N-BOXの値引き相場レポート【2024年12月最新・どこよりも詳しいグレード別】実販売データから合格ラインを算出!
最終更新日 2024/11/29
現在日本での新車販売台数において絶対的な王者に君臨しているのがN-BOX。
ライバル達も次々とモデルチェンジしてN-BOX追撃を試みますが、今のところどのクルマもその牙城を崩すには至っていません。2021年末に一部改良が行われ、そのリードを更に広げようとしています。
そんなN-BOXの購入を考えている方が一番気になっているのが“どのくらい値引きが可能なのか“ですよね。
この記事を読めばわかること
- N-BOXの値引き交渉の効率的なやり方
- グレード毎の適正な値引き額
- オプション値引きとオマケしてもらう方法
- ライバル車競合はタントとルークスが効果的
- N-BOX同士を競合させるコツ
特にこの辺りの情報を包み隠さずご紹介します!
どうしてこんな普通はわからないようなリアルな情報を書けるかというとそれには理由があって…
このページは最新値引き情報とN-BOXのおすすめポイントだけにフォーカスしていますので最後まで見ていただけると嬉しいです!
目次(タップで飛べます)
値引きの相場・限界は?【2024年12月最新】
N-BOXの値引き相場はズバリ
交渉のレベル | 車両本体 | OP値引き |
---|---|---|
限界まで値引き交渉 | 12万 | 20% |
ライバル車を出して交渉 | 8万 | 15% |
特に交渉なし | 3~5万 | 0~10% |
値引き難易度:やや渋い リセール価値:B
好調な売れ行きを背景に強気な売り方を展開中。5万前後で話をまとめようとするケースが多い。
地方よりも大都市圏のほうが緩い傾向なので、足を延ばせる方は都市部の販売店を攻めると成果が得やすいです。
「ベタだけど、スペーシアと競わせるのが営業マンに響いた」
「N-BOXの同士討ちがもっとも好条件を引き出せた!」
などの口コミが上がってきています。
グレード別の値引き相場
N-BOX(標準) | 駆動 | 車両本体価格(税込み) | 値引き相場 (オプション含まず) |
---|---|---|---|
G | FF | 142万8,900円 | 10万円 |
4WD | 156万2,000円 | 11万円 | |
L(1番人気) | FF | 155万9,800円 | 11万円 |
4WD | 169万2,900円 | 12万円 | |
Gスロープ | FF | 162万9,000円 | 12万円 |
4WD | 175万0,000円 | 12万円 | |
EX | FF | 165万8,800円 | 12万円 |
4WD | 179万1,900円 | 12万円 | |
Lスロープ | FF | 174万8,000円 | 12万円 |
4WD | 186万9,000円 | 13万円 | |
Lターボ | FF | 175万8,900円 | 12万円 |
4WD | 189万2,000円 | 13万円 | |
L(コーディネートスタイル) | FF | 177万9,800円 | 12万円 |
4WD | 191万2,900円 | 13万円 | |
EXターボ | FF | 180万9,500円 | 15万円 |
4WD | 194万2,600円 | 15万円 | |
Lターボ(コーディネートスタイル) | FF | 188万9,800円 | 12万円 |
4WD | 202万2,900円 | 14万円 | |
Lターボ・スロープ | FF | 192万9,000円 | 13万円 |
4WD | 205万0,000円 | 14万円 | |
Lスロープ(コーディネートスタイル) | FF | 194万8,000円 | 13万円 |
4WD | 206万9,000円 | 14万円 |
グレードの違いがよくわからない方は下の記事を参考にしてください。
ワンポイント
納期が改善される車種が多く新車を買いやすくなっています!
新年セールは割安に購入するチャンス!
"カーナビ無料装着"や"期間限定の低金利ローン"などのキャンペーンは誰でも付けてもらえるものなので、満足せずに本体値引きを狙うのが鉄則です!
ライバル車種と競合させるのが基本!
