なるべく個人情報少なめで車査定をする方法
目次
車を売るのに個人情報は必要
車の買取や下取りをお願いしようと思った時、誰もが車内を見られたり、触られたりすることに抵抗があると思います。
私もその1人で、車というものはある意味で生活の拠点であるために、家の中以上に、生活感が滲み出ていたりするものです。
通勤で使っているものですから、自分では気づかない臭いもするかもしれません。査定をしてくれるのが、もし女性スタッフだったらなど考えると、とても査定なんかお願いすることもできません。
しかし、あなたが今査定を考えている以上、そんなことも言っていられない状況だと思います。
個人情報が漏れるのが怖い
もし査定を必ずしてもらわなければならないという状況下で、最も怖いことは何でしょうか。
私にとってのそれは、自分の住所や生年月日、家族構成などが、不特定多数の人間に漏れてしまうことです。
できることならば、個人情報を伝えずに査定をしてもらいたい、これがみなさんが1番に思うことだと思います。
個人情報を伝えずに正確な査定はできない
では、個人情報を伝えずに車の査定を行うことはできるでしょうか?
名前や住所も語らずに、車の金額を教えてくれる業者があるでしょうか?
色々調べた私の結論から言うと、正確な査定価格を出すためには、やはり個人情報は必須だということです。
では、正確な査定価格でなければ大丈夫なのかと思ったあなたは勘が鋭いです。
逆に言うとある程度の金額であれば、限られた情報のみで知ることはできるのです。
ではどれだけの情報で、一体どれだけのことまで知ることができるのでしょうか?
車を売るのに個人情報が必要になる理由
それをする前に、まずどうして車の買取をお願いする時に個人情報が必要なのかを知っておくべきかもしれません。
過去に個人情報がなくても車を売却できるようなうたい文句のインターネットのサイトがありましたが、やはり買取の本申し込みをするところまでいくと、個人情報の入力を避けられなかったといいます。
それは買取業者側が、車を受け入れる際、車検証に記載されているような車の詳細や外装の状態、装備やグレードなどを記入するカーチェックシートが必要になるからなのです。
そしてその情報を元に次に売却されたり、オークションなどにかけられたりするのです。
しつこい営業電話
次に査定をしてもらう上で、個人情報を伝えたくない理由についても考えてみましょう。
一見これは個人情報が漏れることが心配だからだという答えが多いと思われがちですが、案外みなさんそれが漏れて生活が脅かされるとは思ってはいないようです。
では、それを避ける理由は何なのか。
私の周囲の人の話を聞くと、一括査定サイトに入力をすると、または実際に買取業者に立ち寄った後の、営業電話がしつこくて嫌になるという意見が圧倒的に多かったのです。
まあ、確かに相手もそれが仕事であり、また営業ノルマなどもあるでしょうから必死です。
営業電話を回避できる?
