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車酔いの原因と治し方、対策まとめ【よく効く薬は?】

自分や家族にクルマに酔いやすい人が居ると、車でどこかに出かけるとしてもあまり乗り気になれなかったりします。せっかくの楽しい旅行や外出も、乗り物酔いしてしまうと満喫できませんよね。今回はクルマ酔いのメカニズムと、症状を予防したり軽くしたりする方法をご紹介します。

車酔いの原因とは

車酔いは、内耳の奥にある渦巻きの形をした「三半規管」と呼ばれる部分が、周りのスピードの変化などに強く刺激されたときに起こる現象です。

三半規管は体の平衡感覚を司る器官で、急な変化が体に生じたとき、平常時に戻そうとフル活動します。

しかし、車に揺られている最中は周囲のスピードや振動、重力、体にかかる負荷が安定しませんから、自律神経のバランスを取れずに気分が悪くなってしまうのです。

また、スピードのほか、視覚や嗅覚、音にも三半規管はデリケートであるとされており、過去に車酔いをしたことがあると、車の匂いだけでもストレスを感じ、動く前から酔った気分になることもあります。このほか、車内の酸素濃度の低下や温度も原因の一つになります。

車酔いの症状にはどんなものがある?

車酔いの症状は自律神経失調症の症状とよく似ており、吐き気と嘔吐、頭痛、目眩、耳鳴りが代表的です。

このほか、冷や汗をかいて手足の指先が冷たくなったり、顔が真っ青になることもあります。また、ずっと揺られていることから、車から降りても体が揺れているような感覚がしたり、足元がおぼつかないことも珍しくありません。

車内の匂いに敏感な人は、食事の味を感じない、ずっと車の匂いがしている、といった嗅覚の麻痺を感じるケースも。運転していないのに疲労感や倦怠感を感じたり、いくら寝ても寝足りない、逆に興奮して眠れない、食欲不振がずっと続くなど、生活リズムを壊してしまうケースもあります。

車酔いしない方法

車の中にいる最中、なるべく体に不可がかからない姿勢を意識して取りましょう。

タイヤの真上だと振動がダイレクトに伝わるので、揺れにくい席に座るのがいいでしょう。タイヤ音を和らげるために軽く音楽を流すのも効果的です。

また、進行方向に体を向けておくことも大事です。私たちは普段、歩くときや自転車に乗るとき、加速する方向を向けています。

進行方向と逆向きに座ると、無意識のうちに体は加速する方向の視覚が覆われて不安を感じてしまいます。

車の中で細かい文字を読むことも厳禁です。揺れる車内で細かい文字を追うのは視覚からストレスを与えてしまいます。

スマートフォンや読書は控え、適度に空気の入れ替えをしながら、会話を楽しむようにしましょう。

子供が車酔いしないようにするにはどうすればいい?

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お子さんの車酔いはお出かけの「いつもと違う」という興奮状態から引き起こされることが多いです。

遠出やいつもと違った状況にワクワクするのは無理もないのですが、三半規管にはあまりよい影響を与えません。

前日からよく寝かせ、食事をきちんと取らせることが大切です。空腹すぎても満腹すぎてもよくありません。いつもと同じ状況を整えてあげてください。

それでも車酔いがひどい場合は、お子さん用の車酔い止めを飲ませて、車内でお昼寝させてもいいでしょう。家からお気に入りのぬいぐるみや、いつも使っている毛布を持ってくると便利ですよ。

いかに家と同じ状況を作ってあげられるかがポイントになります。

車酔いしにくい運転の仕方

車酔いは体に強い負荷が生じた場合に起こります。加速と減速を頻繁に繰り返したり、急な加速や急な減速は避けましょう。

停止するときはゆっくりブレーキをかけ、あまり車体を揺らさないよう心がけることが大切です。速度を上げるときも同じです。

また、タイヤの振動が強く伝わると三半規管が緊張してしまうので、砂利道や整備されていない道はなるべく通らないような計画にしましょう。

このほかには、定期的に窓をすかして換気をする、いつでもトイレ休憩が取れるルートを確保してあげるなど、なるべく家と変わらない状況を作ってあげてください。

安全運転と、万が一、気分が悪くなっても大丈夫な状況を心がけることが大切です。

車酔いをしてしまったときの治し方とは

まずは車を止めて、空気の入れ替えを行なってください。もし立ち上がることができるようなら、外に出て深呼吸し、軽く運動するのもいいでしょう。

目眩や耳鳴りがひどく、運動ができないときは風通しをよくした車内で楽な姿勢を取りましょう。嘔吐しているときは吐き気が収まり、水分が取れるようになるまでは移動しないのがベストです。

脱水症状を引き起こさないよう、吸収されやすいスポーツドリンクを飲んでください。体が冷えている場合は、温かい白湯を時間をかけて飲んでください。

無理して食事を取る必要はありませんが、空腹でも気分が悪くなるので、甘いお菓子など軽く食べられるものをお腹に入れるといいでしょう。

代表的な車酔い薬とその働きとは

いくつか車酔い薬はありますが、眠くならない薬は残念ながらありません。三半規管がストレスを受けると、脳から嘔吐中枢を刺激するヒスタミンと呼ばれる物質が放出されます。このヒスタミンを抑える薬、抗ヒスタミン剤が車酔い薬の正体です。

ヒスタミンを抑えると、人体の仕組みとして、どうしても眠気が出てしまいます。しかし、その中でも、トラベルミンRは比較的眠気が出にくいタイプとなっています。

水なしで口に含むだけで溶けるので吐き気がひどい場合にも服用でき、酔ってからでも効いてくれるのが特徴です。

また、5歳のお子さんから服用できるトラベルミンファミリーもあるので、一家に一箱常備しておくと便利ですね。

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