アイオニック5(IONIQ5)の値引き相場レポート!【どこよりも詳しいグレード別・2024年12月最新】実販売データから出た合格ラインを算出
最終更新日 2024/11/29
12年ぶりに日本市場へ再上陸を果たした韓国のヒュンダイ改めヒョンデ。新たなラインナップに通常のエンジンモデルは用意されず、電気自動車の「アイオニック5」と水素自動車の「ネッソ」の2車種で勝負します。
2つの内、アイオニック5は純バッテリー車=EVなので気になる方も多いのではないでしょうか。そんなアイオニック5の購入を考えている方が一番気になっているのが“アイオニック5は値引きが可能なのか?“だと思います。
そもそもネット販売なのに商談なんてできるの??メルカリじゃないんだから…
しかし、まだ諦めるのは早いんじゃないですか?
世の中には価格なんて気にしないといった成金さんも確かにいますが、実際に苦労して財を成した方々は本当に賢いお金の使い方をしています。
そこで今回はアイオニック5の
- ・ほんとに値引きは「ゼロ」なのか?「実態」は?
- ・支払い総額を少しでも節減できる方法
- ・アイオニック5の魅力は?
について考えていきたいと思います。
目次(タップで飛べます)
値引きの相場・限界は?【2024年12月最新】
アイオニック5の値引き相場はズバリ
交渉のレベル | 車両本体 | OP値引き |
---|---|---|
限界まで値引き交渉 | ゼロ | なし |
ライバル車を出して交渉 | ゼロ | なし |
特に交渉なし | ゼロ | なし |
と、なんとも取り付く島もなしといった感じですが、アイオニック5=ヒョンデは今のところディーラーがないためインターネットによる販売のみとなっています。
そのため商談をする営業マンもいないし、下取りを査定してもらうこともできません。
要は完全”ワンプライス“となっています。付け加えるとアイオニック5はメーカーオプションやディーラーオプションも一切設定がないため、OP値引きといった考え方もないわけです。
一切値引きはゼロなのかというと、実態は少し違っています。
グレード別の値引き相場
グレード | 車両本体価格 (税込み) | 値引き相場 (付属品含まず) |
---|---|---|
IONIQ 5 | 479万円 | ゼロ |
IONIQ 5 Voyage | 519万円 | ゼロ |
IONIQ 5 Voyage AWD | 549万円 | ゼロ |
IONIQ 5 Lounge | 559万円 | ゼロ |
IONIQ 5 Lounge AWD | 599万円 | ゼロ |
さて、それだけでは本稿も終わってしまいますので、アイオニック5をお得に購入するにあたって検討すべきことをいくつかご紹介していきます。
特別購入サポート価格車を狙う!
現在、アイオニック5を購入するにはホームページによるネット販売だけしかありません。
昨年7月に日本初のヒョンデ直営拠点「ヒョンデカスタマーエクスペリエンスセンター横浜」がオープンしています。そちらでは展示車や試乗車の用意、アフターサービスを受けることはできますが、購入するにはあくまでネット経由です。
ネット販売のステップとしてホームページには「購入相談のお申込み」があり、メールで担当者と質疑応答ができるようにはなっていますが、ディーラーの営業マンと交渉するわけではないので、あくまで購入の段取りを案内してくれるのみ。
メールで値引き交渉でもできればいいのですが、今のところワンプライスなのでそちらは管轄外です。
でもあきらめるのは早計ですよ。ホームページ内の「早期納車」のタブをクリックすると「早期納車可能な車両」というページへ移動します。
そこには執筆日現在で40台ほどのアイオニック5が掲示(1台だけネッソあり)。定価に線引きがされ、その下に値引きした価格が記載されています!これらが「特別購入サポート価格車」となっていて、すべて11万円ほど安い価格になっています。
モデルはほとんどが最上位の”ラウンジ”グレード“になっていますが、ボディカラーと4WDなどはいくつか選べるようになっていました(変動あり)。
特別購入サポート価格車は本体値引きのほかに、「充電費用10万円分サポート」「0.9%特別低金利」の特典もあり、しかも納期が1か月という早期納車が可能となっています。
どうしても下位グレードが欲しい方は別ですが、今アイオニック5を狙うならこのサポート価格車を選ぶのが絶対お得です。当たり前ですが、掲示車は各1台限りでしょうから検討するならお早めに!
