シエンタの値引き相場レポート!【どこよりも詳しいグレード別!2022年6月最新】実販売データから導き出された限界と合格ライン!
最終更新日 2022/5/30
他に似たものがない個性的な雰囲気や、使い勝手と走りを両立したことで人気のコンパクトミニバントヨタシエンタ。
そんなシエンタの購入を考えている方が一番気になっているのは“どのくらい値引きが可能なのか”だと思います。
この記事を読めばわかること
- シエンタの効率的な値引き交渉のやり方
- グレード毎の適正な値引き額
- オプション値引きとオマケしてもらう方法
- ライバル車競合はフリードとソリオが効果的
- シエンタ同士を競合させるコツ
特にこの辺りの情報を包み隠さずご紹介します!
どうしてこんな普通はわからないようなリアルな情報を書けるかというとそれには理由があって…
このページは最新値引き情報とシエンタのおすすめポイントだけにフォーカスしていますので最後まで見ていただけると嬉しいです!
目次
値引きの相場・限界は?【2022年6月最新】
シエンタの値引き相場はズバリ
交渉のレベル | 車両本体 | OP値引き |
---|---|---|
限界まで値引き交渉 | 25万 | 25% |
ライバル車を出して交渉 | 22万 | 20% |
特に交渉なし | 10~13万 | 0~10% |
が合格目標。
値引き難易度:緩い
夏にフルモデルチェンジされます。6月に入れば新型の予約受注が始まります。
売れ筋モデルですが、モデル末期となっているため値引きは少しずつ拡大傾向。
基本値引きを10万くらいに抑えている販売店も多いですが、上乗せは可能なのでしっかり値引き交渉の意思を伝えることが大切。
特別仕様車のグランパーやセーフティエディションの条件はやや厳しいかも知れませんが、通常グレードは交渉次第でかなりお得な購入が可能です。
「トヨタ系列全店で扱っているので同士競合しないと損!」
「ベタだけどフリードとライバル車競合させると値引きが増えた」
などの口コミが上がってきています。
特別仕様車 グレード | HVorガソリン | 車両本体価格(税込み) | 値引き相場(装備品含まず) |
---|---|---|---|
Gセーフティエディション | ハイブリッド | 256万2,000円 | 34万円 |
ガソリン | 219万6,000円 | 30万円 | |
ファンベース Gセーフティエディション | ハイブリッド | 252万1,000円 | 34万円 |
ガソリン | 215万5,000円 | 30万円 | |
Gグランパー | ハイブリッド | 247万5,000円 | 33万円 |
ガソリン | 210万9,000円 | 30万円 | |
ファンベース Gグランパー | ハイブリッド | 243万4,000円 | 31万円 |
ガソリン | 206万8,000円 | 29万円 |
グレード | HVorガソリン | 車両本体価格(税込み) | 値引き相場(装備品含まず) |
---|---|---|---|
X | ハイブリッド | 226万8,200円 | 31万円 |
ガソリン | 185万2,000円 | 24万円 | |
福祉車両 | 213万円 | 30万円 | |
G(1番人気) | ハイブリッド | 246万4,000円 | 31万円 |
ガソリン | 209万8,000円 | 30万円 | |
福祉車両 | 235万3,000円 | 31万円 | |
G Cuero | ハイブリッド | 258万円 | 33万円 |
ガソリン | 221万4,000円 | 30万円 | |
ファンベース X | ハイブリッド | 222万7,500円 | 29万円 |
ガソリン | 180万9,500円 | 23万円 | |
ファンベース G | ハイブリッド | 242万3,000円 | 30万円 |
ガソリン | 205万7,000円 | 29万円 | |
ファンベース G Cuero | ハイブリッド | 253万9,000円 | 33万円 |
ガソリン | 217万3,000円 | 30万円 |
グレードの違いがよくわからない方は下の記事を参考にしてください。

ライバル車種と競合させるのが基本!
