買って後悔しないために知っておきたい!ヴォクシーの不満点4つ+α
最終更新日 2023/9/25
2023年はミニバンが熱い年になりそうです。2022年にノア/ヴォクシーがフルモデルチェンジし、次いでホンダステップワゴン、年末には日産セレナも後を追い、ミニバンビッグネームが揃い踏みで新型へと切り替わりました。
ようやく横一線でミドルクラスミニバンの比較ができるところへ、今年はアルファード/ヴェルファイアがモデルチェンジ、現在販売休止中となっているホンダオデッセイも復活が決定と、このところSUV人気が高まっている中、日本のお家芸とも言えるミニバン市場も活性化してきています。
本稿の主役であるヴォクシーはノアの兄弟車として、2001年に初代モデルが登場。2022年にモデルチェンジした新型は4代目モデルとなります。
ノアの兄弟車という位置づけながら3代目まではヴォクシーの人気が断然高く、モデル末期にあたる2021年でもミドルクラスミニバンの売上を見ればノアはもちろん、後発であったセレナやステップワゴンよりも上の順位をキープしてきました。
待望の4代目ヴォクシーはこれまで以上に大胆なルックスで登場し、市場へ強烈なインパクトを与えています。
引用:https://sakoda-g.co.jp/
今回のクルドラでは新型ヴォクシーを実際に所有した方や、体感した方の様々な口コミ情報を徹底チェック。ミドルクラスミニバンの雄に見え隠れするマイナスポイントを洗い出し検証していきますので、ぜひ新車購入等の参考にしてください!
目次(タップで飛べます)
最新ヴォクシーのプロフィール
引用:https://www.autocar.jp/
4代目ヴォクシーの大きなトピックは先代まで使い続けてきたプラットフォームを、ついに新世代のTNGAミニバン専用プラットフォームへと刷新したこと。これにより走りの良さや乗り心地、パッケージングなどあらゆる方向へ大幅な進化を実現することができました。
ヴォクシーの特徴であるシャープでスポーティなエクステリアは、今回もより大胆な造形となり、エッジィで独創的なフロントマスクは他の何物にも似ていない個性を放ちます。
兄弟車にノアがあることから、ヴォクシーのルックスは社内でも賛否両論が巻き起こるほどのデザインが可能になったとか。
“顔”ばかりに目が行きがちですが、リアエンドも実に個性的。サイドまで巻き込んだリアコンビランプにラウンディッシュなガラス面で構成する上部と、一直線のテールガーニッシュ以下のバンパー下部までが、上下2つの台形を重ね合わせたようなフォルムとなり、安定感と躍動感という相反する要素を両立させています。
インテリアも理想のミニバン空間を追求。開放感を高めるための低くワイドなインパネ表現や触感にもこだわった質感の高さ、使用時にも様になる”魅せる収納“などミニバンに必要な快適性や使い勝手の良さが重視されました。
ミニバンらしいアイデア満載!機能と装備で他車をリード
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
機能面ではキャプテンシート仕様にストレート超ロングスライドを採用し、多彩なシートアレンジが可能。またパッケージオプションながらオットマン仕様も設定されています。
スライドドアの開閉に連動するユニバーサルステップや、バックドアの開閉時に任意の位置に固定できるフリーストップ機構など、新型らしいアイデア装備も満載です。
ADAS系(先進安全装備)はもちろん最新の”Toyota Safety Sense”が全タイプに標準。さらに高度な運転支援機能トヨタチームメイトの選択も可能。ヴォクシー用には高速道などで渋滞時に一定の条件を満たせばハンズフリーも可能となる”アドバンストドライブ”と、駐車および出庫時の操作をクルマが自動で支援する”アドバンストパーク”が使用できます。
また、3代目では設定されていなかったハイブリッド車の4WDモデルは、リアにモーターを搭載した電気式四輪駆動「E-Four」として新設定されたのも朗報です。
ヴォクシーの不満点を確認
発売から1年半が経過した4代目ヴォクシー。ようやく街で見かける機会も増えてきたように感じられますが、相変わらず納期はまだ受注後6カ月以上となっています。
そんな高い人気を誇るヴォクシーですが、兄弟車ノアとの関係性に若干の変化が。
前段でも述べていますが、先代まではヴォクシーの方がノアよりも圧倒的に人気が高く、セールスでは倍以上の差が付いていました。ところが新型となった以降、ノアの人気も上昇し、今では販売順位も逆転しています。
ノアのエアロボディが中々に迫力のあるルックスで、エアロ系ミニバンの王道のようなデザインとなり、ヴォクシーの尖り過ぎているデザインにやや引いてしまった方々がそちらへ流れていることもありそうです。
そのあたりも含め、実際にオーナーとなられた人たちの声はどうなっているのでしょう。
本稿ではネガティブな意見の多いものについてご紹介していきます。
①インテリアについての不満点はココだ!