ライバル車種との競合で値引きを引き出す際に効果的なのはタント、ルークス、スペーシアが直球のライバル。変化球としてはムーヴキャンバスで値引きを引き出した方も。
昨年12月にマイチェンしたとはいえ、直球ライバル4車の中では一番デビューが古いN-BOX。この辺りを攻めどころにライバルを前面に出し、より競争意識を煽り“どちらにするか本気で悩んでいる”と思わせれば、成約を勝ち取るためさらなる好条件が出る場合もあります。
それぞれの車に良いところと悪いところがあるので
「N-BOXの悪いところが気になる…」風を装えばばっちりです。
欠点、不満点に関しては下の記事を参考にしてください。
大きな値引きを狙うならN-BOX同士を競合させる
ライバル車による競合でうまくいかなかったときでも、経営資本の異なるホンダ店同士で競わせる方法は切り札になります。
近所に知っているお店がなければ、ホンダの公式サイトから店舗が検索できます。
郵便番号、または都道府県市町村を選択すると近くの店舗一覧が出てきます。
たとえば、東京都豊島区の店舗を検索するとこんな感じです↓。
画像の3つの店舗の名称に注目してください。この3店舗の内、社名の違いから真ん中のお店だけ経営資本が異なる店舗なのが分かります。つまり豊島店と駒込店の値引き枠は同じでも、飯田橋店は違う枠が設定されている可能性大です。
もし近くに店舗が少なくても、隣の県まで足を伸ばせば必ず別会社は見つかります。
隣県まで越境できない方も、ホンダの新車を扱っているサブディーラー(整備工場や中古車販売をメインとするいわゆる町のモーター屋さん)なら十分競合させることができますので、近くにあればぜひ行ってみましょう。
「経営の異なるホンダディーラーで同士競合に成功!」
長野県 40代 男性
購入したグレード:カスタム Lターボ
値引き額:15万円
サービス:フロアマット
感想:普通のミニバンに乗っていましたが、代車で借りたスーパーハイト軽に乗って目からウロコ。維持費も安く普段の使用に何ひとつ過不足ないことを実感し、車検のタイミングで乗り換えることにしました。
各社から色々なモデルが出ていたものの、ダントツで評価の高いN-BOX一択で検討することに。自宅から比較的近い場所にホンダディーラーが2店舗あったのも理由のひとつです。
早速A店とB店を訪れたわけですが、どちらも値引き額は大差なく下取り車の査定や納期の見通しもほぼ同じでした。ただ翌日からは、A店の営業さんからは連絡をもらうのですが、B店からは音沙汰なし。週末に再び両店を訪問しようと思い、先にA店へ行った際「お客さんはA店で担当しますので、もうB店に行かれる必要はありませんよ」と営業さんから告げられました。
よくよく聞くとA店もB店も同じ会社のディーラーで、自宅の住所から担当店を振り分けているとのこと。どうりで条件が全部同じはずです。店の雰囲気はかなり違ったのですけどねぇ。
そうであればと思い調べると、会社の側のディーラーC店はまったく違う系統のお店と分かりました。自宅からは遠いのですが、会社帰りに訪問してA店の条件を伝えると一気に値引きが5万円もアップしました!
思わず契約しそうになりましたが、一応翌日にA店を訪問して営業さんにC店の条件を伝えたところ、やっと真剣になったようです(笑)。奥へ引っ込み十数分後、店長さんらしき人を伴って戻られると「この場で決めてもらえるなら」との前提で希望額に+フロアマットのサービスの提示。
C店ともう一往復しようかとも考えましたが、やはり後々自宅から近いお店の方が便利だと思い契約しました。店舗が違っても経営母体が同じだと意味がないのを実感した商談でした。
オプション値引きはマスト
オプションからの値引きも車両本体値引きと同様、大切なポイント。
ホンダはよくキャンペーンでオプションサービスなど行っていますが、そこで満足する事なく交渉し実質的な高額値引きに繋げましょう。
N-BOXの場合は選択用品価格の概ね20%程度を目標に交渉します。
また、契約直前だけに通用するやり方ですが、「このオプションをサービスで付けてくれたら契約するよ」と言えば、ちょっとしたアクセサリー類なら付けてもらえることもあります。
具体的には
・ドアハンドルプロテクションカバー
・ブラックエンブレム
・ルームミラーカバー
・アームレストコンソール
・シートコンソール
・オールシーズンマット
などがねらい目です。
もちろんサービスなので、あまり贅沢は言わずに簡単に付けられるものを狙うのがポイント。ハンコを用意しておくなどして本気度をアピールしましょう。
どのオプションを付けるかまだ決めかねている方はこちらの記事を見てから決断してくださいね。
