シトロエンベルランゴのおすすめオプションはどれ?後悔しないために選びたいのは!
最終更新日 2023/5/6
“ルドスパス”というクルマのジャンルはご存知でしょうか。日本で言えばルノーカングーにお乗りの方ならピンとくるかも知れません。ルドスパスとはラテン語で「遊び」を意味する”LUDOS”と、フランス語で「空間」を意味する”ESPACE”を組み合わせた造語です。
イメージ的には乗用車の前半部分と大きなカーゴスペースをつなぎ合わせた形状で、用途としては商用バンになります。以前はフルゴネットとも呼ばれましたが、今ではルドスパスが浸透し、欧州では業務用だけでなく高い実用性が注目され、趣味のギアを満載して使用する文字通り「遊びの空間」としてのニーズが高まっています。
引用:https://dealer.renault.jp/
日本でもかつては近いジャンルのモデル群はありましたが今はほとんどなく、そんな国産車空白地帯を埋め、規模はともあれ寡占状態になっているのがルノーカングーです。特に商用ユースからは切り離れている日本では、あくまでマイカー、趣味のクルマとして高い人気を誇っていて、これまでは特にライバル車もなく一人勝ちでした。
そこへ2020年、正式なカタログモデルとして同じフランスから送り込まれたのが、シトロエンベルランゴです。
引用:https://www.webcg.net/
今回のクルドラでは、最新”ルドスパス”モデルのベルランゴにフォーカスし、実際に購入しようとしたときに役立つおすすめオプションをご紹介していきます。
目次(タップで飛べます)
ベルランゴってこんなクルマ
昨年創業100周年を迎えたフランスの名門シトロエンは、現在フィアットやアルファロメオ、ジープ、プジョー、DSオートモビルズ、オペルなど13からなる企業グループSTELLANTIS(ステランティス)を構成する一ブランドです。
シトロエン車の特徴は個性的なルックスや斬新なメカニズムを擁しながらも、基本は優れた実用車であるところ。国民車と呼ばれた2CVを源流としてその流れは今も続きます。
そんなシトロエンがルドスパスとして初代ベルランゴを発売したのは1996年。当時日本では既にカングーは一定の人気を博していたものの、ベルランゴは数百台の小規模輸入に止まり、2008年にデビューした2代目ベルランゴも正規に輸入されることはありませんでした。
2018年3月にジュネーブモーターショーにて3代目ベルランゴが発表。ボディ側面のエアバンプなどC4カクタス以降の新世代シトロエンのデザイン言語が導入され、安全装備や運転支援機能を含めプラットフォームから一新されました。
引用:https://minkara.carview.co.jp/
日本でも満を持しての登場となり、まず2019年10月に「デビューエディション」として限定販売。これがわずか5時間で売り切れてしまい、日本にもこのジャンルを待つ好事家が多かったのが分かります。そしてコロナ禍という予想外の事態となった2020年10月より通常の販売が開始となりました。
日本仕様には1.5ℓディーゼルターボの”BlueHDi”と8速ATの組み合わせ一種類で、スタートは特別仕様車” SHINE XTR PACK”を含む3グレードが用意されました。
ベルランゴにメーカーオプションはあるの?
