【元ホンダ営業マンがオデッセイの弱点を丸裸に!】購入する前に知っておいて欲しいこと
最終更新日 2021/9/17
今回はホンダの元営業マンである私が、実際の購入者の声をもとにオデッセイの弱点を忖度なく解説したいと思います!
ぜひ最後までお読みください。
オデッセイは、ホンダが誇るミニバンの車両で、これまで数多くのモデルチェンジを果たし、人気のモデルです。
現行の1つ前まではスライドドアは採用しておらず、ステーションワゴンタイプでした。
その頃はホンダらしい車の作りとアブソルートの高級感があり、幅広い年齢層に愛され続けている車です。
7人乗りと8人乗り仕様があり、ハイブリッドのグレードがあるので迷われている方は多いと思います。順を追って説明させて頂ければと思います。
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目次
オデッセイのグレード
オデッセイにはガソリンタイプとハイブリッドの2種類のタイプがあり、その中でアブソルートとノーマルで細かく分けられています。
ノーマルタイプですと、フォグランプやシートの質感、色と外観のデザインが柔らかいです。
ノーマルタイプ:Gグレード
ノーマルタイプ:フォグランプ
対してアブソルートの方は外観はフォグランプが標準仕様とシートはコンビシート、本革がオプションで選べます。外観もスポーティな作りで、走りもやや硬めです。
当然人気なのはアブソルートのグレードです。
アブソルート:外観
それぞれのシートが独立し、リクライニングはもちろんのこと、横移動のでき、足を全開に伸ばすことができます。
アブソルート:内装
室内も高級感があり、満足する車になっていますが、ホンダの悪い特徴であるエアコンについてはかなり物足りないです。エアコンは基本的に前にしか付いていなくて、オプションでトリプルゾーンエアコンをつけない限りは2列目以降、冷暖房が出ません。
しかもこのゾーンエアコンは基本最上級グレードにしか搭載できないので、これだけは必ず注意して下さい。
また、軽自動車にオートリトラミラーが標準で付いているのに対して、オデッセイには標準で付いていません。ディーラーオプションで付けることができますが、これも注意して下さい。
そして、一番気をつけなければならないのが乗り心地です。アブソルートの場合ですと少しサスペンションが硬くなっています。
現行の初期のオデッセイはサスペンションが硬すぎて良くクレームが来ました。そのため、対策として20万円くらいでサスペンション交換が実施された程です。今は改良され、変わって来ましたが、やはり三列目のお尻は痛いと思います。必ず全席乗ってみた方が良いです。
他社競合
一番競合するのはトヨタのエスティマです。エスティマと作りを比べてみると低床ということで乗り降りはオデッセイに分があり、外観の大きさもエスティマの方が車高が高いにも関わらず、オデッセイの方が室内空間は広いです。
ハイブリッドで比べてみるとモーターを贅沢に2つ使っているので燃費、走行面も頭1つ出ている印象です。
しかし、トヨタの中のヴェルファイア、アルファードと比べてしまうと劣ります。こちらのほうが内装の作りは高級感があります。
また、最近だと社外ナビでアルファード、ヴェルファイアには11インチのナビが用意されています。オデッセイには今の所、対応ナビは純正で最大8インチ、社外で9インチが良い所です。
また、オデッセイには安全装備としてマルチビューカメラシステムがあります。このシステムはメーカーナビを付けない限り、付くことはありません。さらにこのメーカーナビは7インチサイズです。オデッセイに7インチのナビは小さいです。少し不満が残る車になっています。
買うなら何が良い?
アルファード、ヴェルファイアはそもそも価格帯も違うので、正直オデッセイと比べてもきついものがあります。
しかし、ハイブリッドで考えているのならば、オデッセイは本当に良い車です。ハイブリッドであれば街中で15キロ、高速で20キロと乗り方にもよりますがミニバンとは思えない燃費の良さを叩き出しています。ガソリンタイプだとパワーはありますが燃費は最悪です。
個人的には外観のデザインと作りを踏まえるとエスティマよりはオデッセイの方が良いです。色もオデッセイにしかないビーナスブラックパールもあり、自信を持って販売できます。
値引き相場と限界
オデッセイの場合、ガソリンタイプで40万円前後で、ハイブリッドで35万円くらいと考えて下さい。オプション、グレードにもよりますが、値引きはあまりできませんミニバンクラスであれば50万くらいできるメーカーも有りますが、ホンダのモノに賭ける予算を考えるとできないのが本音です。
40万円値引きでも利益は20万円くらいです。オデッセイで20万円の利益は販社としても叱られるレベルです。
ハイブリッドの発売当初は10万が最高でした。それに比べればマシにはなって来ましたが、お客様にとっては不満が残ると思います。
オデッセイガソリンタイプ
オデッセイのガソリンタイプはハイブリッドが発売されてから低迷しています。そもそも発売されてからサスペンションの事もあり、人気がイマイチでした。
だいたい購入する人は7割、8割の方はハイブリッドです。そこで在庫を多くガソリンタイプを抱えているお店では大型の値引きは見込めます。
販社はメーカーから毎月決まった台数を買わなければいけません。そのため、その台数を何とかしないとどんどん売れ残ってしまい、最終的には試乗車にするか、新古車として中古車部で販売しなければいけません。
そこは安く買えるチャンスでもあります。決算の時には販売を見通して多く入荷します。必ずガソリンタイプの在庫も入荷するのでこのタイミングを狙うのもアリです。
ハイブリッドシステム
ホンダのハイブリッドシステムは最近だとやっと落ち着いて来ました。一時はリコールも多く、大変な時期もありましたが、マイナーチェンジを繰り返していくうちに、本物に近づいて来てます。
今回、オデッセイに搭載されたシステムはアコードに搭載されているものと同等であり、完成度は高い上に燃費の良さもアコードで証明されています。
2モーターシステム自体、あまりない仕様なのでこれは他社に負けないポイントです。
しかし、モーターにはどうしても耐久性という問題が付きます。ホンダの場合だと、メーカー保障で5年までしか保障されていません。これはどの車種も一緒です。正直の所、この5年でモーターが故障することはほとんどないと思います。
むしろこの5年すぎた頃から危なくなって来ます。モーターの交換費用はフィット、ヴェゼルで30万前後とされており、2モーターのアコードとオデッセイはさらに交換費用はかかります。その辺もしっかり踏まえておく必要があるので、ハイブリッドを購入検討されている方は注意して下さい。
まとめ
オデッセイはエリシオンと前タイプのオデッセイが合体してできた車です。そのため、初のスライドドアを採用し、よりファミリー向けになりました。
現行のモデルは出始めは人気が出ず、低迷してましたが、ハイブリッドの出来の良さで挽回したと思います。
ただ私自身、1つ気になるのは一度だけ、ハイブリッドの納車の時、ECUという内部のプログラムに不具合があったのを覚えています。
結局、販社では解決できず、不明なままでした。そう考えるとホンダはプログラムにおいてはまだ不安が残ります。
出来は良いと言ってもアコードより販売台数も多く、より多くの人が乗ることにより、ボロが出てしまっているのかと感じてしまいます。良い車ですある事は間違いないと思いますが、値段が値段なので慎重に商談を進めて下さい。
オデッセイを安く買うには下取り車を高く売ることがカギ
新車を買うときに、下取り車があるならさらにオトクに購入可能です。
下取り車をそのままディーラーに出してしまうと、相場よりも安く買いたたかれてしまいます…。
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