ヴォクシーについてはエクステリアに関する不満はそれほど多くはありませんでした。
中には「少しヤリ過ぎでは?」「グリルの洗車が大変そう」的な口コミも見られましたが、新型の前衛的なルックスは総じて好意的な意見が多く、「そこがヴォクシーのキモ」と捉える見方が大勢を占めていました。
その反動なのか、インテリアに関してはいくつか不満の声が上がっていて、ヴォクシーにおける口コミでは大半の方が何かしらのダメ出しを上げています。
ではその中身が何なのかを以下のとおりご紹介していきましょう。
「S-Gグレードにしたが、標準のシートは柔らか過ぎ。長時間の運転には返って身体に優しくない。その他は素晴らしいだけに、ここだけが惜しかった」
「外観のデザインは良いのに、普段目につく内装デザイン&質感が本当にOPてんこ盛りにして総額500万円のクルマと思えない。メーターデザインもS-Gは旧態依然、S-Zでも7インチ液晶だが左右に針のメーターが残るのも中途半端だし、視認性が悪くゴチャゴチャした表記」
引用:https://web.motormagazine.co.jp/
「シフトノブはオプションのエレクトロシフトマチックを選ばないとJPNタクシーみたいな古臭いストレートゲート式のタイプになるのが残念。また、シフトレバー横の取り外し可能な蓋のデザインは商用車を思わせる造形だ」
「3列すべてのシートがお金を掛けていないのが丸わかりで、座り心地は良くない。シート座面は短く感じられ、まるでビニールシートのような見栄えで本当に酷い。ステップワゴンのシートは最高なので、出来れば見習って欲しい」
「ダッシュボード周りは大画面化されたナビを中心にシルバー加飾、ピアノブラックの意匠でまとめられており質感は高い。反面、シート、コンソールボックス周りやドアパネル周辺はハードプラが多くて安っぽく、全般的な質感はやはり古くても前車アルファードの方が高い」
「正直、お値段的にもシートはせめてオール合皮くらいにして欲しかったところ。その他の箇所もダッシュボードやドア周りに一部合皮が使用されているが、トヨタらしい樹脂丸出しの感じは先代までとさほど変わらず。比較したマツダ車の方が同じ価格帯でもっと高級感があった」
「待望の7人乗りキャプテンシートのヴォクシーが出たが、4WD仕様にはオットマンを選ぶことができない謎設定。雪国なので4WDは絶対に外せないだけに、意味のない差別化はやめて欲しい」
評価はイマイチ…でも実は凝りに凝ったシート表皮
ヴォクシーのインテリアの評価で特徴的なのは、先代から乗り換えたオーナーさんの評価は高く、質感の向上を実感するといった声が多かったです。一方では、他車からの乗り換えや新規購入したオーナーさんからは「質感がイマひとつ…」との指摘が散見されました。
引用:https://kuruma-news.jp/
ヴォクシーはノアとグレード構成が違い、ノアにあるボトムグレードの設定がなく、いわゆる中間グレード(S-G)と上位グレード(S-Z)だけになっているため、極端な質感の低さは感じられないはずですが、特にシートに関し意見が多く「ビニールシートっぽい」という手厳しい内容も。
実はヴォクシーのシート表皮はノアにはない専用素材(S-Zのみ)で、表皮材と裏のクッション層を一緒にプレスして大胆な凸凹感を表現し、光の当たり具合で見え隠れするエナメル質のプリントを施すなど、かなり凝った手法で仕上げられています。
そのエナメルプリントが人によっては”ビニールちっく”に映ったのでしょうか?