ライバル車種との競合で値引きを引き出すにはフリード、ソリオあたりが効果的。
特にフリードは大幅値引きでシエンタに対抗してきていますので、絶対に競合させましょう。
営業マンを“どちらにするか本気で悩んでいる”と思わせれば、成約を勝ち取るためさらなる好条件が出る場合もあります。
それぞれのクルマに良いところと悪いところがあるので
「シエンタの悪いところが気になる…」風を装えばばっちりです。
欠点、不満点に関しては下の記事を参考にしてください。
「フリードと競わせてうまくいきました」
静岡県 男性 40代
グレード:X
値引き額:車両本体20万
サービス:オプションから15%値引き
ミニバンを探していて小さめのシエンタがピッタリだったのでディーラーに。
馴染みの営業マンと話すと「15万円までなら値引けます」とのこと。
「いや、実は妻がフリードがいいんじゃない?って感じでどちらにしようか迷っている。私自身はよくしてくれるあなたから買いたいんだけど」
と営業マンの気持ちに訴え掛ける作戦に出ました。
すると「そこまでおっしゃっていただけるなら店長と相談して限界まで値引きますので、フリードはやめてぜひシエンタで!」と見違えるようなやる気を見せてくれました!
最終的には車両本体20万円、オプションからも15%の値引きをゲットできたので気持ち良い買い物になりました!
シエンタ同士を競合させれば大幅値引きも
さらにシエンタ同士を競合させることも効果的です。
全てのトヨタ車は2020年からトヨタ全チャンネルで売られているので同士競合は簡単です。見分け方も簡単で、ディーラーの名前を見て少しでも違うところが別資本です。その複数店舗を回り「他店ではここまで値引きしてくれたよ」ということを伝えれば、値引きが大きくなることも期待できます。
「トヨタ系列を全部回って値引きをゲット!」
広島県 男性 30代
グレード:HYBRID G“Cuero”
値引き額:車両本体23万
サービス:フロアマット、コーティング
シエンタを買おうと決めていたので近所のトヨタ店、ネッツ店、カローラ店、トヨペット店をそれぞれ回る作戦にしました。
すると3店舗目で「他のディーラーは回られましたか?他には負けませんので条件を教えてください。それ以上出します!」とやる気満々の営業マンに当たりました!
「他の値引きが20万円で止まっているのでそれ以上出してくれて、オプションもサービスしてくれるなら決めるよ」と伝えると、「わかりました。じゃあ本体23万引きとフロアマット、さらにボディコーティングをサービスしますので決めてください」と言われたので即決しました!
やっぱり同士競合は外せませんね!
値引きに満足できないときはサブディーラーという手も
ライバル車との競合や別資本の同士競合でも満足できる値引きを得られなかったときはサブディーラーを当たるのも一つの方法です。
サブディーラーとは新車販売も手掛けている自動車整備工場、中古車販売店のことです。
表の看板に「新車・中古車販売」「全メーカー取り扱い」などと書かれていたらソコです。
サブディーラーを簡単に見つけるには中古車販売サイトで、探している車種の「走行距離0~1,000km」「住んでいる地域」を入力し検索してみてください。
新車がヒットすれば、その店舗はサブディーラーとして新車販売もしているということです。
メリット、デメリットや正規ディーラーとの違いなどは「サブディーラーでも新車はオトクに買えるのか」で解説していますのでチェックしてみてください。
オプション値引きと無料サービス
オプションからの値引きも車両本体値引きと同様、大切なポイントです。
シエンタの場合は選択用品価格の概ね20%程度を目標に値引き交渉するようにしましょう。
トヨタの場合は営業マン個人の裁量で、メーカーOPは5%まで、ディーラーOPは20%まで値引きを出せると言われています。
また、契約直前だけに通用するやり方ですが、「最後にこのオプション品を”おまけ”で付けてくれたら契約するよ」と言えば、ちょっとした純正アクセサリーなら付けてもらえることもあります。
具体的には
・インテリアイルミネーション
・システムバー
・ユーティリティフック
・ラゲージルームランプ
・クリーンボックス
・サイドミラーチャーム
などがねらい目です。
もちろんサービスなので、あまり贅沢は言わずに簡単に付けられるものを狙うのがポイントです。ハンコを用意しておくなどして本気度をアピールしましょう。
どのオプションを付けるかまだ決めかねている方はこちらの記事を見てから決断してくださいね。
予算は伝えるべきか?
