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ブレーキ警告灯が消えないときの理由と対処方法まとめ

ブレーキ警告灯とは


自動車のメーターパネルには様々な「警告灯」が有りますが、その中でブレーキ警告灯は、「ブレーキ」に纏わるトラブルをドライバーに知らせてくれるとても大切な警告灯です。

自動車の3原則には「走る、止まる、曲がる」が有りますが、自動車を走らせる事が出来ても、止める事が出来なければ大変危険極まりの無い物になってしまいます。どの様なトラブルが起こった時に点灯するのか、その主な物は次の通りです

。1つはサイドブレーキの戻し忘れで、一番多いケースではと考えます。次にブレーキオイルの量の不足。次にブレーキアシスト装置(制動倍力装置)の故障。更にABS(アンチロックブレーキシステム)の故障等が考えられます。いずれのトラブルも走行している自動車を止める為の大変重要な機能です。

サイドブレーキの戻し忘れ


ブレーキ警告灯が点灯する一番の理由は、サイドブレーキの戻し忘れです。これはドライバー自身のミスによる物ですが、特に初心者であったり女性に多いトラブルです。

サイドブレーキを戻し忘れたまま自動車を走行させてしまった場合、常にブレーキを掛けた状態で自動車を走行させる事になりますので、当然ブレーキが大変加熱してきます。時速が10kmを超えてくると、ブレーキオイルも過熱され、そのまま走行を続けた場合はブレーキオイルが「沸騰」してしまう事が有ります。

ブレーキオイルが沸騰してしまうとブレーキオイル内に気泡が出来てしまい、ブレーキが効かなくなるトラブルに繋がります。最近の車はこの警告灯以外に音で知らせてくれる車も有ります。

対処法としてはすぐにサイドブレーキを戻すことです。

ブレーキオイルの不足

ブレーキオイルが定量以下(不足)の状態になってしまった場合でも、ブレーキ警告灯が点灯します。自動車のブレーキはブレーキオイルの油圧を利用している為、ブレーキオイルの量が減ってしまった場合、充分な制動が出来なくなります。

そのためブレーキオイルの残量を検知する為のセンサーが付いています。ブレーキオイルは長年使用していると自然に量が減ってきたりしますが、ブレーキパイプやブレーキホースの損傷によって急激に量が減ってしまう事も有ります。

ブレーキオイルの残量はリザーバータンクの目盛りで目視確認もできますので、日頃からチェックすると共に、量が規定量を下回った場合には必ず補充しておく事が必要です。

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ABSの故障


最近の自動車に標準装備がされているABS(アンチロックブレーキシステム)の故障時に、ブレーキ警告灯が点灯する事が有ります。ABSは雪道や濡れた路面でブレーキを踏んだ時にタイヤがロックしてしまう事を防ぐ機能です。

もしも雪道や濡れた路面状態でタイヤがロックしてしまうと、ドライバーが車のコントロールが出来なくなってしまいます。このABSの故障も、自動車のブレーキの機構のトラブルと一緒ですので、ブレーキ警告灯が点灯する物と考えます。

尚、車種によってはこのABS警告灯も付いていますので、故障時にはブレーキ警告灯と合わせて点灯する場合が有ります。

ブレーキアシスト装置の故障


ブレーキ警告灯が点灯する理由として、ブレーキアシストシステム(制動倍力装置)のトラブルで点灯するケースも有ります。

このブレーキアシストシステムは人間の足でブレーキを踏んだ力をもっと大きな力に増幅させる物で、特に急ブレーキを踏みたくても力が出せない方の補助システムであったり、急ブレーキを踏んだと感知するコンピューターと連動させ、急ブレーキを補助したりします。

過去の事例ではこのブレーキアシストシステムの故障事例は余り報告されておりませんが、こちらもブレーキ機構全体のトラブルとして、ブレーキ警告灯が点灯する場合が有ります。

ブレーキ警告灯が点灯したときにはどうすれば良いか

ブレーキ警告灯は一般的にはサイドブレーキの戻し忘れによる物が多いのですが、それ以外の要因でブレーキ警告灯が点灯した場合には、必ず自動車整備工場などで点検を受ける事が必要です。

ブレーキオイルの補充程度であれば、自分でもできますが、それ以外の要因をきちんと確認し場合によっては専門知識を持っている整備士による点検が必要になります。

また、ABSやブレーキアシストシステムのトラブルが起こった場合には、故障の内容が自動的に自動車に積まれたコンピューターに記録される様になっています。

自動車の整備士は、その記録された故障内容を解読する事で、不具合個所の特定と適切な修理を行う事ができる様になっています。

とにかくブレーキ警告灯の点灯を自己判断する事は危険ですので、もしも頻繁に点灯する場合には必ず自動車整備工場に相談しましょう。

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