シトロエンC5エアクロスSUVのおすすめオプションとナビはどれ?新車購入時にしか付けられないメーカーオプションとは?
最終更新日 2023/5/6
フランスの名門シトロエンは、昨年創業100周年を迎えました。シトロエンのクルマはいつの世も革新的で個性派揃いでしたが、その流れは今も変わることはありません。
近年ではDSシリーズをDSオートモビルズとして独立させ、そちらで上級・スペシャリティなセグメントを受け持ち、シトロエン本体の方は実用性が高く、ベーシックなラインを担う格好となりました。
引用:https://current-life.com/
しかしベーシックとはいえそのデザインはやはり極めて個性的で、シトロエンにしかできない造形でありクラスに関係なくコンセプトは一貫している印象です。日本市場においてはSUVを中心にしたラインナップを構成していて、一時期販売されていたC5、C6といったセダンやワゴンが消えてしまっているのは少々残念です。
現行モデルはC3、C3エアクロスSUV、グランドC4スペースツアラー、C5エアクロスSUV、ベルランゴの5車種で、車名にわざわざ「SUV」と冠しているモデルもあるほどSUV一色です。
今回のクルドラでは、ラインナップ最新モデルのC5エアクロスSUVにフォーカスし、実際に購入しようとしたときに役立つ”おすすめオプション”をご紹介していきます。
目次(タップで飛べます)
C5エアクロスSUVってこんなクルマ
2014年に公開されたシトロエンC4カクタスから始まった新世代エクステリアデザインは、今や全モデルへ展開されています。具体的には、エンブレムのダブルシェブロンを切れ長のポジションランプと横一直線にならべてフロントエンドの上方に置き、その下にヘッドライトユニットを配置。そして車体サイドには特徴的な“エアバンプ”が装着されています。
引用:https://www.carsensor.net/
2017年の上海モーターショーでデビューしたC5エアクロスSUVも、そのテイストは同様です。車名(車番?)から大きなクルマをイメージしやすいですが、実際の寸法は全長4500mm×全幅1850mm×全高1710mmと国産車ならマツダCX-5に近いもの。ベンツやボルボなど輸入車のミドルクラスSUVは軒並み全幅が1900mmを超えているので、クラス内では比較的コンパクトな部類ともいえます。
インテリアはエクステリアに比べると、それほどデザイン優先との感じはありませんが、エアコンの吹き出し口が上下に並ぶデザインは個性的で、ダッシュボード表面に本革を用いるなど質感の高さも魅力です。
引用:https://www.webcg.net/
後席は3名分のシート幅がほぼ等しく、それぞれ独立してリクライニングとスライドできる点が実用的です。
またC5エアクロスSUVの大きなセリングポイントになっているのが、その乗り心地。シトロエンがWRCラリー等の実績から培ったPHC(プログレッシブ・ハイドロ―リック・クッション)という新しいダンパーシステムを採用したサスペンションによる効果です。元来シトロエンはハイドロニューマチックサスに代表される極上の「乗り心地」が魅力でしたが、このPHCはその現代的解釈とのこと。
引用:https://ameblo.jp/
PHCはメインダンパーのストロークエンド部分に高減衰の第2のダンパーを内蔵したものです。通常サスに組み込まれるバンプストッパーを第2のダンパーに置き換え、路面からの入力をバンプストッパーのようにシャットアウトするのではなく、もう一段階クッションを上乗せするように衝撃吸収を行うもの。
こうした機能をエアサスや複雑な電子制御システムではなく、シンプルな機構で実現しているところにシトロエンの強みがあります。
C5エアクロスSUVのメーカーオプションはあるの?