N-BOXの先進運転支援装備
緊急自動ブレーキ | クルマ・人 |
誤発進抑制 | 前進・後退 |
追従クルーズコントロール | 全車速 |
ステアリング支援 | 車線維持 |
「合計10万円分の付属品が無料サービスに」
京都府 50代 男性
購入したグレード:G 4WD
値引き額:13万円
サービス:フロアカーペットマット、ドアバイザー、マッドガード他
感想:10年使ったホンダライフがくたびれてきたので、乗り換えを検討。以前からN-BOXがいいなと思っていたので、付き合いの長いホンダ店で相談してみたところ、N-BOXはモデルチェンジ直後で納期が2か月近く掛かるとのこと。
それでは車検に間に合わないため、即納可能なN-WGNでもいいかなと考え始めましたが、セールスさんから「新型N-BOXのキャンセルが出たのでいかがですか」と連絡が入りました。
これ幸いと思いましたが現車を確認すると4WDでした。グレードと色は希望どおりながら4WDはそれほど必要性を感じていませんし、車両本体価格も約13万円ほどアップになります。そのことをセールスさんにアピールすると、特別にFF車と同額まで値引きしますとの条件提示。
少しグラッと来ましたが、もともとFFでいいと思っていた者からすると”それでいいのか?“という気も・・・
そこでダメもとで付けようと思っていた純正付属品を「全部サービスしてくれたら決めます」と迫ってみました。フロアマットやドアバイザーなど総額では10万円近くになるところ、まぁ半額くらいになればヨシと考えていましたがまさかの”OK!“。
同店での乗り換えなため特別サービスとのことでした。考えてみれば私の住む地区でも年に何度かは雪に見舞われることもあるし、4WDもいいかなと思えるようにもなりました。車検には間に合い、好条件で希望の新型N-BOXを手に入れることができ今回はラッキーでした。
細かいサービスのオマケをお願いする
思うように値引きが引き出せなかった場合でも、契約直前が一番ワガママを聞いてくれるタイミングですから、- ・総支払金額からの端数切捨て
- ・ボディーコーティング・メンテナンスパック
- ・登録手数料のサービス・半額
- ・納車時ガソリン満タン
- ・ローンを組むなら金利の引き下げ
予算は伝えるべきか?
値引き交渉をするときに“こちらの予算を伝えない”というやり方もありますが、営業マンもその道のプロ。黙っていてもおおよその予算は見抜かれます。
ですのでおすすめのやり方としては、これは営業マンにはもしかしたら嫌われてしまうかもしれないのですが、最初に少なめの予算を伝えて値引きを引き出しましょう。
「予算は○○万円なので、これ以上は1円も出せません。オプション品込みでこの予算内に収まるなら即決するよ」
などと勝負を賭ける方法もあります。ちょっとやり過ぎかな?と思うくらい無理めの予算を伝えてしまっても意外となんとかなることも多いです。
納期は長い
1~3か月の納期と以前より少し伸びました。世界的な半導体不足で新車の納期遅れが聞かれる中、この納期なら仕方ない範囲。さすがホンダの看板車種だけにN-BOXは工場で優先的にフル操業されているようですね。
ツートーンカラーを選ぶと長くかかります。売れ筋のグレードやボディカラーなら1~2か月程度。
今は買ってもいい時期
N-BOXは一部改良したばかりなので、値引き額は当面大きくは動きません。しばらく待てば値引きが大きく増える…ということもなさそう。
むしろライバル達の進化も目を見張るものがあり、王者N-BOXといえども話の分かる商談が行われています。
新古車を狙うという手も
新車を購入する際、新古車=登録済み未使用車を狙う方法もあります。実体としては中古車となりますが、ほとんど走行していないタマも多く、納期が極端に短くなるのもメリット。
特に軽自動車は新古車が多く、中にはその専門店もあるくらいです。N-BOXのような人気車種は完売確実なので、ボディカラーやグレードもかなり幅広く展示されていることもあります。
ディーラーで下取りすると安く買いたたかれることが多い!
新しく車を買うときにはその販売店で今の愛車を下取りに出すことが一般的です。購入と売却をワンセットで行えるので手間もかからずにお得な気もしますが・・・
理由は簡単。競合がいないからです。
なのでこの下取りで損をしている人がめちゃくちゃ多いんです。
しかし営業マンに言われるがままでは損をしてしまうことも…
下取り額を大幅にアップさせる方法
同じ車でもどこに売るかで査定額は変わります。
下取りに出すときに損をすることなく、むしろ下取り額アップに成功した人に話を聞くとある共通点がありました!
