ノアの値引き相場レポート!【どこよりも詳しいグレード別!2024年11月最新】実販売データから導き出された限界と合格ライン
最終更新日 2024/10/30
ニッポンのファミリーカー定番は今やミニバン。中でも扱いやすいサイズと手ごろな価格から需要の中心地となっているのがMクラスミニバンでしょう。
トヨタラインナップでそのポジションを確立しているのがノアです。高い人気を誇り7年以上の販売が続いた3代目モデルから満を持して2022年にフルモデルチェンジされ4代目ノアが登場しました。
新型ノアはトヨタがセグメントのヒエラルキーを度外視して、現在の持てる技術をフルに投入した渾身の1台となっています。
そんなノアの購入を考えている方が、一番気になっているのは“どのくらい値引きが可能なのか“でしょう。
この記事を読めばわかること
- ノアの効率的な値引き交渉のやり方
- グレード毎の適正な値引き額
- オプション値引きとオマケしてもらう方法
- ライバル車競合はセレナとステップワゴンが効果的
- ノア同士を競合させるコツ
- 売れ筋グレード「X8人乗り」に月々1万円未満で乗る方法
特にこの辺りの情報を包み隠さずご紹介します!(記事の中で詳しく解説!)
どうしてこんな普通はわからないようなリアルな情報を書けるかというとそれには理由があって…
このページは《最新値引き情報》はもちろん《営業マンが困る値引き交渉のやり方》さらにはNEWノアのおすすめポイントまでガッツリと伝授しますので最後まで是非お読みください!
目次(タップで飛べます)
値引きの相場・限界は?【2024年11月最新】
ノアの値引き相場はズバリ
交渉のレベル | 車両本体値引き | オプション値引き |
特に交渉なし | 11~12万円 | 0~5%OFF |
ライバル車を出して競合 | 22万円 | 15%OFF |
限界突破のウルトラC | 27万円 | 25%OFF |
値引き難易度:普通 リセール価値:B
割安感もあり、緩んできています。
フルモデルチェンジされ想像以上の進化を遂げたノア。新型で売行き好調とくれば値引きはまだ期待薄かな~という見方もありますが、各媒体の値引きレポートではかなり幅がある展開となっています。
もちろん大人しく商談していれば”お待たせ料“的に10万円前後でまとめてくるところですが、徹底して競合させていけばわりとすんなり”条件闘争“に切り替わっているようです。特に今はどこのトヨタ販売店でもノアが買えるようになったのは大きいです。新型ながらレポートにはウルトラCクラスにある実績も見られました。
大きな声では言えませんが先代モデルはロングライフだったため、かなり長い期間「値引きで勝負!!」を続けていたはず。けっこう”値引き慣れ“してしまっているセールスさんも多いのでは?(笑)
新型だと臆せずガンガン攻めていきましょう!
グレード別の値引き相場
グレード | HVorガソリン | 乗車人数 | 車両本体価格(税込み) | 値引き相場 (付属品含まず) |
---|---|---|---|---|
特別仕様車 Si“W×B Ⅲ”(1番人気) | ハイブリッド | 7人 | 344万3,000円 | 31万円 |
ガソリン | 7人 | 294万0,300円 | 25万円 | |
ガソリン | 8人 | 290万9,500円 | 25万円 | |
X | ハイブリッド | 7人 | 305万9,100円 | 26万円 |
ガソリン | 7人 | 258万7,200円 | 22万円 | |
ガソリン | 8人 | 255万6,400円 | 22万円 | |
G | ハイブリッド | 7人 | 321万8,600円 | 28万円 |
ガソリン | 7人 | 285万5,600円 | 26万円 | |
ガソリン | 8人 | 282万4,800円 | 25万円 | |
SI | ハイブリッド | 7人 | 334万7,300円 | 28万円 |
ガソリン | 7人 | 284万4,600円 | 25万円 | |
ガソリン | 8人 | 281万3,800円 | 25万円 | |
GRスポーツ SI | ガソリン | 7人 | 330万6,600円 | 29万円 |
福祉車両 X サイドリフトアップチルトシート装着車 | ガソリン | 7人 | 277万1,000円 | 23万円 |
福祉車両 X ウェルジョイン | ガソリン | 7人 | 261万3,600円 | 22万円 |
グレードの違いがよくわからない方は下の記事を参考にしてください。
ライバル車種と競合させるのは基本!