値引き交渉をするときに“こちらの予算を伝えない”というやり方もありますが、営業マンもその道のプロです。黙っていてもおおよその予算は見抜かれます。
ですのでおすすめのやり方としては、これは営業マンにはもしかしたら嫌われてしまうかもしれないのですが、最初に少なめの予算を伝えて値引きを引き出しましょう。
「予算は○○万円なので、これ以上は1円も出せません。オプション品込みでこの予算内に収まるなら即決するよ」
などと勝負を賭ける方法もあります。ちょっとやり過ぎかな?と思うくらい無理めの予算を伝えてしまっても意外となんとかなることも多いです。
セール・決算期を狙う
期末セールや在庫一掃的なセールに合わせ値引きを狙う方法もあります。
決算期も相場以上のビックリするような値引きがあり得ますので
■年度末の決算期(1月~3月)
■夏のボーナス時期の6月~7月
■冬ボーナス&年末商戦期の12月
こうしたタイミングを見計らって値引き交渉してみてもいいかもしれません。
今は悪くない買い時
デビューから6年が経過し、モデルとしては熟成され完成の域にあります。
値引きも期待でき、お得な特別仕様車の用意もあります。現行モデルが気に入っている方、もしくは車検等で次期型の登場まで待てない方は今購入しても後悔することはないでしょう。
納期はやや長め
折からの半導体不足の影響もあり、納期が延びてきています。
ハイブリッド車 2~3カ月
おおむね納期は2カ月目途ですが、ハイブリッドの方が若干長め。また、ツートーンカラーはやや時間が掛かるようです。
細かいサービスのオマケをお願いする
思うように値引きが引き出せなかった場合でも、契約直前が一番ワガママを聞いてくれるタイミングですから、- ・総支払金額からの端数切捨て
- ・ボディーコーティング・メンテナンスパック
- ・登録手数料のサービス・半額
- ・納車時ガソリン満タン
- ・ローンを組むなら金利の引き下げ

人気の「HYBRID G Cuero 7人乗り」に残価設定型プランなら頭金なし月々19,900円で乗れる
上の画像が見積もりの例ですが、月々の支払い19,900円でカロクロに乗ることも可能です。
HYBRID G Cuero 7人乗り | |
グレードはHYBRID G Cuero 7人乗り、支払回数は60回(5年)、ボーナス時は13万なのでかなり現実的な条件ですよね。値引きと金利の交渉をきちんとやればさらに好条件で契約することも可能!
シエンタはリセールも悪くなく、残価設定ローンを利用するのに向いてる車種。最近では新車購入者の8割が利用しているというメーカーもありますので検討されてはいかがでしょうか。
残価設定ローンの上手い利用方法を知りたい方は下の記事を参考にしてください。
ディーラーで下取りすると安く買いたたかれることが多い!

新しく車を買うときにはその販売店で今の愛車を下取りに出すことが一般的です。購入と売却をワンセットで行えるので手間もかからずにお得な気もしますが・・・
理由は簡単。競合がいないからです。
なのでこの下取りで損をしている人がめちゃくちゃ多いんです。
しかし営業マンに言われるがままでは損をしてしまうことも…
下取り額を大幅にアップさせる方法

同じ車でもどこに売るかで査定額は変わります。
下取りに出すときに損をすることなく、むしろ下取り額アップに成功した人に話を聞くとある共通点がありました!
