買って後悔しないために知っておきたい!新型シエンタの不満点の4つ+α
最終更新日 2023/7/11
トヨタ自動車の2022年度の世界販売台数、生産台数はともに過去最高となりました。その余勢をかって先日発表された2023年上半期国内市場では、乗用車販売トップ10のうち、実に9台がトヨタブランド。かろうじて日産ノートが4位に顔を出しますが、トヨタの独り勝ちといってよい状況となっています。
本稿の主役シエンタはそのトップ10中、第3位の好成績となりましたが、その要因は2022年夏に行われたフルモデルチェンジの効果でしょう。販売終盤まで高い人気を誇った先代(2代目)シエンタの後継ということで、相当に期待されている中での新型3代目は、これまでとガラリと雰囲気を変えての登場となりました。
トヨタ最小ミニバンとして確固たるポジションを獲得し、唯一のライバルといえるホンダフリードとSSクラス(プチバン市場)での人気を二分するシエンタ。その新型ですからWeb上には多くの口コミ情報が飛び交っています。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
そこで本稿ではシエンタを実際に所有した方や、体感した方の様々な口コミ情報を徹底チェック。ガラリとキャラ変した人気プチバンに見え隠れするマイナスポイントを洗い出し検証していきますので、ぜひ新車購入等の参考にしてください!
目次(タップで飛べます)
最新シエンタのプロフィール
引用:https://www.goo-net.com/
先代の2代目シエンタはヘッドライトからフォグランプに連なるバンパーガーニッシュがキーンルックを際立たせ、スタイリッシュでアグレッシブなイメージのエクステリアでした。
対する3代目シエンタはベルトラインを水平にとり、四角い箱をイメージ。一方でコーナー部分は丸める造形とし、トヨタ曰く”シカクマル”シルエットとなっています。大きなサイドプロテクションモールも特徴的で、尖がった雰囲気を一切感じさせない欧州車風の親しみやすいルックスへと変貌を遂げました。もちろんプチバンの前提条件ともいえる「5ナンバーサイズ」はしっかりとキープしています。
インテリアの基本造形もエクステリア同様のシカクマルが取り入れられていて、センターコンソールやドアポケット、カップホルダーなどがそうしたデザインに。またサイドウィンドウの拡大と、平らなダッシュボードを見てもわかるとおり視界は大きく改善されていて、先代モデルでウィークポイントの一つとして挙げられていたところもクリアしています。
全長と全幅は先代と変わりませんでしたが、各シート間の寸法を調整し、新型では2列目シートの居住性を高めています。
TNGA思想のプラットフォームに新世代エンジンを搭載
メカニズム面ではプラットフォームにトヨタ最新のTNGA”GA-B”プラットフォームを導入、車体剛性の強化が図られています。
引用:https://matome.response.jp/
パワートレインは新世代の1.5ℓダイナミックフォースエンジンが搭載され、ハイブリッド車の方はシステムを高効率化し、出力アップしながらも燃費は先代より改善しています。
先代はガソリン車に用意されていた4WDが、新型からハイブリッド車だけの設定に変わり、システムも電気式四輪駆動方式”E-Four”が採用されています。
先進予防安全装備”Toyota Safety Sense”はもちろん全タイプ標準。ミリ波レーダー+単眼カメラ式のプリクラッシュセーフティに全車速追従機能付のACC(レーダークルーズコントロール)のほか、駐車支援機能トヨタチームメイトにはアドバンストパークも搭載。開始スイッチを押せばステアリングとシフト、ブレーキを自動で操作し駐車を完了してくれます。
トヨタブランドではBセグメントのモデルであっても、上位セグメントに対し先進安全支援機能が劣るようなことはありません。
シエンタの不満点を確認
まもなく発売から1年が経とうとしている3代目シエンタ。受注の方は当然絶好調ですが、納期はやはり時間を要しています。今年に入ってトヨタの生産ラインは多少ペースが改善され、一部に納期が早まるモデルも出てきましたが、シエンタは2023年夏の発注でハイブリッド車だと11月中旬以降。ガソリン車はもう少し遅れ、2024年初頭とアナウンスされています。人気のハイブリッドの生産を優先しているようです。
そうした納期にまず不満という声もあるでしょうが、発売から1年が経ち、実際にオーナーとなった方々からはリアルな口コミも増えてきました。
それらをチェックしていくといくつかオーナーさん達に共通する傾向も見られます。
本稿ではネガティブな意見の多いものについてレポートしていきます。
①インテリアについての不満点はココだ!