もうノアに決めてしまっている場合でも、値引きのためには他のクルマと迷っていることにするのは鉄板です。トヨタの営業マンが値引き勝負したくなるようなライバル車はセレナ、ステップワゴン、デリカD:5などです。少し前なら兄弟車ヴォクシーも強力なライバルでしたが、もはや今はどこのトヨタ店でもどちらも売っているため競合相手とは言えなくなりました。
これらのライバル車の見積もりをあらかじめ取っておけば、営業マンにもより本気度が伝わります。ぜひ下記ライバル車のクルドラ値引きレポートも一読を!
それぞれのクルマに良いところと悪いところがあるので
「ノアのココが気になる…」風を装えばバッチリです。
欠点、不満点に関しては下の記事も参考にしてください。
「ライバル車との検討をチラつかせて希望の値引きに成功!」
神奈川県 40代 男性
購入したグレード:S-G
値引き額:15万円
サービス:ガラスコーティング
感想:子供たちも中学生になり、愛車アクアもそろそろ手狭になってきたことからミニバンに絞って乗り換えを検討。トヨタの営業さんはずっとノアを勧めていましたが、ACCが付いていないことから対象外としていました。個人的にはプロパイロットもあるしセレナのデザインが良かったので見積書をもらい、次の車検には乗り換えだな~と思っていたところ新年早々にノアが新型になるとの情報が!
さっそく営業さんからラブコールがあり、見積書をもらい商談開始。新型ノアは先進安全装備テンコ盛りでもはやセレナを上回っています。これは待ったかいがあったと嬉しくなったものの、値引きの壁が立ちふさがります。
もともと見積りを取っていたセレナはモデル後半ということもあり、大盤振る舞いの条件を提示されていたため総支払額がかなり違います。現所有のアクアは親類に譲ることにしているため、純粋に値引き頼みの商談です。なじみのトヨタ営業さんもお得意様価格ということで、一般には10万引きのところ15万円を提示してくれたもののまだスッキリしません。本来ディーラーオプションからの値引きもあると思いますが、私は市販品で安く上げるのを信条にしているので何も付けていないため営業さんも手詰まりの様子。
そこで最後の一手として「春頃にはステップワゴンがフルモデルチェンジするので、それが出るまで様子を見たい」と告げたところ、これが効いたのか営業さんからは「今すぐの契約ならガラスコーティングをサービスさせて頂きます!」とのご提案が!