新車を購入する際、一発勝負となるのがメーカーオプション選び。ご承知の通り、原則的にハンコを付いたらもう後からどうこうできないため、慎重に選びたいところです。
引用:https://motor-fan.jp/
ところがC5エアクロスSUVについては、その悩みは殆どありません。カタログ上、メーカーオプション扱いとなるものはルーフカラーにブラックが選べるバイトーンルーフだけしかないからです。
実際のところ現行販売モデルは、基本「SHINE」の1グレードという見方ができます。後はエンジンをガソリンにするのかディーゼルにするか。さらにディーゼルを選ぶと本革シートのモデルも選べるといった感じです。
通常シトロエンモデルはベーシックな「FEEL」と上級装備の「SHINE」とするグレード展開が多いですが、C5エアクロスSUVは今のところ「SHINE」のみになっています。
まとめると新車購入の際にしか選択できないという点をメーカーオプションと同義と捉えるのなら、エンジンはもちろんですが、本革シート、ルーフカラーの3点がそれに該当します。
ガソリンターボ追加で選べるパワーユニット
昨年の5月に日本で発売された当初のローンチモデルはBlue HDI 2.0ℓ直4ディーゼルターボのみでした。
引用:https://www.webcg.net/
このエンジンはプジョー508などに搭載されているものと同じコモンレール式直噴ディーゼルで、可変ジオメトリーターボを採用、最大出力177PSと最大トルク400N・mを生み出します。508に比べるとディーゼルらしいエンジン音は若干車内にこもりがちとの試乗記が多いようですが、トルクフルな特性は概ね高評価です。
一方のガソリンエンジンは2020年に入ってから追加されたユニット。こちらはPureTech 1.6ℓ直4ガソリンターボで、ツインスクロールターボにより低回転域からのレスポンスが良く、180PSで250N・mと最高出力ではディーゼルを上回ります。
引用:https://gazoo.com/
当然ながらガソリンエンジンならではの静粛性もあり、120kg軽量な車体はシャープな走りも期待できます。
価格面ではディーゼルモデルより229,000円も安いのは魅力ですが、他方燃料はプレミアムガソリンを要求しますので、軽油のディーゼルエンジンとはランニングコストで差が詰まってくるのは悩ましいところです。
おすすめはSUVらしくゆったりと流すなら、やはりトルクの太いクリーンディーゼルでしょうか。
引用:https://riesen.co.jp/
なお、C5エアクロスSUVには他のPSAグループモデル同様に4WDの設定がなく、それに代わるアドバンスドグリップコントロール(AGC)機構が採用されています。
通常走行のノーマルモード、雪道走行向けのスノーモード、ぬかるみ向けのマッドモード、砂地向けのサンドモードに切り替えられ、路面状況に応じた適切なトラクションによる走行が可能です。
ハイエンド仕様ならナッパレザーパッケージ
さて、本革シートを選択したいならエンジンはディーゼルを選択するしかありません。
引用:https://motor-fan.jp/
さらに本革シートはパッケージとなっていて、ブラウン&ブラックのナッパレザーシートだけでなく、運転席マルチポイントランバーサポート(マッサージ機能)、フロントシートヒーター、ツートーンナッパレザー革巻ステアリングホイール、パノラミックサンルーフ(電動メッシュサンシェード付)、アルミペダルがセットされます。
パノラミックサンルーフは単独でもメーカーオプションに設定してほしい方もいるかも知れないですが、パッケージオプション価格は370,000円。パノラミックサンルーフは一般的に20万円程度しますので、本革シート+アルファの機能コミコミなら価格は適当でしょう。
もっともそもそも車両本体価格が高いディーゼルエンジンにしか選択できないこともあり、ナッパレザーパッケージ装着時の総トータル額は、ガソリン車に比べるとけっこうお高くなりますね。
シトロエン伝統のカラーコーデ
バイトーンルーフは各ボディカラーへ、好みに応じてブラックのルーフを選択でき、またその色の組み合わせによりドアミラー、ルーフレール下部、エアバンプのアクセントなどのカラーも変わるコーディネートが楽しめます。
輸入車と言うこともあり、全色を確認することは難しいでしょうけど、もちろん一度決めたら納車後に変更することはできませんからじっくりと選びましょう。
そもそもカラーコーデはシトロエンでは古くから取り入れられているオプション(伝統?)の一つ。1930年代には既にホイールカラーをレッド、イエロー、グリーンから選ぶことができたらしく昔から洒落ていましたね。
ディーラーオプションで個性派に個性を!