まずシエンタについてはエクステリアに関する不満はそれほど多くはありませんでした。
確かに一部には「フランスやイタリア車デザインのサル真似」的な口コミも見られましたが、新型のファニーなルックスは総じて好意的な意見が多く、かつてのファンカーゴなどの正常進化と捉える見方もありました。
その反動なのか、インテリアに関しては相当に不満の声が上がっていて、シエンタにおける口コミでは大半の方が何かしらの意見を上げています。
ではその中身が何なのかを以下のとおりご紹介していきましょう。
「デザインや質感は今一つかなと感じる。購入したのがGグレードだったせいなのか樹脂感、プラスチック感が強い。前方視界はフラットで良いのだが、視界に入るダッシュボードが2、3種類の模様やパターンで作られた樹脂素材ばかりというのは残念。Zグレードだと違うのかな?」
「車内側のドアグリップの位置には衝撃を受けた。なれるまではどこ?って感じだった。それくらい変な位置にある。外観に奇をてらうことはあるだろうが、こうした実用的なところはオーソドックスにしておくべき」
引用:https://naniwa-48.blog.ss-blog.jp/
「先代になかったテレスコピック機能が付いているが、2、3センチしかスライドしないのはバツ。気になるのは国産初?のドアトリム最上部にあるインナードアグリップ。これまでに見たことのない馴染めない高さになっている。遊び心優先のデザインは頂けない」
「旧型VOXYから乗り換えたが比べたら質感はかなりチープ。また車内の収納スペースが少ない。インパネ両側のドリンクフォルダーは、いつも使っている水筒やカップのコーヒーを立てるとカーブのたびにユラユラと揺れるのもどうか」
「シート周りのレイアウトのせいか運転しやすいポジションが取れない。ハンドルで合わせればペダルが近すぎて操作しにくく、ペダルで合わせればハンドルが遠すぎて操作しにくい。そもそもハンドル位置が絶対的に低い。またヘッドレストの前傾がきついため、頭が前屈みにならないようにシートバックで調整するが、かなり寝そべるような体勢になる」
「2列目、3列目シートのサイズが少し小ぶりかな。床から座面までの高さも少し不足気味に感じられ、大人がゆったり座れるのはフロントシートだけかと思う」
「前車フリードの2列目がキャプテンシートであったこともあり物足りなく、妻からはフリードの方が座り心地が良かったと言わる。シエンタに2列目キャプテンシート仕様があったら絶対そっちを買っていた」
「2列目の跳ね上げがやりにくく、初代モデルの方式が良かった。2列目シート裏のポケットが無くなったのも残念だが、それよりも肘掛けが助手席側にないのはマイナスだった」
引用:https://getnavi.jp/
「先代シエンタはティッシュボックスがグローブボックスに収まったが新型は厳しい。置き場として運転席前方のアッパーボックスを勧められるが、あの位置だと運転中はドライバーはもちろん助手席の人も取りづらい。かと言って助手席前のオープントレイに置いてティッシュ丸見えもイヤ」
ペダルレイアウトはGA-Bプラットフォームの弱点か?
口コミにはプラスチッキーな質感を指摘する声が目立ちましたが、一方では価格帯的にも樹脂やハードプラが主体とならざるを得ないクラスにあって、造形やエンボス加工といった”技”でそのハンデをカバーできているという評価もありました。
それよりもシートに関する件は皆さん似たような見解でサイズ的にやや小ぶり、アレンジがしづらくなった、キャプテンシートが無い、ドライビングポジションが決まらないといった感じ。特にドラポジは運転者さんの身長や体型によるところはあるかも知れませんが指摘される方は多く、ステアリング位置とペダル位置が共にしっくりくるシートポジションを取りづらいといった内容。その要因としてはステアリングのテレスコピック機能の調整幅が引き側に少ないことや、アームレストの長さが短いといった点など各オーナーさんが具体的に指摘しています。
シエンタと同じTNGAのGA-Bプラットフォームを採用するヤリスの話になりますが、ペダル位置に関して欠点とされる批評が多く、曰く少しだけペダルがオフセット(アクセル・ブレーキペダルの配置が身体に対しズレている状態)されているというもの。
引用:https://kakakumag.com/
ドラポジの優等生とされるマツダ2などと比べると今一歩という評価で、もしかしたら同じプラットフォームのシエンタも同様のウィークポイントを抱えているのかも知れません。
②装備・使い勝手についての不満点はココだ!