万人に向けて最大公約数的に好まれるデザインや質感が求められる自動車開発の難しいところです。
シートで言えば4WD車には新型のセリングポイントでもあるキャプテンシートのオットマンが付けられない不満も聞かれました。4WDだとタイヤが16インチしか用意されないことも併せて考えると、これは排ガス等の規制条件をクリアするための重量増対策と思われます。
②装備・使い勝手についての不満点はココだ!
国産、輸入車を問わず様々なクルマの口コミをチェックしてきましたが、どのクルマでも不満項目としてもっとも多いのがこのジャンルです。
ヴォクシーについても同様でインテリア以上に厳しい意見もありました。アルファードなどLLクラスのミニバンならある程度、購入者の費用負担にも余裕がありそうで、あの装備もこの装備も…と考えられるのでしょうが、ミドルクラスミニバンではそうもいかない実態もあるでしょう。
引用:https://kakakumag.com/
また、例え装備があっても今度は使い勝手という面で見るとどうか、という評価軸も出てくるため、必然不満件数は上昇していく傾向にあります。
果たしてヴォクシーで指摘の多い箇所はどこなのか?以下口コミをご紹介していきます。
「ヤリスクロスから乗り換えたが、電動パワーシートが装備されていないことに驚いた。Bセグのヤリスクロスにもあるのだから、当然ヴォクシーの上位グレードなら付いていて欲しい」
「やはりサンルーフ(トヨタ的にはムーンルーフ)、できればパノラマルーフは設定して欲しかった」
「メーカーオプションのデジタルインナーミラーは画素数のせいか映し出される映像が荒い。ドラレコがセットされる点は魅力だが、同時に私的には不要なヘッドアップディスプレイまで付くためOP価格も高かったというのに…」
「10インチナビは画面が大きく見やすさがウリのはずなのに、付属のナビソフトの地図が見にくいという本末転倒感。太い道路案内が主なのか25m縮尺位まですれば細い道も出るには出るが、周囲の目印がない道だけの画面がのっぺりと続く。目印として設定できる施設名も選択件数が少なく、かつ設定しても建物の輪郭が表示されることもない。この辺は前車の7インチ社外品ナビの方がはるかに見やすかった」
「Googleマップなどの使用感と比べると分かると思うが、トヨタ純正ナビは運転者の利便性、視認性、操作性などほとんど配慮していない感じ。せっかくT-Connectなどあるのだから、今後はオンラインバージョンアップで改善して欲しい」
引用:https://web.motormagazine.co.jp/
「狭い駐車場に入れる時、前後左右への接近警告モードがあるが、柱や壁などに近づくとうるさい位に音声で警告。接近しすぎと判断されると自動で急ブレーキがかかり、むしろぶつかったか!?と思えるほどガンッと停止する。慌てて降りて見るとまだ20センチは余裕があり、制御がナーバス過ぎやしないかと思う」
「何でも自動、自動が売りであるがアドバンストパークは話題性だけ。実際に使ってみると混み合う都会のスーパーなどではまだまだ動作が遅くひんしゅくモノ。高速でのレーンキープアシストも少し白線が消えかかっていると認識しない。どれもまだ発展途上の印象はある」
「前車が若干ローダウンさせていたこともあるが、新型はフロア面が高くなりやや乗り降りしづらくなった。ユニバーサルステップというアイデア装備があるが、オプションではなく標準で付いていて欲しかった」
「初めての電制シフトノブのクルマとなったが、使い勝手からするといっそ他社にあるようなボタン型で良いのに。納車してしばらく経つが、まだDレンジとリバースを入れ間違える。あと、コンソール側コンセントは位置が低いので、ACアダプターをそのまま挿せないのも不満」
プリウスから続くトヨタ式電制シフターはどう?