C5エアクロスSUVの純正アクセサリーはベーシックな機能性用品が中心となっています。
ドレスアップパーツは設定なし
トータルのアイテム数は同社のC3などと比較してもあまり多くはなく、例えばアクセサリーカタログにはエクステリア関連のパーツはほとんどありません。国産車だと特にSUVは派手めなエアロパーツなどが揃いますが、個性的なデザインのシトロエンに後付けのドレスアップは不要ということでしょうか。
アロイホイールは18インチと17インチの2点用意されていますが、18インチの方は標準で装着されているものと同一です。17インチは本来「FEEL」といったベーシックグレードがあれば装着されていそうなサイズ感ですが、いずれにせよどちらのインチもスノータイヤ用のニーズ位しかなさそうです。
フランス生まれのハイクオリティスピーカー
フランス車らしいオプションが、FOCALのオーディオシステムでしょう。
FOCALは高級スピーカーの世界的リーダーとして35年以上の歴史を持つフランス FOCAL-JMlab社が開発、生産するHi-Fiカーオーディオシリーズです。
引用:https://response.jp/
同社は当初オーディオメーカーにスピーカーユニットを供給するOEM専業メーカーとしてスタートしましたが、オーディオ再生の核心というべきスピーカーユニットを各社の要望に応じて開発することで、いまに続く技術とノウハウを蓄積してきました。フランス車に限らず近年はトヨタやBMWの車種別専用キットも手掛けています。
C5エアクロスSUV用には、4スピーカー+2ツィーターのFOCALインサイドコンフォートと2スピーカー+2ツィーターのFOCALインサイドライブの2つのシステムを用意。FOCALらしい一人帯域幅で正確かつ繊細なサウンドを提供してくれます。
アクセサリーカタログには記載されていませんが、音質に拘る方ならFOCALのデジタルアンプなどもカーオーディオショップでチェックされてはいかがでしょうか。
あえてのラバーマット選択もあり!?
ディーラーオプションの定番はフロアマットやドアバイザー等のベーシック用品ですが、C5エアクロスSUVで目を引くのはラバーマット。スキーやアウトドアなどが趣味の方で、汚れた靴で乗り込む機会が多い方には、カーペット系のマットより選ばれやすいのがゴム、あるいはラバー系のマットです。
C5の純正品ラバーマットは、通常のゴムマットにありがちな安っぽさがなく、デザイン的にも車名や横ストライプ柄で魅せ、別売りのリヤラゲッジに敷くラゲッジトレーも同意匠なため、コーディネートして装着してみてはいかがでしょうか。
価格は通常のカーペットマットよりも高価なのがネックですが、その分品質が高いということなのでしょう。
トランスポート関連は安心のTHULE製
トランスポート関連もSUVらしく充実しています。特にC5エアクロスSUVは全車ルーフレールが標準なので、ベースキャリアバーを購入すればあとはルーフボックスでもスキーや自転車のラックでも装着可能です。
ルーフボックスや各種ラックは定番のスウェーデンのTHULE社製。カーキャリアにおいては、世界最大メーカーの高い品質と耐久性でアウトドアライフを楽しむことが出来ます。
純正以外の最新ドラレコも要チェック
もはやクルマの必需品となりそうな勢いのドライブレコーダーですが、C5エアクロスSUVのカタログには2種類が用意されています。
一つは㈱TCLが扱っている「Smart Reco WHSR-510」という商品で、シトロエンの他にアルファロメオやBMWでも純正オプションに採用されています。2017年の発売とやや時間は経っていますが、夜間に明るさを補正するナイトビジョンや駐車監視モードなどスペックは平均的で概ね満足できる水準になっています。
引用:https://www.whitehouse.co.jp/
ちなみに㈱TCLのHPではこのドラレコの外装をカラーセレクトできる仕様があり(+2,200円アップ)、その中にはフランス国旗のカラーリングもあります。純正オプションはブラックの一択なので、こちらが欲しい方はショップで買うか悩ましいところですね。
もう一つのドラレコはセルスター社の「CSD-670FH」。こちらは日本メーカー製になりますが、Smart Recoと大きな違いはGPSが内蔵されている点。これにより映像だけでなく、位置情報や時間などを併せて記録できるのでより詳細な情報を残すことができます。
引用:https://www.cellstar.co.jp/
ネックは大きい躯体でしょうか。現在はモニターレスのコンパクトなモデルも増えてきていますので、やや旧態然としたデザインです。またせっかくの大きな躯体のわりにモニターサイズは2.4インチとそれほどでもないのは残念ポイント。
このモデルも登場は2017年なので最新式とは言えず、純正ドライブレコーダーはどちらのモデルもやや旧式ですから、一度カー用品店などで他ブランドのモデルを検討するのもおすすめです。
専用ナビ購入か?スマホナビでいくか?