国産、輸入車を問わず様々なクルマの口コミをチェックしてきましたが、どのクルマでも不満項目としてもっとも多いのがこのジャンルです。
シエンタについても同様でインテリア以上に厳しい意見も。特に”ある部分“については相当数のオーナーさんが装備されないことを不満と思っていて、けっこう”ホメ調”の口コミにあっても、「ココだけはなぁ」といった感じです。
果たしてその問題の箇所はどこなのか?以下口コミをご紹介していきます。
「電動パーキングブレーキとデジタルインナーミラー、欲を言えばパワーバックドアがあれば文句なしだったのに残念。せめて助手席のアームレストくらいは装備してほしかったが…」
「ACCは全車速追従型で停止までするにも関わらず、電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールドがないために、いちいちブレーキを踏まないといけないのが面倒」
「イマドキ電動パーキングブレーキが装備されないのは如何なものか?軽自動車やルーミーでさえついているのになぜだ?ハイブリットのZグレードにはACCに停止保持機能が備わっているため、ウラ技的に電パ風停止ができなくもない」
引用:https://www.webcg.net/
「5人乗り仕様のラゲージは嵩上げされてフラットになるが、嵩上げボードの下はただの空洞なので収納用のトレーを付けてほしかった。さらにボードの端部分に落下防止措置がないため、坂道に停車してゲートを開けるときなどは注意が必要。旧型プリウスPHVにはボード端に落下防止の突起があったのに新型シエンタには無い謎の手抜き」
「スライドドアを自動で開閉させるキックセンサーは、反応する位置がいまだよくわからず使い勝手が悪い。両手に重い荷物を持って片足を上げ続けるってなんの罰ゲームかと。これなら手動でバシンと閉めたい」
「PDA(プロアクティブドライビングアシスト)は、ブレーキについては強めな介入をするくせに、レーンキープについては控え目な感じがする。レーンキープももう少しグイグイ来て欲しい」
「サーキュレーターが選べるためか、後部シートへのエアコン吹き出し口がない。デュアルエアコンとは言わないが、大したコストアップになるとは考えられず後部側にも吹き出しダクトを付けてもらいたかった」
「ナビゲーションがひどい。20年前のナビで出来た事ができない。順次T-connectによりソフトウェア更新される可能性はあるが、出来が悪いものを作っておいて後から通信で改善しました”すごいでしょ!”は考え方として間違っていると思う」
「ディスプレイオーディオは音量とオーディオのON/OFF以外はタッチスクリーンによる操作になった。物理ボタンが無いため運転中に、サッと直感で操作しにくい」
電動パーキングは出し惜しみ?相変わらずナビは低評価
多くのユーザーさんが異口同音に上げていたのは「電動パーキングブレーキ」が装備されないことでした。確かに新型シエンタより先に発売されていたヤリスクロスやルーミー、ライズといったやや格下のモデルにも装備されている分、シエンタにないことを驚いた方も多かったようです。
おそらくは価格設定上の調整のためコスト的に削らざるを得なかったとは思われますが、技術的な問題があるようにも思えず、次回の商品改良やマイナーチェンジであっさりと装備される可能性は高そう。もし、そうなったら腑に落ちないオーナーさんも多いことでしょう。
ナビゲーションについてはトヨタ車に限らず、”純正“ナビの評価は厳しいものが多く、例えばクルドラでは直近にアップしたホンダヴェゼルやVWポロの口コミ不満などでもかなりの酷評でした。
ご参考に⇒ヴェゼルの口コミ不満4つ+α
⇒VWポロの口コミ不満4つ+α
シエンタについては2023年の2月にナビゲーションのソフトウェア更新が行われており、ナビの機能改善、ルートオプションの追加、行先指定のお気に入り登録などの修正が入りました。とは言え、これでようやくと他社や社外品ナビの機能・性能にやや近づいたに過ぎないという口コミもあり、今後もさらにアップデートが進められていくはずです。
③走行性能についての不満はココだ!
