運転免許の自主返納にメリットはあるの?手続きの流れも解説!
目次
高齢者の運転免許自主返納の特典・メリットとは
高齢者が運転免許を自主返納することのメリットは何よりも、免許返納することで交通事故防止になるということ。
もちろん高齢者イコール事故を起こすというわけではありませんが、少しでも運転に不安を覚えてきた場合には返納する勇気を持つことが、本人にとっても社会全体にとっても良いことだと言えますね。
また、車を手放すことで、今までちょっとした距離でも車を使ったていたところを歩くようになり、健康になった…というメリットを感じている人も多いようです。
あとは後述しますが、運転免許を自主返納することで「運転経歴証明書」というものを交付してもらうことができ、これをれを提示することにより様々な加盟店のサービスや交通機関が割引になるなどの特典を受けることができるんですよ。
運転免許の自主返納にデメリットはあるの?
一方、高齢者が運転免許を自主返納することのデメリットは、やはりいつでもすぐに車で出かけられるわけではないので、病院に行くにも買い物に行くにも不便になってしまいますね。
特に、バスや電車などの公共交通機関が整備されていないような、「車は必須、一人一台」というような地域に住んでいる場合はなおさらです。
気軽に外出できないことから、ついつい引きこもりがちになってしまう…という人もいるかもしれませんね。
また、子供など家族に送迎を頼むことも増えるでしょうから、結果的に家族に負担がかかってきてしまうケースも多いでしょう。
高齢ドライバーの事故は多い?少ない?
でも実は、高齢ドライバーの事故は全体の中では決して多いほうだとは言えません。
警察庁による「その年代の免許者10万人当たりの事故率」の統計によると、まず突出して多いのが「16~19歳」、その次が「20~29歳」。そしてその次に来るのが「80歳以上」となっています。つまり、高齢ドライバーよりも20代以下の若者のほうが事故が多いと言うことです。
ましてや、60代・70代ともなると若者よりはずっと事故が少ないということです。
これは、どうしても高齢ドライバーの事故が大きく報道されてしまうことから「高齢ドライバーは事故が多い」というイメージにつながってしまっていることに因るのでしょう。
高齢者のドライバーが運転で気を付けたいこと
もちろん人間というのは老化しますから、高齢になってくると認知力・判断力、そして身体機能などが落ちてしまうのは避けられません。
なので、高齢者のドライバーが運転で気を付けたいこととしては、まずは判断力や身体機能の低下からくるハンドル操作・ブレーキ操作の遅れが事故に繋がってしまうということをしっかり認識することです。
そして、スピードを出しすぎず安全な速度で運転すること、そして暗くなってきたら早めにライトをつける…などにも十分気を付けましょう。
また、同乗者がいる場合は同乗者にも周囲の状況把握に気を配ってもらうとさらに事故を防ぐことができるでしょう。
免許返納はどんな手続きがあるの?
免許返納の手続きは、警察署もしくは運転免許センターで行うことができます。
この際、家族などの代理人による申請はできず、必ず返納する本人が出向いて手続きする必要があります。
手続きに必要なものは、運転免許証、そして警察署によって異なりますが印鑑、住所変更をする場合は住民票などです(事前に出向く警察署に確認して下さい)。また、この際運転免許証の期限が切れていると受付できませんので要注意です。
免許返納の手続き自体は無料ですが、返納時に「運転経歴証明書や」を申請する場合は基カードを申請した場合は1,000円程度のお金がかかります。
免許返納したあとの身分証、運転経歴証明書とは
「運転経歴証明書」は前述の通り、高齢者が運転免許を自主返納した際に申請することで貰える証明書です。
これは運転免許返納前5年間の運転経歴を証明するもので、免許証などと同様に身分証明書にもなります。形式は免許証とほぼ似ており、写真入りなので身分証明書としては保険証などよりも有効だと言えますね。
そしてこの「運転経歴証明書」を提示することで、ホテルやレストランなど、高齢者運転免許自主返納サポート協議会の加盟店で様々な特典を受けることができます。
ただ、運転免許証の取消基準に該当している人や免許停止中の人などは申請・交付ができません。