後悔しないために確認しておきたいCX-30の不満点4つ
最終更新日 2021/10/14
マツダの次期・新世代商品群とも呼べるシリーズが展開されつつあり、その第一弾として登場したマツダ3に続くクルマがCX-30です。
令和元年となる今年9月に発売がスタートし、ようやく街を走り始めました。
深化した魂動デザインをまといながら、今の自動車業界売れセンとなるコンパクトSUVのCX-30は、国内販売が少々苦戦しているマツダの救世主となるでしょうか。
引用:https://clicccar.com/
今回のクルドラでは、高いポテンシャルを秘めたCX-30に潜む不満点を、ユーザー目線の口コミをもとに検証していきます!
目次(タップで飛べます)
CX-30はこんなクルマ
2012年のCX-5を皮切りに「フルスカイアクティブ」をキーワードとして展開されてきたマツダの新世代商品群も、7年以上の時を超え二周目を迎えています。前記のとおり今年5月に発売となったマツダ3は、車名はもちろん従来の国産車では見られなかったデザインラインを持ち、”新生”商品群のスタートを印象付けました。
以下2枚引用:YAESU SYUPPAN MAGAZINE
その第二弾が待望のSUVモデルとなるCX-30です。マツダ3のコンポーネンツを用い兄弟車といえる関係性はありながらも、SUVの文法に従ってそれ以上の実用性の高さを誇ります。
開発テーマは「機動性のよさ、室内空間、デザインという三本柱をコンパクトな車体で実現する」となっていますが、実車は見事に体現出来ているのではないでしょうか。
不満点➀エクステリア編
フロントマスクは毎度おなじみの?
初代CX-5以降のマツダ”魂動”デザインは高く評価されて、同じマツダ車でもそれ以前と以降で明確に区別されるようになりました。BMWやアウディといった輸入車によくあるファミリーフェイスをマツダも持ち込んだ格好ですね。
そうした場合によく聞かれる批評として”個性”の問題があります。要は「全部同じ”顔”じゃん」となるわけです。輸入車に比べて見かける台数の多い国産車なら、なおのことソレが目立つのでしょう。
CX-30のフロントフェイスに対する評価も同様で、分かる人が見れば「こう違う」「ああ違う」と指摘もできるのでしょうが、一般の人々に「またこの顔か」と言われてしまうのは致し方ありません。
そもそもマツダとしては商品戦略上そうしているわけで、とりわけ個性の必要なクルマには、例えばロードスターなど異なったアプローチもしていますよね。
黒樹脂パネルは適正?やり過ぎ?
それでもユーザーさんの評価でよく見掛けたのが「SUVらしさを強調したいのか、フェンダーやドア下部のクラッディングパネルが目立ちすぎ」「黒樹脂だらけで安っぽい」といった指摘。
CX-30のエクステリアトッピクとして、上半分はスポーツモデルのようなタイト感、下半分はSUVの力強さを表現するため、あえてそうしたわけですが、黒い樹脂部分の面積が少々多めにも感じます。都会派SUVを標榜するCX-30ですから、クラッディングパネルがカラーリングされていればまた違った印象となるのではないでしょうか。同じ黒でも塗装されたブラックなら上級感も加わります。
マツダならマツダ3に設定のある純正ドレスアップパーツの「シグネチャースタイル」などがモデルになると思います。クリアブラックに塗装されたパーツが何ともクールです。
引用:https://www.goodspress.jp/
SUVだけにワイルド感がスポイルされるとかコスト的な問題とかもあるかも知れませんが、追って特別仕様車的に販売、なども期待したいですね。
不満点➁インテリア車内編
室内の広さは及第点も解放感はない?
インテリアに関しての評価は、ことデザインや素材の質感に対しては皆さん大満足といった感想が目立ちました。
特に標準グレードに用意されるネイビーブルーの内装が、従来の黒、茶、白系に限定されがちな内装色に比べ新鮮でCX-30の世界観によく似合っている、と人気が高いようです。
一方で不満点として挙がっているのは、後席の解放感および視界がよくないといった部分です。もちろん兄弟車マツダ3に比べれば、アップライトな着座姿勢となる分、目線は高くなりドライバーの前方視界は開けています。
引用:https://piataauto.md/
しかしリヤシートに限ればクーペルックなルーフラインのせいもあり、室内高を稼ぐためやや低い位置に座らされることになります。
またサイドウィンドウはフロントドアガラス、リヤドアガラス共に高さは揃ってはいますが、そもそも上下幅が狭いこともあり側方の視界はイマ一つで、前方視界もフロントシート背面とヘッドレストで遮られ決して眺めがよい部類には入りません。
デザインに振り切ったマツダ3に比べれば、実用性に注力したというCX-30だけに、あと一歩後席の見晴らしが何とかなっていればと言う意見のようです。
ロードノイズが大きい!?
CX-30の普段使いや試乗レポで目立った不満点が、ロードノイズの大きさでした。但し、どのレポートにも高い静粛性を実現したからこそ、逆にこの音が耳障りであるといった書きぶりなので、裏返せば高評価とも言えなくもないですね。
以下2枚引用:https://bestcarweb.jp/
中にはそれがCX-30の大径サイズのタイヤ&ホイールに起因するのでは、というコメントもありました。CX-30は標準で215/55R18 95Hタイヤと18x7Jインチアルミとなっていて、確かにB、Cセグメントのクルマとしては大きめです。それによりカッコいいルックスを実現しているのは間違いないですが、基本小径で細身のタイヤの方が乗り心地には有利です。
実は海外で販売されているCX-30は16インチを履いていて、18インチはオプション扱いのようです。
国内販売では逆でボトムグレード20Sの2WDにのみ16インチタイヤ&アルミがメーカーオプションで設定されており、この辺はお国柄を感じさせます。
不満点➂パワーユニット編
待望の”真打”エンジンは超後出し?
