ジムニー/シエラのおすすめグレードを比較して検証!後悔しないために選んでおきたいのは
最終更新日 2021/9/22
昨今はクロスオーバーSUVと呼ばれるジャンルの自動車が流行っています。クロスオーバーSUVは簡単にいえば、悪路や未舗装路の走行を得意とするオフロード車を舗装路向きにアレンジした車のこと。
世界中でトレンドになっていることもあり、どの自動車メーカーもこぞってクロスオーバーSUVのラインナップを充実させています。その一方で、本格的なオフロード車もクロスオーバーSUVほどの勢いはありませんが、根強い人気があります。
スズキの本格オフロードマシンであるジムニーもそのひとつ。昨年に約20年ぶりのフルモデルチェンジを実施したということもあって、その注目度は非常に高いです。
そこで、実際の購入者の「生の声」を元にジムニーとそのワイドボディモデルであるジムニーシエラのグレードを徹底解説。それぞれの特徴を解説したうえで、おすすめのグレードを紹介したいと思います。
目次(タップで飛べます)
日本を代表するクロカン車、ジムニー
ジムニーはスズキが製造・販売を手掛けている軽自動車です。スズキのラインナップの中でも特に長い歴史を誇る車種で、その販売期間はもうすぐ50年を迎えようとしている古株になります。
ご存知の通り、ジムニーは軽自動車規格でありながら普通車顔負けの本格的なオフロード性能を有しているクロスカントリー車です。0.6Lターボというコンパクトな心臓からは想像できないほどのパワフルさで、どんな悪路でも走破していきます。
それを可能にしているのは、強度と耐久性を重視したラダーフレームと悪路走行に長けているリジットアクスル式サスペンションの採用。そして、後輪駆動と4輪駆動を使い分けることのできるパートタイム4輪駆動の採用です。
フルモデルチェンジを実施したばかりのジムニーには全部で3種類のグレードが展開されています。まずはそれぞれの特徴を紹介するので、ぜひご覧ください。
全グレードの中で最も安価なXG
XGはジムニーのベースグレードです。外観・内装の質感は低めで標準装備も少ないですが、全グレードの中で最もリーズナブルな車両価格を実現しています。
しかし、ジムニーのオフロード性能に欠かせないものはほぼ標準装備となっています。上級グレードと比較しても走りのパフォーマンス自体は変わらないので、その点は安心してください。
5MT車が1,458,000円(税込)~、4AT車が1,555,200円(税込)~、です。軽自動車としては価格設定がやや高いようにも感じますが、駆動方式が4WDのみであること、他車種との共有・流用が難しい部品や構造を多用していることを考慮すれば、決して高価ではありません。
注意してほしいのは選択できるボディカラーが限られるということ。上級グレードは8種類以上のボディカラーから好きなものを選択できますが、XGのボディカラーは半分の4種類しかありません。
快適装備が充実しているXL
ジムニーの量販グレードを担っているのがXLです。XGは標準装備や質感が乏しい印象がありましたが、XLは内装の質感向上に加えて標準装備の充実化が図られています。XGよりも高価にはなってしまいますが、コストパフォーマンスは高いです。
車両価格は5MT車が1,582,200円(税込)~、4AT車が1,679,400円(税込)~、となっています。キーレスプッシュスタートシステムや電動格納式リモコンドアミラーなどの利便性が高い装備、フルオートエアコンやシートヒーターなどの快適性を高める装備が採用されているので、実用性が大きく向上。
XGはオフロード性能を求める人向けのグレードといった印象でしたが、XLはオフロード性能だけでなく、普段使いのための実用性も重視したい人におすすめのグレードに仕上がっています。
専用装備が豊富に用意されているXC
ジムニーの最上級グレードを担っているXC。本格オフロードマシンならではの高いパフォーマンスと所有感を高める装備の数々を採用した豪華なグレードです。
XGとXLではオプションとして設定されていた、スズキ・セーフティサポートがXCでは標準装備。昨今はより関心が高まっている安全性もしっかりと確保されていることがわかりますね。