こちらのディーラーではコーティングはノアクラスだと9万円ほどしますから、本体値引きと合わせると20万円超えになります。コーティングの原価がいくらかはわかりませんが、新型ノアからこの条件なら大満足です。商談も早かったのか4月前には納車も可能とのことで、これから春が待ち遠しいです。
ノア同士を競合させれば大幅値引きも
ライバル車による競合でうまくいかなかったときは、ノア同士を競合させる方法も有力です。
全てのトヨタ車は2020年からトヨタ全チャンネルで売られているので同士競合は簡単です。見分け方も簡単で、ディーラーの名前を見て少しでも違うところが別資本です。基本的には、隣県まで足を伸ばせばまず間違いありません。その複数店舗を回り「他店ではここまで値引きしてくれたよ」ということを伝えれば、値引きが大きくなることも期待できます。
特にノアのような出たばかりのモデルは値引きが厳しく、他メーカーと競合させてもノッてこないことも多いです。しかし全く同じクルマであれば”条件次第“でしか勝負がつかないのは営業マンも十分わかっています。前述のとおりトヨタ車は店舗数も多いため競合させやすい環境が整っています。
さらに同じ店舗で兄弟車の”ヴォクシー“も併売されていますから、値引きの違いなどをチェックして偏りがあるようなら条件合わせを迫ってみるのも効果があります。
いくつかの店舗を回ることで、中には販売ノルマに未達のディーラーや営業マンに遭遇するときもあります。そのときは鼻血が出るくらいがんばって値引いてくれますのでラッキーですよ。
値引きに満足できないときはサブディーラーという手も
ライバル車や別資本の同士競合でも満足できる値引きを得られなかったときは、サブディーラーを当たるのも一つの方法です。サブディーラーとは新車販売も手掛けている自動車整備工場や中古車販売店のことです。表の看板に「新車・中古車販売」「全メーカー取り扱い」などと書かれていたらソコです。
特にトヨタ販売店は歴史の長い店舗も多く、古くから近隣の整備工場やモーター屋さんと付き合いがあり、業販(業者販売の略)としてサブディーラーへクルマを取り次いできました。ノアのように出たての新型は値引き枠が少ない分、サブディーラー独自のサービスを狙ってみるのも検討する価値があるでしょう。
サブディーラーを簡単に見つけるには中古車販売サイトで、探している車種の「走行距離0~1,000km」「住んでいる地域」を入力し検索してみてください。
新車がヒットすれば、その店舗はサブディーラーとして新車販売もしているということです。
メリット、デメリットや正規ディーラーとの違いなどは「サブディーラーでも新車はオトクに買えるのか」で解説していますのでぜひチェックしてくださいね。
オプション値引きはマスト
オプションからの値引きも車両本体値引きと同様、大切なポイント。特に発売間もない新型車では、オプション値引きの方が額が大きくなることはよくある話しです。
ノアの場合は選択用品価格の概ね20%以上を目標に交渉しましょう。
トヨタの場合は営業マン個人の裁量でメーカーOPは5%まで、ディーラーOPは20%まで値引きを出せると言われています。
また、契約直前のダメ押しに「最後にこのオプションをサービスしてくれたら契約するよ」と言えば、ちょっとしたオプションなら付けてもらえることもあります。
具体的には
・スノーレジャー用フロアマット
・サイドボックスゴミ箱
・ナンバーフレームセット
・スマートクッショントート
・サンシェード
・ラゲージソフトトレイ
・エアコンドリンクホルダー
などがねらい目です。
もちろんサービスなので、あまり贅沢は言わずに“取付け工賃が安い”ものを狙うのがポイント。ハンコを用意しておくなどして本気度をアピールしましょう。
どのオプションを付けるかまだ決めかねている方はこちらの記事を見てから決断してくださいね。
ノアの先進運転支援装備
緊急自動ブレーキ | クルマ・人 |
誤発進抑制 | 前進・後退 |
追従クルーズコントロール | 全車速 |
ステアリング支援 | 車線維持 |
細かいサービスのオマケをお願いする
思うように値引きが引き出せなかった場合でも、契約直前が一番ワガママを聞いてくれるタイミングですから、- ・総支払金額からの端数切捨て
- ・ボディーコーティング・メンテナンスパック
- ・登録手数料のサービス・半額
- ・納車時ガソリン満タン
- ・ローンを組むなら金利の引き下げ
予算は伝えるべきか?