現在の車を少しでも高く売るのがカギ!
アイオニック5の購入は上記のとおりなので、現在乗っているクルマをディーラーへ下取りに出すなどはできません。
そこで今お使いのクルマは買い取り専門店へ出すことになります。もっとも昨今、下取りについてはディーラーへ出すよりも専門店へ出す方がお得と言われるようになってきました。
他にもオークションや個人売買など方法はあるため、ディーラーで下取りできないという点は、さほどアイオニック5を購入する場合のマイナスとはならないでしょう。
そこで大事になるのが買い取り額をいかにアップさせるかです!
買い取り額を大幅にアップさせる方法
少し調べれば分かりますが、買い取り専門店は本当にたくさんの店舗があります。コロナ禍の一時期、中古車価格が高騰したこともあって、買取市場は旺盛です。
しかし一軒一軒、買い取り専門店を回るのは手間も時間も掛かりすぎますよね。
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それでも・・・
アイオニック5の納期はどうなっている?
アイオニック5の納期ですが、通常にオーダーすると日本に到着してから1か月程度と言われています。
問題は日本に到着するまでにどのくらいの時間が掛かるのかですよね。ヒョンデの直近の業績は2023年第1四半期(1~3月)の世界新車販売台数は102万台超と前年同期比は13.0%増。コロナ禍も明けて同社の受注数量も増加していることから、普通に考えれば3か月前後は掛かるでしょう。
上陸後の1か月を加えるとやはり4~5か月の待ちは覚悟が必要です。
お急ぎの場合はグレードやボディカラーが限定的になってしまいますが、前段の「特別購入サポート価格車」の中から選べば1か月でガレージに収めることができますよ。
アイオニック5の魅力はココだ!
2009年を最後に日本から撤退していた韓国メーカー”HYUNDAI”が2022年、およそ12年ぶりに再上陸を果たしました。
撤退した当時と現在では同社のレベルは段違いで、KIAを含むグループの世界販売台数は700万台を超えていて、トップを走るトヨタの960万台(2022年度)には及ばずですが、今や世界第3位を競う自動車メーカーなのです(ちなみに2位はフォルクスワーゲングループ)。
引用:https://www.netdenjd.com/
韓国ヒョンデが2本の矢で日本へ再上陸を果たす
再上陸後の社名表記はそのままですが、日本語読みは以前の「ヒュンダイ」から「ヒョンデ」へと変更され、その第一弾となるラインナップ2車種は電気自動車(EV)と水素燃料電池車(FCEV)の二本立てとなりました。
本稿の主役である”アイオニック5”はその前者に当たります(後者FCEVは”ネッソ“)。
アイオニック5は2021年に世界デビューしたモデルで、新開発の電気自動車専用プラットフォームE-GMPを初採用しています。
そのエクステリアはハッチバック車としては背が高く、直線基調なデザインが高い存在感を放ちますが、モチーフとなったのはヒョンデ初(=韓国初)のオリジナル乗用車である1975年式ポニーです。
引用:https://response.jp/
何ものにも似ていない特徴的な前後ランプは「パラメトリックピクセル」と呼ばれ、文字通りヘッドライトを囲む四角いLEDと、リアコンビランプを構成する無数のドットは正にピクセル。フロント&リアバンパーおよびボディサイドビューには、かなりビシッとしたキャラクターラインが入り、都会的でシャープな印象を与えます。
一度見たら忘れられないアイオニック5は超個性派
大きなバッテリーを積む必要のあるEV車らしく、ホイールベースは3mと長いため、その恩恵で車内スペースも広大。4WDモデルであっても前後モーター駆動式なので当然ドライブシャフトはなく、フロアもその分フラットです。
