DS7クロスバックのおすすめオプションはどれ?新車購入時にしか付けられないパッケージオプションも詳しく解説!
最終更新日 2021/10/9
昨年創業100周年を迎えたフランスの名門シトロエン。そのシトロエンの高級車ブランドとして2014年に独立したのがDSオートモビルズです。
DSの由来は1955年に発売された名車シトロエンDSから来ていると思われますが諸説あります。これまではシトロエンディーラーでC3に対してDS3、C4に対してDS4といったDSシリーズとして扱われてきましたが、日本でも現在はDS STOREやDS SALONなど専売店形式で「シトロエン」の冠は無く販売されるようになりました。
DSブランドで販売されているのは、DS3、DS4、DS5が消滅して現在はDS3クロスバックとDS7クロスバックのSUV2車種のみとなっています。(プラグインハイブリッドの高級セダンDS9も準備中)
今回のクルドラでは、DSブランドのトップモデルとなるDS7クロスバックを実際に購入する際に役立つ、おすすめオプションをご紹介していきます。
引用:https://clicccar.com/
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DS7クロスバックってこんなクルマ
ブランド独立後、設計開発から製造販売まで全てをDS社で行った記念すべき第一号車がDS7クロスバックとなります。
引用:https://motor-fan.jp/
基本コンポーネンツはPSAグループ内のプジョー5008や308、シトロエンC4ピカソと同じ新世代のプラットフォームを使用していますが、グループ内の高級ブランドらしく、最も高度な先進装備と徹底してゴージャス感を訴求した内外デザインを誇っています。
先進装備での目玉はDSアクティブスキャンサスペンションでしょう。これは5m先の路面状況をカメラで検知しながら、電子制御サスペンションの減衰力を調整する機構です。作動要件などが細かいため、普段どれだけ恩恵があるのかはオーナーさんのみぞ知るところですが、PSAグループ内では最先端の装備となっています。
エクステリアはフォルムこそオーソドックスなSUVルックですが、フロントグリルやヘッドライト、テールランプのデザインなどのディテールは、キラキラ感満載の凝った造形です。
またそれ以上に目を引くのがインテリア。ステアリングやダッシュボードの造形、シートや液晶メーターのデザイン等は、デザイナーがやりたい事を全部やりました的なムード。
引用:https://genroq.jp/
中でもトップグレードのみに用意されるセンターのアナログ時計は、フランスの高級時計ブランドB.R.M製でエンジン始動時の登場ギミックと合わせ、このクルマの世界観を端的に表していると思います。
ちなみにDS7クロスバックの内外でデザインモチーフとして使われている斜め格子模様は、パリのルーヴル美術館ナポレオン広場に設置されているピラミッドの模様(伝統⽂様クル・ド・パリ)からインスパイアされたもの。おしゃれですね。
引用:https://www.goo-net.com/
DS7のメーカーオプションはあるの?
令和2年3月時点でのDS7クロスバックのグレード構成はシンプルに2グレード展開。ベーシックなSO CHIC(ソーシック)と上級装備のGRAND CHIC(グランシック)となっていて、GRAND CHICのみエンジンが2.0ℓディーゼル仕様か1.6ℓガソリン仕様で選択できます(SO CHICはディーゼル)。
メーカーオプションについては、パッケージオプションとしてグレード毎にSO CHICに1種、GRAND CHICに2種類設定されます。具体的なパッケージ内容は以下の通りとなっています。
SO CHICのパッケージオプション付がコスパNo.1
内容を確認するとSO CHICのパッケージオプションは、GRAND CHICには標準装備(アルミホイール除く)となっているもので構成されています。
基本的な快適装備はSO CHICでも充実していて、前段で説明したDSアクティブスキャンサスペンションやACC(アダプティブクルーズコントロール)、8インチタッチスクリーンにナビゲーション、オートエアコン、18インチアルミなどが標準です。
以下2枚引用:https://www.webcg.net/
そこへ上記パッケージオプションを追加すれば約30万円高になりますが、安全機能のインテリジェントハイビームやグリップコントロール、便利機能のフロントガラスヒーターやハンズフリー電動テールゲート等まで加わり、それでも本体価格はGRAND CHICに比べると60万円以上リーズナブルです。
例のアナログ時計を諦めることができれば、コスパはグレード中NO.1でしょう。
GRAND CHICは選べるパッケージオプション
それに対してトップグレードのGRAND CHICで選べるパッケージオプションは2種類あり、パッケージオプション装備-1は以下の通りフロントカメラ、DS ナイトビジョン、パノラミックサンルーフ(電動メッシュサンシェード付)の3点セットです。
この中でのトピックは、DS ナイトビジョンでしょうか。これはフロントグリルの⾚外線カメラが、約100m先までの歩⾏者や動物を検知。デジタルインストルメントパネルに前⽅の状況をグレースケールで表⽰しながら、進路上に進入するリスクのあるターゲットをハイライトにしてドライバーへ知らせます。
