ハリアーのおすすめグレードを比較して検証!ベストバイモデルはどれ!?
最終更新日 2021/12/21
コロナ禍も収まりきらない令和3年の冬、新型ハリアーのセールスが絶好調です。現在、仮にディーラーへ行って注文を入れても納期は半年近くになりそうです。直近ではトヨタライズのレポートで同じような文言を入力したばかりですが、ここにきてSUVもトヨタ一人勝ちの様相を呈してきました。
国内ではライズ、RAV4PHV、ハリアー、さらに既に発表されているヤリスクロスと矢継ぎ早にSUVモデルを投入しラインナップ拡充を進めているトヨタですが、さらに海外まで目を向ければカローラクロスまでスタンバイしています。
勢いづいたトヨタに対抗できる国内メーカーは、さすがに見当たらないのが現状です。
しかもただ頭数を揃えるだけでなく、ライズもハリアーもしっかりと販売成績で結果を残しているところに地力を感じさせます。特にリーズナブルな価格設定がウリのBセグメントSUVライズはまだしも、ハリアーはずっとハイプライスの上級モデルです。このクラスが飛ぶように売れているのだからトヨタ恐るべし!
引用:https://biz-journal.jp/
今回のクルドラでは、長いウェイティングリストとなっている新型ハリアーを実際に購入する際、選ぶべきベストバイグレードは何かを徹底比較検証していきます。情報ではグレードによってかなり納期にも差があるらしいですから、ぜひ参考にしてください!
目次(タップで飛べます)
新型ハリアーはこんなクルマ
今年発売となったハリアーは4代目モデルです。クルマのコンセプトは1997年デビューの初代モデルから一貫していて、クロカン四駆のイメージが強いSUVの対極となる”都市型SUV”、”スペシャリティSUV”であること。今ではSUVジャンルも拡大し、同様のモデルも増えてきましたが、ハリアーはその開拓者です。
引用:https://dressup-navi.net/
初代と2代目は海外ではレクサスブランドで販売されていましたが、3代目は国内専用モデルであった点が特色。2013年頃は国内でもレクサス店が展開していたため、レクサスRXが”実質3代目”モデルとして販売されていたのですが、トヨタ店ではハリアーの後継車を望む声が大きく、”名目上の3代目”国内専用モデルとして復活した経歴を持ちます。
3代目は国内専売モデルとして大ヒット
クルマそのものの出来が良かったのはもちろん、レクサスRXと比べればトヨタブランドらしく価格も低めに納まっていたことも奏功し、3代目は大ヒットとなりました。モデル末期までよく売れていた先代ハリアーの後を継ぎ、今年6月17日に4代目が発売となります。
引用:https://motor-fan.jp/
奇しくもこのタイミングで、トヨタは販売店毎の車両専売制をやめ、全モデルが全販売店で取り扱えることなりました。このことが新型ハリアーの販売数を格段に伸ばした要因なのは間違いないでしょう。
既存の価値観にとらわれない4代目
4代目ハリアー開発のポイントは、これまでのSUVの当たり前を見直すこと。具体的には高いユーティリティはSUVのウリでしたが、ハリアーではこれを犠牲にしてもデザイン優先のシャープでクールなルックスに主眼が置かれました。ラゲージスペースや室内高は先代モデルより減少していますが、その分、クーペライクな尖ったフォルムが際立ちます。
引用:https://clicccar.com/
プラットフォームや基本メカニズムはRAV4をベースにしていて、同門にワイルドなRAV4があるため、ハリアーはまったく違うキャラクターを構築しやすかったようです。
4代目は今後、北米でもトヨタヴェンザのモデルチェンジ版として投入されることが決まっていましたが、その開発に当たっては「あくまで国内モデルを作る目線」で進められました。
今後は日本オリジナルモデルが海外で通用するのか、が注目です。
ハリアーのグレードを徹底チェック
ハリアーのグレードと価格を一覧にすると以下の通りです。S、G、Zというグレード名は他のトヨタ車と共通の設定ですが、上級モデルにしては基本3グレードだけのシンプルな構成になっています。
では順にグレードをチェックしていきましょう。
驚きのプライスを実現したSグレード
前項でも少し触れましたが、ハリアーのセリングポイントには「リーズナブルな価格設定」もあると思います。もちろん絶対的には高価かも知れませんが、この装備・このデザイン・この車格のクルマがこの価格なら「安い」と思わせる部分があります。この辺りはトヨタの上手いところで、”かんばん方式”で知られるトヨタの徹底した合理化による生産管理システムの為せるわざであり、その結果としての”値付け”です。
新型ハリアーでもベースグレードのS(FF、ガソリン)には300万円切りの299万円というプライスタグが付きました。
他グレードと比べて、ここが違う、あの装備がない等々細かく見ていけば別ですが、現車を見ればとても200万円台のクルマには思えません。カローラの一番いいやつ(4WD、ハイブリッド)が295万円ですから、悩ましいところですよね。
安全装備は上位グレードと遜色なし!