値引き交渉をするときに“こちらの予算を伝えない”というやり方もありますが、営業マンもその道のプロ。黙っていてもおおよその予算は見抜かれます。
ですのでオススメのやり方としては、これは営業マンにはもしかしたら嫌われてしまうかもしれないのですが、最初に少なめの予算を伝えて値引きを引き出しましょう。
「予算は○○万円なので、これ以上は1円も出せません。オプション品込みでこの予算内に収まるなら即決するよ」
などと勝負を賭ける方法もあります。ちょっとやり過ぎかな?と思うくらい無理めの予算を伝えてしまっても意外となんとかなることも多いです。
Xグレードでも残価設定型クレジットなら月々1万円で乗れる
トヨタの残価設定型クレジット「トリプルアシスト」を利用すれば毎月1万円未満でノアに乗ることができます。条件は頭金100万、ボーナス月に3万支払い。もちろん値引きを頑張ればもっと支払額は減ります。
グレード | X8人乗り |
---|---|
支払回数 | 36回 |
頭金 | 1,000,000円 |
初回支払い額 | 9,990円 |
2回目以降支払い額 | 9,100円 |
ボーナス月加算額 | 30,000円(6回) |
36回払い後の残高 | 1,332,029円 |
※実質金利はトリプルアシスト(カローラ東京)で適用される4.9%で計算
もし、ボーナス払いなしの場合でも月々の支払いは12,700円とあまり変わりません。
ただ、頭金がない場合は43,400円と高くなるのでなるべく頭金は用意した方が良いでしょう。
ノアはリセールも高く、残価設定ローンを利用するのに向いてる車種。最近では新車購入者の8割が利用しているというメーカーもありますので検討されてはいかがでしょうか。
残価設定ローンの上手い利用方法は下の記事を参考にしてください。
納期は8か月以上と不安定
新型感染症による物流インフラの乱れと半導体不足などで、新車生産はどこのメーカーでも遅れがち。まっさらな新型であるノアも同様で、おそらく人気車だけに工場は優先して操業していると思われますが、納期は8か月以上となっています。内訳はハイブリッドが10~12か月、ガソリン車が8~9か月(ブラインドスポットモニター装着車はプラス1か月)。ハイブリッドが長めの納期予定とされていますが、ディーラー情報によればオプション選択でかなりの差が出ている模様。具体的には後ほど説明する「アドバンストパーク」などADAS(先進安全装備)の新機能が盛り込まれたメーカーオプション「トヨタチームメイト」を選択すると+2か月の”待ち“は覚悟が必要とのこと。
予想どおりですが販売は絶好調のようなので、全体的にも今後さらに納期は長引いていく可能性があり、下取り車の車検がある場合は十分に余裕を見た商談スタートを心掛ける必要があります。
ディーラーで下取りすると安く買いたたかれることが多い!
新しく車を買うときにはその販売店で今の愛車を下取りに出すことが一般的です。購入と売却をワンセットで行えるので手間もかからずにお得な気もしますが・・・
理由は簡単。競合がいないからです。
なのでこの下取りで損をしている人がめちゃくちゃ多いんです。
しかし営業マンに言われるがままでは損をしてしまうことも…
下取り額を大幅にアップさせる方法
同じ車でもどこに売るかで査定額は変わります。
下取りに出すときに損をすることなく、むしろ下取り額アップに成功した人に話を聞くとある共通点がありました!
答えは簡単です。複数の車買取店を競合させて愛車の買い取り相場を知っておく。
そうすればその査定額をディーラーにバシッと言うだけであっさり下取り額がアップします。
これはうまくはまったパターンですが、もしダメでもその時は買取店で売ればいいだけの話なのであなたに損は全くありません。
しかし一軒一軒買取店を回るのは手間も時間もかかりすぎます。
そんなときに便利なのが一括査定サイト。複数の買取業者に出張査定してもらえるサービスです。
・最大10社の買取店から最高査定額を選べる
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↓ナビクル車査定の公式サイト(無料)で愛車の査定額をチェック↓
※査定額だけ確認してすぐに売らなくてもOKですよ!
それでも・・・
新型ノアの魅力はココだ!