CX-30のエンジンは3種類が用意され、ベーシックな2.0ℓガソリンエンジン(156PS/199Nm)、1.8ℓディーゼルターボエンジン(116PS/270Nm)、それにガソリン圧縮着火エンジンのスカイアクティブX(スペック未公表ですが予想値180PS/224Nm)となります。この内先の2ユニットは現在販売中となっていますが、スカイアクティブXは2020年に入ってからとアナウンスされています。
引用:https://response.jp/
スカイアクティブXは、正に全世界的に注目のガソリンエンジンで、詳しくは下記のとおりですが、これまで理論では分かっていても実際に造るとなると・・・とされていたエンジンをマツダ技術陣が開発したわけです。
引用:YAESU SYUPPAN MAGAZINE
どうせならこの新エンジンを手に入れたいと思うのが人情ですが、5月に先行したマツダ3同様にCX-30においても先送りに。ココにけっこう不満の声が集まっていました。
一説には、同じスカイアクティブXでも日本版は欧州版よりも燃費志向のチューニングを施し、レギュラーガソリン仕様で進めていたとか。ところが欧州版エンジンの評判がすこぶる良いことから、国内向けにも急遽同じものを投入することで方向転換が行われたと言われています。そのための仕様変更や認証手続きの関係で、思わぬリードタイムが必要となったようです。
引用:https://piataauto.md/
ディーゼル一択で検討している人には、問題ないかも知れませんが、新エンジン込みでCX-30に期待していた人には何とも歯がゆい展開となったようです。時間的な制約(例えば車検等)から諦めてディーゼル買った・・・などの報告もありました。
まぁ全てユーザーのための方針転換でしょうから、やむを得ないところも理解できますが。
不満点➃プライス編
ライバルと比べて価格が高い?
CX-30の価格は、駆動方式やメーカーオプションなどでも変わってきますが、およそ239~370万円のラインとなっています。内容を考えればそこまで高くもないですが、安い!と断じるのも・・・
”まぁこんな線かな”といった雰囲気でしょうか。ちなみにクルドラでは別ページになりますが、CX-30の価格やオプションを詳しく紹介していますのでぜひご覧くださいませ。
>>CX-30のオプションを徹底調査!おすすめアイテムはどれ?
ライバルと目されるクルマと比較すると、例えばホンダヴェゼルの価格帯は211~298万円、トヨタC-HRは236~309万円となっています。もちろんCX-30は標準装備や安全装備でアドバンテージがあるため一概には言えませんが、スタートプライスやトップグレード価格を見れば少々お高いとの声もありました。
上級のCX-5と迷ってしまう?
それよりもユーザーさん達のお声の中で、いくつか散見されたのが同門であるCX-5との価格差についてのコメントです。
両車価格をともに「XDプロアクティブ」グレードで比較すると、CX-5はCX-30の約28万円高です。いくつかの機能が最新バージョンとなるCX-30ですが、基本的には装備差はあまりないので、違いはボディサイズとエンジンです。ボディサイズはユーザーさんの事情に左右されてしまいますので何とも言えませんが、サイズからくるゆとり感や上級感はCX-5に軍配。
またエンジンは、同じディーゼルターボでもCX-5が2.2ℓの2ステージターボ。これに対してCX-30は1.8ℓのシングルターボとなります。春先に行われたCX-30海外試乗会での1.8ℓディーゼル評の中に、日常回転域でのターボラグが大きく、これを解決するには2.2ℓの2ステージターボを採用するべきとのレポートがありました。
この違いまで考えると、何とも微妙な価格設定かも。CX-5が多少の値引きを期待できることまで考えると、CX-30を割高に感じてしまう人がいるのも頷けます。
次世代商品群は価格がネック?
5月に発売となった次世代商品群第一弾のマツダ3は、その完成度に対して販売面では相当苦労しているという報道がありました。9月のCX-30発表会の席上、マツダの丸本社長は「マツダ3の米国販売は想定よりも全体需要が10%以上落ちたが、8月から販売奨励金を調整するなどしてシェアが戻ってきている。もう少し長い目で見て欲しい」と会見しています。
引用:https://response.jp/
アメリカだけではなくマツダ3の国内販売も、なんとか計画値に届くかといったレベルです。この要因はスカイアクティブXが未発売なこともありますが、旧アクセラから30万円近く上昇した価格が原因とも言われています。
マツダ3とCX-30の価格帯は近いですから、同じ轍を踏むことがないか気になりますが、そこはハッチバック車とSUVというジャンルの違いがありますから大丈夫でしょう。でも価格ってコワいですねぇ。
次世代マツダの切り札となるか
引用:https://www.webcartop.jp/
CX-30はCX-3では小さすぎ、かと言ってCX-5では大きすぎというユーザーさんに対して、ジャストサイズとなるSUVです。そのデザインはとにかく斬新でアグレッシブなマツダ3とは対をなす、ある種オーソドックスなSUVテイストで仕上げられています。これはマツダが今回の次世代商品群に対して投じたコストを、個性の強いマツダ3だけで回収するのは難しいと考え、スタンダードなCX-30と組み合わせていくのを既定路線としていたと考えられます。
それだけにCX-30に寄せられる期待は大きくなるわけですが、今回、ユーザーさん達の声を調べていく中では概ね高評価が多く、不満点として挙げられる箇所は微々たるものでした。もちろん販売台数が跳ね上がる今後は、よりたくさんの意見も出てくるでしょうが、まずは堅調なスタートとなっているもようです。
引用:https://piataauto.md/
以上、マツダCX-30の不満点をご紹介してきました。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
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