新車を購入する際、一発勝負となるのがメーカーオプション選びです。ご承知の通り、原則的にハンコを付いたらもう後からどうこうできないため、慎重に選びたいところです。
ところがベルランゴについては、その悩みはありません。実際のところデビュー時点のラインナップにはメーカーオプションの設定が無いからです。
現行販売モデルは、シトロエン車定番のベースグレード「FEEL」とアッパーグレード「SHINE」二つに、当面の間特別仕様車の「SHINE XTR PACK」というSHINEのドレスアップバージョンがあるだけです。
従ってベルランゴの場合は、グレード選択がメーカーオプション選択と同義と言えるかも知れません。まずはベースとなるFEELをチェックしてみましょう。
安全装備に遜色なしのベーシックモデルFEEL
ベースグレードとは言っても国内でのベルランゴは、グレード展開も絞られていることからFEELにも十分な装備が備わります。8インチタッチスクリーン、6エアバッグ、アクティブクルーズコントロール、レーンキープアシスト、インテリジェントハイビーム、フロント&リアフォグランプ、ルーフレール等々。
引用:http://www.miyaguchi.co.jp/
エクステリアはSHINEとほぼ同一で、違いはホイールがスチールなこととマルチパノラミックルーフがないことです。
この辺りを装備したい方は、メーカーオプションを選択するようにSHINEグレードを選ぶしかありません。
魅力装備満載のアッパーモデルSHINE
2グレード展開なので当然SHINEはフル装備になります。FEELの装備に加え、16インチのブラックアルミホイール、マルチパノラミックルーフ、ブラインドスポットモニター、左右独立式オートエアコン、革巻ステアリング、スマホワイヤレスチャージャー、後席用エアアウトレット、3座独立式リアシートなどが標準化。
引用:https://carview.yahoo.co.jp/
特にマルチパノラミックルーフはインテリアをかなり違った雰囲気に変えてくれるでしょう。
実はシトロエンは昔からガラスルーフにご執心なところがあり、コンセプトカーには72年のカマルグや94年のエグザナでルーフに続くパノラマ式フロントガラスの提案を行っており、プロダクトモデルでも2代目C3においてゼニスウィンドと名付けられたグラスルーフを商品化しています。
シトロエンらしい新提案のモジュトップに注目!
今回のマルチパノラミックルーフは、リアシートの頭上まで広がる開放感抜群のガラスルーフだけがウリではなく、多機能ルーフストレージを組み合わせて一体となる”MODUTOP(モジュトップ)”と呼ばれるルーフシステムがセリングポイントです。
ルーフ中央を通るフローティングアーチは14ℓの容量で小物を収納することができ、サンバイザー上部にも約18ℓの収納スペースがあります。さらにラゲッジルーム上部には車内、車外どちらからでもアクセスできる60ℓの収納ボックスも設置されているので、MODUTOPだけでトータル約92ℓの容量を確保しているのは他車にない魅力です。
引用:https://gazoo.com/
コンソールの有無でかなり印象が変わる!
もう一つハイセンターコンソールもFEELとSHINEの大きな違いでしょう。下記の写真の通りですが、ハイセンターコンソールがあると左右シートのセパレート感が高まり、加えてコンソールからつらなる後席側の面にはリア用のエアコンエアアウトレットやUSB充電ソケットも付きます。
もっともFEELのようにこのコンソールがない場合、前席左右、あるいは運転席から後席へのウォークスルーが可能になるため、そちらを良しとされる方もいるでしょうね。
引用:https://note.com/2kaikara/
SHINEにオレンジの差し色を散りばめたXTR PACK
特別仕様車のXTR PACKは基本的にSHINEと同じ仕様、装備ですが一部のカラーリング等を変更したモデルです。
具体的には他グレードでホワイトとなるカラーアクセント部分及びファブリックシートに入る横縞もようがオレンジ色に変わります。またダッシュボードもモスグリーンの専用カラーになる他、フロントとリアのバンパーにアンダーガード風のデコレーションが付きます。
さらにアルミホイールも17インチにサイズアップされていますが、ベルランゴでは後述するディーラーオプションにもアルミホイールの用意はないので、純正で17インチにしたい方はXTR PACKを選ぶしかないようです。
おすすめはどのグレード?
特別仕様車はカラーのお好み次第ですが、FEELとSHINEは26万円と価格差もあるので悩ましいところ。
しかし装備差で考えると差額は真っ当、いやけっこうリーズナブルな気もします。通常、マルチパノラミックルーフだと輸入車なら20万円アップが相場。ベルランゴは先の説明の通り、それだけでなく90ℓ近いルーフユーティリティもセットになっていることやアルミホイールも付くわけで、それらだけで26万円位はしそうです。
引用:https://web.motormagazine.co.jp/
そうすると他の装備差は”タダ”で付いているようなもの、クルドラ的にはベルランゴならSHINEをおすすめします。
豊富なディーラーオプションで個性派に個性を!