珍しいのは運転席にもオットマンが備わっていて、後席足元スペースの広さと併せ上位グレードの名称とおりラウンジ感の高い仕立てになっています。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
インパネ部の造形もまたイマどきEV風で、ダッシュボードにはメーターパネル用とインフォテインメント用の2枚の大型スクリーンが並ぶデザイン。国産車との違いを感じるのが白基調の表示類で、メーター類は基本”黒”と思いがちな中で斬新です。
当然のように旧態依然としたシフトノブはなく、シフトセレクターはウインカーレバーの下にレイアウトされ、シルバーの部分を上に回すと前進、手前に回すと後退、先端を押すとPレンジになります。
アイオニック5はRWD(後輪駆動)とAWD(四輪駆動)の二つの駆動方式となっていて、前者のモーターは最高出力217PS、最大トルク350Nmを発生。前輪も駆動する後者 AWDになると最高出力が305PSに跳ね上がり、最大トルクも605Nmとスポーツカー並みのスペックを誇ります。
装備が充実しているのもこのアイオニック5の魅力のひとつで、アダプティブクルーズコントロールや衝突防止ブレーキシステム、リモートパーキングシステムなどの運転支援アイテムはもちろん、リモート操作に対応するコネクテッド機能、ナビゲーションシステムの地図自動更新、BOSEプレミアムサウンドシステムは標準、さらに上位グレードにはビジョンルーフと呼ばれる電動ブラインド付きの固定式ガラスルーフも用意されます。
引用:https://autoprove.net/
世界的に評価の高いアイオニック5ですが、日本においても2022-2023カーオブザイヤーにおける「インポートカーオブザイヤー」を受賞しました。
日本発売からおよそ1年が経過した今年5月には一部改良が行われ、充電前にあらかじめバッテリー温度を高めておけるバッテリープレコンディショニング機能と、初期充電出力を一時的に高めるブーストチャージングプログラムが新たに採用されています。
アイオニック5のグレードと価格
アイオニック5の車両本体価格とグレード構成は以下のとおりです。
大きくは3タイプで、エントリーグレードが「無印」の”IONIQ5”、中間グレードが” IONIQ5 Voyage”(ボヤージュ)、上位グレードが” IONIQ5 Lounge”(ラウンジ)となっています。
ボヤージュとラウンジにはそれぞれ四輪駆動のAWDが設定されています。
また、前段にある2023年の一部改良時に100台限定の特別仕様車が設定されています。ラウンジのAWDをベースグレードとして、物理的なサイドミラーに代わって有機ELのデジタルサイドミラーを採用。また、ボディカラーはルーシッドブルーパールの専用色を選ぶことができます。価格は専用色が619万5000円、今回ラインナップ全体に追加された艶消し塗装のアトラスホワイトマットが629万円となっています。
ヒョンデの販売方式
再上陸後のヒョンデは実店舗を持たず、販売はオンラインでのみ行う方式を導入。メンテナンス等は協力会社(地場の自動車工場など)が行います。この方式は日本でも米国のテスラが2014年から展開していますし、以前BMWはi3などEV車をAmazonで直販していた実績もありますから、ヒョンデの販売方法がことさら珍しいということもありません。
およそ1年間でのアイオニック5の国内販売台数は700台ということですから、無店舗販売としてはまずまずの実績といったところでしょうか。
引用:https://anyca.net/
ただ今後ヒョンデは横浜に開設した「Hyundaiカスタマーエクスペリエンスセンター」のような実店舗の展開、およびDeNAが提供するカーシェアAnyca(エニカ)の活用など、ユーザーがアイオニック5などの実車と直接触れ合える機会を増やしていくことも表明しています。
アイオニック5のおすすめグレードはどれ?