答えは簡単です。複数の車買取店を競合させて愛車の買い取り相場を知っておく。
そうすればその査定額をディーラーにバシッと言うだけであっさり下取り額がアップします。
これはうまくはまったパターンですが、もしダメでもその時は買取店で売ればいいだけの話なのであなたに損は全くありません。
しかし一軒一軒買取店を回るのは手間も時間もかかりすぎます。
そんなときに便利なのが一括査定サイト。複数の買取業者に出張査定してもらえるサービスです。
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・電話がかかってくるのが面倒な人はメールだけで対応可能
↓ナビクル車査定の公式サイト(無料)で愛車の査定額をチェック↓

※査定額だけ確認してすぐに売らなくてもOKですよ!
それでも・・・
シエンタの魅力はココだ!
トヨタの国内ミニバン戦略は大・中・小にしっかりと人気モデルを配することで他社を圧倒することです。”大”のアルファード/ヴェルファイアはコロナ禍どこ吹く風の実績を残し、”中”のノア三兄弟もモデル末期ながらヴォクシーを中心に底堅い台数を捌いています。そして”小”をカバーするのがシエンタです。
コンパクトな5ナンバーサイズに7人/6人乗りできる3列シート、両側スライドドアを持つミニバンとして登場し、途中追加で5人乗り2列シートモデルも設定されました。
ノア三兄弟と同様、2015年発売の現行シエンタも商品としては完熟期を迎えていますが、販売面ではそれを感じさせない実績です。2019年度は10万8067台を売り上げミニバン販売台数第1位、登録車全体でもカローラ、プリウスに次ぐ3位につけました。
引用:https://autoc-one.jp/
さすがに2020年はライバル車フリードのマイチェンや、同門のコンパクトSUV(ライズやヤリスクロス)台頭でややトーンダウンしてきていますが、発売から6年以上が経過していることを考えると市場の評価はかなり高いことを伺わせます。
個性派コンパクトボディに3列シートを成立
現行シエンタは第2世代モデルですが、12年間に渡り販売されたコンサバティブな初代モデルとはガラリとコンセプトを変え、アウトドア用のトレッキングシューズに着想を得た独創のデザインやイメージカラーのイエローも手伝い、単にアルファードやヴォクシーを小さなサイズにしたわけではない強い個性を放ちます。
開発者の弁によれば100人が100人ともイイというデザインでは、すぐに埋没してしまう。いわゆる80点ラインのクルマは造るつもりはなかったとのこと。販売台数も増え今でこそ目に馴染んできた感もありますが、2015年のデビュー当初はアクの強さに驚かれた方も多かったかも知れません。
引用:https://www.webcartop.jp/
2018年にはマイナーチェンジが行われ、新たに5人乗り仕様「ファンベース」が追加された他、エクステリアデザインも若干変わりました。デビュー時点でウリにしていたフロント・リヤバンパーに入るカラーリングされた樹脂パーツ「フレックストーン」は廃止され、普通の黒い樹脂に統一。変わってルーフ部がブラックかブラウンになるツートーン仕様が追加になっています。
イエローのボディカラーは残りましたが、シックなカラーリングも増え、このマイチェンでやや落ち着いた雰囲気のエクステリアになりました。
ミニバンなのでもちろんパッケージングはこだわりを感じさせる内容で、ミニバンゆえの3列目シートはダイブイン式の床下格納を採用。この状態で2列目シートをタンブル機構で折りたためば1430mmの荷室長を確保できます。
ちなみに下の写真は7人乗り仕様ですが、6人乗り仕様でもシート形状はほぼ同じで2列目中央がマルチユーストレイになります。よくある2列目左右が独立したキャプテンシートではないのは、ダイブイン方式を維持するためでしょう。
マイチェンで追加された5人乗り仕様のファンベースでは、当然3列目シートを廃したことでさらに広々としたラゲージルームにできます。
パワーユニットは2タイプを用意
パワーユニットは、1.5ℓガソリンと同ハイブリッドの2本立て。高効率の1.5ℓ直4ガソリンエンジンは最高出力109PSと特段パワフルではないものの、シエンタの使用目的からすれば十分なスペックでしょう。もうひとつはトヨタアクアと同一のアトキンソンサイクルの1.5ℓ直4+モーターのハイブリッドですが、こちらも出力特性は似たような感じです。ハイブリッドのWLTCモード燃費は22.8km/ℓとガソリン車(同17km/ℓ)に差を付けますが、カタログ値でこの程度の差だと実燃費はたいして変わらないかも知れません。
引用:https://www.webcg.net/
実際、販売実績では1.5ℓガソリンとハイブリッドの比率は、ほとんど互角となっているようです。
シエンタのおすすめグレードは?