ナイトビジョンは例えばベンツのSやBMWの7などまだ一部のハイエンドクラスにしか装備されないオプションで、DS7クロスバックのようなCセグメント(サイズ的にはDにも近いが)では、稀な装備と言えます。PSAグループはこの装備に前向きで、プジョー508などにも搭載されています。
パッケージオプション装備-1は489,000円のオプションですが、ナイトビジョンだけで他社では30万円近い価格設定です。パノラミックサンルーフの上代が15~20万円と見積れば、フロントカメラも付きますし結構リーズナブルなオプションとも考えられます。
DSのヘリテイジを感じるOPERAインテリア
パッケージオプション装備-2は、主に装備-1にOPERAインテリアが追加となるオプションです。
OPERAインテリアは、シート及びダッシュボードとドアトリムが本革の中でも特に高級とされるナッパレザー仕立てとなります。これにアートフィニッシュ&パールトップのおしゃれなステッチが入り、ダッシュボードにはエンブレムも付きます。さらにフロントシートにはベンチレーションも備わります。
クルマに詳しい方なら、シトロエン時代のDSシリーズにも見られたセミアニリンレザーを用いた「クラブレザーシート」を想起させるOPERAインテリアは、ある意味もっともDSブランドらしい装備です。
引用:https://review.kakaku.com/
先代モデル格にあたるDS5ではこのシートが45万円ほどのオプション価格でしたから、DS7クロスバックの追加フィー約30万円(装備-2と装備-1の差額)は、こちらもリーズナブルと言えるでしょう。
ブランドを理解した上で、購入を検討される方にはパッケージオプション装備-2は高価ながらおすすめです。
正に自動車版テーラーメイド”オートクチュール”
究極のメーカーオプションとも言えるのが、昨年の7月からDS7クロスバックに導入された「オートクチュール」と呼ばれるBTO(Built To Order)サービスです。
GRAND CHICをベースに、ボディカラーは専用色グリプラチナムを加えた全9色、インテリアデザインが4種、ホイールはオートクチュール専用の19インチを加えた3種、それにDS ナイトビジョン+パノラミックサンルーフの有無と言う全部で432通りの中から自分だけの一台をチョイスできるサービスです。
もちろんGRAND CHICなのでエンジンもガソリンかディーゼルの選択ができます。
ベンツで言うdesigno、BMWのIndividual、アウディのAudi exclusiveなどエクスクルーシブなクルマでは各々オーダーメイドプログラムがあり、それこそ世界で1台のコーディネートができるシステムを持っています。
DSのそれはそこまで極端ではないにしろ、432分の1のクルマを手にすることが可能なわけです。これは価格帯を考えれば、相当に思い切ったサービスとなりますが、そうなると気になるのが納期です。
確認のためDSオートモービルが属するグループPSAジャパン社へ問い合わせたところ、およそ4か月から半年程度で納車可能ということです。思ったよりも納期が早くて驚きました。
1年半待ちと言われるスズキジムニーより余程早く納車されそうです。自分の好きなように選んだ仕様を注文するという贅沢なサービスができるのも、正直まだDSオートモービルのクルマがまだまだマイナーで販売台数の母数が絶対的に少ないからこそできる技なのでしょう。
ディーラーオプションは地味なラインナップ
後付け可能なディーラーオプションは、必要が生じたときにいつでも選べるので、じっくりと検討するのもよいと思いますが、やはり値引きの厳しい輸入車では、新車購入時のサービスとして狙っていく人も多いかも知れません。
華美なDSブランドモデルですが、純正アクセサリーはベーシックな用品を中心にわりと地味な品揃えとなっています。プジョーも似たような感じですし、PSAグループの特徴のようです。
唯一のドレスアップパーツはコレ
まずエクステリア関連ですが、最近は国産車(特にSUV)に派手なエアロパーツや大径ホイールといったドレスアップ商品が多く、カタログを賑わせていますが、DS7クロスバックでは何と一種類だけ。それもスポイラーやフロントグリルではなく「ドアミラーカバー」のみとなっています。
確かにデザインの塊のようなDS7クロスバックのエクステリアには、妙な空力パーツなど似合うはずもなく、そもそもニーズがないのはメーカーも織り込み済みでしょうか。アルミホイールもSO CHICに18インチ、GRAND CHICなら20インチと大径のカッコいいものが標準なのでオプション品では不要かも知れません。
ドアミラーカバーですが、クロームタイプのカバーとドアミラーに貼るステッカー(DS PERFORMANCE)があります。DS7クロスバックのフロントマスクからのキラキラ感の流れを受け継ぐ格好では、クロームタイプカバーはさすが純正アクセサリーと言える美しさを感じさせ、おすすめの一品です。
引用:https://www.autocar.jp/
ステッカーの方は昨年(2019)4月に追加設定された特別仕様車「パフォーマンスライン」(現在は店頭在庫のみ)のような黒系の車体に似合いそうですね。
ベーシック用品は純正品一択?
