装備や運転支援系のオプションは設定がなく、内外観の意匠を高めてくれる装備のチョイスになります。
ルックスは2割増し!?AMGライン
エクステリアに関しぜひおすすめしたいメーカーオプションが「AMGライン」です。
もはや説明不要のメルセデスベンツ車テッパンのドレスアップ仕様ですが、こと国内市場ではミニバンの定番として、アルファードやセレナなど多くのモデルが標準系とエアロ系のボディを設定しています。その販売量を見ても、エアロ系が圧倒的で中にはステップワゴンのように8:2位の割合になるモデルもあります。
引用:https://car-moby.jp/
Vクラスは2019年のマイチェンで標準系もわりとスポーティなマスクになりましたが、AMGラインのシングルルーバー“ダイヤモンドグリル“はやはり特別なデザイン。メルセデスベンツ車を一枚か二枚はイケメンに感じさせませんか?
オプション価格は354,000円〜とけっして安くありませんが、上記表にあるとおりフロントマスクだけでなく、19インチにサイズアップしたアルミ&タイヤ、専用のカーボン調インテリアトリム、ステンレス製のアクセル&ブレーキペダルなどインテリアも含め装備が追加されるのも見逃せません。
パノラマサンルーフが選べるのはコレだけ
また、ルーフ面が広大なミニバンにはパノラマサンルーフが似合いますが、Vクラスでこれを装備するならこのオプションを選択するしかありません。それでも装着できるのは、V220dアバンギャルドロングだけなのが残念なところではありますが。
引用:https://www.webcg.net/
なお、AMGラインを選択する場合、ボディカラーは後述するメタリックペイント(有償)だけの設定になります。
国産ラージミニバンに負けない豪華さを
Vクラスの出自は商用車ベースだったこともあり、ラージサイズのミニバンとしては日本勢に比べると質実剛健で、あまり華美で贅沢系の装備ではありませんでした。しかし国内ではアルファードやエルグランドなど、このクラスのミニバンはVIP仕様まで用意するゴージャスさが一つのトレンド。そうした状況を踏まえたのか、2019年のマイチェン時にVクラスへメーカーオプション設定されたのが「エクスクルーシブシートパッケージ」です。
簡単に言えば標準の2列目シートを大幅にアップグレードするオプションとなり、大きく倒せるリクライニング機能、座面の下からせり出すオットマン、ヘッドレストクッションが備わりよりコンフォートな掛け心地に。
引用:https://www.gqjapan.jp/
それだけでなくシートヒーター、シートベンチレーター、リラクゼーション機能も加わり飛行機のビジネスクラスを思わせる極上の移動空間を実現します。
国産LLミニバンのような個別テーブルの用意まではありませんが、十分競合できるシートと言えるでしょう。
なお、「V220dアバンギャルドロング」にエクスクルーシブシートパッケージを選択する際は注意点があります。このグレードだけ標準で”3列目フルフラットアレンジ”が可能になっているのですが、2列目をエクスクルーシブシートにするとこのアレンジはできなくなります。これはフルフラットアレンジをするには2列目シートを取り外す必要がありますが、エクスクルーシブシートは取り外しができないためです。同様に標準装備されている3列目のアンダーシートボックスも省かれたものになります。
3列目フルフラットアレンジも捨てがたい!