答えは簡単です。複数の車買取店を競合させて愛車の買い取り相場を知っておく。
そうすればその査定額をディーラーにバシッと言うだけであっさり下取り額がアップします。
これはうまくはまったパターンですが、もしダメでもその時は買取店で売ればいいだけの話なのであなたに損は全くありません。
しかし一軒一軒買取店を回るのは手間も時間もかかりすぎます。
そんなときに便利なのが一括査定サイト。複数の買取業者に出張査定してもらえるサービスです。
・最大10社の買取店から最高査定額を選べる
・東証一部上場企業グループが運営
・電話がかかってくるのが面倒な人はメールだけで対応可能
↓ナビクル車査定の公式サイト(無料)で愛車の査定額をチェック↓
※査定額だけ確認してすぐに売らなくてもOKですよ!
それでも・・・
N-BOXの魅力はココだ!
引用:https://kei-passion.com/
令和3年の現在、国内自動車販売台数において圧倒的な強さを誇るのがホンダN-BOXです。
世間ではコロナ禍で落ち着かない日々が続いていますが、そんな状況もどこ吹く風と言わんばかりに2020年も含め4年連続新車販売NO.1。軽自動車マーケットに限定すれば6年連続を継続中。2016年にホンダ史上最速で100万台突破を記録したのも束の間、今年5月にはシリーズ累計200万台を超える正に”モンスターモデル”です。
2017年には初のフルモデルチェンジが行われ、2代目モデルへと移行。エクステリアデザインこそキープコンセプトを感じさせますが、その中身は異例の全面刷新。異例と言うのは初代モデルにはプラットフォーム、エンジンともに新開発のものが投入されていて、普通のクルマのサイクルを考えれば2代目~3代目くらいまではキャリーオーバーされるものですが、N-BOXはそれらを一代限りで刷新してしまったのです。
引用:https://www.webcartop.jp/
コスト的にはやや不採算なことも窺えますが、それもこれも初代モデルが売れに売れて資金が潤沢であったこと。さらにホンダがN-BOXにかける意気込みは相当なものであったとも感じさせます。
2017年に登場した2代目モデルは、その時点でもちろんクラス最強のスペックを備えていたのは間違いありませんでしたが、強力なライバル達も次々にフルモデルチェンジを行いN-BOXに勝るとも劣らないモデルに進化してきました。
そこで絶対王者の地位を不動とするべく、N-BOXは2020年末にマイナーチェンジの実施となります。
引用:https://dressup-navi.net/
フロントマスクを中心にリファイン
2代目N-BOX全体のディメンションは初代同様、軽自動車の規格目一杯ですが全高はFF車で+10mm、4WD車で+15mmさらに引き上がり、4WDはついに1,800mmを超えてきました。
このジャンルの慣例どおりN-BOXにもノーマルとカスタムが設定されていますが、マイチェンによりどちらのエクステリアも変更を受けました。
まずノーマルは従来からの丸目で温和な表情に変化はありませんが、ヘッドライト内部の円形のエクステンションがやや大きくなった他、グリルのデザインも変わりメッキの加飾部分が増えています。またフロントロアグリルに横長基調のメッキバーも追加となっていますが、パッと見でマイチェン前と後を識別できるほどの変化とは言えません。
これに対しカスタムの方はもう少し変更幅は大きく、アッパーグリルメッキを二段構えにして立体化、中央部グリルを横方向へワイドにしたことでバンパーも新造されています。またその際、ナンバープレートの位置を右よりのオフセットから中央へ移動させました。
カスタムはリヤバンパー下部にもメッキバーの加飾を加えています。
インテリアの変更はカラーリング
インテリアのマイチェンによる変更箇所は主にカラーリングの見直しとなり、ノーマルはこれまでの明るい色味からダークブラウンへと刷新され、やや落ち着いた雰囲気となりました。また、インパネにあったホワイト系の加飾をステアリングスポーク部へも追加し、差し色がコーディネートされています。
引用:https://car.motor-fan.jp/
カスタムはブラック基調のカラーリングに変更はなく、加飾をマルチブラック塗装されたものへ変更。シートアクセント材もガンメタのものへ変え、内装全体の色調を揃えて質感を高めてきました。
マイチェンのタイミングからノーマル、カスタム双方へシートバックテーブルが標準装備されることになったのも朗報です。
低床化が生み出すパッケージングの妙
N-BOXの最大の魅力とも言えるパッケージングについては従来どおりですが、ホンダ自慢のセンタータンクレイアウトが生み出す低床設計は未だに他車にない強み。荷室高に余裕があるのでバックドアから大きな荷物や自転車等の積み下ろしは楽ですが、N-BOXなら後席にチップアップ機構が付くためリヤドアから、高さのあるベビーカーなどを積み込むことだって可能です。