C5エアクロスSUVのアクセサリーカタログにもカーナビの設定があります。但し、C5は標準で8インチのタッチスクリーンが装備されていますから、オプションでナビユニットを購入して、タッチスクリーンに地図画面を映し出す方式になります。
引用:https://www.o-rush.com/
純正ナビはパイオニア製のハイスペック機
ナビ本体はパイオニア製で、運転中の瞬時の見やすさを実現した地図画面や正確な自車位置測位技術、独自のアルゴリズムを用いたルート探索機能、VICS WIDEによる情報サービスの提示など高スペックモデル。さらに12セグの地デジ放送も受信できます。
しかしここでもまた悩ましい問題が出てきます。
ミラーリング機能標準のC5
現行C5エアクロスSUVはイマどきのクルマらしくApple CarPlay、およびAndroid Autoに対応するミラーリング機能搭載でスマホ接続が可能です。
これによりタッチスクリーンにアプリを表示し、マップ機能を使ったナビ、通話、メッセージの送受信、音楽を聴くなどスマホに出来ることが車内でも活用できます。運転中であっても音声コントロールに対応しているため安全、快適に操作できます。
純正アクセサリーのナビには、ナビ独自の高機能があることは先の通り間違いありませんが、普段ナビをA地点からB地点までの誘導だけに使えればよいという方は、スマホナビで十分となるかも知れません。
おすすめはスマホナビ!でも注意点は?
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
但し注意が必要なのは通信料、パケット代が掛かるということですね。大容量の定額プラン等を契約しているなら大丈夫でしょうが、最近は格安SIMなどで低容量プランを利用される方も多いようですから、すぐに通信制限が掛かってしまう恐れもあります。
制限が掛かると一気に通信速度が低下してしまい、スマホの一般利用にも影響するので不便です。最新のトヨタ車のように通信モジュール(DCM(専用通信機))を標準装備し、一定期間一定容量はコスト負担なしで使えるコネクテッドカー式になれば理想的ですが、シトロエンではまだそこまでの設定はありません。
引用:https://www.webcg.net/
C5エアクロスSUVがそうなように、おそらくタッチスクリーンやディスプレイオーディオの標準化は加速していくでしょうから、輸入車にも”コネクテッドカー”方式が拡大していくことに期待です。
以上、シトロエンC5エアクロスSUVのおすすめオプションをご紹介しました。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
C5エアクロスを安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
新車を買うときに、下取り車があるならさらにオトクに購入可能。
下取り車をそのままディーラーに出してしまうと、相場よりも安く買いたたかれてしまいます…。
査定額の相場を知らなかったばかりに20~30万も損をした人がたくさんいます!
自分の愛車の査定相場を知っておくためには「ナビクル車査定」が最適です。
最大10社の査定が無料で受けられて、しかも入力はたったの45秒で完了。
それでも・・・