引用:https://article.auone.jp/
ちなみにV220dアバンギャルドロングだけに標準の3列目フルフラットアレンジの特徴は、バックレストを180°倒しフルフラットにしてラゲッジルームセパレーターと組み合わせれば、3人分のゆったりとしたベッドになります。靴を脱いでのリラックスした休憩やちょっとした仮眠もできるため、デイキャンプなどが趣味の方には重宝する機能です。これを無くしてしまうのも少し惜しいですね。
メタリックペイントはすべてオプションに
Vクラスのボディカラーは全8色の展開となっていますが、このうち無償で選べるカラーは2色だけで、その他の6色はすべてメタリックペイントとなり有償のオプションとなっています。その中のロッククリスタルホワイトのみ、他のカラーよりも6万円高い設定です。
引用:https://www.driveandride.com/
また、無償の赤系「ジュピターレッド」、オプションの赤系「ヒヤシンスレッド」はいずれも受注生産となっていて、納車までに6か月以上かかることになります。Vクラスにはレッド系カラーのニーズは少ないのかも知れませんね。
インテリアカラーについてはブラックとベージュが用意され、全グレードともどちらの色を選んでも本革シートになっています。
ディーラーオプションは機能性重視で選択
純正アクセサリー、ディーラーオプションはメーカーオプションと違い、あとから欲しくなったときやボーナスが出たときなど、いつでも購入できるためじっくりと検討できます。むしろ新車は購入する時点が一番熱くなっているときなので、ついつい不要なものまで購入しがちなので注意が必要です。
ベンツ純正のお得な”セットパック”は買い
メルセデスベンツの純正アクセサリーには、ほとんど全車種に人気の定番商品をまとめたお得な「おすすめパッケージ」が設定されていて、当然Vクラスにも用意があります。
Vクラスの内容は、フロアマットとドライブレコーダー、USBアダプターケーブル、タッチスクリーン保護フィルムのセットになります。
フロアマットはベーシックタイプのものになっていますが、さすがに3列シートモデルなので単品で88,000円とけっこういいお値段です。
対してセットされるドラレコはデジタルルームミラーと一体の最新アイテムになっています。正確には、カタログによればデジタルルームミラーに、ドラレコ機能が搭載されたバックミラー型ドライブレコーダーだそうです。
まずデジタルルームミラーとしての機能は、後席の同乗者や大きな荷物で通常のルームミラーでは後方視界が狭くなる時、あるいは雨天時や夜間、夕暮れ時などの後方確認しづらい環境下でも、リヤのカメラ画像をミラーへ映し出しクリアで広い後方視界を確保してくれます。
近頃では標準装備化されるクルマも出始めているアイテムです。
引用:https://cartune.me/
一方、ドラレコの機能は2カメラ方式により前後同時に高解像度のフルハイビジョンで録画します。また、エンジン停止後には前後監視カメラとして、指定時間内で継続し録画。当て逃げや、車上荒らし等の記録も高画質で残せますので駐車時も安心です。
デジタルミラーとドラレコが一体となることで、フロントガラス周りの環境がスッキリするのも美点。イマどきのクルマならどちらともぜひ欲しい装備であり、今回フロアカーペット他2点と一緒になったおすすめパッケージとして購入すれば、別個に買うより 34,100円分お得!実質は5点セットパックになっていて、これはおすすめです。
お手軽に2列目をエクスクルーシブ風に
Vクラス用に専用開発された「本革オットマン」はおすすめです。
引用:https://aucfree.com/
クッション表皮には本革を使用し、Vクラスの上質な車内空間の雰囲気を壊すことなく装着できます。取付けは専用固定バンドで簡単なため、不要なときにはもちろん取り外すことも可能です。
純正ならではの機能が、乗車姿勢などにあわせ3パターンの使い方ができること。通常モードは、ふくらはぎに掛かる負担を軽減させます。フットレストモードにすれば、ふくらはぎの負担軽減と同時に靴を脱いだ足を乗せて楽な姿勢がとれます。リラックスモードなら、サービスエリアなどで足を伸ばして休憩することもできますね。
メーカーオプションのエクスクルーシブシートまでとは行きませんが、このアクセサリーさえあれば、かなりラグジュアリーな乗車環境を造り出すことも可能です。
アタッチメント変更で機能性アップ
広大な車内スペースを誇るVクラス。その空間を有効活用できるのが「コンフォートシステム」です。
ヘッドレストのポールにベースエレメントを取り付けて使用する機能的アイテムで、乗員の用途に応じて荷掛けフック、ハンガー、折りたたみテーブル、タブレットホルダーなどから選べます。
特にタブレットホルダーがおすすめ。Vクラスにはディーラーオプションでリアエンターテインメントシステムという後席用の10.1型ワイドXGAモニターも用意されていますが、もしiPadなどのタブレットPCをお持ちなら、このホルダーでほとんど同様の状態を造り出すことが可能。タブレットは自前前提ですが、オプション価格はリアエンターテインメントシステムの1/10程度で済んでしまうので経済的です。