引用:https://web.motormagazine.co.jp/
トヨタの、と言うよりも日本を代表するMクラスミニバンと呼べるのがノアでしょう。もちろん他にも日産セレナやホンダステップワゴンもありますが、昨年実績を見るとノアを中心としたヴォクシー&エスクァイアの3兄弟が販売台数では先の2台を上回りました。3兄弟はデビューから既に7年を超えていて、ADAS(先進安全装備)などはセレナやステップワゴンより見劣りするスペックにもかかわらず先の成績ですから驚きです。
そんな国内では圧倒的な人気を誇るノアですが、初代モデルが登場したのは2001年。それまでのキャブオーバー型だったタウンエースノアがフルモデルチェンジし、プラットフォームをFF化。この機にタウンエースが外れ「トヨタノア」として再スタートを切ると、瞬く間に大人気車種となりました。現在の市場人気はSUVが勢力を拡大しているものの、こと国内での使い勝手や実用性は、絶対寸法に有利なミニバンが優れます。セダンに置き換わり、今やファミリーカーと言えばミニバンを挙げる人は多いでしょう。
クルマのモデルライフは長めになりつつありますが、3代目ノアは2014年から2022年まで販売が継続され、今年の1月に4代目へとフルモデルチェンジされました。
兄弟車整理もノアはノーマル系とエアロ系を継続
少し整理しておくと、トヨタは昨年販売チャンネルごとの専売制をやめ、どの車種でもすべての販売店で買えるように変更しました。そのため一部兄弟車は統廃合され、ノア3兄弟では高級路線だったエスクァイアが消滅。
一時はスポーティ路線のヴォクシーもノアに統合する形がウワサされましたが、3兄弟の中で最も人気があったため継続されることに。但し、エアロ系ボディのみの設定となり、従来通りノーマル系とエアロ系の二つのボディタイプを持つのはノアだけとなりました。
3ナンバーボディに存在感抜群のフロントマスク
4代目となった新型ノア。さすがに7年に及ぶ期間を経ての新登場ですから相当な進化を遂げているのは想像に難くありません。当然プラットフォームには新アーキテクチャー”TNGA”由来のGA-Cプラットフォームが採用されたことで、メカニズムやデザインなど多方面が最先端モードへステップアップしています。
エクステリアは「箱スタイル」なためキープコンセプトにも映りますが、GA-Cプラットフォーム投入によりついに全車3ナンバー化されています。全幅が1730mmと3ナンバーサイズになったためですが、全長は5ナンバー枠を堅持しているのはさすがです。
先代に比べリヤテールランプが縦に小さくなり、その分サイドからリヤまでウィンドウがぐるりと繋がるようなデザインとなったことで、居住性の高さを感じさせます。
引用:https://www.iza.ne.jp/
フロントマスクはノーマル系がマイチェン後の先代と似た雰囲気を持つのに対し、エアロ系はかなり大胆な造形でヴォクシーに寄せたようなデザイン。これだと”オラオラ顔”好きの方なら、ヴォクシーとどちらにするか悩んでしまうレベルですね。
クラス感アップのインテリアに世界初装備も
インテリアの方は、仕立ての良さや上質感のある広く開放的な室内空間をスッキリとしたスタイルに包みます。グレードによって7人乗りと8人乗りが設定され、2列目シートは超ロングスライドシートを採用。さらに7人乗りのキャプテンシートには、アルファードなどにも通じるオットマン&シートヒーターも装備されています。
世界初採用となったのが「フリーストップバックドア」で、開閉時に任意の角度でバックドアを保持できるもの。後にスペースがないときの荷物の出し入れに役立ちそうです。
引用:https://www.webcg.net/
最新Toyota Safety Senseはレクサス超え!?