ベルランゴの純正アクセサリーはベーシックな機能性用品が中心となっています。
アクセサリーカタログにはエクステリア関連のパーツはほとんどありません。
C3など他のシトロエンモデルには用意されるアルミホイールもなく、あるのはカラーのセンターキャップだけです。
アウトドアが始めたくなるマストアイテム
SUVらしくレジャーシーンで活躍しそうなのが、カーサイドタープです。
エアフレーム・リビングシェルターとも呼ばれ、独自のエアチューブ構造になっています。つまりタープの柱部分が浮き輪のようになっていて、付属のポンプで空気を注入すれば強固な自立型のタープが完成。キャンプ地などで素早い設営、撤収を可能にします。
引用:https://web.goout.jp/
通常タープといえば天蓋(屋根にあたる部分)だけのようなイメージですが、このアイテムなら簡易テントともいえる形態でプライバシーが高まります。広く快適な室内空間は車両の側面以外に後部への装着も可能。車体とタープは複数のベルトで固定され、接合部専用のカバーシートが外気の侵入も緩和します。
ベルランゴのあるアウトドアの楽しさを予見させるアイテムでおすすめです。
カーサイドタープを買うなら、ぜひこちらも一緒に用意したいのが各ウィンドウのサンシェードです。車中泊ブームが来ているそうなので、ココから始めるのもいいかも知れません。
標準ルーフレールを活かさない手はない
ベルランゴには全車標準でルーフレールが設定されています。そのルーフレールを活かすためにルーフキャリアバー(33,330円)を購入して、各種トランポアイテムを揃えてはいかがでしょうか。
スキーや自転車が趣味の方なら専用ラックが必要でしょう。そうでない場合もフルで乗車してレジャーへ向かうときなど荷物は想像以上に膨らむもの。そんなときのためにルーフボックスやバスケットラックも候補です。
引用:https://web.goout.jp/
特にバスケットラックはデザインがスタイリッシュで、品質は安心のTERZO社製。マッシブなフォルムのベルランゴにマッチしています。
ベルランゴ専用に設計されたプレミアムスピーカー
空間効率の高いベルランゴは、ドライブなどではやや音量高めに音楽を愉しみたいもの。そこでおすすめなのが「ビーウィズプレミアム2ウェイスピーカーセット」です。
ビーウィズ社(BEWITH)は日本の高級カーオーディオメーカーで、これまでシトロエン車などのオーディオ用品定番であったフランスFOCAL社の輸入代理店でもあります。
引用:https://www.webcg.net/
今回はFOCAL製品ではなく、自社のスピーカーセットを用意しました。ポイントはベルランゴの音響特性を解析し、構成部品を最適にセッティングしてあること。フロント2スピーカーとトゥイーターのシンプルなセットながら、クリアでバランスの取れたリッチな音質を奏でます。まぁ価格もそこそこリッチですけど。
フロアマットもタフに仕上げるならコレ
ディーラーオプションの定番はフロアマットやドアバイザー等のベーシック用品ですが、ベルランゴで目を引くのはラバーマットでしょう。
スキーやアウトドアなどが趣味の方で、汚れた靴で乗り込む機会が多い方には、カーペット系のマットより選ばれやすいのが、ゴム、あるいはラバー系のマットです。
引用:https://lee.hpplus.jp/
ベルランゴの純正品ラバーマットは、通常のゴムマットにありがちな安っぽさがなく、デザイン的にも社名やヘキサゴン柄で魅せ、別売りのリヤラゲッジに敷くラゲッジトレイも同意匠なため、コーディネートして装着してみてはいかがでしょうか。
価格は通常のカーペットマット(ニードルパンチ)よりも高価なのがネックですが、その分品質が高いということなのでしょう。
ドライブレコーダーは純正品が買いか?
