今回のフルモデルチェンジはガッカリ?!【元ホンダ営業マンがズバッと解説!】新型フィットを購入検討している方に
目次
ホンダロングセラーモデルのフィット
フィットは今回の新型モデルで4代目です。
初代の頃からとても人気のある車であり、コンパクトカーの激戦の中、販売台数は上位に入る車です。
元々のコンセプトは運転がしやすく、荷物もつめて、5人乗れるのがモチーフです。そのため、女性、男性にも好評があり、人気を集めていました。
モデルを変える毎に、お客様のニーズを取り込み、ホンダの顔と言ってもおかしくない車です。
しかし、三代目のフィットでリコール問題が多発し、一時人気が激変しました。
追い討ちをかけるように、初代と二代目はエアバックの対象になり、フィットの評価は最悪でした。
しかし、設計者の頑張りもあり、ハイブリットシステムは回復し、エアバックは交換実施中です。
苦楽をホンダという会社と一緒に背負い続けている車です。
新型モデルは外観と安全装備が大きく変わった
今回、フルモデルチェンジを果たし、大きく変わったのは外観と安全装備です。外観はフォグランプがよりスポーティーなデザインとなり、現代の車の中でよりゴツいデザインになっています。
また、バンパーも精悍な作りになっており、男性ウケしそうなデザインです。中身は今まで弱点のホンダセンシングが付きました。
最近だと日産ノートが強烈なインパクトを出してましたので、フィットも対抗で変わった感じが強いです。ノート発売当初は月間販売台数を一番になり、フィットが全く売れなくなりました。
新型フィットモデルも発売時期はまだ先の予定と聞いていましたが、予定より早い印象です。
このフルモデルチェンジで安全性と安定してきたハイブリットシステムで挽回を図ろうとしています。
グレード
グレードの構成は大きくハイブリットとガソリンタイプで分かれます。
ハイブリットだと
HIBRID(スタンダード)
HIBRID Fパッケージ
HIBRID Lパッケージ
HIBRID Sパッケージ(スポーツタイプ)
ガソリンタイプだと(1300CC)
13G F パッケージ
13G Lパッケージ
13G Sパッケージ(スポーツタイプ)
(1500CC)
15XLパッケージ
15RSパッケージ(スポーツタイプ)
上記のグレード構成に分かれます。
基本は全モデルの3代目フィットと同じグレード配分になっており、分かりやすくなっています。SパッケージとRSモデルを残してあり、外観装備も力を入れている印象です。
メリットとデメリット
今回のモデルチェンジはガッカリ度の方が強いです。正直、外観の装備は大きく変化してません。
また、ハイブリットの方式も従来のままで、フルモデルとマイナーチェンジの間くらいのチェンジの印象です。恐らく楽しみにしていたユーザーも同じ考えの方が多いと思います。
メリットを挙げるとしたら、ホンダセンシングを取り入れたこととスポーティーなデザインを残したことです。
フィットの外観の作りは厳密に言うとアクアよりコストをかけています。印象を作るキャラクター線もアクアより多く、デザインには元々力を入れています。
そういった作りの面では評価は大きいと思います。
他社競合との比較
フィットの競合は、アクア、ノート、スイフト、デミオと非常に他社で強い車ばかりです。
総合的に見ると走り、燃費、人の空間と荷室の空間を考慮するとスイフト、デミオは外れます。
アクアも2列目のシートアレンジ機能が少なく、フィットより耐久性の弱いモーターを使ってます。ノートは新型に変わりEパワーによるインパクトが強いです。
1番の競合はノートです。Eパワーは完全に電気の力で走行します。そのため、燃費は良く、音も静かです。
デメリットがあるとすれば、高速道路で速度を出す際にモーターを充電するためにガソリンを食ってしまいます。あくまで街乗りの印象が強いですが、人気は凄まじいです。
実際に買うなら何がオススメ
私が買うならフィットかノートで迷います。フィットはマイナーチェンジを幾度と繰り返して完成度を上げてきたハイブリットシステムとホンダセンシングがあります。
対してノートは画期的なEパワーにより、燃費の面で優れている印象があります。ただ、Eパワーは高速で走行する際、モーターの充電と走行のために、ガソリンをガンガン使う印象があります。
また、一番下のグレードにはエアコンが付いていない致命的なものがあります。購入コストとホンダの元々の馬力の力を加えるとややフィット有利な印象です。
ホンダセンシングとは
ホンダセンシングとは、フロントガラスに付いている小型単眼カメラとフロントグリルのエンブレムにミリ波レーダーが付いており、人と物に対応した安全装備です。
今までは単眼カメラのみでしたので、視認性が狭く、反応がイマイチでした。
また、クルーズコントロールで自動に速度減速をしてくれる機能と車線維持システム、路外逸脱防止装置、先行車両発進お知らせ機能も付いており、安全性に関しては充実してきました。
このホンダセンシングは完成度が高く、付けて損はないです。
値引きの実態
新型フィットの気になる値引きは、営業決済で10万円、店長決済で15万が今の所限界と見た方が良いです。
購入を検討している方でも今買っても問題はないでしょう。
フィットの場合、利益は軽自動車とほぼ変わりません。なので、そこまで大きな値引きは出来ないようになっています。
関連記事:フィット値引きレポート
お買い得なグレード
安全装備とLEDのヘッドライトが欲しいユーザーはLパッケージ以上にしましょう。
売れ筋はLパッケージです。
RSやSパッケージは外観がカッコよく魅力的ですが、あまり人気はありません。
細かい装備の配分があるので、皆様真ん中のグレードを選びます。
15XLパッケージは不人気です。査定を気にされる方は辞めた方が良いかもしれません。営業マン時代、15XLは一度も販売したことはありませんでした。
13Gでも、そこそこ力はあるので一度乗って見た方が良いです。
関連記事:フィットのおすすめグレードはどれ?
気をつけておきたいナビ
フィットのナビはディーラーオプションとメーカーオプションで分かれます。
地図更新の回数がメーカーナビは半年毎でメーカー一年に一回です。両方とも3年まであります。
一見メーカーナビの方が良いと思いがちですが、メーカーナビはとにかく使いづらいです。動作も遅く、イライラします。
ディーラーだと動作も速く、デカナビも選べます。
※写真はメーカーナビ
しかし、査定の評価はメーカーナビの方が高いです。ここら辺はしっかり踏まえておいた方が良いです。
ホンダのナビが嫌なユーザーはナビ装着用スペシャルパッケージを装備し、社外ナビを買いましょう。
バックカメラ、スピーカー、ハンドルコントローラーが付いているので、後はナビに合わせるだけになります。
関連記事:フィットのおすすめオプションは?
まとめ
今回のフルモデルチェンジはホンダは置きに行きすぎな気もします。確かに前回のフィットのリコール騒動を考えてしまうと萎縮してしまうのもわかります。
しかし、元営業マンとしては攻めて欲しかったです。
そこがホンダの長所であると思っていた分、残念です。
ただ、完成度の高いフルモデルチェンジだとは思うので、買って損はないです。
安心の面では十分保障されていると思うので、購入する方は安心して商談に挑んでください。値引きはまだ少ないですが、決算で主役の車になるので、待っておいて損はないです。
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