車両価格は5MT車が1,744,200円(税込)~、4AT車が1,841,400円(税込)~、です。最上級グレードにふさわしい価格帯ですが、軽自動車の値段と考えると戸惑ってしまう人もいるのではないでしょうか。
とはいえ、価格に見合う多数の装備や大きく向上した外観・内装の質感は魅力的です。予算に余裕があるなら迷わずXCを選ぶべきですが、あまり必要性を感じない装備などもセットになっているので、お得感はやや薄いかもしれません。
ジムニーのワイドモデル、ジムニーシエラ
軽自動車なのに本格的なオフロード性能を有していることがジムニーの魅力だという人もいますが、やはり軽自動車は軽自動車であって、普通車に敵わない部分もあります。
特にジープ・ラングラーやトヨタ・ランドクルーザーなどの本格オフロードマシンを乗り継いできた人にとって、ジムニーのコンパクトなボディと小排気量のエンジンは物足りないと感じる人もいるでしょう。
より本格的なオフロードマシンを求めている人にこそおすすめしたいのが、ジムニーシエラです。ジムニーシエラはジムニーをベースに、ワイドフェンダーと1.5Lエンジンで武装した派生モデルのこと。
ボディサイズや排気量が軽自動車規格に収まらなくなってしまうので、普通乗用車登録となります。軽自動車ならではの「車両価格の安さ」「維持のしやすさ」といったアドバンテージは失われてしまいますが、その分、より力強い走りが期待できるでしょう。
軽自動車の中では少々マニアックなジムニーですが、ジムニーシエラはさらにマニア向けです。グレード展開はJLとJCの2種類と少ないですが、それぞれに異なる魅力が備わっています。
リーズナブルなジムニーシエラが欲しい人はJL
ジムニーシエラのベースグレードを担うのがJLです。ベースグレードとはいっても、ジムニーのXGのように装備や質感が乏しいわけではありません。
JLは名称からわかる通り、ジムニーの量販グレードであるXLに相当するグレードです。そのため、キーレスエントリープッシュスタートシステムやフルオートエアコンなど、昨今の車には欠かせない装備はほぼ採用されています。
車両価格は5MT車が1,760,400円(税込)~、4AT車が1,857,600円(税込)~、です。価格帯はジムニーの最上級グレードであるXCと競合します。
装備や質感はXCに劣るものの、力強い走りやワイドフェンダーによる迫力のあるスタイリングなど、ジムニーシエラでしか堪能できない魅力もありますよ。ボディカラーが8種類も設定されているので、好みの色がきっと見つかるはずです。
購入後に後悔したくない人はJC
ジムニーシエラの最上級グレードであるJC。JCはジムニーシリーズの頂点に君臨する、魅力がふんだんに盛り込まれている豪華なグレードです。
ジムニーのXC相当の実用装備や快適装備、安全装備が採用されています。ジムニーのウリである悪路走破性や武骨なスタイリングを抜きにしても、実用車として購入する価値があるくらいに装備が充実していますよね。
そのうえで、ジムニーシエラならではの魅力(ワイドフェンダーや1.5Lエンジン)も備わっています。まさに最強のジムニーといっても過言ではないでしょう。
車両価格は5MT車が1,922,400円(税込)~、4AT車が2,019,600円(税込)~、とさすがに高価な印象は受けます。とはいえ、実用性と趣味性を両立できる車は貴重なので、購入する価値は十分にありますよ。
ジムニー/シエラおすすめのグレードはXLとJC
ジムニーに設定されている3種類のグレードの中で、最もおすすめなのはXLです。採用されている装備や外観・内装の質感の程度、車両価格のバランスが非常に優れていて、どんな人にもおすすめできる魅力が備わっていると感じました。
ジムニーシエラに設定されているグレードの中で、最もおすすめなのはJCです。そもそもジムニーシエラはジムニーよりもさらにマニアックで高価なモデル。
多くの人がジムニーを選ぶところであえてジムニーシエラを選ぼうとしているのに、中途半端に安いグレードを選ぶと必ず後悔します。
軽自動車ではなく普通車を所有できる経済力も踏まえたうえで、価格の高いJCを購入した方が最高のジムニーライフを送ることができるはずです。
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