使い勝手の不満として声が集中していたのは、やはりナビゲーションについてでした。
クルドラでも直近のプリウスやシエンタの口コミ不満記事において、同様の指摘が多数見られたことから、これはヴォクシーの問題というかトヨタ車全般に言えることかも知れません。
電制シフトノブの使い勝手もトヨタ製ハイブリッドでよく見かける課題です。
引用:https://gazoo.com/
今さらですが電制シフターとは、シフトレバーを操作するとその操作信号をハイブリッドコンピューターが受信し、その信号をもとにシフトチェンジを電気的に行うもの。現在のEV車やハイブリッド車はほとんど該当します。
但し、シフト操作に関しては各社異なった仕様があり、ホンダや日産などに見られるボタン式や輸入車に見られるダイヤル式など。トヨタはプリウス由来のレバー方式で特徴は操作後、シフトポジションが中立位置に戻ること。このため一般的なクルマのように、見ればシフトがどのポジションに入っているかは分かりません。もちろんメーター内には現在のシフトポジションが表示されるので、わざわざレバーを見る必要もないのですが、人によっては老眼などで咄嗟に視認しづらい面もあります。
ひと頃のように電制シフターを遠因としたペダル踏み間違いでクルマが”ミサイル化”してしまう誤発進事故は、ハイブリッド車に限らず“後付け”できるものも含め、何らかの踏み間違い防止装置が備わる現在の新車ではまず起こらないと思われます。ですが電制シフターが一般化し、これが当たり前となるにはもう少し時間が掛かりそうです。
③走行性能についての不満点はココだ!
ヴォクシーのような箱型ミニバンを選ぶユーザーさんは、ことさら”走り“にプライオリティを置いているとは考えにくく、スポーティさよりも経済性や実用性を重視されているのではないでしょうか。
ところが口コミをチェックしていくと、思いのほか皆さんエンジンのパワーだとか、加速に関する書き込みが目立ったのは意外でした。やはりノアとは雰囲気も違い、ヴォクシー乗りだと気になるところなのかも知れません。
そのあたりを中心にした口コミが以下のとおり集まっていました。
引用:https://kakakumag.com/
「発進時やアクセルを踏み込んだときの加速は良い。ただ、発進して20~30km/h位になってからの加速は、それなりにアクセルを踏み足さないと気持ちの良く加速していかないのがちょっと不満。パワーモードにするといくぶん良くなる印象」
「Dレンジで1速から思い切りアクセルを踏み込むと、一気に5000回転くらいまでギャーンと吹上がり、2速もしくは3速に繋がる前に一瞬、動力がすっぽ抜けるような空回り感がある。これは前車の先代ヴォクシーには無かったエンジンの動きだ」
「この手のミニバンは今回初めて乗ったが、やはり重さを感じるし、コーナーでロールするのは仕方ないか。今までキビキビ走るクルマに乗っていたこともあるが、最新のモデルは箱ミニバンでも、そうしたところはもっと進化していると思っていた」
「2.0ℓのダイナミックフォースエンジンは2500回転までは静かでいいのだが、そのラインを超えると急に賑やかになってくる。新しいパワーユニットと期待したが動力性能も、もう一息といった感じ」
「3000回転あたりで発するエンジン音が、いかにもパワーがないのか?と不安にさせる様な音質であるところが不満。そこから上の領域はフラットに加速してくれるし、別にパワーがないわけではないのだが、高速走行において3000回転は常用域になるため、そこの唸り音は正直ビミョー」
新搭載の2.0ℓガソリンエンジンに期待が高まっていた?