その営業電話が、忙しい時やようやく仕事から解放されてゆっくり寛いでいる時間にかかってきたのでは、正直たまりません。
それでも、個人情報をサイトで入力したりすると電話がかかってくる。
罠が見えているのに、黙って餌を取りに行く人はいないと思います。それでは、どうすればいいのか。
罠を回避しながら目的の物を手に入れることが最良の選択肢だと言えます。
つまり、このケースでいくと、営業電話ができるだけ来ないような方法を選んでいくことがそれに当たるのです。
ではどんな方法を使えば、営業電話などを少なくすることができるのでしょうか。その答えの1つとして、現在は電話だけでなく、メールで価格を教えてくれるサービスも増えてきているそうですので、これを使うというのも1つの手です。
デメリット
ではその場合、何かデメリットはないのでしょうか。
査定サイトなども無料査定を掲げて行ってはいますが、最終的に業者に利益をもたらすからこその無料です。
個人情報を伝えない査定で一体何がデメリットになるのか、それはみなさんが知りたがっている”自分の車の正確な査定価格がわからない”ことです。
つまり、メールなどで知ることができる査定価格は、あくまで過去のデータに基づいたおおざっぱな金額なのです。
そしてただ単に曖昧なだけならば良いのですが、無料でやっているサービなので、サイトのデータの更新頻度も少なく、実際に店舗でするとかけ離れた査定価格が出ることも多いです。
そしてみなさんが見落としがちな部分で、走行距離や外装なども、かなりの割合で実際の査定価格に影響します。
相場の概算でも知っておくことはプラス
では、インターネットのいわゆる簡単査定は意味がないのかというと、必ずしもそうとはいえません。
まずその車のおおよその金額とある程度の相場を知ることができます。
これは今後、複数の買取業者やディーラーを行き来し、最も高く買い取ってくれるお店を見つけ出す意味でも、重要なことであると言えます。
また、前もって相場を知っておくことで、予想より遥かに低いということで気を落とすことを防げるとも思います。
この辺りは、ゲームの攻略サイトを先に見て、強い敵が出るのに予め備えることに似ているかもしれません。
中古車の査定には資格が必要
中古車の査定というものは、本来、資格があるものしか行うことはできません。
JAAI(日本自動車査定協会)の技能検定を通過した中古自動車査定士資格を有する者しか、値付けをすることができないのです。
資格を持った人間が査定をする以上、ボランティアではないので、車の正しい査定価格を知りたいのであれば、やはり個人情報の開示は不可欠です。
今でこそインターネットで簡単査定のようなものがありますが、本来は、車検証の記載事項を全て開示しなければそもそも査定は行えません。
これがもし、個人情報なしで査定が行えるようになるとしたら、冷やかしの査定依頼が増え、査定する方も成果の見えない手間ばかりかかってしまうことになるでしょう。
逆に言えば、個人情報の提示こそ、その辺りの無駄を抑えることに一躍買っているのです。
メールだけでは査定額が出せない
先程、営業電話が嫌ならメールで査定を教えてくれるところもあると話をしましたが、実際にはそのおおよその価格を提示してくれる業者はほとんどありません。
大体がその日のうちに電話の連絡がきて、実車を見なければ査定価格が出せないなどと言われてしまいます。
まあ、相手の立場で考えると、例えばお見合いなどで先方の写真もなしに、そのお相手と結婚をできるかと言われば、皆さんNOだと思います。
やはり正式な査定においては、車を見ることは必須なのです。
先にも述べましたが、インターネットの一括査定サイトを利用しようと考える人の中には、個人情報をばら撒いてしまうのではないかと不安に思う人や、いっぺんに複数の業者から電話が来て、その対応が面倒になると思っている人が数多くいます。
曖昧な査定ではなく、車を何処よりも高く売りたいと考えるのならば、これは避けては通れない道なのです。
しかし、そんな電話がかかってきても、ここは一度冷静になって、もう他社で売却が決まっているとその業者に伝えれば、それ以上の後追いはなくなります。
少なくとも、仕事が終わって携帯電話に数十件の業者からの着信があるよりは、精神衛生上問題は少ないかと思います。
カーセンサーとズバットならメールだけで査定額が出る
ですが、それさえも面倒という人には、最初から、査定額をメールだけで知らせてくれるカーセンサーを利用するという方法があります。
また愛車を売ってしまったら、もう連絡が来ないようにメールで頼むことができる、ズバット車買取比較というサイトもあります。
買取先が決まったのに、延々と連絡が来たら、後ろめたい気持ちも出てきますし、売った後で他に高いところがあったら嫌ですよね。
どうしても心配な方は
また、営業電話以外にも、どうしても個人情報の漏えいがご心配な方は、かんたん車査定ガイドというサイトを利用すると良いかもしれません。
これは個人情報を入力したあとに、直接買取業者に情報が伝わるのではなく、まずJADRI(日本自動車流通研究所)という営利目的ではない中古車流通業界の団体に個人情報が流れ、その後無差別ではなく、きちんとその車を買取るのに適した業者へと流してくれるので、個人情報の流出がかなり抑えられます。
大事なことなので、もう一度言いますが、個人情報を気にする方は、かんたん車査定ガイドがオススメです。