さて、そんなSグレードは、さすがに「何としても300万を切る」の掛け声があったのか定かではありませんが、細かく装備を切り詰めているのが伺えます。
とは言え、主要装備としてはLEDヘッドライト(オートマチックハイビーム付)、フルエアバッグ、インテリジェントクリアランスソナー、17インチアルミ、ディスプレイオーディオなど基本+α程度には揃います。もちろん安全装備はToyota Safety Senseが標準で、これは上位グレードと遜色ありません。
今回、先代ハリアーからToyota Safety Senseの進化ポイントは、プリクラッシュセーフティが夜間の歩行者と日中の自転車も検知できるようになった他、車線中央を走行するステアリング操作支援の追加となっています。
質実剛健!カスタムベースに最適
エクステリアの違いは中間のGグレードと比較して、アルミのサイズ以外はメッキパーツの有無程度しかありません。一方インテリアでは、シートの機能がかなり省かれることやパネルの加飾がないこと、足元照明やパワーバックドアもない等々、差異箇所が多めです。
メーカーオプションの設定もありますが、すべて選択しても上級グレードに届かない装備も多く、やはりこのグレードは本体をできるだけ安く買って、自分仕様にカスタムしたい方向けでしょう。
上級装備追加で好バランスのGグレード
次に中間モデルとなるGグレードを見てみましょう。わかりやすくSグレードから何の装備が加わるのかを下記のとおり一覧にしてみました。
各部アイテムが上位スペックへ移行
いくつか大きな変更を見てみると、エクステリアでは足元にインチアップしたアルミホイールが付き、フロント及びリアのガーニッシュ、ドアハンドルがメッキ仕上げになっています。細かいところではマフラーカッターがSの真円から、楕円形のものに変わります。
またLEDフォグランプも標準となり、ヘッドライトの方もSのオートマチックハイビームから一段進化したアダプティブハイビームにアップデート。こちらは単純にハイ・ローを切り替えるオートハイビームに比べ、対向車を検知した時、部分的に遮光し、他車に配慮しながらもハイビーム状態を維持でき高い視認性を確保します。
安全装備ではデジタルインナーミラーが標準になります(Sはメーカーオプション)。
引用:https://www.autocar.jp/
荷室や後席に遮られず良好な後方視界を確保できるデジタルミラーは、採用するクルマも増えてきましたが、ハリアーのそれは“もしもの時”に備えて前後方の録画機能も搭載。要はドライブレコーダーが標準になったイメージです。
インテリアは一気にソフィスティケート
インテリアの変更点はSに備わる装備の上級化が目につきます。例えばステアリングだけを取ってもチルト&テレスコの電動化、サテンメッキ加飾、ステアスイッチのピアノブラック塗装などが加わります。
標準のディスプレイオーディオは8インチとSグレードと同じですが、メーター内のインフォメーションディスプレイはSの4.2インチから7インチへと拡大します。
シートも8ウェイパワーシート、合成皮革、電動ランバーサポートが追加され、さらにG以上ならLeather Packageを選択することができ、本革シートだけでなくステアリングヒーターやシートベンチレーションも同時に備わります。
Leather Packageでなくともブラウンやグレーの内装色も選べるようになるため、パネル加飾やパイピングオーナメントと併せ、より上級モデルらしい華やかなインテリアにできます。
全て書ききれませんが、計16点の変更・追加箇所があります。これでSとの価格差(FF、ガソリン)は420,000円です。実際は88,000円のデジタルインナーミラーがGには標準なのでSにオプションで付けることを想定すれば332,000円差になります。
アルミのサイズやヘッドライトの機能などはまだしも、各パネルやインテリアの加飾やメッキ処理は数値化が難しいのでGはSよりいくらお得です、など断言はできませんが、前述した通りインテリアカラーの選択肢など、Gグレードでしか望めない部分に価値を感じられるかどうかでしょう。
エクスクルーシブが魅力のZグレード
ハリアーのトップグレードとなるZ。通常このクラスのクルマであると、デビュー当初はトップグレードに受注が集中する傾向にありますが、それはハリアーでも顕著に表れています。
発売後一番人気はこのグレード
冒頭、グレードによる納期に触れましたが、現在一番納車までに時間を要するのがZ及びZのLeather Packageです。これにボディカラーをプレシャスブラックパール、オプションの調光パノラマルーフを加えるとズバリ”最長納期”になります。ガソリン、ハイブリッドの別は今のところあまり大差ないようです。
発売後1か月で45,000台の受注と年間販売目標台数を上回る状態なので、現在7月ですが納車は来年ということになるでしょうね。
そんな売れに売れているトップグレードのZは、Gグレードより以下の点で装備が加わります。
エクステリアについての変化は細かいところが多く、全体的な印象はGと変わらないように見受けられますが、やはり大きなポイントになるのは調光パノラマルーフを選べる点でしょうか。