ヴォクシーのパワーユニットは2.0ℓNA(自然吸気)エンジンと1.8ℓハイブリッドの2タイプを用意。ガソリンエンジンはRAV4などと同じ2.0ℓダイナミックフォースエンジンにDirect Shift-CVTを組み合わせます。ガソリン車ながらWLTCモード燃費は15.0km/ℓと良好です。
引用:https://www.webcg.net/
一方のハイブリッドシステムは第5世代の最新のメカニズムへと刷新されました。出力が向上したモーターは実用域での駆動力が高まり、それでいてWLTC燃費は先代比4km/ℓ向上の23km/ℓを達成。ライバル各車を寄せ付けないクラストップレベルの数値を誇ります。
どうやら口コミで話題にされていたのは前者の2.0ℓガソリンモデルのようです。ダイナミックフォースエンジンはTNGAの設計思想が盛り込まれた新設計エンジンで高効率、低燃費を徹底的に追求。同時にダイレクト感があり、滑らかで気持ちの良い加速性能と環境性能を両立させているのがセリングポイント。逆にウィークポイントとしてよく聞かれるのは振動が出やすいことですが、ヴォクシーの口コミにはその点はあまり見られなかった気がします。
カローラツーリングに2.0ℓダイナミックフォースエンジン+Direct Shift-CVTが搭載された特別仕様車“2000 Limited”が発売されたときは、その高い動力性能に高評価が集まっていましたが、やはり車重のあるヴォクシーでは少し厳しかったようですね。
④価格に関する不満点はココだ!
ヴォクシーの車両本体価格は先代比で25万円以上の値上げとなっています。もっともヴォクシーには前述のとおりボトムグレード“X“の設定がないことや、先代まで同グレードならノアと同価格であったのに新型はヴォクシーの方が5万~7万円高価など初めから価格面ではやや不利。ノアとの価格差は装備類がほとんど変わらないので、外装デザイン等でヴォクシーはよりコストが掛かっているためでしょう。
引用:https://www.vanrevo.jp/
そんな車両本体価格などについては以下のとおり口コミが上がっていました。
「車両本体価格に欲しい装備を追加していくと、何だかんだで500万円近くの支払い総額であった。これだと30系のアルファードでも買える価格であり、オプション設定が約100万円分もあるのは、本当に儲け主義の価格設定だと言わざるを得ない」
「メーカーオプションが多数あるが、どれも標準装備にして欲しいものばかりで、付け出すとアル/ヴェル買えてしまう金額になってしまう。商売人トヨタの狡猾さが際立つところ」
「メーカーオプションに幅がありすぎ、検討に困るほど。比較したステップワゴンはすべて装備コミコミ価格なので非常に選びやすいと思う。ヴォクシーは盛り盛りにすると500万越えもあり得る」
「これだけのオプションが並ぶと、商談の際はまず必要最低限の”ミニマム装備”をハッキリさせ、その上でコレだけは付けたい”自分のマスト装備”をチョイスする方法をおススメする。これ良さそう、で次々選んでしまうとけっきょく割高な買い物になる」
「値段の高い安いよりも、値段がわかりづらいところが問題かと思う。特にメーカーオプションの設定がわかりづらく、FFだと選べるけど四駆はムリとか、ハイブリッドには付くがガソリン車にはダメとか。いいかげんにして」
「そもそもセットオプション多すぎではないか。工場ラインや納期問題があるのは分かるが、少し抱き合わせ販売が過ぎるのがトヨタ流」
ホントに必要なOPはどれ?を見極められるかがカギ
上記のとおり不満の大半が「メーカーオプション多すぎ問題」でした。確かにヴォクシーに設定されるものを全部付ける気になれば100万円コースが見えてきます。
カタログ上の売価を少しでも安く見せるため、できるだけオプション設定にしているとは考えたくありませんが、それにしても設定数が多すぎるのも頷けます。