前述のとおりシエンタには基本となる3列シートモデルと途中追加となった2列シートのファンベースの二つのタイプがあり、どちらにも下からX、G、G Cuero(クエロ)の3グレードが設定されています。
Xは先進安全装備が標準とならない価格優先のグレードなので、一般的にはGがおすすめ。G CueroはGに合成皮革+スエード調シートが付いたり、LEDランプパッケージが標準装備となったりする上級グレード。但し、エクステリアの雰囲気もさほど変わらず、Gにも必要なものをオプションで選ぶことができるため、明確な差別化はあまり感じられません。
それぞれのグレードに1.5ℓガソリンとハイブリッドが選択できますが、4WDは3列シート6人乗りの1.5ℓガソリン車にしか設定がありません。
後発なのはファンベースですが、その後も販売実績では3列シートモデルが優勢らしく、やはり小さくともミニバンということなら7人乗りに拘る方が多いのかも。特にシエンタのシートアレンジはよくできていて、2列目シートの背もたれを前方に倒したあと、シート全体を床から持ち上げ、さらに前へと倒れこませたらそこへ折りたたんだ3列目シートをもぐり込ませます。すると3列目があったことさえ分からなくなる広いラゲージルームが出現します。
これなら普段は2列シートで使い、いざという時にだけ3列目シートを出現させるという使用方法が可能となります。
引用:https://motor-fan.jp/
大は小を兼ねるではありませんが、これだと2列シート仕様のファンベースの存在意義は?となりそうですね。
ファンベースの魅力は自在な荷室アレンジ
ファンベースの利点は3列目のシートを省いたことにより荷室が拡大され、専用のボードを使うことで、後席を畳むとフラットで広い荷室が得られるところ。
もともとシエンタは薄型燃料タンクの採用で床が低いですから、ファンベースでは大容量の荷室アレンジができます。荷室長の最大値は2065mmと3列シエンタより635mmも伸びるため、これならアレンジによっては大人2名の車中泊もいけそうです。
またファンベースのラゲージルーム内の両サイドには、それぞれ9個のユーティリティーホールが設けられており、オプションのフックやシステムバーを装着して、自分仕様にアレンジできます。
引用:https://joyfultown.jp/
以上のように3列シエンタでもファンベースでもそれぞれに異なる個性があるため、ご自身の用途によりけりでおすすめも変わってきます。リセールバリューで考えるとまだファンベースの実績がほとんどないため、一概には言えませんが、やはり新車販売動向からして3列シエンタがややリードでしょうか。
カタログ化している特別仕様車アリ
シエンタはモデル終盤に差し掛かっていることもあり、お買い得な特別仕様車が二種類用意されています。
一つは昨今のSUVブームを反映させたかのような「グランパー」。グランパーはグランピングをはじめとしたアウトドアな雰囲気に合うようドレスアップされたモデル。ベースグレードはGで1.5ℓガソリンかハイブリッドか、3列シエンタかファンベースかはどれでも選ぶことができます。外装ではドアミラーカバーとアウトサイドドアハンドル、ホイールキャップなどにブラックの加飾が入ります。
内装には”コハク”を配色したファブリックシート表皮を特別設定したほか、専用のエンブレムおよびフロアマットも備えアウトドアシーンに映える仕様となっています。
もう一つもGグレードをベースとした「セーフティエディション」。こちらはその名のとおり、先進安全装備の充実を図っていて、ペダルの踏み間違いなどによる衝突被害の軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー」と、目視しにくい周囲の安全確認をサポートする「パノラミックビュー対応ナビレディパッケージ」を特別装備します。
