高速道路で降りるべき出口を間違えてしまったらどうすればいい?特別転回とは?
高速道路の出口をうっか通りすぎてしまった経験、ありませんか?
筆者はなんどもあります。。初めて通る道だとテンパってしまうし都会の高速は入り組んでいてほんとわかりづらいです。
今回は高速道路で降りそびれてしまった場合にどうすれば良いか、追加料金を払わなくて済む方法はないか、について書いていきたいと思います。
高速道路ではすべての車両が同じ方向に向かっていることが前提
高速道路は一方通行です。一方通行は道路交通法で決められた規則で、指定された区間では指定された方向にしか進む事ができません。
街中で見かける一方通行と考え方は同じです。高速道路は近代日本の発展の象徴の一つでもありますが、目的地までの移動時間を極力短縮する事が目的で作られています。
そのため、一部の高速道路を除き基本的には対面通行も信号機も有りません。車等の進行方向を同じにする事で、街中等とは異なり、通行の障害となる物を極力減らした「車専用道路」です。
とにかく全ての通行車両が同じ方向に向かう事が前提で作られていますので、逆走をするには大変無理がある構造になっています(本線への合流、サービスエリアなどの位置、交通標識の向き、中央分離帯の設置の仕方等)。
特別転回とは
もしも高速道路で降りるべきインターチェンジを間違え、乗り過してしまった時には、「特別転回」と言う制度を利用する事ができます。
この特別転回と言う制度をご存知で無い方も多いと思いますが、簡単に言うと次の料金所で乗り過してしまった事を次のインターチェンジの係員に説明し、本来降りようとしたインターチェンジ迄戻る事ができる制度です。
しかもこの乗り過してしまった区間の料金は無料になると言う物です。注意しておきたい事は、料金所の構造や料金所係員の判断等によっては、全てのインターチェンジでこの特別転回が出来ない可能性も有ります。
特に係員のいないスマートETC等では出来ない可能性が有ります。とにかく降りるべきインターチェンジを乗り過してしまっても決して慌てず、次のインターチェンジ迄行く事が大切です。
特別転回のやり方
高速道路で降りるべきインターチェンジを乗り過してしまった場合、特別転回と言う制度を使う事ができますが、具体的な利用方法について確認してみましょう。
基本的には次のインターチェンジの料金所の係員に事情を説明の上、「特別転回承認印」をもらいます。
この承認印が無いと特別転回の扱いには成りません。承認印をもらった後に係員の指示に従い、反対車線に戻るか、一旦インターチェンジを降りた後で再度高速道路に乗る事になります。
最近は特にETC搭載の車が増えてきましたので、その場合は料金所の有人ゲートに行き、係員にETCカードを提示の上、ETCカードを抜いたままで、Uターンし再度有人ゲートで係員にETCカードを提示の後、高速道路に戻ります。高速道路に戻った後でETCカードを挿し入れる様にします。
高速道路での逆走は文字通り死ぬほど危険
高速道路の逆走は大変危険で、重大事故に繋がります。私達一般的なドライバーは車等を運転する際はとにかく左側通行をするように指導されてきています。
2車線道路等の場合には左側が走行車線、右側は追い越し車線と教わってきており、いつの間にか身についていると考えます。
もしも高速道路で逆走を始めてしまった時に、逆走しているドライバーは気が付かない内に左側によって走行しますが、通常走行車としては追い越し車線(右側車線)を逆走している事になるのです。
追い越し車線は当然スピードも通常の走行車線より高くなっていますので、もしも正面衝突等を起こしてしまうと、その衝撃は計り知れない物になり、ドライヤーや同乗者等への被害は甚大な物となります。