【こだわり】シャコタンの良さとは【族?】
最近はあまり聞かなくなりましたが、「シャコタン」とはクルマを改造して車高をあり得ないほど低く改造することをいいます。語源は車高短からきています。
暴走族やヤンキーのクルマに多いことでも知られています。
シャコタンのなにがいいの?
シャコタンの魅力、それは何といっても見た目のカッコよさでしょう。いわゆるスーパーカーと呼ばれる車のほとんどは可能な限りに車高が低く設計されています。
車高が下がることによって全体的なボリューム感が無くなり、スリムな印象に見えるようになります。
また、重心が下がることによってロールが減り、車の操作性が向上します。特に中、高速でカーブを曲がるときに踏ん張りが効くようになるのでその効果が実感できます。普段からサーキットで走るという人にはシャコタン化は必須の改造です。
シャコタンのやり方
シャコタンにするのは簡単です。シンプルにタイヤを支えるショックアブソーバーについているサスを外してみてください。
ただ、この方法だと乗り心地は最悪ですし、車高が下がりすぎてしまってタイヤがボディーに干渉してしまう恐れもあります。
そうならない為にも外したサスを社外品のダウンサスに交換しましょう。乗り心地は若干悪くはなりますが、ノーサスほどではないですし、下げたいセンチ数だけ下げることができます。費用もそれほどかかりません。
懐に余裕があるようでしたら、足回り一式を車高調キットに交換してみてください。車高を下げながらも足回りのトータルバランスが最適に保たれるので運動性能が向上します。
価格ですが、ローダウンスプリングで数万円、車高調整キット〜20万円、エアーサスペンション40万円〜となります。
シャコタンは違法改造なのか?
シャコタンにすると違法改造になるケースがいくつかあります。最低地上高、つまり地面から車体の一番低い部分までの垂直な距離が90ミリ以下の場合は違法改造となり、車検に通すことができません。
ただ、車体の一番低い部分と言っても樹脂製のリップスポイラーなどのエアロパーツは除外されます。
ですので現実的にはマフラーやオイルパンの下部までの距離がそれに当たると言えるでしょう。
また、注意が必要なのは車高を下げるとタイヤに傾きがついてしまうケースがあるという点。
タイヤがフェンダーをはみ出してしまうとこれも違法改造になってしまうのでご注意を。
シャコタンのメリット
車高が下がることでスマートでスポーティーな印象になります。特にタイヤとボディーとのクリアランスが狭ければ狭いほどその効果は大きくなります。
シャコタンと合わせてホイール、タイヤのインチアップを同時に行えばよりスマート感がアップします。
自動車の展示会で見られるコンセプトモデルの多くも、見た目を重視する必要がある為に車高が極限まで下げられていますね。
運転するときには車の重心が下がるので、より車の挙動をダイレクトに感じることができます。車との一体感が感じられるようになるのでドライブが楽しくなります。
シャコタンのデメリット
シャコタンの最大のデメリットは、踏切や路肩など段差のある場所を超えるときにバンパーや車体を擦ってしまうことがあるということです。
駐車場の車止めなどにも当たってしまう可能性があります。常に段差に気を遣って運転する必要があります。
乗り心地も悪くなります。車高調キットやローダウンサスに変えた場合は必然的にバネレートが高くなるので、乗り心地が固くゴツゴツしたものになってしまいます。
また、車高が下がることで着座位置が下がります。車の乗り降りをする時に上下への移動が大きくなって腰に負担がかかってしまいますので腰痛持ちの人は注意が必要です。合わせて視線の位置も下がってしまい、遠くの見通しが悪く感じられます。