また、快適装備の「スーパーUVカット&シートヒーターパッケージ」も採用されています。
引用:https://www.ms-auto.co.jp/
セーフティエディションはベース車が内装のアクセントにオレンジ色を採用しているのに対し、そこをすべて上の写真のようにブラックとしています。これが従来のシエンタにはなかった大人のシックさを感じさせ、落ち着いた雰囲気がお好みの方には隠れおすすめモデルです。
ライバル比較:強敵はホンダフリード
3列シートを持つコンパクトミニバンはシエンタの他にはホンダフリードしかなく、この2台がガチのライバル関係となります。
フリードはこのジャンルの先駆けで2008年に登場。現行モデルは2016年にモデルチェンジした2代目モデルです。
引用:https://gazoo.com/
シエンタより全長と全高はやや大きくなりますが、手頃なサイズ感の中に3列目まで十分な広さを確保した室内空間、コンサバなデザインなどが好評を博し2020年も販売ベスト10の常連でした。シエンタがマイチェンで2列シートのファンベースを追加しましたが、フリードは最初から2列5人乗りの「フリード+」があり、レジャーニーズに応えていました。シエンタが後出しでファンベースをフリード+にぶつけてきたのは明白です。
フリードの美点は先進安全装備が充実していること。と言っても最新ホンダ車と比べると発売年次から内容はやや見劣りしますが、似たような環境のシエンタと比べれば一歩リードしています。フリードは全車Honda SENSINGが標準になっていて、機能面でもACC(追従式クルーズコントロール)やレーンキーピング(中央車線維持機能)、道路標識認識機能がシエンタにはない装備。
引用:https://clicccar.com/
またフリードは2019年のマイナーチェンジで、魅力的なSUVテイストの「クロスター」を追加しています。これまたシエンタはほぼ同時期に前項の「グランパー」をぶつけてきているのが可笑しいですね。但し、ブラック加飾の追加程度しかないグランパーのエクステリアに比べ、クロスターは専用のフロントグリルとバンパー、フロントロアスポイラー、ルーフレール、専用アルミホイールなどが与えられていてノーマルモデルとはかなり印象が変わります。
対してシエンタの優位なところは、トヨタに一日の長があるハイブリッドシステム。排気量はフリードと同じエンジンですが、シエンタに搭載されるモーターは出力が61PS。フリードは29.5PSのモーターなので、アシスト特性の違いはあるでしょうが加速時はシエンタの方が力強いでしょう。またカタログ値では燃費性能もシエンタが上です。
引用:https://review.kakaku.com/
さらに3列目シートの収納方式も両車では違いがあり、シエンタは前述のとおり床下に格納してしまう方式なのに対して、フリードは一般的な左右への跳ね上げ式。収納方法は跳ね上げ式の方が簡単ですが、収納後ラゲージルームへの出っ張りとなるため荷室空間が減り、加えてリヤクォーターウィンドウが隠れてしまうので後方視界にも影響します。ここはシエンタの方式が一枚上手です。
面白いのはこれがMクラスミニバンの比較になるとトヨタノアが3列目シート跳ね上げ式となり、ホンダステップワゴンは床下格納式になること。真逆ですね。
おそらくシエンタが一足先に第3世代へモデルチェンジを迎えるに違いありませんが、フリードとの一進一退の攻防から目が離せません。
以上、シエンタの値引き相場レポートをお届けしました。