2017年に2代目が登場した際に話題となったスーパースライドシートは、助手席を570mmもスライドさせることができ、前席から後席へのコンタクトを容易にするものでしたが、後発ライバル達も運転席(タント)や後席(ルークス)と位置を変えて同様の機能を持ち込んでいるため、もはやオンリーワンの装備とは言えなくなりました。この辺は競争の厳しいセグメントであることを感じさせますね。
パワートレインは制御系のブラッシュアップ
エンジンに関してはマイチェン前から変更なく、直3DOHC660ccのS07B型が搭載され、NA(自然吸気)とターボの2種類を用意しています。ともにCVTとの組み合わせです。
引用:https://dressup-navi.net/
スペックも従来同様で、軽初のVTEC機構を持つNAユニットは最高出力58PS、最大トルク65Nm。ターボユニットが最高出力64PS、最大トルク104Nmを誇ります。スペックに変更はないもののターボでは燃料蒸発量を抑制する環境対応が実施されています。
エンジン以外のパワートレインでは、アクセル開度にリニアに反応する”Gデザイン制御”とブレーキ時にシフトダウンを行なう”ステップダウンシフト制御”がCVTへ採用されています。それ以外にもドライブシャフトなどの改良による低振動・低騒音化など、商品力向上を目指したブラッシュアップも実施されています。
ホンダセンシングもアップデート
2代目から全車標準となったホンダの先進安全装備である”Honda SENSING”は最新バージョンへアップデート。後方誤発進抑制機能では、従来の2センサーから4センサー化することでパーキングセンサーとしても活用できるようになり、車線維持支援システム等が高速道路なら120km/hまで対応するなど各機能がリファインされています。
引用:https://www.car-and-driver.jp/
さらに後席の置き忘れをメーター上で注意喚起する「リアシートリマインダー」など、普段の生活で役立つ機能もさり気なく追加されているのはさすがです。
N-BOXのおすすめグレードは?
軽自動車の中にはノーマルだとターボ仕様がなく、カスタムだけに設定とするモデルもありますがN-BOXはどちらにもNAとターボが選択可能なのはうれしいところ。そのためターボが欲しければカスタムを選択するしかない、といったことで悩むことはなくグレード間の装備もノーマルとカスタムはほぼ同じ。あとはご自身のお好みのデザインラインを選択するだけです。
丸目がアイコンのノーマルは新型フィットにも通じる”ほっこり”系デザインで、女性を中心に好まれそうな雰囲気です。
引用:https://www.nextage.jp/
対してカスタムはダーク系のボディカラーが多く、外装もメッキ加飾が目立つせいか男性ユーザーが好みそうなデザインです。とは言えN-BOXのカスタムはライバル車のそれに比べて「オラオラ感」は薄め。むしろ抑揚の効いたバランスが絶妙でオラ感よりも上質感を覚えます。
ノーマルとカスタムは同グレードの価格差が約21万円。カスタムには標準でアルミホイール、8スピーカー、シーケンシャルターンランプ、エアコンのプラズマクラスター機能、LEDフォグライト、インテリアイルミネーションなどの装備が上乗せされるため、専用エクステリアや専用インテリア加飾に伴うコストアップはそれほどでもなく、これで21万円差なら妥当な価格設定と言えます。
引用:https://www.jcar.co.jp/
NAとターボについてですが、N-BOXのNAエンジンはホンダ自慢のVTEC機構付なのでパワーと燃費、双方に長けたユニットであるのは間違いありません。ですが仮にカスタムを選ぶなら、その外観に見合う”運転の楽しさ”まで担保してくれるのはやはりターボでしょう。1.0ℓNAエンジンに匹敵するパワーなら、家族4人のフル乗車での高速も不足なし。またアルミが15インチへアップするため、走行安定性も向上します。
N-BOXのもう一つの選択肢がスーパースライドシートを付けるかどうかです。前述のとおりスーパースライドシートは助手席のスライド量が増えるわけですが、小さなお子さんのいる世帯ならとても便利な機能。またそうでなくとも通常N-BOXのシートは「ベンチシート仕様」ですが、スーパースライドシートならフロント左右シートが独立した「セパレート仕様」になります。走行中のホールド感などはセパレートの方が優れていることはあるでしょう。
引用:https://car.motor-fan.jp/
スーパースライドシートが必要ならノーマルでも、カスタムでも、NAでも、ターボでもEXグレードを選択することになります。
リセールバリューは視界良好!