もはやクルマの必需品となりそうな勢いのドライブレコーダーですが、ベルランゴのカタログには2社で3種類が用意されています。
一つはセルスター社の「CSD-790FHG」と「CSD-670FH」。セルスターは日本メーカーで、ドラレコ界では大手であり数多くの製品を販売しています。おすすめは「CSD-790FHG」で、こちらはフロントとリアの同時録画タイプになっています。
引用:https://www.gqjapan.jp/
やはり”あおり運転”対策にはリアカメラは重要で、この製品は後方もしっかりHD画質で記録できます。またGPSが内蔵されているのもポイントで、これにより映像だけでなく、位置情報や時間などを併せて記録できるのでより詳細な情報を残すことができます。
ネックは大きい躯体でしょうか。こちらは2018年の発売ですが、現在はモニターレスのコンパクトなモデルも増えてきていますので、やや旧態然としたデザイン。またせっかくの大きな躯体のわりにモニターサイズは2.4インチとそれほどでもないのは残念ポイント。
もう一つのドラレコは㈱TCLが扱っている「Smart Reco WHSR-510」という商品で、シトロエンの他にアルファロメオやBMWでも純正オプションに採用されています。
引用:https://www.whitehouse.co.jp/
ロングラン商品のためやや時間は経っていますが、夜間に明るさを補正するナイトビジョンや駐車監視モードなどスペックは平均的で概ね満足できる水準になっています。
セルスター社製が2018年、TCL社製が2017年発売なので純正ドライブレコーダーは、どちらのモデルもやや旧型ですから、一度カー用品店などで他サプライヤーの最新モデルと比較するのがいいかも知れません。
ベルランゴに純正カーナビは必要か
ベルランゴのアクセサリーカタログにもカーナビの設定があります。
但し、ベルランゴは標準で8インチのタッチスクリーンが装備されていますから、オプションではナビユニットを購入して、タッチスクリーンに地図画面を映し出すという形になります。
引用:https://web.motormagazine.co.jp/
高スペックのパイオニア製ナビを用意
ナビ本体はパイオニア製で、運転中の瞬時の見やすさを実現した地図画面や正確な自車位置測位技術、独自のアルゴリズムを用いたルート探索機能、VICS WIDEによる情報サービスの提示など高スペックモデル。さらに12セグの地デジ放送も受信できます。
ちなみにベルランゴの場合、ナビユニット本体は運転席下への設置です。
スマホ利用がイマドキナビ?
しかしここでもまた悩ましい問題が出てきます。
ベルランゴは最新のクルマらしくApple CarPlayおよびAndroid Autoに対応するミラーリング(スマートフォン接続)機能を搭載しています。
引用:https://www.webcg.net/
これによりタッチスクリーンにスマホアプリを表示することができ、マップ機能を使ったナビ、通話、メッセージの送受信、音楽を聴くなど普段携帯で出来ていることを車内で活用できます。運転中でも音声コントロールに対応しているため、安全、快適に操作ができます。
純正カーナビには、ナビ独自の高機能があることは先の通り間違いありませんが、普段ナビをA地点からB地点までの誘導だけに使えればよいという方は、スマホナビで十分となるかも知れません。
コネクテッドカーへの進化に期待!
但し注意が必要なのは通信料、パケット代が掛かるということですね。
引用:https://setsuyakumama.net/
大容量の定額プラン等を契約しているなら大丈夫でしょうが、最近は格安SIMなどで低容量プランを利用される方も多いようですから、すぐに通信制限が掛かってしまう恐れもあります。制限が掛かると一気に通信速度が低下してしまい、スマホの一般利用にも影響するので不便です。
最新のトヨタ車のように通信モジュール(DCM(専用通信機))を標準装備し、一定期間一定容量はコスト負担なしで使えるコネクテッドカーになれば理想的ですが、シトロエンではまだそこまでの設定はありません。
ベルランゴがそうなように、おそらくタッチスクリーンやディスプレイオーディオの標準化は加速していくでしょうから、輸入車にも”コネクテッドカー”方式が拡大していくことに期待です。
引用:https://gazoo.com/
以上、ベルランゴのおすすめオプションをご紹介しました。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
ベルランゴを安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
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