より快適な車中泊をお考えならおすすめ
3列目シートをフルフラットにした際、シートの凸凹感を吸収し、仮眠や車中泊などを快適にする便利アイテムが「ジョイントクッション」です。
こちらはフルフラット機能付3列目ベンチシート(アンダーシートボックス付)とラゲッジルームセパレーターが備わる「V220dアバンギャルドロング」専用のアクセサリーになっています。クッションは6枚に分割でき、1枚で腰のサポートクッションとして使用したり、6枚をジョイントし大きな1枚として使用出来たりアレンジは自由自在です。
ポップアップルーフのマルコ・ポーロ ホライゾンなら、このクッションで3名、ルーフ内ベッドで2名の就寝スペースを作ることができますね。
メルセデスベンツロゴ入り専用収納バック付なので、使用しないときはコンパクトに収納しておくこともできます。
スリーポインテッドスター付きアクセサリー
前項のクッション収納バッグもそうですが、ベンツオーナーの所有欲を満たすスリーポインテッドスター付きアクセサリーってかなり揃っています。
カーペットはもちろんフロントサンシェード、チャイルドシート、ストレージボックス等々しっかりとマークが入っています。
例えばルーフボックスは、おそらくTHULE(スーリー)かINNO(イノー)のライセンス商品だと思われますが、サイドとリヤにメルセデスのロゴとスリーポインテッドスターがプリントされているだけで、ベンツ専用デザインのように感じられるから不思議です。
言うまでもなくベンツオーナーだから絵になるアクセサリーって、多すぎても嫌味ですがワンポイントにさり気なく持てれば粋ですね。
メーカー謹製のプレミアムアウトドアミニバン
最後にVクラスのアナザーバージョンとなる「V220dマルコ・ポーロ ホライゾン」をご紹介しておきます。
引用:https://www.dailyrevs.com/
グレードでは「V220dアバンギャルドロング」がベースとなっていて、何と言っても特徴的なのは”ポップアップルーフ”です。そのコンセプトは新しいものではなく、かつてはマツダボンゴフレンディなどでもカタログモデルとして用意されていましたし、現在でも三菱デリカD:5などのカスタムメイドでも見られる仕様です。
ただベースがロングボディのVクラスとなるため、そのサイズ的なゆとりから比例してカスタム効果も大きく期待されます。
ベッドに回転シートにサイドオーニングも標準
ポップアップルーフ内には2人分のベッドが備わり、車内と併せると5人分の就寝スペースが確保されることになります。ルーフ内はリーディングライトも設置されており、読書やゲームをする際に重宝します。また、このライトはサブバッテリーを使用するため、バッテリー上がりの心配もありません。
回転シートもマルコ・ポーロオリジナル装備で、運転席と助手席を最大で230°回転することができるため、休憩時には後席との対面モードにすることも可能です。食事をするときには、収納式センターテーブルも活躍しそうですね。
引用:https://www.gqjapan.jp/
エクステリアには、ボディ右ルーフ側面へロールアップ機能付きのサイドオーニングを装備。日差し避けはもちろんのこと、その下でテーブルやロッキングチェアを広げればアウトドアの雰囲気がいっそう高まります。後付け型と違い設置から収納までスムーズなのが純正ならではの強み。
Vクラスは普段使いもできるキャンピングカー!
その他にも2列目シートのヒーター&ベンチレーター、カーテン、サブバッテリーなどキャンプ等に欠かせない装備はもちろん、基本装備もベース車両に準じていて最新の更新では2021年の1月に対話型インフォテインメントシステムである”MBUX”も完備されています。
本国仕様ではシンク・コンロ・冷蔵庫を標準で装備しているグレードもあるそうですが、マルコ・ポーロ ホライゾンはライトなキャンピングカーを探している方にもおすすめです。
引用:https://www.topgear.com/
以上、メルセデスベンツVクラスのおすすめオプションのご紹介でした。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
Vクラスを安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
新車を買うときに、下取り車があるならさらにオトクに購入可能です。
下取り車をそのままディーラーに出してしまうと、相場よりも安く買いたたかれてしまいます…。
査定額の相場を知らなかったばかりに20~30万も損をした人がたくさんいます!
愛車の査定相場を知っておくためには「ナビクル車査定」が最適です。
最大10社の査定が無料で受けられて、しかも入力はたったの45秒で完了。
それでも・・・