シエンタはことさら走りにプライオリティのあるモデルではありませんし、スポーティさよりも経済性や実用面が重視されるのは皆さん理解されています。
引用:https://getnavi.jp/
しかし走行性能は何もエンジンのパワーだとか、加速がどうといったことばかりではなく、乗り心地や静粛性なども気になるところ。
そのあたりを中心にした口コミが以下のとおり集まっていました。
「THS2(トヨタ・ハイブリッド・システム2)の仕様なのかは分からないが、下り坂で異様にエンブレが掛かる。長い下り坂だと一気に5千回転近くまで上昇することもあり、こうしたエンジン制御などはまだまだ改善の余地がある」
「プリウス系に比べて、エンジン駆動のレンジが広い気がする。これに加えて3気筒だからなのか、そこそこのエンジン音が車内へ届く。トヨタのハイブリッド車から乗り換える場合、十分に試乗して許容範囲かどうか確認した方がいい」
「3000回転以上回すとエンジン音が大きくなると共に3気筒特有のガサツな音が聞こえてくる。せっかく動力性能を向上させたのに、片やこうではもったいないと思う」
「3気筒エンジンのドコドコした振動と音が不快。基本、安全運転なので加速等は特に不満ないが、モーターの”キーン“音は車内でも非常に気になる。外から聞く限り前車2011年式アクアよりはるかに音が大きいのはいかがなものか」
「発電のためなのか、アクセルワークと関係なく不意にエンジン始動し、不定期に音と振動が発生する。廃れつつあるアイドリングストップみたいな感触。今回初めてのハイブリッド車であるが、これがデフォなら中々慣れることが出来ない」
「背が高いので横揺れはあり、若干傾きやすいかなと感じる。装着タイヤはトーヨータイヤ製だったが、交換する際にはブリヂストンのPlayzのような外側を硬くしているタイヤを選べば改善されそう。とにかくリアタイヤが柔らかすぎ、段差を跨いだときに収まるまで3、4往復くらい縦揺れが起きる」
引用:https://www.gqjapan.jp/
「小さな段差なら問題ないが、少し大きめの段差になると激しい突き上げと雑な落下感がある。ドンッ!ドスン!という感じで、サスペンション回りはコスト優先で部品を妥協した感が拭えない」
新開発3気筒エンジンも音と振動の課題は残る?
口コミではエンジン音や振動に関することが多く取り上げられていました。先代シエンタが4気筒エンジンだったのに対し、排気量こそ同じながら新型は3気筒エンジンとなっていることが要因の一つでしょうか。
もっとも今の市場では小排気量なら3気筒が主流。マツダ以外の各メーカーともに何らかのユニットを用意しています。
3気筒のメリットは排気干渉が小さく、低回転から高いトルクを発生できること。またコンパクトかつ軽量にできることです。そのためBセグメントや軽自動車などには積極的に採用されています。
デメリットとしてはメカニズム的にどうしても振動が避けられないこと。また、爆発間隔が不均等になるため、排気音も厚みは感じられず安っぽく聞こえることでしょう。
このあたりズバリ、オーナーさん達の不満と一致もしていますね。しかし開発サイドからするとシエンタのエンジンは新開発のダイナミックフォースエンジン。バランスシャフトによって振動を抑制することには腐心したと語っています。人の感性はそれぞれであり、最大公約数的に万人を納得させなければならないところにクルマ造りの難しさがあります。
④価格に関する不満はココだ!
シエンタの価格はボトムエンドのXグレード/FF/5人乗りガソリン車の195万円から、最上位グレードのハイブリッドZ/4WD/7人乗りの310万円と幅のある展開です。
先代モデルのボトムが181万円、最上位が258万円だったことを考えるとやはりそれなりに価格上昇は大きかったでしょうか。
そんな車両本体価格などについては以下のとおり口コミが上がっていました。
「価格は正直高い。初代ガソリンモデルのときより100万円くらいは多く払った。ただ、今回はハイブリッドにしたことや安全装置、ナビ、ドライブレコーダー等がすべて付いていることを考えればこんなもんだろうか」
「物価高のこの時代に30万円アップで済ませるため、様々な所でコストカットが横行してしまった印象。具体的にはアルミホイールや快適装備は安く見せるため全てオプション、アンテナはシャークフィンじゃなく、電動パーキングも非採用ときた」
「トヨタミニバンのヒエラルキー内ではノア・ヴォクシーより安く抑えているが、乗り出し総額350万円で考えれば他社の格上SUVやミニバンも射程範囲内に入る」
「ハイブリッドZ(FF)5人乗りとの比較で、10万円そこそこしか違わないカローラクロスより装備がかなり貧弱。カローラクロスZグレードにある電動パーキングブレーキとパワーシート、左右独立および後席吹き出し口付エアコンにハンズフリーバックドア、アルミホイールなどを見ればとても10万円台で収まる装備差ではなく、シエンタのコスパの悪さが目立つ」
引用:https://www.corolla-hakata.jp/
「同一プラットフォームの兄弟車ヤリスクロスやアクアに比べると、スライドドアのコストアップを考えてもコスパは大幅に劣ると思う。ハイブリッドZの300万円前後の価格を考えると、最低でもパワーシートとアルミホイールは標準装備でないと」
「車体だけで300万円近くするクルマなのに、最上級グレードでもアルミホイールやフォグランプがオプション設定。さらにハイブリッドなのに電動パーキング式ではなく、フットブレーキ式。シートの2列目以降は空調の吹き出しもなく、夏はサウナ状態になる」
最上位グレードにはアルミホイールくらい標準で欲しい!