新型ノアで何より期待されていたのがADAS系でしょう。先代にはACCさえ付いていませんでしたから、それを理由に他車をチョイスされた方も多いのでは。そんな期待に応えるように新型では最新スペックのADASがテンコ盛りです。自動ブレーキを始めとしたプリクラッシュセーフティ、高速道路でのレーンチェンジアシストなどの充実はもちろんのこと、注目はトヨタ初採用となるアドバンストドライブ。これは渋滞時(40km/h以下)に一定の条件を満たすとステアリングから手を放して走行可能となる機能。まだレクサスRXやNXにだって付いていない装備です。
その他にも自動二輪車まで検知できるようになった衝突被害軽減ブレーキや、パワースライドドアからの降車時に接近車両を監視して警告とドア開閉停止を行う機能。また、並列駐車時の入出庫をアプリをインストールしたスマホで、外から操作できるリモート機能など紹介しきれない”トヨタ初”が目白押し。
一部に「トヨタチームメイト」としてメーカーオプションにはなっていますが、期待をはるかに超えてきた新Toyota Safety Sense、恐るべしです。
引用:https://response.jp/
パワーユニットは2.0ℓガソリン+1.8ℓハイブリッド
パワートレインは従来どおりガソリン車とハイブリッドの2種類。ガソリンエンジンはRAV4などと同じ2.0ℓダイナミックフォースエンジンにDirect Shift-CVTの組み合わせへ変更。WLTCモードで15.1km/ℓと燃費も良好です。また、ガソリン車はダイナミックトルクコントロール4WDも選択できます。
一方、1.8ℓハイブリッドは、型式こそ先代と同型ながらすべての電動モジュールを刷新。モーター及びバッテリーの高出力化とシステムの高効率化を図り、WLTCモード燃費は23.4km/ℓ。先代にはなかったハイブリッド+4WDのシステムは、モーター出力を向上させたE-Four(電気式4WD)になります。
引用:https://web.motormagazine.co.jp/
バリエ豊富なノアのおすすめグレードはどれ?
ノアのグレード展開は全5タイプ。ヴォクシーが2タイプなのでやはりノアは幅広いユーザー層を想定しているのが窺えます。7名乗りと8名乗りがあることや、どのグレードでもパワーユニットや駆動方式の選択できるためバリエーションは下記のとおり豊富です。
基本は下からX、G、Zと装備差によってグレードが上がっていき、S-GとS-Zはボディタイプがエアロ系になります。ノーマル系かエアロ系かはルックスがかなり違うのでお好み次第ですし、7名か8名乗りもご家庭によってニーズが変わるでしょう。駆動方式も同様ですが、先代モデルにはなかった「ハイブリッド+4WD」が設定されたのは朗報です。但し、トップグレードのZとハイブリッドの4WDでは8名乗車仕様が選べませんね。
シンプルに装備差で見ていくとボトムグレードのXでも装備は充実していて、昔はオプションだった装備が多数標準化されています。Toyota Safety Senseも当然標準。但し、新型のウリであるADASの新機能の多くがオプション選択できないことは物足りないかも知れません。
ミドルレンジのGグレードは16インチアルミホイールや本革ステアリング、10.5インチディスプレイオーディオにシルバー加飾などで内外装の見栄えが一気にアップ。ADASの新機能もGからは選ぶことができます。
引用:https://web.motormagazine.co.jp/
トップグレードZには運転席側のパワースライドドア、7インチマルチインフォメーション、バックガイドモニター、非常時給電システム付アクセサリーコンセントなどが追加され、ヘッドアップディスプレイやアダプティブハイビームなど他のグレードでは選べないオプションも付けることができます。
こうして見ていくとノアのグレード展開は、上に行くほどオプション設定できる範囲が増えていくのが特徴のようです。
すべてにウェルバランスのGグレードが満足度高し
さて、おすすめグレードとなると通常は出たての新型だとトップモデルを推したくなるのですが、今回のノアはハイブリッドZの四駆に全ADAS系オプションをフル装備したりしていくと500万円の総額が見えてきます。さすがに一家に一台のファミリーカー相場としては、内容の良さはさて置いてもやや行き過ぎな気も(筆者の主観です)。
