WRX S4/STIのおすすめグレードを比較して検証!後悔しないために選んでいきたいのは
最終更新日 2022/7/1
スバルのハイパフォーマンスセダン、WRX S4/STI。
300馬力を超えるパワフルな心臓とWRCで培った4輪電子制御技術で、国産車屈指の走行性能を実現している車です。
スバルはWRCを撤退してから約8年が経ちますが、スポーツカーを開発する技術やノウハウはまったく失われていません。
今回はWRX S4/STIの全グレードを徹底比較。
それぞれの特徴と良さを解説しつつ、おすすめのグレードを紹介したいと思います。
目次
WRX S4のグレードを比較
すでにご存知だと思いますが、WRXには大きく分けて2つのモデルが存在します。
ひとつはスポーツカーとしての走行性能とセダンとしての快適性を両立したWRX S4。
もうひとつはスバルの技術を惜しみなく投入し、国内最高峰のパフォーマンスを実現したWRX STIです。
スバルはWRX S4で3種類のグレード展開、WRX STIで2種類のグレード展開を行っています。
まずはWRX S4/STIの全5グレードを解説していきます。
2.0GT EyeSight
「2.0GT EyeSight」はWRX S4に設定されているグレード。
WRX S4/STIのグレードの中で、最もリーズナブルな価格で販売されています。
しかし、それでも3,369,600円(税込)と十分高価です。
本革パワーシートや左右独立温度調整式エアコンなど、標準装備は充実。
エクステリアとインテリアの質感は十分高く、ラグジュアリーセダンとしても通用するレベルに達していると感じます。
ただし、スポーツ志向が強いのでいわゆる高級セダンのような雰囲気はなく、例を挙げるならフェアレディZのような高級スポーツカーに近い雰囲気です。
搭載するエンジンはレヴォーグと共通の2.0L直噴ターボ。
トランスミッションはマニュアルモード付CVTを採用しています。
駆動方式はもちろんAWD(4WD)です。
2.0GT-S EyeSight
「2.0GT-S EyeSight」はWRX S4に設定されている上級グレードです。
「2.0GT EyeSight」のスペックや標準装備など基本的な仕様はそのままに、さらなるスポーツ性能と安全性能の向上が図られています。
目玉となる追加要素はビルシュタイン製ダンパーとアイサイトセイフティプラスです。
ビルシュタインとは、ドイツに拠点を置くダンパー(サスペンション)開発のスペシャリスト。
「2.0GT EyeSight」のソフトな乗り味のダンパーと比べ、ビルシュタイン製ダンパーは固めのセッティングを採用しています。
もうひとつの目玉であるアイサイトセイフティプラスは、標準装備されているアイサイトの進化版です。
具体的には、アイサイトの標準機能に加え、
- 後側方警戒支援システム
- ハイビームアシスト
- フロント&サイドビューモニター
が追加されています。
価格は3,736,800円(税込)と、「2.0GT EyeSight」から約40万円アップの価格設定です。
STI Sport EyeSight
WRX S4の最上級グレードが「STI Sport EyeSight」です。
新たに追加設定されたばかりの新グレードとなっています。
価格設定は4,093,200円(税込)と高価で、スポーツ性・快適性・スタイルのすべてを妥協したくない人向け。
「2.0GT-S EyeSight」をベースに、様々な箇所がグレードアップしています。
足回りはSTIチューニングを施したビルシュタイン製ダンパー&コイルスプリング、「STI Sport EyeSight」専用の15スポークアルミホイールを装着。
内装はブラック/ボルドーを基調とした本革仕様にグレードアップ。
運転席・助手席ともにRECARO製シートです。
エクステリアは「STI Sport EyeSight」専用グリルやSTIエンブレム付サイドガーニッシュを採用。
すべてにおいて妥協のない、至れり尽くせりのパッケージングであることがわかります。
WRX S4のおすすめグレードは、ベースグレードの「2.0GT EyeSight」
WRX S4はベースグレード「2.0GT EyeSight」、上級グレード「2.0GT-S EyeSight」、最上級グレード「STI Sport EyeSight」の3グレード構成ですが、なぜおすすめのグレードが「2.0GT EyeSight」なのでしょう。