それを端的に感じられるのが、カタログ中にある「〇と□のオプションを付けた場合、△のオプションが重なるため◎◎円減額します」という注釈の多さ。
ディーラーのセールスマン、セールスレディも組み合わせを的確に把握するのが大変でしょうね。
まぁ時間が経てば、それなりに装備を上乗せして売価を抑えた特別仕様車の投入もあるでしょうから、気長に待てる人は少し様子を見てはいかがでしょう。
その他の不満点アレコレ集めてみた
大きくは括れない部分にも様々な口コミが集まっていました。主観的なところ、あるいはクルマの個体差などもあり感じ方は人それぞれですが、何点か興味深い内容もありました。
「ディーラーオプションの電子ミラー型前後ドラレコTZ-D203MWを選んだが、ハッキリ言って画質があまり良くない。また、昼間は反射もあり見辛い場面も。工賃コミ8万円出すのなら、もう1万円出してメーカーオプションのヘッドアップディスプレイとセットのドラレコの方が良かったか」
「あれだけ顔面が強面(こわもて)なのにクラクションが何で1個しかないの?ヴォクシーの型式が進むにつれてチープになっていく部分。あまり試乗などで確認する人も少ないだろうがホント安っぽい音色だ」
「購入してすぐAピラーの根元からジリジリ音、数カ月でスライドドア付近からカタカタ音など耳障りな異音が発生してきた。前車80系ヴォクシーでも同じような症状が出ており、新型となっても改善していないようで残念」
「クルマのキーをポケットに入れたまま洗車すると、何に反応しているのか突然ドアが勝手に開錠したり施錠したりするのは笑える」
「残価設定型ローンで買うならトヨタの販売各社、日産など他社との比較は必須。残価率の%や金利手数料によっては値引き以上に差が出てくる。ホンダの信販会社は1社だが、トヨタは販社によって信販会社が異なるので、値引きとともに必ずチェックすべきところ」
エスクァイアは消滅してもヴォクシーは残ったわけ
もちろん本稿では意図して不満点を抽出しチェックをしてきましたから、それを持ってヴォクシーのクルマとしての魅力度が低いかといえば決してそうではないでしょう。
2020年にトヨタディーラーでの全車種販売がスタートしたときには、タンクが廃止されルーミーへ一本化されたのと同様、ミドルクラスミニバンもノアに統一されるのではと噂されましたが、結果エスクァイアは消滅したもののヴォクシーはしっかりと残されました。
その背景にはヴォクシーが持つ既存ユーザー数の多さがあるのは間違いありません。
引用:https://gazoo.com/
ミニバンはモデルチェンジするとその新型へ乗り換えてくれる率が高いそうで、その分母を無視できないセールス上の理由は確かにあります。また、ミニバンは膨大な開発コストを基本、国内マーケットだけで稼がねばなりません。
そうした激戦のミニバン市場を勝ち抜くには、ヴォクシーの持つ”カッコいいミニバン”という定着したブランドの高さは絶対に必要と判断されたわけです。
白熱するミニバンセールスの勝者はどのモデルになるのか、横一線の勝負は始まったところです。
以上、トヨタヴォクシーの不満点をいくつか検証してみました。
この記事を見てくれた人にはヴォクシーの新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやってお得に値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
ヴォクシーをお得に買うには下取り車を高く売ることがカギ
新車を買うときに、下取り車があるならさらにオトクに購入可能です。
下取り車をそのままディーラーに出してしまうと、相場よりも安く買いたたかれてしまいます…。
査定額の相場を知らなかったばかりに20~30万も損をした人がたくさんいます!
自分の愛車の査定相場を知っておくためには「ナビクル車査定」が最適です。
最大10社の査定が無料で受けられて、しかも入力はたったの45秒で完了。
それでも・・・