そうなると手頃な価格帯のモデルで今回目玉の“トヨタ初”系装備も選択できるGグレードがオススメです。年間の走行距離が多い方はハイブリッド、もちろん顔が好みならS-Gグレードもイイですね。
リセールバリューは高値安定が期待できそう
まだ発売後数か月にしかならない新型ノアなので、中古車市場での相場形成はこれからといったところ。一般的にリセールバリューを考えると、ミドルクラスのミニバンはそれなりに高めの残価率となることは予想できます。
参考に先代ノアのリセールバリューをチェックしてみると、3年落ちのガソリン車とハイブリッド車は残価率平均が60%前後でほとんど変わらず、概ね平均相場よりも少し高いくらい。5年落ちでも似た傾向にあります。前項でオススメをGグレードにしましたが、中古車市場ではやはりエアロ系ボディは人気が高めなので、リセールを少しでも良くしたい方はS-Gグレードにしておいた方がいいかも知れませんよ。
引用:https://www.webcg.net/
ライバル比較:シンプルクリーンな新ステップワゴン
令和の現在、国産ミドルクラスミニバンはトヨタノア&ヴォクシー、日産セレナ、ホンダステップワゴンが三つ巴でガチライバルです。三菱デリカD:5もありますが、クロカンの毛色が強いため指名買いの多いモデルで競合対象とはなりづらいでしょう。
2022年はそのビッグ3が揃ってモデルチェンジに当たる注目の年になります。ノアはご紹介してきたとおりですが、既に先行予約がスタートしたステップワゴンは春頃。セレナは年末頃を目途に新型へ切り替わる予定です。
本稿でノアのライバルとしてピックアップするのはステップワゴンです。ステップワゴンは初代が1996年にデビュー。FFレイアウトのミニバンとしてジャンルを開拓した大ヒットモデルとなります。現行ステップワゴンは2015年にフルモデルチェンジされた第5世代モデルで、初代~二代目頃の爆発的な人気はやや陰ってきたもののマイナーチェンジで追加されたハイブリッドモデルは2モーター式のハイスペックなe:HEV。ホンダらしい独自のわくわくゲートなど個性溢れるミニバンです。
引用:https://web.motormagazine.co.jp/
春に発売開始となる6代目ステップワゴンは、従来のノーマル系に代わって新設定された「エアー(AIR)」とエアロ系の「スパーダ(SPADA)」、さらにスパーダをベースにした「スパーダ・プレミアムライン」が設定されます。こちらもノア同様に全車3ナンバー化されましたが、ノアとは違い全長も100mm拡大し一回り大きくなった印象です。パワーユニットは1.5ℓガソリンターボと2.0ℓe:HEVの二本立てで5代目モデルを踏襲します。
ボディが拡大したとはいえ、ステップワゴンのデザインはノアとはかなりアプローチが変わります。ノアのエアロ系はもちろんノーマル系でもかなり押し出し感のあるマスクに対し、ステップワゴンの方はシンプルでナチュラルなテイスト。それはエアロ系のスパーダであっても同様です。
新型対決”攻め”のノア対”癒し”のステップワゴン
新型ステップワゴンのセリングポイントは、ホンダ史上もっとも広い空間とされるキャビン。全幅が拡幅しているのに加え、ボディ側面の上方への絞り込みも抑制しています。これまでも低床フロアで広い室内空間が自慢でしたが、新型は実際の有効室内幅も広げ、開放感はこれまでの歴代モデルをはるかに上回ります。
引用:https://car.watch.impress.co.jp/
新型ノアがご紹介してきたとおりメカニズムと装備の圧倒的な進化で勝負を掛けてきたのに対し、ステップワゴンは居住性と快適性の重視で立ち向かう構図でしょうか。
気になる価格面では後発のステップワゴンがノアの価格を徹底して研究した跡が見られ、近い装備にすると若干有利なようです。他方、相変わらずハイブリッドに4WDを用意していないなど、基本的なところでノアに劣る面も少なからずあります。
もっとも先のとおりこの両車のエクステリアのテイストがあまりに違うため、端から好みが分かれそうでどちらにしようかと悩む方も案外少ない気もしますが…
いずれにしても今年中に登場が予想されている日産セレナを見てから、というユーザー候補生たちは多いことでしょうね。
以上、トヨタノアの値引き相場レポートをお届けしました。
引用:https://www.gqjapan.jp/