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日産車の「自動運転」機能プロパイロットで事故!自動でブレーキがかかるのではないのか?

2016年11月に千葉県八千代市で、日産セレナに試乗していた際に追突事故が起こりました。

セレナには「プロパイロットシステム」がついており、運転手も同乗していた販売員も自動ブレーキで停まるという誤った認識のまま追突してしまいました。

書類送検容疑は、営業社員男性は昨年11月27日午後4時50分ごろ、セレナの試乗に来たトラック運転手男性の助手席に同乗。店舗近くの八千代市大和田新田の市道で、アクセルやブレーキ、車線保持などの運転を支援するクルーズコントロール機能が危険を検知して自動停止すると誤った認識のまま、運転手男性に「本来はここでブレーキですが、踏むのを我慢してください」と指示。男性はブレーキを踏まず、信号待ちしていた乗用車に衝突。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170414-00010010-chibatopi-l12

どうですか?自動で停止してくれると思っていませんでしたか?
実は現在、実用化されている「自動運転」機能は、完全な自動運転ではないんです!!

実際プロパイロットの説明資料にも

システムの能力には限界がありますので、システムだけに頼った運転はせず、常に安全運転を心がけてください。

と書いてあります。

日産車の「自動運転」機能”プロパイロット機能”とは


日産の新しい技術「プロパイロット」これは高速道路などでの単調な「渋滞走行」と長時間の「巡航走行」この2つの状況下でドライバーに代わり、アクセル・ブレーキ・ステアリングを自動で制御してくれる機能のことです。

車間距離を自動で制御してくれたり、走行車線を自動でキープしたりなどの機能が付いており、今まで苦痛だった長時間の運転を大きくサポートしてくれる機能と期待されています。

ハンドルについている「プロパイロットスイッチ」を押すだけで簡単に機能を作動させることができるのも特徴です。

全ての事故を未然に防いでくれるわけではない

プロパイロット機能は高速道路や自動車専用道などでの使用が基本となり、街中や曲がり角の多い場所での使用はできません。

あくまでもドライバーを「サポート」するための機能であり、車の自動運転機能ではありません。スイッチさえ入れていれば、よそ見をしていい、ウトウトしても大丈夫というものではありません。

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雨や霧など視界不良などによる危険を回避するための機能ではないので、先行車との車間距離や周囲の状況に応じて自分でアクセル・ブレーキ・ハンドルを操作する必要があります。

自動運転システムではないので安全運転を行う責任がドライバーにあることは変わりません。

プロパイロットの弱点とは

先進的な技術ではありますが、完成された技術ではありません。

周囲の状況によっては正しく作動しない場合や予想外の動き・判断をする場合があります。

いくつか例を挙げると、例えば下り坂の走行時です。急な下り坂では設定速度を超えても減速しないなどの場合があります。

高低差にも弱い部分がありますので下り坂の先に居る停止車両との車間距離を正しく認識できない場合があり、危険に繋がります。

また、バイクや歩行者など細身や小さな障害物を認識しない場合もあるようです。他にも夜間や曇り空の時黒い車やグレーの車、(周りと同系色になりやすい車)を認識しない場合もあります。

プロパイロットとアイサイトの違い

日産はこのプロパイロット機能を同一車線自動運転技術として安全装備とは別物として設定しています。

対してアイサイト(スバル)は自動先行車追従機能同一車線の維持についても安全装備の1つで全てをまとめて「アイサイト」と設定しています。

ですので同じ運転支援システムでもアイサイトの方がより安全性に目を向けているのかもしれません。

機能・構造的な部分でいえば、アイサイトは前方にステレオカメラを2つ装備しています。これにより検知範囲を広角にしています。

対するプロパイロットは単眼カメラの自動認識技術とセンサーにより情報をより正確にとらえることができるようになっています。

まとめ

結局のところ現在の技術では完全な自動運転システムは作れておらず、あくまでも運転支援システムであることをドライバーみんなが理解したうえで、常に安全に配慮した運転を心がけるしかありません。

「自動運転だから大丈夫」というのにはまだ時間がかかりそうです。

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