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エルグランドのおすすめグレードを比較して検証!後悔しないために選んでおきたいのは

最終更新日 2021/9/16

日本を代表するLLクラスのミニバンといえば今やトヨタのアルファード(&ヴェルファイア)と日産エルグランドの二車種となります。

かつてはここにホンダのエリシオンもありましたが、2013年で国内市場からは撤退し、今は中国専売車となっています。

ここでは日産エルグランドを実際に購入する場合、気になるグレード毎の特徴を分析し、選ぶべき一台を検証していきます!

エルグランドのプロフィール

ロー&ワイドプロポーションと低重心プラットフォームによる優れた走行性能、迫力あるエクステリア、快適で上質なインテリアなどが特徴の日産ミニバンの最高峰です。

現行のエルグランドは三代目ですが、その登場は2010年なので相当のロングライフとなっているクルマです。

2018年12月に一部仕様変更が行われ、新たにインテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)&LDW(車線逸脱警報)、インテリジェント エマージェンシーブレーキハイビームアシストが全車標準装備になりました。

その他にも、踏み間違い衝突防止アシストに歩行者検知機能が加わり、インテリジェント クルーズコントロールを殆どのグレードで標準装備にしました。

これにより登場9年目を迎えるモデルながら、先進安全技術の充実により、経産省と国交省などが普及啓発をしているセーフティ・サポートカーSのワイドに対応することになりました。

正直、販売面では後発ライバルのアルファードに相当な水をあけられていますが、こうした熟成を続けていることから、次期型エルグランドの登場はまだ少し先になりそうな気配です。

豊富なラインナップを展開

エルグランドは、駆動方式、エンジン、グレード、乗車定員の組合せで30種類のバリエーションがありますが、駆動方式(2WDか4WD)はどのモデルでも選択できるため、実際にはエンジンの選択となります。

引用:SAN-EI SHOBO MAGAZINE

3.5ℓか、2.5ℓか

エンジン種類はV6 3.5ℓDOHC直4 2.5ℓDOHCの二種類で、昨今外せないハイブリッドの設定がないのはセールス的には辛いところです。

3.5ℓエンジンは2000年の初代エルグランドからキャリーオーバーされているユニットで、熟成も進みV6らしく低回転から高回転まで気持ちよく回り、街乗りから高速走行まで胸のすくような走りを披露します。

一方の2.5ℓエンジンは現行の三代目から搭載されたQR型ユニットで、低速から厚いトルクを実現し、高い実用性を誇るエンジンです。

前述のとおりデビューから相当の時間が経っていて、今やエンジンスペックの謳い文句に燃費性能は欠かせない時代となりましたが、エルグランドのカタログではどちらのエンジン共、省エネアピールはとても控えめです。

また今どき珍しく3.5ℓだけでなく、2.5ℓ車の方も減税適合車には該当していません

LLクラスらしく3.5ℓエンジンが似合うとも感じられますが、今チョイスするならおすすめは2.5ℓ車でしょうか。

2.5ℓ車がおすすめな理由

直近のマイナーチェンジの内容は安全装備の充実であると記しましたが、その恩恵を最も受けているのが2.5ℓ車です。

これまでは上級の3.5ℓV6専用であった半自動運転インテリジェント クルーズコントロールが2.5ℓ車のほとんどに標準装備されました。

この装備は、停止~約100km/hの範囲で先行車との車間を保つよう追従走行でき、常に車速を制御してくれるため、ドライバーに快適な走行を提供する機能です。

一度慣れると高速道路でコレなしは考えられないと言われる装備で、これまではこの機能のために3.5ℓか2.5ℓで悩んでいた方も多いのでは?

もちろんレギュラーガソリンでイケることや燃費、また自動車税等の面でも2.5ℓの方が負担も軽いのは当然ですから、マイチェンにより装備面での差がほとんど無くなった2.5ℓ車は、モデル末期の今だからこそ選ぶべきモデルとなりました。

グレードはハイウェイスター系のみ?