WRX S4はボディサイズこそコンパクトですが、レガシィB4を超える実質的なフラッグシップセダンです。
ベースグレードの「2.0GT EyeSight」でも標準装備が充実しているため、さらなるスポーツ性や豪華装備が欲しい人だけ「2.0GT-S EyeSight」や「STI Sport EyeSight」を選べば良いと思います。
通勤に使用したり家族を乗せたりする人は安全性も気になるところです。
「2.0GT EyeSight」の欠点として、アイサイトセイフティプラスが標準装備されていないところが挙げられますが、オプションとして設定されています。
ファミリーカーとして利用される方は走りだけでなく、安全装備もしっかりとしていることをアピールするためにも絶対付けておきましょう。
WRX STIのグレードを比較
STI
WRX STIのベースグレードが「STI」です。
走りを追求した本格スポーツセダンで、ベースグレードと言えどもスポーツ性能は完成形に達しています。
エンジンは2.0Lツインスクロールターボを搭載し、最高出力は308PS、最大トルクは43.0kgmを発生。
排気量や過給機の搭載などWRX S4と類似点はありますが、最高出力・最大トルクともに上回っており、まったく異なるエンジンであることがわかります。
それは駆動方式についても同じで、WRX S4はVTD-AWDを採用していますが、WRX STIはより本格的なスポーツ走行が可能となるマルチモードDCCD方式AWDを採用。
同じAWD(4WD)システムでも、大きな違いがあるのです。
また、マニュアルモード付CVTのみの採用だったWRX S4とは対照的に、WRX STIが採用しているトランスミッションは6MTのみです。
WRX STIの標準装備の中で特に魅力的なのは、brembo製4輪ベンチレーテッドディスクブレーキ。
bremboはディスクブレーキの製造・開発を得意とするブランドで、イタリアに本拠地があります。
WRX STIのハイパワーをしっかりと受け止めることが可能です。
スポーツ性能に特化した「STI」の価格は3,866,400円(税込)となっています。
STI Type S
WRX STIの上級グレードが「STI Type S」です。
「STI」と比べてスペックに差はなく、国産車最高峰のパフォーマンス自体は「STI」でも存分に満喫できます。
では、「STI Type S」はどこが違うのか。
それは「STI」では採用することが難しかった高価なチューニングパーツが贅沢に採用されていることです。
具体的には、WRX S4の「2.0GT-S EyeSight」と「STI Sport EyeSight」にも採用されていた、ビルシュタイン製ダンパー。
エンジンのトルクを地面に伝える、19インチアルミホイール&245/35R19タイヤ。
また、ハードなスポーツ走行中でもドライバーをしっかりとホールドする、RECARO製フロントシートがオプションで用意されています。
「STI Type S」は「STI」の魅力をそのままに、ドライバーの満足度をより高めてくれるパッケージングになっています。
価格は4,060,800円(税込)と、「STI」との価格差がそれほど大きくないので、どっちを購入するかは悩みどころです。
WRX STIのおすすめグレードは、上級グレードの「STI Type S」
WRX STIもWRX S4と同様、ベースグレード「STI」の時点で高性能です。
標準装備も充実しています。
それなのになぜ、WRX STIは「STI」ではなく「STI Type S」がおすすめなのでしょうか。
その理由は単純で、「STI」と「STI Type S」の価格設定に大きな開きがないから。
「STI」と「STI Type S」の価格差は約20万円しかありません。
趣味性の高い車は妥協すると後悔する可能性が高いので、より満足度の高い「STI Type S」がおすすめです。
まとめ
WRX S4のおすすめグレードは「2.0GT EyeSight」、WRX STIのおすすめグレードは「STI Type S」となりました。
WRX S4/STIのグレードはすべて魅力的なので、最終的には自分の判断でチョイスしても、後悔はせずに済むと思います。
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