上記のとおりアイオニック5は3グレード展開となっていて、ボヤージュとラウンジのパワーユニットは同一ですが、エントリーグレードの無印だけバッテリー容量58kWh、モーター出力125kW(170PS)と低いものが用意されています。これにより車両本体価格は500万円を下回り、補助金などを考えあわせればその内容に対して相当リーズナブルにEV車オーナーになれます。
しかし、新参メーカーの第一号モデルとして考えたときには、価格よりも装備を重視しておく方がリセールまで考えれば無難です。また特にアイオニック5はトヨタ的なグレード設定になっていて、上位グレードに行くほどお買い得感が高まります。
ボヤージュ、ラウンジ両グレード共にFRか4WDかは選べ、かつ今のところヒョンデ車にはメーカーオプションという設定はないため、後は単純に装備差で考えればいいわけです。
オススメは鬼コスパの上位グレード”ラウンジ”
引用:https://gazoo.com/
上位グレードのラウンジはボヤージュの装備に追加して、まず大きなところでは本革シート、助手席リラクゼーションコンフォートシート、リヤ電動シート&ヒーター、ヘッドアップディスプレイ、ビルトインドラレコ、BOSEプレミアムオーディオなど。これだけ付いてFR同士で比較すると約40万円アップなのはバーゲンプライスと断言できます。
4WDで比較すると50万円アップなのですが、これとてラウンジ4WDだけに20インチアルミホイールやアルミペダルなどが付いているためで、それが10万円なら悪くありません。
おすすめグレードは”ラウンジ“一択で決まりです。
ライバル車:世界一のEV大国からの刺客”BYD ATTO3“
アイオニック5のライバル車を考えたときに、国産モデルにもスバルソルテラや日産アリアなどEV車があるにはありますが、それらよりもより現在のアイオニック5に近い立ち位置のモデルとして思い浮かぶのがBYDのATTO3(アットスリー)です。
韓国のヒョンデに対してこちらは中国のメーカー”BYD”。BYD社は1995年にバッテリーメーカーとして立ち上がり、自動車分野では純バッテリーEVとPHEVの生産・開発を手掛け、世界70以上の国と地域で展開するグローバル企業です。ちなみにEV車の販売台数では米国テスラに続いて世界第2位メーカーとなっています。
引用:https://response.jp/
日本においても既にBYDジャパンが2005年に設立されていて、2015年から国内でもEVのバスやタクシーの販売を開始。2023年初頭に発売となったATTO3は、国内で初めて一般向けの乗用車として販売されるBYDモデルとなります。
現在のBYDはエンジン車の開発を既に終了しており、今やEV車専売メーカーですから当然ATTO3も純バッテリーモデルのみ。全長は4455mmですからCセグメントSUVとなり、アイオニック5より一回り小柄。サイズ的にはマツダCX-30やカローラクロスといった感じですが、全幅は1875mmとアイオニック5に近い数値となっています。
フロントグリルがヘッドライトとつながるパネル形状はどことなくハリアーっぽくもありますが、ATTO3のデザインを担当したのはアルファロメオやランボルギーニ、アウディなどで活躍された方で、美しい曲面が多用されたサイドの造形などは確かに欧州車的にも見えます。
インテリアは遊び心満載でフィットネスジムやギターの弦から着想を得た若々しいデザイン。縦にも横にもできる大型センターディスプレイはまんまiPadのようです。
駆動用バッテリー容量は58.56kWhで、150kW/310Nmのモーターを搭載。航続距離は485kmですから、日常使いで不便を覚えることはないでしょう。
引用:https://web.motormagazine.co.jp/
ATTO3の価格は440万円。さすがバッテリーを自社生産しているメーカーだけに価格面では他社にない強みが感じられます。
価格の分はアイオニック5の満足度が高い
対してアイオニック5はもちろん車両本体価格およびセグメント観から受ける印象は、あらゆる面でATTO3を超えているのは間違いなく、支払った金額以上の充実度はあるでしょう。それは見てくれの装備類に限らず、特にEV車のキモとなる電池性能なども同じで、アイオニック5は超高速充電器さえあれば350kWという能力を持ち、15分もあれば約80%の充電が可能。それでも電池寿命を縮めないというのだから凄い技術です。日本にはせいぜい90kWの高速充電器の設備しかない状況なので、当面そのスペックを発揮しきれないのは残念です。
ことクルマに関しては韓国製、あるいは中国製と聞くと幾分下に見る向きもあるかも知れません。日本は自動車大国としての自負もあるでしょう。
それでも両車を見ると、少なくともEV市場においては国産勢より何歩も先を行っている感はありますね。
引用:https://www.webcg.net/
以上、ヒョンデアイオニック5の値引き相場レポートをお届けしました。