あなたはハイブリッド車について、あまり触れられないデメリットがあることを知っていましたか?
もちろん車の営業マンはそれを知っていますが、お客さんであるあなたの前でわざわざ都合の悪い話はしません。
話しの中にちらっと出てくる程度です。
買ってから気づくのでは遅すぎますので、最初にハイブリッド車のデメリットを知っておきましょう。
- 車体が重いので操作性が落ちる
- 車体価格が同クラスで概ね30万円以上高い
- 5年から7年でバッテリー交換がある
この3つが主なデメリットです。
もちろんメリットもあります。
メリット・デメリットをわかりやすく表にしたものが下になります。
ハイブリッド車 | メリット | デメリット |
性能 | モーターによる加速が良い | 車体が重いので操作性が落ちる |
初期費用 | 税金優遇措置がある | 車体価格が高い |
維持費 | 燃費が安い | 5年から7年でバッテリー交換がある |
悪いところも理解したうえで購入するならばまだしも、イメージだけで買ってしまっては、後々に後悔することになりかねません。
次に、それぞれの項目について詳しくみていきましょう。
車体が重いと運転がしにくい
車体が重くなるため、カーブやコーナーを曲がる際に、若干重みを感じることが多いです。
車の重心次第ですが、一般的に車体重量があればあるほどカーブを曲がるときに膨らみやすくなり運転が難しくなります
同様に、減速するときも車体重量が軽いほどブレーキやタイヤに掛かる負担も少なくて済みます。
このように、物理的に考えると車を動かすうえでとても重要な要素となっていて、ハイブリッド車については機械的な構造により、普通のガソリン車よりも重くなることが多いのです。
ただし、加速についてはモーターによって力強く加速できるのがハイブリッド車の特徴なので、重くても問題はありません。
また減速時においても、このときのエネルギーを使って充電をするために全く無駄になるというわけではありませんが、運転をするうえでは車体重量が適度に軽いほうが望ましいということになります。
車両本体価格が高い
車両本体が高いのもデメリットの一つです。
同クラスの車体で比較するとおおむね30万円ほど高くなっています。
車を売却するときの買い取り価格である程度相殺はできますが、購入時ほどの価格差はありませんし、最近ではガソリン車との買い取り時の価格差も少なくなりつつあります。
減税の効果も限定的
ハイブリッド車には、減税という魅力もあります。
例えばヴォクシーの7人乗りでおおむね13~14万円ほど優遇されます。
かなりお得!と思いがちですが、車両価格が約40万円違いますから、燃費の良さを考慮してもハイブリッド車のほうが圧倒的に有利とはいい難い面があります。
現在ではガソリン車もエコカー減税について、それなりの適用がある場合もありますので、購入希望の車種を確認してから決めるようにしましょう。
長く乗っているとバッテリー交換が必要
見落としがちなのがバッテリーの交換です。
ハイブリッド車には2種類のバッテリーがあり、駆動用バッテリーと補機バッテリーです。
補機バッテリー=通常のガソリン車と同様のバッテリー
駆動用バッテリー=モーター駆動による走行用のバッテリー
駆動用バッテリーは、弱くなってきても燃費が悪くなる程度で問題なく走ることはできますが、補機バッテリーはそうはいきません。
購入時にバッテリーのことをうっかりしてしまうと4~5年ほど乗ると交換時期がやってきてビックリすることになります。
ハイブリッド車の場合は燃費の良さで元を取ると考えている人も多いので、距離を走っていることがほとんどなのでバッテリー交換は避けて通れません。
ハイブリッド車の駆動用バッテリーの交換は、個人では不可能ですし、交換費用も年々安くなっているとはいえ約14万円ほどかかります。
安い費用ではありません。
中古で購入する場合も要注意!
ハイブリッド車を中古で買うと、整備の状況によってはすぐにバッテリーの交換が必要な場合があります。
バッテリー交換について一般的には4~5年がその期間といわれていますが、走行距離や普段の乗り方で変わってきます。
中古車の場合は購入して1年もたたずにバッテリー交換が必要になる場合もあることは理解しておかなければなりません。
燃費もそこまでの差は無い
最近のガソリン車はそれなりに燃費が良く、ハイブリッド車と比べても乗っていて差は感じないという口コミも多いです。
ですのでハイブリッド車を選ぶのに経済的でお得に乗れるからという理由で買う人も相当減っているのが現状です。
ハイブリッドのブームは過ぎ去った
以上のようにハイブリッド車を取り巻く環境も変化し、「地球環境を考えてハイブリッド車を買う!」みたいな人も減ってきました。
また、ハイブリッド技術は過渡期の技術であって、いずれは水素自動車か電気自動車に移行していきます。
日本ではいまだにエコカーに属しますが、世界基準で見ると外部充電機能のないハイブリッド車はエコカーの対象外です。
今後は自分のカーライフや燃費性能、使い勝手などを総合的に判断して車を選ぶ時期に来ているのではないでしょうか。