エンジンやプラットフォームから刷新され、もちろん先進安全装備や運転支援機能の充実が図られている3代目ですから、オーナーさん達も価格上昇は仕方ないという前提ではあるものの、さすがにその上がり幅はヤリ過ぎでは?という感想です。
また、多くの方が価格の割に装備が貧弱という指摘も多く、特に最上位のZグレードに対する風当たりが強いようでした。
確かにトップエンドのグレードへアルミホイールやフォグランプが標準では付かない(メーカーオプションで用意)というケースは珍しいですね。
ただここは各メーカー、各モデルにおいて装備選択するポイントや考え方はそれぞれで、シエンタの場合はそれらを落とさざるを得なかったもよう。
引用:https://www.chibatoyopet.co.jp/
例えばボトムグレードを除き、シエンタには前方用ドライブレコーダーやブラインドスポットモニターは標準装着されています。この辺は他車だとオプション設定も多いことから、あくまでクルマのキャラクターに合わせて検討された結果とも言えるでしょう。
その他の不満点アレコレ集めてみた
大きくは括れない部分にも様々な口コミが集まっていました。主観的なところ、あるいはクルマの個体差などもあり感じ方は人それぞれですが、何点か興味深い内容もありました。
「エアコンの温度や風量が表示されるクリアパネル内部に傷があった。交換してもらったが今度はホコリの混入を発見。部品としてクオリティが低すぎる」
「ハイブリッドになったせいでやむを得ないが、初代にあった床下収納が無くなったのは残念」
「思ったより収納性は良くなく過大広告だと思う。15年乗っていたステップワゴンの方が使いやすかった。また、後席ルームランプやラゲージジランプが暗過ぎるのでLED球に交換した。あとラゲージランプは天井側に付けて欲しかった」
「Zなので内装色は妻の意見を尊重しフロマージュを指定したが、その場合はシート色がブラック一択となり何か似合ってない気がする。せっかく他で用意のあるカーキ色のシートと選択式にしてくれたらよかった」
「ゴルフバックが横向きに積めないところが残念ポイント。妻が使用している旧型パッソでもギリギリ積めるので楽勝かと思っていた」
「バックモニターの画像が30万画素程度しかなくとても荒い。アドバンストパークを付けた場合は画像数が120万画素になるらしいが、商談中に説明を受けておらず悔しい思いをした」
日本マーケットを熟知した一番売れているミニバン
もちろん本稿では意図して不満点を抽出しチェックをしてきましたから、それを持ってシエンタのクルマとしての魅力度が低いかといえば決してそうではないでしょう。
何と言ってもシエンタは日本専用車として、日本のファミリーに寄り添った価値を創造し続けてきたモデル。2003年発売の初代モデルは2008年登場のパッソセッテに置き換わる形で一旦カタログから姿を消しましたが、ユーザーやディーラーサイドの強い要望により2011年にマイチェンし、異例の再デビューを果たす過去もありました。
それほどに日本マーケットにおいては、すべてがジャストサイズで造り込まれたモデルであり、多くの方が「クルマのことはこの1台があれば十分」との信頼を寄せています。
そのことは多数のモデルを擁するトヨタ内でも、ミニバン売り上げ台数NO.1であることが証明しています。もちろんトヨタでNO.1なら全メーカー含めても同じことです。
引用:https://www.webcg.net/
グローバル販売が優先される世の中で、日本メーカーらしくシエンタのようなドメスティツクなモデルにも結果を出すところ、改めてトヨタの地力を見せつけられているようです。
以上、トヨタシエンタの不満点をいくつか検証してみました。
この記事を読んでくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうすれば一番お得な値引き交渉ができるか、次の記事でぜひチェックしてみてください。
シエンタをお得に買うには下取り車を高く売ることがカギ
新車を買うときに、下取り車があるならさらにオトクに購入可能です。
下取り車をそのままディーラーに出してしまうと、相場よりも安く買いたたかれてしまいます…。
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自分の愛車の査定相場を知っておくためには「
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