リセールバリューを基準に考えた場合は、総じてN-BOXの評価は高く3年落ちの買取価格の平均が70%前後で安定していて、今もっとも安心して買える1台と言えます。
3年落ちと言えば先代モデルの後期あたりも含まれますが、N-BOXに関しては先代の値落ち率が低いことも特徴。さすがにモデルチェンジ直前まで月間1万台以上のセールスを記録していただけのことはあります。
細かく見るとノーマルよりもカスタムの方がやはり評価が高いのは分かりますが、逆にグレードやFFか4WDかなどでは目立った差はないようです。反面カラーについては、N-BOXもご多分に漏れず白か黒の人気が突出しています。
引用:https://k-smile.jp/
結論としては、N-BOXのおすすめは「カスタム」「ターボ」「ブラック」。ここを抑えておけばグレードはお好みでと言ったところです。
新設定のコーディネートスタイル
マイチェンのタイミングで従来の2トーンモデルも進化しています。名称も「コーディネートスタイル」となり、これまではルーフとミラーの色変更だけであったものがグリル+ホイール+インテリア加飾の変更も加え、その名のとおり車両全体をコーディネートするものです。
ノーマルのエクステリアはブラウンルーフへと統一し、専用のスチールホイールとメッキドアハンドルを追加。インテリアはブラウン色調の塗装加飾とシート表皮が採用されています。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
カスタムの方は外観のメッキ加飾をすべてダークメッキへと変更、アルミも切削+ブラッククリア塗装の専用品に。インテリアは軽初となるフル合皮のシートにマルチボルドー塗装の加飾を加え、高級感あふれるスタイルを実現しています。
惜しいのはコーディネートスタイルには、EX系に備わるスーパースライドシートの設定がないことでしょうか。
ライバル比較:先進装備満載の日産ルークス
軽自動車どころか全乗用車を合わせても絶対王者と呼べるN-BOXですから、全ての軽メーカーは打倒”N”を掲げて新型モデルを投入していると言っても過言ではないでしょう。
軽スーパーハイトクラスは他にもタントやスペーシアなどビッグネームが揃いますが、本稿ではセグメント最新モデルの日産ルークスを取り上げます。
引用:https://kuruma-news.jp/
現行ルークスは2020年初頭にフルモデルチェンジされた3代目モデルです。設計製造は三菱自動車と協業の軽自動車開発会社NMKVになりますが、今回の3代目は初めて日産が開発の主導を務めて完成した正真正銘の”日産の軽”と言えます。
開発目標は”広さと使い勝手”を徹底的に追及し、”家族の安心を守る先進安全技術”をとことんまで搭載していくことでファーストカーとして通用するクルマ。
軽としては異例にヒップポイントを高くして、ミニバンのように見下ろす感じが出るようにもしてあります。またリヤロングスライドシートを配備したパッケージングを確立して広々とした後席、クラストップの荷室容量を実現しました。
引用:https://www.goodspress.jp/
また日産らしさをもっとも感じられるのが先進安全装備の充実で、軽初となるプロパイロットやSOSコールを搭載して話題を集めました。プロパイロットは全車速追従式のACCに、車線中央維持機能を組み合わせたものですが、ルークスでは電動パーキングブレーキを備えているためACCは完全停止、保持、再発進までカバー。これはN-BOXにはない機能です。同様に先進ライトはN-BOXがオートライトに止まるのに対し、ルークスなら左右合計24個あるLEDランプを独立制御するアダクティブLEDヘッドライトシステムになります。
こうした先進装備の惜しみない投入により、もはやルークスは従来の軽の枠で捉えることができないクルマへ進化したと言えるでしょう。
この辺りはN-BOXがいくらマイチェンを施したとはいえ、基本設計年度の違いは如何ともしがたいところ。
引用:https://response.jp/
しかしながらルークスが生まれ変わった2020年度を見ても、販売台数ではN-BOXが依然リードしています。クルマは様々な要素が絡み合って成り立つため、個別の機能の優劣のみで勝負が決まるわけではありません。
N-BOXの強さは大きなところではセンタータンクレイアウトを採用したことによる圧倒的なユーティリティとか、細かいところではリヤシートにも2名分のアームレストが備わるだとか様々あるでしょう。
でも案外売れていること自体が強みなのかも。「なぜ皆N-BOXを買うのか?」「どこがそんなにイイのか?」という興味の連鎖が切れず、次から次へと来店を呼び込み”成約”の分母が絶えることがない、こうしたことが理由かも知れませんよ。
引用:https://www.gqjapan.jp/
以上、ホンダN-BOXの値引き相場レポートをお届けしました。