実用性の商品ではフロアマットやドアデフレクター(バイザー)、SUVらしくラゲッジルームへ敷くマット、トレイ、ネット等が用意されています。通常、国産車や一部ドイツ車などでは、こうしたベーシック用品というのはサードパーティ製の社外品が売られているもので、大抵の場合それらは純正アクセサリーよりお得な値付けがされています。
しかしことフランス車、しかもDSオートモービル社のクルマとなると楽天でもAmazonでもヒットしません。まぁ屋根に付けるキャリア類かタイヤホイール位は出てきますが、基本ベーシック用品はディーラーオプションから選択するしかなさそうです。
もちろんサイズ感度外視で汎用品を無理くり敷いてしまうこともできますが、ブランドのイメージには合わないのでどうでしょうか。
SUVらしさが引き上がるキャリア類
トランスポート関連、つまりルーフキャリア等は数種類用意があります。
いかに尖ったデザインのDS7クロスバックとは言え、そこはSUV。キャリアを積んだルックスは、ユーザーさんのアクティビティを垣間見せ、はた目にも豊かなカーライフを感じさせます。
キャリアは一部THULE 社の製品が記載されていますが、チェックしてみたところ通販等の価格とはそれほど大差ないようですから、ディーラーオプションで選択してもいいでしょう。
愛犬連れも絵になるSUV
引用:https://minkara.carview.co.jp/
ドッグガードはスチール製のしっかりとしたものが用意されていますが、この辺りも室内の寸法からキチンと設計されている純正品を選択するのが間違いないでしょう。
ペット先進国スウェーデンのボルボには充実した愛犬グッズがラインナップされていますが、フランス車もなかなかです。
ナビのオプション設定はなし!
ディーラーオプションでは定番となるナビゲーションシステムがDS7クロスバックには用意がありません。DS7は標準で⾼精細の8インチタッチスクリーンが装備される他、これまた標準でSDナビゲーションシステムもセットされる太っ腹仕様だからです。
引用:https://www.goodspress.jp/
オプションの中では比較的高額となるナビゲーションシステムは、販売店にとっても貴重な収益源となるはずですがDSの場合には、弟分のDS3クロスバックにタッチスクリーン用のナビユニットがディーラーオプションに残るだけです。
もちろんDS3もDS7も標準のタッチスクリーンにスマホのミラーリング機能でApple CarPlayかAndroid Autoを使えば、アプリのナビ機能も利用できます。ただこうしたアプリ利用のナビだと通信上の障害や制約が入った場合に使えなくなることがネックです。
近頃のトヨタ車のようにコネクテッドカーと呼ばれる専用の通信機(DCM)を備えているなら別ですが、DS車にはまだその装備はないので、ナビアプリを使うときは圏外にならないかとか通信料(パケ代)は大丈夫かとか何かと気を使う場面も出てくるかも知れません。
そうしたことを考えると、SDナビまで一緒に装備されるDS7クロスバックの充実度は目を見張ります。
引用:http://www.fmgifu.com/blog/
以上、DS7クロスバックのおすすめオプションをご紹介しました。
この記事を見てくれた人には新車購入時に絶対損をしてほしくないので、どうやって騙されずに値引き交渉すればよいのか、次の記事でチェックしてみてください。
DS7クロスバックを安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
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