エルグランドのグレードは実質ハイウェイスター系の一択となります。

引用:https://www.webcartop.jp

ハイウェイスターとは日産車(特にミニバン)のスポーティモデルで、クロームをふんだんに使用したグリルや車体全体に渡るエアロパーツが特徴です。

2.5ℓ車に250XGというボトムエンドのグレードもありますが、前述したインテリジェント クルーズコントロールが全モデル中、唯一未装備であり、2010年以降ほとんど変更されていない地味なルックスも手伝って、あまり積極的に選ぶモデルとはいえません。

そうなるとエルグランドのその他のグレードは全てハイウェイスター(以下HS)系になります。

どちらの排気量にもほぼ同じ設定があり、トップモデルから順にHSプレミアムアーバンクロムHSプレミアムHSアーバンクロム、(普通の)HSの4グレード展開となります。

とびきりゴージャスにいくなら350HSプレミアムアーバンクロム

トップエンドのこのグレードは、他のグレードと比べてオーディオ&ナビ関連が標準で充実しているのが特徴で、2.5ℓの250HSプレミアムアーバンクロムでもここはオプションとなっています。

250XGとの価格差は、なんと234万円!にもなります。

このグレードになるとオプションで設定があるのは、ツインサンルーフBOSEサラウンド付後席シアターシステムだけで、それ以外は全部入り!という状態です。

あえて3.5ℓを選択し、KING OF 日産ミニバンをガレージに収めたい方は、このグレードとなりますが、こちらは7人乗り仕様しかありませんので、8人乗りが必要な場合には、HSアーバンクロムを選び、オーディオやナビをオプション選択することになります。

ちなみにアーバンクロムというグレードの特徴は、外観のグリルやフォグランプフィニッシャーがダークカラーになることや、リヤコンビランプがクリアブラックになる点が他との違いです。

もっともバランスのとれた250HSS

2.5ℓの「ハイウェイスター(HS)」は2015年に一部仕様変更し、「ハイウェイスターS(HSS)」というグレード名になりました。

このときにはエアコンの高性能フィルターを通常フィルターに変更するとともに、サードシートバックのコンビニフックを廃止しただけで約20万円も価格を下げて設定されています。

このことからも250HSSが装備と価格の面からいけば、もっともおすすめできるグレードとなります。

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同じ2.5ℓの最上級250HSプレミアムアーバンクロムとの本体価格差は、約94万円となりますが、主な装備差は本革シート、リモコンバックドア、シートのメモリー機能や電動調整が付かないこと、本革ステアリングが木目調でないこと位です。

250HSSのシートは、本革でこそありませんが、織物と合皮のコンビシートで、その見栄えは十分にトップミニバンと言える出来栄えで不足はないでしょう。

外観では前述したダークカラーパーツのグリルやアルミに惹かれるなら、ひとつ上の250HSアーバンクロムを選択すればよいのですが、約28万円の追い金が必要となります。

それならば流行りの大画面ナビなどをカーショップで取り付けるか、その分を旅行資金に回すか、、、考えたくなる金額ですよね。

いずれにしてもLLクラスなので、絶対的には安い車両価格ではないため、このグレードでも一通り以上の装備はあり、決して不満を感じることはないと思います。

エルグランドの世界が広がるアナザーチョイス

日産最上級ミニバンには、上記の他にもいくつか選択できるモデルがあります。

VIPは究極のコンフォート

VIPは350HSプレミアムをベースとし、オーテックジャパン社が仕上げた特別仕様車で、外観はVIPのエンブレムが付く程度ですが、何と言っても特徴的なのは2列シート4人乗りを採用しているグレードがあることです。

そもそも8人乗車ができるサイズを4人用としたわけですから、その空間設定は圧倒的で、その名のとおり正にVIPのための走る執務室とも言うべきモデルとなっています。

装備面もベースグレードに対し後席用の機能が特に強化されていて、キャビネットドア連動ステップコンフォートタイヤツインサンルーフ読書灯後席用100V電源ハンガーフック等々が追加されます。

ドア連動ステップは、電動リトラクタブルでドアを開くと勝手に出てきて、閉めると収納。さらに夜間は足元をLEDで照らしてくれるという何とも至れり尽くせり仕様ですね。

日産にはシーマに同じくVIPグレードがありますが、日産の役員さんはどちらがお好みなのでしょうか。

ライダーは日産テッパンのドレスアップグレード

オーテックジャパン社が手掛けるもう一つのモデルがライダーです。

日産ではニスモバージョンと並びスポーティカスタマイズを代表するグレードとなっています。

そのデザイン手法は、旧いアメ車を思わせるビレットグリルがアイコンで、フロントグリルに日産エンブレムが付かないのも特徴です。

ベース車は350HS、250HSSとなっていて、追加される装備は専用のエクステリアパーツスポーツマフラーローダウンサスペンションなどスポーツ度を高めるものから、専用シート地専用ドアトリムの他、杢目金調フィニッシャー等インテリアにも他グレードとの差別化が図られています。

またライダーには、ダーククロムのフロントグリル、ヘッドランプフィニッシャーなどを採用したライダー ブラックラインもラインナップされています。

発売から長く時間の経っているクルマですから、自分なりの個性を出したい方にはおすすめのグレードです。

以上、エルグランドのおすすめグレードをご紹介致しました。

この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。

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