先の受注状況からもわかる通り、198,000円と決して安くない価格ながら人気のオプションとなっていて「これが欲しい」、となったらZグレードを選ぶしかありません。
外観に比べると、機能装備や快適装備の充実度がZのウリです。
中でも目を引くのがセンターコンソールに鎮座する12.3インチの大型ディスプレイでしょう。
GとSは標準で8インチなので一回り以上大きな画面となり、ZはT-Connect SDナビゲーションやフルセグのTVも付いているため、大型モニターの恩恵が感じられるはず。さらにオーディオもJBLプレミアムサウンドシステムにアップグレードされ、高級SUVらしさをアピールします。
同じくセンターコンソールの空調コントロールパネルも、ダイヤル型から静電タッチパネル式になり凸凹のないスッキリとしたデザインになります。
その他、GやSではオプションでも用意されないZ専用装備として、カラーヘッドアップディスプレイ、フロントドアスカッフイルミネーション、パワーバックドアのハンズフリー機能、リヤデッキのSUSプレート、後席へのスマートエントリーがあります。
またZグレードのみメーカーオプションで、パノラミックビューモニターが選べますが、これを選択することで助手席側ドアミラー下部に付く「補助確認装置」、通称”耳たぶミラー”がなくなります。
引用:https://tmhshiroto.com/
規定により一定以上のサイズのクルマには装着が義務付けられていますが、見辛くあまり役に立たない評価とデザイン面での不評もあり、これを無くすには調光ルーフ同様にZを選ぶしかないですね。
標準装備品を見れば価格上昇も納得
ZグレードはGよりもFF、ガソリンモデルで520,000円高です。一見、かなりの価格上昇に見受けられますが、実際は369,600円の12.3インチT-ConnectナビにJBLオーディオがZには標準なのでGにオプションで付けることを想定すれば150,400円差になります。
引用:https://driver-box.yaesu-net.co.jp/
もう一つ安全装備のリヤクロストラフィックオートブレーキ&ブラインドスポットモニターも標準なので、Gグレードへ68,200円のオプション代で追加するつもりなら、差額は82,200円にまで縮まります。これだとアルミホイールが19インチになっている分だけでも、元が取れる気もしますからZグレードは案外とリーズナブルな価格設定と言えそうです。
おすすめはトップ・オブ・ハリアーのZ
新型ハリアーは基本3グレード展開ですが、プレミアムSUVという車格を考えるとボトムのSグレードは選択肢から外れそうです。もちろん上記したように価格を考えれば、それ以上の満足感はあるかも知れませんが、グレードとしては「ハリアー、200万円台からありますよ」という営業戦略的な役割が大きいかと。
単体として見れば悪くはないですが、上級グレードにある装備を見ると「コレは欲しいよな」と思えるものが多いのも実際でしょう。
また、先代ハリアーの車歴を見ると2013年のデビュー時のグレード構成は下からグランド、エレガンス、プレミアムという3グレード展開で、現行型のS、G、Zに相当しますが、最初のマイナーチェンジ時にボトムのグランドは早々にカタログ落ちしてしまいました。
価格を上回る”イイもの感”がハリアーのセリングポイントと記載しましたが、結局、ハリアーのような車格になると価格の安さに買い手のプライオリティがさほど置かれないことの証明かも知れません。
そうするとGかZの選択になりますが、クルドラ的にはZグレードを推します。
前項の通り、価格面でオプション含め装備選択していくとZが割高ではないことが分かりますから、素のGで満足という方以外には最初からZをおすすめします。
FFか4WDか、ガソリンかハイブリッドか、さらに本革シートが必要かは個々人の用途次第でニーズのあるタイプを選択すればよいですが、生活四駆の必要性がなければ個人的にはFFのガソリンが価格との折り合いも含めベストチョイスです。
ガソリン車のエンジンはRAV4のモデルチェンジで登場した新開発の2ℓ直噴ダイナミックフォースエンジンです。最高出力(171PS)、最大トルク(21.1kgf・m)ともにエンジン単体ではハイブリッド用の2.5ℓに匹敵するパワーの持ち主で、熱効率の良い最新型ユニットです。
以下2枚引用:https://www.webcg.net/
ガソリン車はトランスミッションもRAV4から初採用されるDirect Shift-CVTを搭載します。これは発進用ギアが追加されることで、ダイレクト感が増しているのが特徴です。
筆者の主観ながら絶対的な燃費はハイブリッド車にはかないませんが、その価格差は約60万円にもなり、それなら30万円上乗せでLeather Packageを選択した方が、常に見て、触れる箇所のグレードアップがハリアーの所有満足度を数段高めてくれるでしょう。
以上、新型ハリアーのおすすめグレードをご紹介致しました。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
ハリアーを安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
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